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美形×平凡の王道設定

あらすじにある通り美形×平凡の王道設定で、
終始ゆるやかに穏やかに進んでいくストーリーです。
文章も読みやすくサクサク読了できました。
大きな事件が起きるというよりは、学生BLらしいほのかなキュンを味わいたい人向けです。

【萌えポイント】
①攻め(渡会)の距離感バグと、受け(日置)への執着が良いです。
グイグイくる感じが好きな人には刺さると思います。

②周りの男友達の会話がワチャワチャしていて、男子高校生のリアルな空気感が楽しめました。

③イラストがとても好みでした!
もっと挿絵が見たかったくらいです。

【人を選ぶ点】
個人的にいくつかモヤっとする点があり、好みが分かれると感じました。
(以下ネタバレ含みます)

①元カノの存在
攻めの渡会が重めの執着攻めになりそうな雰囲気なのに、「中学から1年半付き合った元カノ」がいる設定があります。
イケメンゆえの理由で別れてはいますが、この設定で元カノの影がちらつくのが苦手な方は注意が必要です。
(元カノのこともこんな感じで溺愛してたのか?が私はよぎった。)

②女友達への相談
受けへのサプライズプレゼントを、
「受けの女友達」にDMで相談するシーンがあります。
嫉妬イベントへの布石ではありますが、
プレゼント選びで異性を頼る・異性の扱いに慣れている感じが出てしまっていて、
個人的にはモヤモヤが勝ちました。

③好きになった理由
ラストで「なぜそこまで日置に執着するのか」の理由が明かされますが、そのきっかけがあまりにも細やかすぎると感じました。
あの重い執着と距離感バグに至るには、もう少し深い積み重ねや描写が欲しかったです。

細かいことを気にせず、イケメン執着攻め×平凡受けの雰囲気を楽しむ分には良い作品だと思います。
イラスト買いもアリです。

和田兄弟の諸事情 2 電子 コミック

さとる 

2巻で矢印の方向が急展開。末っ子総受け派は注意が必要かも…

あらすじにある「矢印飛び交うハートフルコメディ」の“矢印”が、想像もしない方向に動き出す第2巻です。

​前半はいつも通り、末っ子シオくんが溺愛されるほのぼのエピソードが満載です。
お母さんとの再会なども描かれていて、安心して楽しく読めました。
また、博愛主義の次男二鷹くんが、シオくんのある言葉をきっかけに恋愛的な好意を抱き始めるエピソードもよかったです。

​ただ、後半の展開には正直ひっくり返りました。

てっきり「兄弟全員が末っ子に向かう総受け作品」だと思って読んでいたのですが、
まさかの「長男の矢印は次男に向いている」いう展開に…。

​個人的には、こうした複雑な矢印があるなら最初から提示しておくか、せめて1巻で少し匂わせておいてほしかったです。

期待していたジャンルと好みがズレてしまったため、あんまり好ましくない展開に困惑しています。

​一応パルシィで今後の展開も追っていますが、このまま脱落してしまうかもしれません。
シオくん中心のピュアな愛され設定が好きだった分どうしようかなと…。

ifルートのほうが好み

正直本編がそんなにはまらず…。
ifルートのもしものルート最終話で透くんを選ばず杏里を願った結果、透くんを失って10年たった世界です。
10年経ち鏡の前で今度こそ間違えず透くんを望み再開後の赤羽くんのやんでるっぷりが大変素晴らしかったです。

透くん監禁ルートのその描写もうちょっと詳しくみせてほしい!!と切実に願ってしまいましたが、チラ見せだけでも泣いてる透くんの可愛いことよ…。
全然ハッピーではないですが、透くんを手に入れられて幸せそうな赤羽くんをみれてよかったです。
赤羽くんvs柳くんみたすぎるな…。

たのしいラブコメ

好みの金髪ツンデレ受け縛りで探していたらたどり着いた作品。
最高のラブコメで、とにかく楽しかったです!

プライドの高い勇者・ケインと、感情表現が苦手な天才魔導士・レオの物語。
ケインの泣き顔がとにかくかわいくて、そんな彼を見て大興奮するレオの反応が最高でした。
1話目からぐっと引き込まれる展開で、一気に読み進めてしまいました。

ケインはプライドが高すぎて少しポンコツだけど、ちょろくて可愛くて、表情豊かなところが魅力的。
みんなから愛されている勇者様という感じがとてもよかったです。
一方レオは、自分の感情をうまく理解できないながらも、ケインへの執着や恋する表情が本当にかわいくて…。
ムカつく→好き!に変わっていく過程がとても丁寧で、ニヤニヤが止まりませんでした。

性描写はなくキスのみなので、BL初心者さんにもおすすめできる読みやすさです!

あらすじ見て2度見した。動物視点BLってなに?!

