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作家買い。
宮緒作品である事、そして、このタイトル。
という事で、はい、大方の腐姐さまが予想されるとおりのわんこを通り越しての執着攻めのお話でした。
ネタバレ含んでいます。ご注意を。
主人公はパティシエの玲央。
勤勉で優秀な彼は有名菓子店で働いていたが、職場のごたごたに巻き込まれる形で退職。今後を憂いていた玲央のもとに、ラウロと名乗る男が訪れ、オープン予定のホテルのパスティリーにパティシエとして採用したいと告げられます。
退職した職場でのトラブルのこともあり始めは悩む玲央ですが、信頼している先輩からの推薦を受けてラウロが引き抜きに来たという事を聞き、そこで働くことを決意するがー。
というお話。
ラウロと玲央が子ども時代に出会っていた時のエピソードからスタートすることもあって、ラウロが並々ならぬ執着心をもって玲央に近づいてきたのだろうという事は序盤から透けて見えています。
が、この作品は、単なる執着攻めのストーリーに非ず。
玲央が、たびたび何者かに襲撃されるという事件が起こるのです。
誰が、何のために玲央を襲うのか。
そこを軸にストーリーは展開していきます。
初めて玲央が襲われたとき、玲央を取り込もうとしたラウロの画策なのかな、と思ったんです。
が、この「玲央襲撃事件」が、予想をはるかに超える展開を見せます。それが凄く面白い。
そして、この作品のもう一つの大きな柱である「執着攻め」。
キタキタコレ!
宮緒さんの描かれる執着攻めがお好きな方にはたまらない、まさにわんこちゃんの姿が描かれています。
子どもの時から玲央一筋。
玲央のためなら何でもできる。
玲央のために、ラウロの全ては存在しています。
序盤に出てくるラウロと玲央の出会いのエピソード。
そのエピソードで、ラウロの過酷な幼少期が描かれていますが、この出会いがあったからこそラウロは生きてこれたんだな、としみじみ。玲央を「私の天使」と言ってはばからないラウロですが、大げさでもなんでもなく、玲央の存在がラウロを生かした。
孤児だったラウロが、あそこまで上り詰めるためには相当な努力があったんだろうな、と。
宮緒作品は時にわんこを通り越したオオカミ攻めも出てきますが、この作品のわんこちゃんは程よい感じ。個人的にめっちゃツボに入るナイスなわんこ攻めでした。
色々な要素が絡み合った作品ですが、そのどれもが少しずつ繋がっていて、読み進めるうちにだんだん繋がってくる。その過程に圧倒されました。
そして挿絵を描かれた石田さん。
石田さんにしてはマイルドな表紙…、と思いきや、いやいや、二人とも全裸です。リアル書店で買うにはちと勇気がいります。
が、麗しい絵柄はさすが。
滴るような色香を漂わせるラウロも、美しいビジュアルを持つ玲央も、イメージにぴったりでした。
宮緒作品のわんこ攻め、という事で、濡れ場はかなり多いです。そして、どの濡れ場ももれなくエロい。そんなエロ度の高いシーンのイラストも、がっつりエロく、そして綺麗でした。
あとあと、子ども時代に出会うラウロと玲央のイラストが、これまた良い…!
宮緒作品の、策を練り、執着しまくるわんこがお好き、という方にはめっちゃお勧めな作品です。シリアスな展開になることはほぼなく、優しく、温かいお話で、ドツボに入る作品でした。
あ、そうそう。
玲央は優秀なパティシエという事もあって、美味しそうなスイーツがたくさん登場します。
飯テロです。
空腹時に読まない方が良いかも。です☆
も~~相変わらず冒頭からもう面白い!
イタリア人、褐色攻め×不憫美人で、今回も潔いくらいの犬っぷり。
幼い頃イタリアで出会い、日本で再会。
受けの玲央はその容姿の美しさから、いじめを受けていたりしていました。
そこへ、救世主のごとくラウロが登場。
出会った当時のラウロは孤児でボロボロだったのに、ミラクル変化を遂げて受けの前に現れたのです。
受けはパティシエで、ラウロは甘いものは苦手なのに受けの作ったお菓子だけを嗅ぎ分けて食べる臭覚は、もはや警察犬。
包み隠さない愛の表現に、最初から甘さ全開でした。
そして!見どころは何といっても完璧そうに見えるラウロが受けより先にイッちゃうところ!!
巨根でいい男で絶倫。
なのに我慢できずに粗相して、それでも犬として誇らしそうな姿だけで読んだ価値あったなぁと思いました。
また、一見するとラウロだけが受けスキスキーに見えますが、私は最初から両想いだと思います(笑)
後半では受けが大胆になっていきます。
最後の展開には攻めの高スペックさに少し笑ってしまいましたが、○○姿のイラストも見れて得した気分でした。
表紙と中のイラストに若干違和感があったものの、満足です!
作者様買いです。
さすが宮緒葵先生。期待を裏切らない忠犬……いや狂犬っぷりでした。
ガタイが良くてうやうやしく、礼儀をわきまえた敬語攻めが、情事の時は我を忘れて本能に従っちゃう姿、堪らないですね。。
イタリア男ってのがまた、本当にいい…良すぎて困る…
耳を甘噛みしながら"Sei tutto per me"(”あなたは私の全て”)とか囁いてきちゃうんですね。こんなの腰砕けになるに決まってるー!!
物語も二人の子供時代の出会いエピソード、そして徐々に明かされていく玲央の出自…と、甘さとハラハラのバランスが絶妙で、一気に読み切ってしまいました。
ドルチェの甘さの中にスパイスがピリッと効いてます・:*+.
宮緒先生のワンコ(狂犬)攻めといえば「渇仰」の達幸の印象がやはり一番強烈なんですが、こちらのラウロはより私好みの狂犬でした◎
(あっでも我を忘れていても解すのは忘れないで欲しいかな…玲央くんのお尻が心配になりました笑)
はあ‥しばらく宮緒先生の小説読み漁りは止められそうにありません。
2023/01 新書館ディアプラス文庫発刊の電子版を購入。【挿絵無し】
天使のような美貌と純真な心を持つレオが
外を観たくて家から抜け出て、貧民街へ紛れ込み、黒い犬に助けられた
黒い犬へご褒美として与えたのは、レオが手作りした星型のクッキー
・・と、レオの記憶に残っている。
美貌のレオは、日本で有名なケーキ職人になっていた。
そして、黒髪碧眼、イケメンのイタリア人がスカウトに来る。
伏線回収は、意外な展開で、面白かった。
2019年にプランタン文庫で発刊された作品に、番外編を追加した最新の電子版を購入。
狂犬の糖尿病を気にするレオが、抱き潰される番外編。
続きが出たら嬉しい。
宮緒先生お得意の執着攻め。
他の作品だと、攻めの執着が行きすぎて、おいおいそれはちょっとやり過ぎなのでは…と受けが心配になるほどなんですが(それが宮緒作品の魅力でもあり好きな部分でもある)
今作はちょうど良い執着なので、安心して読めました。(監禁とかもしてないし、ちゃんと合意の上で行為に及んでいるし…)
受けがしっかり自立しようとしてるのが個人的に好みでした。
あと攻めが超ハイスペックで最高です。いや〜攻めはこれぐらい色々してて(できて)欲しいですね。
そこまで貴族とかが出てくるような話ではないのに、何だかゴージャスで景気のいいお話で読んでて楽しかったです。
執着攻めがお好きなら是非。おすすめです。