愛しのニコール

itoshi no Nicole

愛しのニコール
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神90
  • 萌×250
  • 萌19
  • 中立7
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
25
得点
714
評価数
171
平均
4.2 / 5
神率
52.6%
著者
 

作家さんの新作発表
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イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784778119737

あらすじ

14 歳の夏、ニコはゲイゆえに田舎町で 「病気」扱いされ、自殺を決意した。けれどその夜、遠い街から遊びにきていた少年・榮の屈託のない態度に救われ、苛め回避のためオネエキャラ 「ニコール」を演じはじめる。数年後、榮は転校生としてニコの前に再び現れた。イロモノに成り果てたニコにも榮はまっすぐで優しかったが、淡い初恋を詰め込んだ告白は本気にされず、それどころかゲイの先輩として恋愛相談を受ける始末で――。

表題作愛しのニコール

一色榮,隣県から転校してきた同級生
久美浜二胡,オネエキャラを演じる高校生

その他の収録作品

  • 泣かないでニコール
  • 人生は薔薇色、ではない
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数25

ニコール……(涙)

あらすじは皆さま書いていらっしゃるので、とりとめもなく思ったことをツラツラと。

前半はとにかくニコールことニコが不憫で不憫で……。
そして田舎に対して抱きがちな悪い面がモロ描かれているので、うわぁ……と思ってしまいそこも読むのが辛かった。
私は田舎で暮らした事がないので、こういう異端や他所者を徹底的に排除するというのは本当なのか、かなり誇張しているだけなのか気になりました。
実際はどうなんだろうって。

一番印象に残ったシーンは、卒業式でニコがニコールと決別するところで、胸にズシンときました。

そして読む前に各レビューを拝見したのだけど、榮の評判が結構悪いので、どんだけ酷い男なんだろう?まさかエンドとヨリを戻しちゃったり??とハラハラしながら読んだのですが、予想より全然まともで、時折男前でなかなかイイ男だった。
ニコが惚れる理由もわかる。
確かに鈍感だけど脇に目もくれる余裕もないほどエンドにご執心だったので、仕方ないと言えば仕方ないかなと思いました。

しかしエンドと別れて、ニコへの想いに気づいてアタックをするようになってからの榮の姿を読み進めるにつれて、私のテンションはどんどん下がっていきました。
あまりにもニコが健気でいい子だからニコへの思い入れが強くなりすぎちゃって、ゲイバーの常連客じゃないけど、ついつい保護者視点で榮を品定めしちゃう自分がいまして……。

ニコに夢中になっている様子を読んでも、榮ってエンドの時もこうだったんだろうなぁ……っていうのがどうしても頭をチラついてしまう。

ニコに「めっちゃ好きだ。どうしていいかわかんない。」とか「どうしよう。めっちゃ幸せで死にそう。」とか言ってるけど、絶対コイツ、エンドにもこう言ってたんだろうなぁと思ってしまうんです。

エンドって榮にとって、遠距離の末にようやく実った初恋で、そして童貞を卒業した相手で、大好きだった相手じゃないですか。
だから過去の男扱いにするには存在感がありすぎて、かつてはかなりのご執心だった事もよーく知ってるので、下手すると全く同じ台詞吐いててもおかしくないと思ってしまうんです。

ようやく身体を重ねたときも、初めてでガチガチのニコに対して、ニコの反応を伺いながら解せる手慣れた様子に、あぁ…エンドともう数え切れないほど、それこそ猿のようにやりまくったんだろうなぁ…だからこんな手慣れた様子なんだなぁ…こうやってエンドの事も抱いてたんだろうなぁ……と思ってしまう自分がいる。

今までBL読んでて、攻めが童貞じゃないと嫌だとか、手慣れた様子だから嫌だと思ったことは一度もないんです。
たったの一度も。
そんな事気にしたこともなかった。
なのに、何故か榮に対してはそう感じてしまう自分がいて、自分でも驚きました。

いいなと思ったのは、ニコがニコールを演じたことによって、閉鎖的な村の中での性的マイノリティに悩む青年達の道しるべのような存在にいつしかなっていた事でした。
ニコールを演じた事はニコにとっては辛く苦しい日々だったけれど、決して無駄ではなかったと思わせる描き方が良かったです。

