さよなら、先生。

未完成

mikansei

未完成
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神160
  • 萌×249
  • 萌9
  • 中立11
  • しゅみじゃない19

162

レビュー数
31
得点
1034
評価数
248
平均
4.3 / 5
神率
64.5%
著者
 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
価格
¥590(税抜)  
ISBN
9784829625675

あらすじ

教師の阿南が男とキスをするのを見た高校生の瀬名は、学校とは違う艶めいた表情を見せる彼に興味を持つ。
素っ気なくあしらわれても阿南の傍は居心地良く、瀬名は彼の部屋に通うようになる。
そして自覚した恋心。
がむしゃらに迫り阿南を抱くことはできたが、その心を手に入れたとは思えなかった。
「俺のこと好き?」懇願するような瀬名の問いに、いつも阿南の答えはなくて……。

文庫未収録の『Young Swallow』と書き下ろし『さなぎ』を加えた待望の新装版!!

表題作未完成

瀬名櫂人17・親の離婚騒動で心理的に不安定な高校生
阿南珪27・性癖から瀬名に興味を持たれる英語教師

同時収録作品young swallow

瀬名 櫂人
阿南 珪

同時収録作品さなぎ

瀬名 櫂人
阿南 珪

その他の収録作品

  • young swallow
  • さなぎ

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数31

生徒×先生もののナンバーワン作品になりました。

これぞ私の求めていた理想の生徒×先生ものだった!!と軽い興奮状態に陥ってしまいました。
ハラハラしたり、泣いたり、切なさに打ち震えたりの連続で読後は心地良い疲労感にしばらく浸ってしまいました。

生徒×先生ものをある程度読んできて自分なりのナンバーワンがあったのですが、この作品はそれらを超えて私の中のナンバーワンに君臨することになりました。

「未完成」というタイトルも秀逸です。これほどぴったりなタイトルはないと思う。
成長の真っ只中にいる攻めがこの先美しく花開くか、歪んだ形で完成してしまうのか、それとも形にすらならずに終わってしまうか……
自分の存在が彼の将来に及ぼす影響を知っているからこそ、自制せざるえない先生。
それに対して、想像がつかないあやふやな未来なんかよりも目の前にいる先生が欲しい、将来なんかどうでもいい、先生さえいてくれたら他は何にもいらないとすら言い切り、ひたすらに自分の気持ちだけで突っ走る攻め。

あぁ…なんて恐ろしいとは思いつつも、そんな性急さがある意味眩しくもありました。

親の都合に振り回されても従うしかない10代のままならなさ、歯がゆさや焦り。
荒削りで身勝手で、欲しいと思ったら他のことが一切目に入らなくなる若さ特有の傲慢さや甘えや危なっかしさ。
そういうものもぐりんぐりんに詰まっています。

ギリギリまでに追い詰められた先生が感情を爆発させて泣く様子を見て、ようやく自分の未熟さに気づき、怖いものしらずだった彼が初めて「怖さ」を知るシーンが素晴らしいです。

そして自分の気持ちだけで動いていた攻めが別れを経て、痛みを抱えつつも手に職をつけて頑張る日々の中、ふと先生のことを思い出すシーンが泣けました。

「自分の傍に阿南はいない
でも生活の全てに阿南がいる
どんなときでも、静かに、優しい光で瀬名を包んでいる」

これが高村光太郎の詩集・智恵子抄の「亡き人に」の一節
「あなたはまだゐる其処にゐる
 あなたは万物となつて私に満ちる
 私はあなたの愛に値しないと思ふけれど
 あなたの愛は一切を無視して私をつつむ」

これを思い出してしまい、もう堪えきれずぶわーっと泣いてしまいました。

そして「今なら違う愛し方ができるのに。」と思う攻め……。
身勝手で独りよがりに追い求めた愛だったけれど、あの時はそういう愛し方しか知らなかった、コントロールが効かなくなる危うさをはらんだ若さゆえの愛し方しかできなかった。

