愛しのニコール

itoshi no Nicole

愛しのニコール
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神115
  • 萌×258
  • 萌30
  • 中立8
  • しゅみじゃない8

230

レビュー数
35
得点
905
評価数
219
平均
4.2 / 5
神率
52.5%
著者
凪良ゆう 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778119737

あらすじ

14 歳の夏、ニコはゲイゆえに田舎町で 「病気」扱いされ、自殺を決意した。けれどその夜、遠い街から遊びにきていた少年・榮の屈託のない態度に救われ、苛め回避のためオネエキャラ 「ニコール」を演じはじめる。数年後、榮は転校生としてニコの前に再び現れた。イロモノに成り果てたニコにも榮はまっすぐで優しかったが、淡い初恋を詰め込んだ告白は本気にされず、それどころかゲイの先輩として恋愛相談を受ける始末で――。

表題作愛しのニコール

一色榮,隣県から転校してきた同級生
久美浜二胡,オネエキャラを演じる高校生

その他の収録作品

  • 泣かないでニコール
  • 人生は薔薇色、ではない
  • あとがき

レビュー投稿数35

こんなに辛いものをみんな読んだのか…

凪良さんは「美しい彼」3冊と「流浪の月」を読んでいます。表紙が美しくずっと気になっていた今作。電子で購入して初めて、表紙の彼が泣いていることに気付きました。

凪良さんの作品の中でも人気が高い作品ですが、読んでみると「こんなに辛いものをみんな読んだのか…」と思うほど辛くて辛くて。
相手が思うよりも何百倍も大事にして、会う前には服を整え、色んなことを考えて、でも思ったように現実は転ばない。最悪なことが重なる。
片思いには珍しくない事柄であっても、作家が描くものは表現が卓越している分、時に自分の身に起きたことよりも脳に刺さるのだなと実感しました。

自分を救ってくれた一言や好きな人の物をずっと大事にもっているニコ、大事にされず本当に辛いニコ。
彼が報われるまでが長くて、でも報われて良かった。もっともっと報われてほしい。

3

親友への痛切ない片想い

↑を読みたいって言って、オススメしていただいた作品です。
結果、すっご〜く良かった〜!! 中盤までほんと辛い。でも、両思いエンドだって聞いてるから、甘痛さにギュンギュンしながら読みました。榮!知らんとはいえこの酷い奴め!と罵りながら、そしてニコ〜辛いよね偉いよすごいよがんばれ!と感情移入しながら。
そしてこの作品のすごいところは、後半は片想いのベクトルが逆転するところです。ニコの榮への気持ちが賞味期限切れになってしまったって言うのが天才的な表現だと思いますが、それが納得できるくらいニコは頑張り切った。
そんなニコに、今までニコ目線で王子だった榮が一喜一憂しながら必死に頑張る様は、良い気味っていうと意地悪だけど痛快で。
その等身大の無様なくらい一生懸命な榮の姿が可愛くて、そろそろ許す!っていう気持ちになると同時に、ニコの空っぽになった気持ちが今度は切なさじゃなくて幸せで満たされていくのが分かり、ニコが榮に陥落する瞬間はどちらの気持ちにもなって歓喜に震えました。
贅沢を言えば、初エッチはニコ目線に戻って欲しかったかな。 でも本当に素晴らしい作品です。
BLで主流のスパダリ感や攻めの一途さがないと許せない人には合わないと思います。
榮より素敵な人はいっぱいいるでしょう。けれど、ニコが2回も惚れることができるのは、やっぱり榮だけなんだろうと思います。
榮や後半に対して評価が分かれてますが、私はこうだからこそ、凪良先生にしか書けない神作品だと思います。

2

田舎で暮らす普通の男の子たちの物語 

2016年作、あとがきの作者曰く「ごくありふれた普通の男の子たちのお話」。
・・マイノリティの気苦労についての、ありふれた話ってことなのかな?

