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うあー、泣いた泣いた。
めっちゃオススメです。
最高でした。
生徒と先生、チョイ悪ワンコ(笑)な年下攻めと美人受け。
キャラ造形が秀逸でした。
どっちも大好きで、可愛くて、どうしようかと思いました。
いろいろとリアルなんですよ。
とくに先生の側の気持ちが途中からヒシヒシと伝わってきて、理解できて、胸が痛くて仕方なかったです。
最初寝たときは、本当に軽い気持ちだったんだと思う。
なりふり構わない年下の男をあやすような気分もあっただろうし、セックスそのものを楽しみたい気分もあったろうし。
でも途中から本気になってしまった。
そりゃあ本気になるよ。
瀬名くん可愛いもん。瀬名くんの可愛さは分かりやすいキュートさではないんだけど…「ウザイ」と紙一重の可愛さなんだけどw
とくに初デートのときの可愛さはツボにきました。
で、先生は本気になって怖くなった。
先生は攻めくんの愛を疑ってたわけじゃないんだよね。
今現在、攻めが自分に死ぬほど本気で惚れてることは、十分以上に分かっている。
ただ先生は10年ぶん大人だから、10代のときの恋心には大抵持久力がないことを知っているのだ。
今はいい。でも瀬名くんの未来に責任など持てない。当然だ。
自分のため、そしてそれ以上に相手のために身を引かざるをえないときがある。偽善者にならなきゃいけない瞬間が大人にはある。まだ10代の彼が失うものの大きさを考えると、とうてい踏み込むことなどできなかったのだ。
この気持ち、すごく分かる。
再会した二人は、ちょっと年の差が縮まってました。
この先もっともっと縮んでいくんだろうな。
凪良さんらしいキューンとくる話でした。
凪良さんの本はほとんど全部読んでいますが、その中でも1.2を争うくらい好きです。
高校生X教師の話ですが、切なくて涙が出ました。
瀬名は結構自分勝手ヤツで家庭環境が良くないせいか、人を傷つけても正当化しているようなそんなヤツで、精神的に子供。
阿南(教師)のプライベートを知った時から興味をひかれるようになり、ちょっとずつ大人になっていきます。
親の離婚騒動で傷ついてもそれを友達に言うことも出来ず、どこにも逃げ場がない時に
何をする訳でもないけど瀬名の避難場所になってくれた阿南。
瀬名がどんな暴言を吐いても結局は許してくれて甘えさせてくれる阿南。
瀬名が惹かれてしまうのも無理はありません。
そして瀬名は若いから感情が暴走してしまう。
阿南が好きで好きで感情を止められず愚かな行動をとったり
対等に見られたいが為にインテリを気取ってみたり。
物語は全編瀬名視点で描かれていますが、
瀬名が愚行をおかしても阿南が瀬名を可愛いなと想う気持ち。
瀬名の事が好きだから瀬名のメンツを潰したくない気持ち。瀬名の将来を想う気持ち。
教師として瀬名を見守ってあげたい気持ち。
そんな気持ちが阿南の行動から伺えます。(言葉では言わないところもニクイ演出です)
部屋は人の心の鏡とよく言いますが、阿南にも当てはまっていて
瀬名が部屋を何日も訪れなかったり心がすれ違っている時は阿南の部屋が荒れます(笑)
結局親の離婚から離れ離れになってしまった二人が数年後に再会しますが、
そこら辺からはもう涙が止まりませんでした。切なすぎ。
この物語でもう一つ良かった点は 教師X生徒 の話でありがちな
学校や親に関係がばれてどうこうなるという事がなかった事です。
瀬名がセフレの女子をひどく扱ったり、学校で無茶をしたり、毎日阿南の部屋に通ったりするのでバレそうで冷や冷やしましたが、他からの圧力でなく二人の心と心で物語が進んだのが良かったです。いい意味で裏切られました。
もっと二人の話が読みたい。続編出してくれたら嬉しいです!
これまで読んだ凪良さんのお話とは、ひと味もふた味も違う仕上がりにびっくり。
こんなテイストのお話も書かれるんですねぇ。コメディーがお得意なのかと思っていたのに、シリアスもいけます!