後半はまだまだ完成形ではないけれど確実に成長していて、いい男になったなぁ…って感慨深くなります。
だけど、相変わらず年下男の可愛さも残っていてたまらないです。

攻めが時々リードしたがるくせに、無防備な年下男の可愛さを撒き散らしているので読んでて時々ノックアウトされそうになりました。

ぎゃー!!と萌え転がったところを一つ。
まだ生徒と先生の関係だった時。
「俺のこと好き?」と聞いたのに「かわいい」としか言ってもらえなかった攻めが「じゃあ、あとどれくらいかわいくなったら好きになってくれる?」と言うんだけど、何これ。かわいい。かわいすぎるよーー。
もう降参。
「バカだな、もうとっくに好きだよ。」って答えてあげたかっただろうに、阿南先生は本当に本当によく耐えたと思う。
本当は手放したくなんかなかったよね。

新旧含めて評価が高いのが納得できる一冊でした。
この本は神の中の神で、これから繰り返し読むことになりそうです。

4

何度でも読める 何度でも感動できる

いやぁ 何度読んでもいい

阿南先生最高です。美人でエロくてかっこ良くてかわいい。理想の受け様。
瀬名は阿南先生に出会えたおかげでいい男になったんだろうと思った。
一途で可愛い攻め様に成長しました。
阿南先生の「俺が育てた。」そりゃそうだわ。その通りですよ 先生。

やっぱりいい男に惚れる男はいい男か、いい男になる資質があると思う。
うんうんと一人頷きながら読みました。
瀬名は途中までは高校生らしくガキ丸出しだったのに大切な人との別れを経験して、再会してからは大切な人とずっと一緒にいる為に色々と自分で考える事ができるようになったし、相手を尊重する事ができるようになったし。
いい男のできあがりです。
阿南先生もそういう瀬名の資質を見抜ける資質あってこそ惚れたんだろうな。

もう二人ともイイ。幸せになってくれてありがとう。って気持ちになりました。
いやとにかくいい話 何度も読める 
モヤモヤする本を読んだ後のお口直しにもなりそうです。


3

大人と子供の境界線でもがく年下攻めのお話

高校生×教師。年下攻めです。
攻めの瀬名(高校生)は、複雑な家庭の事情を抱えた所謂チャラ男です。受けの阿南(教師)はゲイで少しだらしない性格の大人。阿南は、色々な面で子供な瀬名に振り回され続けます。
正直、前半はやりたい放題の瀬名にヒヤヒヤしてしまいます。でもその分、後半の瀬名の成長には驚かされました。ハッピーエンドです。最後の最後まで読んでほしい。

終始瀬名の視点なので、阿南が瀬名のことをどう思っているのかハッキリしないままお話は進んでいきます。そして後半に、初めて阿南から瀬名へあるお願いをするシーンがあるのですが、そのセリフの破壊力たるや。萌えという言葉では言い表せられないほどの衝撃で暫く放心してしまいました(笑)

教師と生徒という二人の立場と、高校生という大人になりきらない年頃の危うさの描写が上手い。エロシーンはとにかくエロい。とても良い作品だと思います。

2

追いつめる愛から受け入れる愛へ

生徒×先生ものってさじ加減が難しいですよね〜。
受けが教師としてのモラルと威厳を早々に手放すようならNG!
教師としてのけじめをつけながらも、ワンコor猛獣系の攻めに押し切られるのが私の理想です。
その点、今作の珪は理想にピッタリなんです!
教育者の視点を常に持ちながらも攻めの情熱にほだされて受け入れてくれてる。
さらには流し目のきれいな女王さま。
本当に素敵なキャラです。

攻めの瀬名はガッつきワンコで可愛いんだけど、珪の言うことを全然聞かなくてイライラ。
自己中な愛を押し付けて、甘えて、拗ねて、噛み付いて珪を困らせます。
そうじゃないんだよ!と大人ならわかりますが、学校っていう狭い世界の中に住んでいる高校生にはまだ分からないよね……。

そんな瀬名が成長して、最後には珪を尊重して大切にしている!
自分の気持ちばかりを押し付けてない!
もうね!すごい成長です!
まるで親戚の高校生があっという間に心身ともに成長して感動するおばちゃんの心境です。
年下でイケメンで料理を作ってくれて、自分にベタ惚れ!
本当に理想的な彼氏になりましたね。
こんなに可愛い若いツバメがいて珪がうらやましい(о´∀`о)
2人とも末長くお幸せに♡

4

確かに繰り返し読める傑作でした。

評判が良いので、購入して積読(電子版なので”落とし読”)していましたが、満を持して読んでみたところ……評判に違わない傑作でした。いや…もっと早く読むべきでしたよ、私!