4

凪良さんに心ほぐされました。

久し振りに凪良ゆうさんの作品を読みました。
後書きに「普通の男の子のお話」ってあったけど、
それが私は好きみたい。
面白かったです。
凪良ゆうさんの作品って、あったかくて切なくて、
その人が持ってるありったけのもので好きな人を守るってのが
読んでて心がほぐれていく感じ。
ただ日頃、日々の現実にさらされてると、
心が荒むのか(いや、荒むんだな〜)
それがお伽話感いっぱいに感じて、
読んでて楽しいんだけど、心から楽しめない。
ロボットとか(いや、面白かったんですよ)
死んでなかったとか(これも面白かったんですよ)
楽しく読んだくせに読み終わると
「ファンタジーだわー」ってのが残る。
なんかそれが嫌で。
なので今回のは「普通の男の子」のお話だったので、
ニコの心配をしながら、
榮いい奴やなぁ〜と思いながら
ニコの行きつけのお店のお客さんの1人のような気分で楽しく読みました。
いいなぁ〜、ずっとこのまま幸せに歳を重ねていって欲しいなぁ〜と荒んだ心がほぐれました。
最後のエピソード、いいですね。
「普通の男の子」のお話だけど、普通じゃない。
だけど普通で別になんら変わらない。
世界にひとつだけの花を共感しながら歌っても
他人と比べる自分がいて、他人を自分達と比べる自分もいて。
人間ってややこしいな。
でもそれがあるからパートナーがいるんだよな。
なんかそんな事を思いました。
直行も頑張るんだぞ!

3

よかったね、ニコ

表紙の男の子(ニコ)が、女子みたいに髪飾りをして悲しそうに泣いていて…。ものすごく可哀そうに見えて、なかなか手が出せなかったのですが、読んでよかったです!
ニコの切ない描写が多いですが、ニコも含めた登場人物たちへの作者の眼差しは優しく、読後は温かい気持ちで満たされます。自分も周りの人たちに優しく接したくなる、そんな作品です。

田舎の家庭菜園の野菜、味が濃くて美味しいんですよね。私も田舎育ちなのでよくわかります。
でも、田舎は人が少ない分、良くも悪くも人間関係が濃くて、誰がどうしたとか何年もうわさされたりして…(あくまで私の経験上ですが)。ニコはよく耐えたなあと。オネエキャラで武装したって、辛いものは辛い。
さらに片思いの榮から恋の相談をされるという二重の苦しみ。
「ニコじゃ駄目なんだ」のセリフに私の心もズキリと痛みました…。気づかないというのは、残酷なものですね。

ニコ、榮、エンドが東京に出てきて2年目くらい、エンドがらみの事件がきっかけで三人の関係が大きく変化します。
榮の気持ちがニコへ傾いていく中、すがるエンドの振る舞いの中に榮が自分の身勝手さを重ねて見る描写がうまいなあ、と。「人は自分のことは見えない」、本当にその通りだと思いました。自分の気持ちが第一で、人の痛みには鈍感で。
榮は若いのに、こんな大事なことに気付けるのだから、やっぱりいい奴じゃないかな(笑)。ニコがあまりに思いやりがあるから見劣りしてしまうけれど。

三人とも、たかが二十歳前後の若者だから、思いきれなかったり失敗したりして後から悩んだり気づいたりするのは仕方ない気がします。
エンドだって、少し心が弱かっただけ。ニコへの嫉妬心から、手にしていた幸せを自分でつぶしてしまって。
若いって、未熟で不器用で初々しくていいなあって思いました。

長い長いニコの片思いが報われて、本当によかった。
榮がニコに好きだと告げてからニコが応えるまでのやり取りを、「やっといい感じになってきた!」とドキドキしながら読みました。それまでは片思い中のニコがあまりに可哀そうだったので、本当に二人はくっつくのか心配でした。

二人が初めて結ばれるシーンもとてもよかったのですが、それよりも私が好きなシーンは、物語の最後の最後、郷里で悩める中学生のゲイカップルにニコと榮がエールを送るところ。
自分は中学生の頃自殺を考えるほど辛かったけど、そのおかげで好きな人に出会えて、今はすごく楽しいのだと。
辛かった経験は、同じ辛さを抱える誰かを励ますことができたとき、初めて報われるんじゃないだろうか。
「がんばれ。がんばれ」とニコが心の中でつぶやく励ましに、とてもあたたかい気持ちになりました。
よかったね、ニコ。