取り巻く状況設定は、マイノリティが生きにくい状況の田舎。これが「普通の男の子たちのありふれた話」なら、田舎の普通って辛いんだな。
田舎風景のモデルは、映画の「リトルフォレスト」なのだそう。

前半のニコの人生は、思う様にいかない・・読んでいて、段々と辛くなってしまう。
後半は立場が逆転。賞味期限切れの恋のやり直しを一途に栄がニコに願い出る。

---
ほぼ自給自足が当たり前の田舎で、爺と婆の元で養育されているゲイの男子、ニコ。
美人の母は、幼いころに男と蒸発。
ずんぐり体形の父は、単身赴任で年数回しか戻れない。
一緒に暮らす爺婆は、ニコを責めないけれど、ゲイは治療が必要な病気だと思っている。
ニコは、中学でゲイを自覚、苛められて自殺をしようとするが、栄に止められる。
高校生活は、オネエの「ニコール」を演じて、風評や苛めから身を守る。
栄が転校してくる。栄にとってニコは初恋の人魚姫。栄は、ニコールにゲンナリ。
栄はニコにエンドとの恋愛相談をする。ニコは告白できず、栄とエンドの交際を祝福することになる。
ニコは就職しても、思う様にならない。
---
辛い辛い・・・ニコ。
人生は、妥協した者の勝ちなのかなー。人生に負けそうなマイノリティを励ます物語と、思ったら、諦めを促すような展開。
でも後半は、立場が逆転する。

---
エンドが巻き込まれた事件から栄を守るために奔走するニコ。
精一杯尽くしきったら、事件の解決と同時にニコの気持ちから栄への執着も落ちてしまう。
エンドと別れた栄は、ニコへ気持ちをシフトするけど、ニコは燃え尽きて無関心。
立場が逆転して、ニコに賞味期限切れだけど付き合ってほしいと頼み込む。
栄は就職、ニコは転職して、同居することに。二人にとって安心できる足場が出来たところで、完結。
---
・・・感想、人生は耐える力が強い人が勝利するんだなぁ。栄はどうでもいいから、ニコが幸せを掴めますように。

情交場面は1か所だけ。他はキス程度でほぼ無いです。
ニコと栄のすれ違う心理描写が主。

0

幸せになってね

ニコが可愛くて健気で一生懸命。
バーのマスターたちが口を揃えて言う、その通りだと思う。

そして、栄はイイ男です。
ニコの生きる支えになってくれて、辛い時にいつも助けてくれて。
恋による下心とかじゃなくて、これを友人としてやっていたところが本当にすごいと思う。
だから、2人が結ばれたことは素直に嬉しいです。

でも、私が一番心に響いたのは、真人にしても中学生2人組にしても、ニコが性に悩む子どもたちの拠り所になっていたところ。
皆が、勇気ある〝ニコール〟を頼っているところに一番グッときました。
栄によって救われたニコの命だけど、ニコはもっと多くの人を救ってると思う。

恋愛要素だけでなく、そういったところまで描写が至るところが素晴らしいです。
いつもながらに感動しました。

1

健気受け万歳!!

美しい彼を読んでから凪良ゆう先生にはまってしまい、「薔薇色じゃない」に続いて先生の御本を読むのは3作品目です。

本音はゲイキャラの皮の下に隠して...受けのニコールちゃんがとっても健気でした。

初恋だからこそ大切にしてしまう、攻めが好きな人がまさか男で、でも自分ではない...

田舎って閉鎖的だから、しょうがないところはありますが、大好きな人の側で他の男を思う姿を見るなんて辛い以外の何物でもないですよね。

最終的にはくっつくので、それまでの過程を楽しむのもいいかと。

また、想像していた東京での暮らしではないものの、毎日お仕事を頑張り私生活ではバーのマスターや常連さんたちにいじられながらも可愛がられている姿がリアリティありました。

0

NoTitle

本屋大賞で有名な先生、読むのは2作目。
結論からいうとあまり合わない作家さんかなと思いました。
なんか男女観が古い、20年前かなという雰囲気でそのまま男同士に置き換えるのも違和感。

あと当て馬の性格が半端無く悪くて、犯罪まがいの事に手を出してるのも苦手でした。
紆余曲折ありつつ無事カップルになるのですが割れ鍋に綴じ蓋という印象。
ただ文章は明晰でわかりやすいしキャラクターも魅力的なので悪くはないと思います。