教師と生徒、大人と思春期の少年、夜の店で偶然出会う…なんて設定もシチュエーションも本当によくあるパターンなのに、実際に読んでみるとあらすじだけでは伝わらない良さが溢れていました。

17歳の瀬名くんの突っ張った可愛さもたまらないし、阿南先生だってたかだか27歳でやっぱり可愛いんです。途中に胸がグッと絞られるような展開もありますが、この二人の葛藤とか思いとかが本当にもう!(言葉を失う状態)

ラストの後日談の、着実に成長している瀬名くんの様子に、こちらもまるで保護者になったような気持で胸が熱くなりました。ずっと幸せに人生を共にしてほしい二人です。(きっとお互いお爺さんになるまで一緒なんだろうな、と素直に思っています)

凪良さんの文章は気持ちよく流れるように読みやすく、細かい描写がすっと胸に入ってきます。小さな動作や仕草の描写に心情が柔らかく込められていて。とても女性的で上手い文章を書かれる作家様ですよね。
草間さかえさんの表紙絵&イラストも、阿南先生が「公立校の先生らしさ」もちゃんとある優しげな男性に描かれていて好きでした。
あらすじだけで「よくあるパターンだなぁ」と流している人が居たら、「そう言わずに読んでみて!」と全力でおすすめしたい一冊です。

5

生徒×先生モノの記念碑的名作

教師と教え子という障害、若さ故の勢いと情熱、喪失への恐怖と焦燥感

散々擦られてきたテーマだからこそ読む側としても自然とハードルは上がる為、比較的冷静に読み進めていったつもりでした。
展開もどんでん返しがあるわけでもなく、大方予想通りに話が進んでいく。

なのにそれなのに…
瀬名(生徒)が阿南(先生)に焦がれて、熱く奪って、体だけじゃなく心も欲しいと求めて、体ごとぶつかっていく若い彼の姿に、
いつの間にか嵐のようにこちらの心も持っていかれて、胸を掻きむしられるような思いにさせられるのです。



本編は瀬名視点です。
阿南の心のうちはわかりません。
若くてモテて女に困ったことのない瀬名は、精神的に深い恋愛経験なんてありません。
なので相手の心の機微を読み取るなんてこともできません。
阿南の心をどうすれば手に入れられるのか、何をすれば正解なのかわからず右往左往します。
カッコ悪くなるばかりで、うまくいかない苛立ちを結局阿南にぶつけてしまう位に子供です。
どうしようもない位、若くて真っ直ぐで純粋なのです。


そんな瀬名を見ているうちに、瀬名の一人称のはずなのに、なぜか痛い位阿南の気持ちがこちらに伝わってくる。

どうしようもない奴…
でもかわいい
苦しい…
もうやめてくれ
怖い
失うのが怖い

ほとんど動揺を見せない大人な阿南の心の叫びが聞こえてくるようで、
瀬名視点のはずなのに、気付けばどっぷりと阿南に感情移入してしまっていました。


「未完成」
本当に秀一なタイトルです。
若くて自分の想いをぶつけるだけで、相手を追い詰めることしか出来なかった瀬名が、失うことの辛さを経験し、痛みを知り、少しずつ大人になっていく。
それと同時に、大人と子供の間で揺れる高校生の美しい煌めきを懐かしく感じる。

最後の二編は阿南視点で、素直に真っ直ぐに頼もしく成長する瀬名を、阿南と一緒に私達も見守るという、
くすぐったくも暖かい気持ちになれるのがこの作品の素晴らしさ。


丸腰で勝負を挑んでくる年下攻の醍醐味を味わえる、凪良作品の中でもイチオシの名作です。
私と同じく手に取りながら今まで逡巡していた方、秋の夜長のお供に是非いかがでしょうか?

10

泣けました

英語教師の阿南を好きになってしまった高校生の瀬名。
自分の感情の赴くままに生きる高校生らしい瀬名は、阿南に対してもストレートにぶつかって行きます。
相手の気持ちや立場よりも自分の感情が優先されてしまう瀬名の行動はちょっと自分勝手だな~とも思いましたが、すぐに反省して謝れる素直さがあったので許せてしまいました。

親の離婚で転校することになった瀬名が阿南にさよならを言いに行くシーンは泣けまた。
はじめて感情をむき出しにした阿南の本音が切なかったです。
でもあの日の別れと、離れている期間があったからすごくよかったと感じました。(瀬名も成長したし)