あらすじを見たとき、正直衝撃を受けました。
もふもふで可愛い動物視点でご主人様の恋を描く青春BLアンソロジー…ってどういうことだってばよ?!と思いつつ、わくわくしながら読み進めたら、ほんとに動物視点でした。

表紙にある通り、とてもライトなBLで、健全で可愛い作品が複数収録されています。BL初心者にもおすすめできる内容です。

かわいい動物たちがアシストするおかげで、ご主人様たちが仲良くなる様子を見守るのがとても楽しかったです。
参加されている作家さんも豪華なので、好きな作家さんが複数いる方には特におすすめです。

何より、かわいい動物がたくさん登場するので癒されます。ヒーリングBLを求めている方にもぴったりです。

ちょろかわで健気な海くんに胸キュン必至!

つるいとと先生の作品って、不思議な魅力があります。万人向けではないかもしれませんが、ぐっと惹きつけられるんですよね。

今回の作品は、美容師の瀬南さん(チャラくて俺様属性ぽい?)と、新人美容師アシスタントの海くん(ちょろかわ健気)のカップリング。
海くんは、自分を変えてくれた憧れの人、瀬南さんのもとで働くことになり、でもちょっとやっかいな「酒癖ガチャ」という癖を持っています。

この酒癖ガチャが本当に楽しくて、いろいろな海くんの表情が見られるのがよかったです。
そんな海くんに振り回される瀬南さんも魅力的で、最初は余裕たっぷりだったのに、最後には海くんを追いかける展開になるのがとても面白かったです。

個人的には、海くんのいないところでぽろっと本音をこぼす瀬南さんの描写が特に好きでした。

細かいことは考えず、ほどよく甘いイチャラブを楽しみたい方におすすめです。

ギャルって最高〜!

とても良いアンソロジーでした!
あらすじの通り、妹・姪っ子・同級生・特殊能力持ちJK・異世界転移ギャルなど、さまざまなシチュエーションで「ギャル視点のBL」を楽しめました。

BL作品に登場する強烈な女の子キャラが少し苦手なタイプなのですが、このアンソロに登場するギャルたちはみんな優しい…!
どの話もやさしい世界で、元気にアシストしてくれるギャルたちに、読んでいて心があたたかくなりました。
明るく優しい気持ちになれるので、ぜひおすすめしたいです。

そして何より、先生方が描くギャルがみんな本当にかわいかったです

幼馴染共依存って最高だよ!!!!!

最高でした。
幼馴染/共依存/スパダリヘタレ攻め/不憫天然健気受け──このワードが好きな方なら確実に刺さると思います。

自分の育った養護施設で保育士をする悠馬。そんな悠馬のそばにいたくて“クズニート”を装っている健司。
お互いに深く想い合いながらも「恋人」とは言えない関係性が、あまりにも切なくて愛しい。

受けの悠馬くんの過去はしんどいけれど、それを包み込む健司の優しさがたまりません。
最初は悠馬→健司のほうが依存しているように見えるけれど、離れてみると健司のほうがずっと悠馬に依存していたんだと気づかされます。
健司が頑張れた理由が“全部悠馬だった”って、そんなのもう愛以外の何ものでもない…。

すぐにくっつくわけではなく、一度離れて“新しい関係”を築く過程が丁寧で、本当に良かったです。
約半年ぶりに再会したシーンでは、健司の重たさすら愛おしくてたまらなかった。
最後まで優しくて温かくて、2人の幸せを心から願える素敵な作品でした。

そしてえっちでした!!!!とても!!!!

カラーにくちづけ コミック

OOY 

不憫受けが読みたいでたどり着いたDom/sub作品

面白かったです!
こういう形のDom/SubユニバースBLもあるんだ…!と新鮮な気持ちで読めました。私の中では名作認定です。

受けのミキくんはトラウマを抱えつつも、Domである森屋さんや、森屋さんのかわいい娘、しーちゃんとの交流を通して、少しずつ心を開いていきます。
森屋さんもミキくんに惹かれながらも、彼の“カラー”の意味を知っているからこそ葛藤する、そんな繊細な関係性が丁寧に描かれていてとても良かったです。

そして、トラウマの元になった相手との再会と、トラウマ相手の彼が抱えていた“秘密”が明かされる展開には「そうくるか…!」と唸りました。
単なる加害者ではなく、彼なりの苦しみや救いが描かれているのも印象的でした。

紆余曲折の末にたどり着く“笑い合えるラスト”が温かく、すごく良かったなと思える作品でした。
※トラウマ描写があるので苦手な方は注意ですが、過度なシーンはなく胸糞系ではありません。

胸が痛くなったが面白かった

どうしても読みたくて取り寄せ、新品で購入しました。

さすが凪良ゆう先生……おもしろすぎてページをめくる手が止まらず、さらっと読了。

胸がとても苦しくなった……でも、最後にニコが幸せになったのでそれでよし、です。
学生時代のエピソードはとにかく胸が痛くて、ニコの健気さとかわいさに泣かされました。
昔恋した榮と再会しても、榮には別の想い人がいて(しかも相手は男)。
ゲイの先輩として惚気を聞かされ、自分の好きは本気にされず、すべてのタイミングが噛み合わないまま大人になっていくニコの姿に涙が止まりませんでした。

それでも大人になってからの再会で、今度は榮が追いかける側になる展開にはぐっときました。
正直、攻めの榮のことはあまり好きになれなかったけれど、学生時代のことを思うと余計に切なくて……。
でも、ニコが今幸せならそれでいいな、と思えるラストでした。