4

初恋は思い出のままで…

 大好きな凪良先生の作品の中では珍しく、もう一度読み返したいと思える話ではなかったので、申し訳ないけど萌え1つです。
 何よりも、最期まで攻めの榮を好きになれなかった。前半で、丁寧に大切に、ニコの初恋とそこから卒業するまでが書かれていただけに、後半の榮の変わりぶりが薄っぺらく思えてしまいました。鈍感だし無神経だし、彼氏いるのにニコ似のAV買うとことか、エンドに対しても不誠実だし、二丁目バーの常連客じゃないですが、ニコに榮はもったいないと思ってしまいました。
 切なくて優しい凪良先生の文章は健在なので、読めて良かったとは思っています。

3

不可解に見えてしまった。

あとがきで「普通に揺れ動く2人の恋」とありましが、
受けにも攻めにも、良い面もあればいたらない面もあるという意味で「人間らしさ」も書かれていたように思います。

ただ私はそこに共感することができす、片恋の切なさを味わうこともできませんでした。
というより根本的に合わなかった気がします。
なので、若さ故のいたらなさや暴走が不可解な行動に見えたし、
相手に遠慮する所と自分の気持ちを押し通す所がかけ違っているように見えて正直イライラしてしまいました。
相手の気持ちを勝手に推し量って暴走したり、疲れてる相手を見ず自分の気持ちだけで突っ走ったり、突然音信不通になったり…ムカついたりしないのかな。

もう一つ個人的に思うことは、ニコ(受け)が6年もの片想いを自分で終わりにすることができた点です。
ニコが吹っ切れた時点で私の中で完全に完了形になってしまいました。
なぜなら、今まで何度も諦めようと思って諦められなかった恋だからです。
それを吹っ切れたというのだから、それはもう本当に終わったんだろうなと思いました。
なので”賞味期限が切れた恋”をもう一度試そうとしているニコが心底凄いと思ったし、攻めが頑張るほど逆にシラけてしまいました。
この2人がくっ付く以外ないんだろうとは思いましたが、
恋愛関係を構築していく2人についていけなくて読むのがきつかったです。

ただ、彼らが人間的に嫌いというわけではなく2人ともとても優しく誠実だし素晴らしい青年です。

何だか、「こういうカップルがいるんだけどどう思う?」っていろんな人といろんな恋愛観を語りたい気分になりました。
そういった意味ではとても堪能できたし、メインカプの誠実性もあって中立になりました。

7

ニコが愛しい

受けのニコは、優しくて一途ですごく好感の持てる攻め。幸せになってくれることを願いながら、ページをめくる手が止まらなかった。

話はすごく面白いんだけど…ただ私は、攻めの榮があんまり好きじゃないです。
ニコのことを庇ってあげたりするやさしさにはグッとくるんだけど、読んでてどんどんイライラしてきた。長年想い続けたエンドと付き合いながらも、ニコ似の男優が出てるAVを持ってるとか、どうなの…。

でもニコは愛しい、ほんと!
どうか幸せになってね、って思った。ラストシーンはすごくジーンときます☆

1

恋は賞味期限切れでも食べられる、、、かもしれない

メインカップル攻めの顔がなかなか出てきませんでした。
カバーはニコールだけだし、表紙を開いた扉絵は口元は辛うじて見えてあとは水に映ったぼんやりした顔だし挿絵も小さい。
むしろ当て馬役のエンドの方がはっきりしてるくらい。
そんなせいかニコの王子さまはどんな方なの?と想像しつつ、でも鈍感な榮が憎たらしきてぶちのめしたくなったし、あざといエンドをぶん殴りたくなったら、ステキな王子様がイメージできずにやけたイケメンの顔しか浮かんできませんでした。

二丁目バーの常連客が言っていた嫌なことがあったときに救われる魔法の呪文がステキ!
それで解決しないけれど、クスっとわらって気持ちが浮かんできそうな気がする。
他にもオニイサン、オネエサンたちの実感こもったありがたいお話勉強になりました。
”男は狩人、癒してくれるカモーンなお母さん”とか…