再会した二人がどうなるのか気になって最後まで一気に読んでしまいました。
本当に素敵な作品でした。

5

素晴らしかったです。

レビューにて、泣いたというお言葉があったので、ほほぅと思って読み進めました。
いや、素晴らしい。
ホント、素敵さに涙する作品……
高校生×教師作品で、こんなに攻めの高校生が子供っぽいっつーのも珍しいです。ちょっと悟っていたり、達観しているところがあったり、受けの教師にちょっと甘えさせるだけのちょっとした人間性に突出したところがあるとか、そういうのがまるでない、この高校生はただのちょっと頭の悪い、所謂第二次性徴が完了した直後の少年です。
はあ、憎めない。この子の素直だ…。こんな素直なDKがいるのだろうか。こんなにクズで短絡的で馬鹿な駆け引きばかりして撃沈して拗ねてすぐ謝って誤解して好きになってまた駆け引きして拗ねて謝るとかいうDKに言い寄られたら、女も男も陥落間違いないだろうと思います。
だけど靡かなそうに頑張る受け教師。清楚じゃないけど清廉さを感じる。潔くてカッコイイ、彼は実に男前だと思う。
そんな2人。
別れのシーン、教師の崩れるシーン、切なくて切なくて、胸がシクシクしますね。
でも大丈夫。きっとハピエと信じているから!
攻め高校生が成長していく過程を、作者様は本当に素晴らしい展開力で表現されています。そして、それぞれの心理描写…!誰しも心に過ぎったことがあるであろう小さくも大きくもある感情の機微を絶妙に捉えていて怖いほどです。
繊細な年頃の高校生とアイデンティティを確立して間もない27歳の教師の騒がしくも静かなる葛藤が素晴らしかったです。
そしてなにより、ラストまで幸せを繋いでいこうと画策する2人の過程を描かれていたことに、本当に満足感と感動を覚えました!

6

私の好きな条件を全て満たしている阿南先生❤︎

はぁ〜泣きました。
盛大に泣きました。


生徒×先生

あとがきに先生も書かれているのですが受が、年上、美人、強気、口が悪い、普段クールなのにエロい。
なんなんですか⁈この素敵な先生は!!!

攻めの瀬名はチャラ男ですが、阿南先生に惚れてからは犬の様に先生先生先生❤︎ワンワン❤︎なのですが、思考が高校生以下の思考回路で単純で読んでいてイラっと沢山しました。
だけど、その単純な所が彼の魅力でした。

そしてスペシャルな受様、阿南先生は本当に高嶺の花と言うのはこういう人の為にある言葉だと思いました。
ずーっと瀬名の我儘に大人な対応でこなしていて、素敵な受様に惚れ惚れしていたのですが、
瀬名が引っ越すことになり、グダグダになって行き最後にサヨナラを言いに来た瀬名に怒るシーンは見ていて涙がポロポロと流れました。

再開のところでも、阿南先生は本当に素敵な方で見ていて苦しくて切なくてハラハラしていたのですが、最後は幸せそうで良かったです。
途中、えっ…このままハッピーエンドにならなかったらどうしよう…と不安になる位、ギリギリまで展開がわかりませんでした。

あ〜素敵な作品に出会えてホクホクです。

4

瀬名の成長記録

DKと教師ものです。
女には不自由していなかった高校生、瀬名櫂人。ある時同じ学校の教師阿南が男とキスするのを目撃し、彼が同性愛者だと知る。最初は興味本意で阿南に近づいた瀬名だったが、家へ行き相談にのってもらううち、次第に惹かれていく。
若さ故、気持ちをまっすぐぶつける瀬名に対し、大人の阿南は何度好きだと言われても受け入れない。
だが、湧き上がる気持ちを抑えることのできない瀬名は、あるとき無理矢理阿南を抱こうとする。

気持ちを受け入れなかった阿南は、わりと初期の頃から瀬名のことを好きだったと思います。気持ちに蓋をし、自分が我慢したら自分も傷つかず、相手の未来も守れる。不安定な高校生の恋心を、好きだからこそ冷静に判断し拒絶しないといけないと考えたんですね。
お別れするとき、泣いていた阿南に胸が痛くなりました。
光源氏を本当は愛しながらも、最後まで愛を告げなかった藤壺のようですね。
瀬名が大人になり恋人になったあとも、阿南は彼がいつか自分の元を去ってしまうかもしれない、と常に頭の隅にはあるんだろうなぁ。



2

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