友人が働くクラブへ遊びに行くと、普段と雰囲気が違って客は男ばかり。なぜかとたずねると「今夜は、男が好きな男のイベントだ」と教えられる瀬名。
帰ろうかと思っていると、目に飛び込んできたのは高校の英語教師・阿南が男に腰を抱かれ、頬にキスされている姿でした。
瀬名の家は、両親の離婚騒ぎでとても家族とは言えない家庭状態。誰かれなし八つ当たりをしたい気分だったので、つい冗談半分で阿南に突っかかりますが、余裕でかわされてしまうんです。
阿南も瀬名の家庭の事情を知ると、ついついマンションへ遊びに来ることを受け入れてしまうんですね。自分まで拒否してしまったら、瀬名がどうなるか危ういから。
受け入れてくれたから、どんどんと甘えて振り回す瀬名ですが、阿南の前でだけ素直なありのままの自分を見せているんです。
でも、やっぱり先生と生徒なんです。
阿南は、そのポジションから踏み出そうとはしません。
だから離婚が成立し、母の田舎へ引っ越すことになったときも、大人の対応を貫き通します。
若い未来を潰すわけにはいかない、という大人の建前。自分からは絶対に「一緒に暮らそう」なんて、口が裂けても言えないんです。
本音は言いたいんですよ、「好きだ」「行くな」って。でも本音を言うことは出来ません、先生だし、大人だから。
でも、ちょっと大人になった瀬名は、偶然を装った阿南と再会します。
阿南の想いに気が付いたとき、やっと、やっと、本音で想いをぶつけ合って。
この再会は、ホント、感動でした。
以前は絶対に言わなかった言葉「好き」を、ようやく阿南の口から聞かされた瀬名は、本当に嬉しそうでした。自分のことのように嬉しくて、ついつい涙が……。
しばらくは遠距離恋愛になっても、そのうち二人の進む道が重なるんだろうなぁ~と、幸せな未来を感じることが出来て、ホッとするラストでした。
家庭崩壊で家に帰りたくない高校生瀬名×ゲイの美人教師阿南。
10歳の年の差は、お互いに厚い壁ですが、瀬名の方がその壁を何とか壊そうと下手にあがいて、その悪あがきがほぼ裏目に出ます。特にかっこつけのために趣味でもないアングラ劇を見に行くところはあんまりアホすぎて胸が痛みました。
先生の方も、いたたまれなかったんじゃないかと、つい双方に同情してしまいました。
本当に、何て馬鹿なんだろう。
素直に接していれば、もう少しお互い楽なのに。
でもそうできないところが若さなんでしょう。
数年後、美容師の卵になった瀬名は、社会人として少しは成長していてよかったです。
でも、やっぱりまだまだだ。
先生を包み込めるほど大きな男になるのは無理かも。
まあ、先生の方はそんな未熟さも可愛いんでしょうし、これでいいのかな。
面白かったです。
いわゆる先生と生徒モノ。
生徒攻めです。
この手のお話は、もはや定番なのだけど
ラストが最後まで読まないと見えない!
私、これ読んでて涙目になりました。
すごくよかった。
同級生よりも中身も外見も大人びてしまった瀬名。
両親の不仲で家庭は、めちゃくちゃ。
瀬名の生活も心も荒れてて
そこへ自分の高校教師・阿南がゲイだと知ることになる。
最初は、苛立ちの矛先を向けるのだけど
どんどん拠り所にしていくんですよね。
阿南に受け入れられて人生のラッキーを知る瀬名に
そんなことよりも、もっとたくさんラッキーが訪れると瀬名に言うところ
すごく良かったな。
好きな人に気持ちを受け入れてもらえることは幸せだけど
それだけで人は生きていくわけじゃない、しっかり仕事して
社会人として立つことで幸せを感じることを説いてる感じがすごく良かった。
阿南は、完全な大人じゃないけど、子供でもなく
やはり教師という部分がちゃんとあって
それが絵に描いたような教師じゃなくって良かったんだよね。
阿南の弱さの見せ方も良かったし。
とにかく良かったことしか思い出せないなw
最後まで読んでも二人の関係は「未完成」だと思う。
でも、すごく満足感のある1冊。
5月にCD化される今作ですが、阿南役に遊佐浩二さん。
瀬名役に前野智昭さん。
かなりハマり役だと思うよ!絶対に買う。