1

辛くて切なくて、でもほんのり甘いお話

最近になってBL小説を読みだしました。
 こんなにも一つ一つの言葉が想像を膨らませるものなのかと改めて小説の良さを感じています。
 そしてこの作家さんの作品は2冊目ですが言葉のチョイスが心地よく染み入り切ない展開でもどこか客観的に主人公を見つめることができ、感情移入し過ぎてしまう自分にとってはありがたいです。
 
 この作品の前半は閉鎖的な田舎町でゲイばれしてしまったニコの厳しい状況下で榮と出会い、心の支えとなったわけですが、必然的に榮は恋愛の対象になってしまい、想いを伝えようとすると妨げる出来事が起き、諦めようとすると惹きつけられるような出来事が起き、、の繰り返し。もう辛さと切なさのMaxです。それでもニコは思いやりがあって優しくて健気、、だけど強い。辛くてもちゃんと自分の居場所を探して行動を起こし生きている。
 
 榮はちょっと鈍感なのかもしれないけど大らかで真っすぐな性格だからこそニコは好きになったんだしエンドに夢中になっている榮を責める気持ちにはなれませんでした。恋は盲目、タイミングが悪かったとしか言いようがないような。。
 
 むしろエンド、もしかしたらこの子目線で物語を追ったら一番辛いのかなと思いました。
 
 後半は榮目線でのその後の展開、やっぱり榮は素直で真っすぐで優しい。賞味期限切れであろうとニコに対して真摯に向き合う姿にほのぼのとした気分になりました。そして慎重にニコを気遣いながら距離を縮めやっと気持ちが通じ合った時は何とも言えない安堵の気持ちが湧いてきました。自然と二人の明るい未来を想像してしまいます。

 読了後はなんともいえない満足感、良い作品に出合えてよかった。

ああ、、ただニコの初体験はちゃんと下準備して欲しかったかも。だって無意識にニコの体の心配しちゃったもん(笑

2

賞味期限切れの恋の行方

間違いなく神作品。本当に素晴らしい作品でした。
小さな田舎の町で暮らしゲイである事がバレていじめられているニコは絶望して夜のプールで自殺をしようとする。そこで偶然会った同い年の榮。
ゲイである自分を気持ち悪いという事もなくただただ普通に受け入れてくれた。むしろ少し面白がっているくらいだ。今まで異質だと排除されてきたニコにとって榮との出会いがどれだけの希望だったのか計り知れない。こんなの絶対好きになってしまう。
だけどもちろん一夜限りでもう会う事はない。それでも榮からもらった言葉を胸に、何を言われてもオネエキャラで会話をし、学校内で自分の居場所を作り上げていく。そして高校生になってから榮と再会し……。

主人公であるニコが本当に健気で愛しいです。作家買いですが、凪良先生の作品の中で1、2を争うほど心に刺さる作品でした。

よく知らない誰か、世間という目がつくった「常識」「普通」の目。異端を弾く狭い世界。そこで必死に生きる姿。自分にとっては運命のような出会いでも相手にとっては違う苦しさ。ふざけて告げた好きの言葉と繰り返される冗談まじりの拒絶。日に日にすり減っていく心。いつしか賞味期限切れになってしまった恋の行方は……。

長い年月をかけて恋を育み、その恋が細々と痩せ細っていく。幸せって一体なんなんだろう。様々な事を考えさせられるし、とにかくニコが健気で幸せになって!!!!!と思っていました。
後半の榮もとても可愛くて好きです。
オネエキャラがそこまで得意では無いので、買うか凄く悩んでいたのですが買って本当に良かったです。そのキャラを演じる理由が明確にあり、本来の性質はそこにありません。あくまでもニコにとっての手段でした。
ニコールを演じていたニコが卒業式の後に髪をくくっていたリボンを後輩に渡すシーンがかっこよすぎて大好きです。あと個人的に処女萌えなので初エッチもとっっっっってもよかったです。