榮ホントに鈍感過ぎ。
自分の感情もわからないしニコの哀しみの欠片も気づかないんですから。
でもようやく榮が自覚したときにやっと榮の顔が大きな挿絵で見ることができ、もやもやしていた榮の感情がはっきりしたと同時にと榮の顔が見えたっていうのはそういうことなのかなあと勝手に思えてしまいました。
けど、自覚した途端にニコが可愛く見えてくるとか今更かよと憎らしい気持ちになった。
だから榮が受け入れられる気満々でニコに告白したとき予想と違う答えが返えされて、意地悪くもザマーミロという気持ちになりました。
だって能天気な榮も少しくらい悩め苦しめって思いますもん。

最終章では、榮のイメージは『にやけた顔だけはいい鈍感オトコ』から『やたらと吠えて走りまわる駄犬』になりました。

5

ネタバレ注意

後書きにもあったように榮は普通の男の子で
ニコだって片思いする普通の男の子で、。
榮がニコのことを好きになって、でもニコはもう榮のことを好きでなくなっててっていうのが切なかったです。私はニコ推しで読んでたので、後半は榮目線になって、少し物足りなかったかなぁ。
ニコの気持ちの動きが分からないのにパッパッとくっついちゃったように感じました。
けど、、前半はほんとに神でした。
高校でニコールを演じるニコがなんだか哀しくて、。
だけど本心を隠してキャラを演じてるっていうのがわたしのタイプど真ん中なので美味しかったです。
キャラだと知っててニコールもニコも受け入れてくれる榮も友人としてはすごくいい人だった。

高校卒業のときにニコールからニコに戻るところが1番素敵でした!


高校卒業と共にニコも榮も上京するんだけど、上京あるあると田舎あるあるを喋ってるシーンがあって、上京した私もわかる〜って共感しました(笑)

6

ニコールの田舎暮らし


あらすじに惹かれて購入しました。
田舎のまちでニコールを演じているニコがすごく可愛かったです。胸が痛くて、これを求めてた~~~って思いながら読んでいたのですが、

後半はごく普通の恋愛モノという感じで
ちょっと物足りなかったです

ただ作者さんがあとがきで普通の恋愛とおっしゃっていたので、なるほど書きたいことは書いているのだな、という感じです

個人的にはもっと痛く苦しい田舎暮らしが続いて欲しかった(それを望んで購入したので)評価低めですが、
そこまで重くない方がいい人にはオススメです

2

さすがです!

ニコの高校卒業までが書かれた「泣かないで二コール」が、もう読んでいて辛くて辛くて・・・数日を置いてから再度読み始めました。
自分の恋心は相手に冗談扱いされ、さらに恋愛相談までされるなんて・・・ニコの中学高校時代が本当に悲しくて切ないです。
冗談と受け取った榮もあの雰囲気じゃ仕方ないですよね。冗談にしなきゃハブられてたと思うし、ニコたちがあの場所で生きていくのは、やっぱり無理なんでしょう。
でも、ニコールを演じるニコは悲しく見えたし、自分らしく生きていくためにどうすれば良かったのかとか考えても答えは出ないし、もう読んでいて心が痛かったです。
とにかく切ない。
さすが凪良さん!!切なさ表現が秀逸でした。

ニコが上京してからの「人生は薔薇色、ではない」、榮視点の「愛しの二コール」は比べてさくさく読めました・・・が、読みながら、ニコは榮と上手くいくんだろうな・・・と思って少し残念な気持ちになってしまいました。
ニコの感情や思考、生活感なんかがすごくリアルだったので、初恋相手の榮と恋人になる、というのが逆に現実感が無くて違和感を覚えてしまいました。
日々の生活に追われて会えないうちに、気付けば過去の恋になって、馴染みの店で癒されるうちに新しい恋の予感・・・という展開でも良かったのでは?と思ったり・・・でも、物語としてはニコが初恋を実らせる、という方がピュアでハッピーですね。
ニコが榮と幸せになれて、これで良かったんだとは思えるんですけど、少しだけモヤッとしてしまいました。

この物語はニコや榮だけじゃなく、エンドや二丁目のバーの人々、それから田舎でニコを差別した人たちも含めた全ての登場人物が普通の人です。
そして語られるのも、普通の日常に限りなく近いです。
ある意味ありきたりな、そんな普通の人の普通の恋物語をここまで綺麗に纏め上げて読ませるのは、さすが凪良さんだと改めて思いました。

4

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