ボタンを押すと即立ち読みできます!
私たちは運命になれない。
αの名家の凌介と、その執事の瀬乃。瀬乃はβなんだけど、最初に登場した執事服の時点で、?なんか体つきがΩっぽくない?と思いました。読んでいくとやっぱり彼は正真正銘のβだったのですが。
なんでも手に入れたいものは必ず手に入れて来たような凌介の瀬乃への執着が凄い。それなのに、あらゆる手段を使われても一向に凌介の気持ちに気づかない瀬乃。凌介の幸せはαの花嫁もしくはΩと番になって子をなすこと。凌介のパートナー候補にはどうしたってβは出てきません。それなら大好きな凌介様の側にいる為には執事である運命しかないと思っている瀬乃。
瀬乃は実は凌介に眠っている間に色々されたり、欲求不満にされたりしていて。そういうことが、体つきにも現れてしまったんでしょうかね?ラストの書下ろしでも瀬乃が気づかないうちに彼の髪をツヤツヤにしている凌介。知らないうちに自分好みにしている凌介。怖い。
それにしても、気づない、気づけないが瀬乃には多くてイライラする場面も。あと、凌介の為とはいえ、凌介にΩを進める瀬乃。さすがにあそこは凌介に同情しました。
お互い好きなのに読んでいて苦しかったなぁ。
オメガバースのお話だけど、ここにはΩを差別するような感じはなかったけど、それでもαの凌介とβの瀬乃の間にはどうにもならない身分差がかんじられました。
ラストに無理矢理凌介に体を奪われる瀬乃。そして今まで自分が何をされていたのか?凌介の自分に対する気持ちを知った瀬乃。すごくショックだっただろうなと。
二人が幸せになる為世界を作ることができるのか?次巻が楽しみです。
オメガバース執事もののあの名作が大好きで、似たような設定、表紙がきれい、帯の煽りに惹かれて購入したものの、1巻読了時は、うーん重たい話だなあとあまり好きになれず。
それでも続きは気になるので買い続け、完結したので1巻から再読しました。
αのご主人様とβの執事。両想いだけど、立場からも性別からも一緒になることはできないであろう関係。
いきなりβ執事の出会い系サイトでつながったらしい相手とのセックスから話は始まります。
名家の嫡男のαは、これぞα、という感じのオーラに言動、さらに性的に奔放で想いを寄せている執事βに行為を見せて聞かせています。
2人ともひねくれ、こじれている。
不器用すぎる2人の切ない恋。
現実が絡んだことで重たくて厄介でドロドロした愛情と執着になっています。
気持ちと性欲をそらすために、出会い系サイトで相手を探していた執事βには腹立ちと哀れさを感じましたが、薬をつかって意識不明にして好き放題、やり放題にしてたご主人様αには恐怖を感じました。
いろいろなことが判明してもう両想いになどなれっこない、そんな絶望的なラストでした。
書き下ろしのエピソードでちょっとほっこりするものの、読後のどろっと感、疲労感は拭い去れるものではありませんでした。
待望の淫らなΩは恋をしないのスピンオフ、楽しみにしてました。
個人的、各項目5段階で
執着 5
エロ 4
健気 4
な感じだと思います。
アルファで主人の凌介さん×ベータで執事の瀬乃さんのカプです。
名家の嫡男、アルファの凌介さんに仕えているベータの瀬乃さん。主人の為、お見合いをさせようとしたりするが、奔放な性格の凌介さんは聞き入れず、それどころか瀬乃さんに性的なちょっかいをかけて来て…。
前作の淫らなΩは恋をしないでめちゃくちゃ気になっていた、凌介さんと瀬乃さんのスピンオフで、前作は高校生でしたが今作は大学生になっています。
凌介さんの為、執事として何でもする瀬乃さん。でも凌介さんの情事を見せ付けられたり、性的なちょっかいをかけられたり、そのことで身体が反応してしまうようになり、持て余した熱を、夜に屋敷を抜け出して名前も知らない相手と発散させるようになります。
前作から奔放さと色んな相手を翻弄する凌介さん。でも、瀬乃さんに対する言動があからさまなくらい分かり易い執着ですが、想像以上でしたね。執着具合もですが、何だかんだ瀬乃さんのことをめちゃくちゃ溺愛していることに好感が持てました。
因みに、絡み描写では凌介さんも瀬乃さんも相手以外のモブキャラとの絡み描写があります。それぞれお互いのことを想ってはいるけど、お互いの思惑から、なかなか歪なものになっています。
でもやっぱり2人の絡みは凄艶ですね。しかも凌介さんの凄まじい執着が徐々に明かされていくのが堪らなくゾクゾクしました。
タイトルに表記されているので、続き物です。瀬乃さんを絶対逃そうとしない凌介さんと、男だからベータだから執事だからと、一線を画している瀬乃さん。まだまだ上手くは行きそうにはない2人、今後の展開が気になるので、次巻も買わせて頂きます。
新刊が出たため、1巻からおさらい読みです。
スピン元は未読ですが問題なく読めました。
うおおお〜〜攻め様、びっくりするぐらい病んでらっしゃる!!
α×βの組み合わせに、主従関係。そして個人的には苦手な、ヤリチン攻め。
…なんですが、そこにもんのすごーーーーく闇の深い、歪んだ”愛”が確かにあるから許せちゃうんですよね。
執着ってこういうことだよね!!というレベルの病んでる執着、好きな方にはたまらないのでは。
受けの瀬乃が主人を思う気持ちが健気でそして不憫でうう…ってなるんですが、「精神的に強い受け」「攻めに張り合える受け」が好きなので、その部分で正直ちょっと物足りなさは感じてしまったかなあ。。
執事という立場がそもそも主人に対して「下」になってしまうので、対等な関係、張り合うってわけにいかないですもんね。
瀬乃の立場としては辛い展開が続く1巻ですが、巻末の攻めが贈っているシャンプーの話や凌介がピアスを開けてしまった時の瀬乃の反応のお話(電子限定おまけ)は凌介の愛が感じられてニヤニヤできました( ̄∀ ̄)
煌びやかな上流階級の世界と広大な屋敷が舞台でかなり非日常的な雰囲気が漂いますが、メイン2人の関係性にとてもそそられ、オメガバースの中でも個人的にかなり上位に食い込んできた作品でした。α×βということで、もちろんΩ化もせずβはあくまでβらしく、Ωを羨みながら普段はまったく綻びのないお堅い執事を貫く瀬乃が、β受けとして素晴らしかったです。
そしてそんな彼の、最近性的興奮に陥りやすく後ろが疼いてしまうという体の変化に、ちゃんと理由があったのが何より萌えるポイントでした。受けが快楽に弱いのはもはやデフォルトで装備された体質だ、生まれつきだ、攻めに触れられたら勝手に蕩けるもんだという作品が数多ある中、いやいや蕩けやすい体をつくるには手間暇かかるんだぞ、と示してくれるこの作品はすごく貴重ではないでしょうか。その理由である、伊勢崎が密かにうず高く積み上げてきた特大の執着心がまた最高の萌えを提供してくれました。好き嫌い分かれる所だと思いますが、2人とも不特定多数と性的関係があったのもファンタジーな世界とバランスをとる現実味となっていますし、本命との関係へのスパイスとなるので私は好きです。続きがとっても楽しみです。