ニコがとにかく可愛い。大事にしないと榮許しません!でも物凄く大事にするんだろうなと思わせてくれるお話でした。二人が幸せで本当によかった。大好きです。

2

現実にありそうなお話

小さな町でゲイバレをしてしまったニコは、14才の夏に学校のプールで自殺をしようとする。その時に出会った榮により生き抜くことを決意。
高校生になり、ゲイであることから自分を守るため、お姉キャラのニコールを演じながら生活していたニコ。そんなニコの前に榮が転校してきた。
ニコにとって初恋の榮だが、榮は別に好きな男がいた。。。

何て切なくてツラい青春なんだろう。
ニコが頑張れば頑張るほど、なぜか良くない方向に向かい、中盤まで読んでいて苦しくなりました。
ニコが我慢して田舎町で生活し、やっと就職で東京に出ても、夢見ていたものとは違うことばかり。榮も全くニコの気持ちに気付かず、せめてもの救いはゲイバーで出会った人達。この人達がいたから、私は読み続けられました。
中盤からは、急展開で立場が逆転した榮とニコに少し戸惑いました。榮目線を読むと、心の移り変わりが分かるのでいいのですが、ニコからしたら、ホントに信じられないはず。だから、色々と試すのですが。
クスリの勘違いも、ゲイビ出演の勘違いも2人を繋ぐ出来事として良かったです。
ただ、ちゃんと幸せな2人も描かれているのですが、私は前半のニコの辛さが心に残ってしまい、晴れやかな気分での読後になりませんでした。

3

ニコールはもっと幸せになって欲しかった。

凪良さんの話ではスタンダードな想いつづけたらかなう恋。
初恋がかなう。それがハッピーエンド的な話。

想いの強さでどうにかなるもんでもなし、ニコールはもっと別に良い男がいたんじゃないか。
榮がニコールが自分を好きなんじゃないかって気づいてから「好き」と意識するのがどうも納得いかない。

長年そばにいてもそういう好きになれないっていう方がリアルな気がする。
それにこんな風にエンドへの気持ちが無くなったからって、
すぐに好きと言われても相手の気持ちを信じることはすぐにはできないのが
普通ではないかと。

せっかく距離とってたのにエンドが浮気してるの知って連絡とったりなんてするから。
告げ口もせずに本当に健気でいい子だよ。
もっと素敵な男に想いを寄せられるぐらいのエピソードを与えてやってよ。
その方が幸せなこともあるはず。
初恋がかなうよりもずっと幸せな人生はある。

榮がエンドの時はもっと一生懸命だったのにとか思っちゃったりしないの?
(恋愛相談にまで乗ってやってたからどんだけのぼせてたか解ってるだろうし)
なんだかすぐにはスッキリとはしないのが普通じゃないの?

よくある当て馬とか三角関係とかで誰かに取られそうになって急に
「どうしよう。好き」とかって信用できない。

努力して好きになってもらうもんでもないし、相手の好きに応えてやる的な好きもなんだか純粋な好きではないと感じてしまう。
そういう好きをもらっても、それって幸せなの?

なのでなんだかこんな簡単に榮がニコールに好き好きいうのが嘘くさい。
それに俺の事好きなんでしょ?的なスタンスで付き合えると思ってるところがもうダメだわ。

畑の中の過去のニコールにごめんって?馬鹿じゃねーの?っていうね。
エピソードに時々読んでてポカーンってなるような感覚。
確かにさ、相手に自分の気持ちを伝え続けることは大切だとは思うけど、
なんつーか。ありえねーーーってなっちゃった。

ニコールがとても純粋な好きに対して榮のはなんか短絡的かつ打算的な好きな感じがする。まずは相手の気持ちありき。
まぁ、最後には長年一緒にいて幸せっぽいからいいけど。

凪良さんの三角関係はちょっと合わないみたいだわ。
男の趣味も合わないのかも。
モテる設定の男がことごとく私にはモテない(しらねーよってか?笑) 
魅力感じないわ、モテそうなイメージがない。
友達的キープってパターン本当にリアルでもそれする奴は最低だし最悪。
そういうの純愛でもなんでもないから。

モヤモヤした読後感でした。
本当はしゅみじゃない寄りの中立ってとこです。

4

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