積木の恋

tsumiki no koi

積木の恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神133
  • 萌×258
  • 萌36
  • 中立8
  • しゅみじゃない17

--

レビュー数
41
得点
1013
評価数
252
平均
4.1 / 5
神率
52.8%
著者
凪良ゆう 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
朝南かつみ 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784829625163

あらすじ

これが「好き」という気持ちだろうか──
恵まれない生い立ちから恋愛詐欺師となった蓮は、恵まれすぎている男たちの金を巻き上げることに、なんの罪悪感もなかった。次のカモにと狙ったのは、総合病院の長男である医者の加賀谷。呆気なく騙され蓮に夢中になる加賀谷を、内心馬鹿にしていた。なのに──生真面目で真摯な愛情、穏やかな逢瀬。加賀谷と過ごす優しい時間に、知ることのなかった感情が湧き起こるが……。

(出版社より)

表題作積木の恋

加賀谷聡,32歳,大学の研究室勤務
五十嵐蓮,22歳,恋愛詐欺師

その他の収録作品

  • 積木の恋 CHRISTMAS BOOK
  • 積木の恋 NEW YEAR'S BOOK

レビュー投稿数41

最初から泣いちゃった…

いつも後半でグッと流される作家さんですが、前半から涙が止まらず、切なくて苦しいお話でした。特に、自分の気持ちを自覚するシーン、過去を後悔するシーン、クリスマスを心待ちにする描写…。心の揺れる様子を丁寧に書かれていて何度も読み返してしまう話です。
でもバイト代はもらって欲しかったし誤解も解いて欲しかった。脳内EDで誤解の解けたシーンが流れたので良いのですが、そこがスッキリすればもっとよかった!
2人でずっと幸せになってほしいし、安心して生活していってほしいです。

0

崩して重ねてを繰り返す積木の恋なのですね

 凪良先生の作品は3冊目です。先生の作品は切ない系しか読んでいないのですが、暴力的で打ちのめされるような絶望感はなく言葉が優しいというか、、なんとなく心地よいので気負わずどっぷり浸れるのが気に入っています。

 この作品の主人公である蓮は詐欺師なのでこの先必ず良心の呵責に苛まれる展開になると容易に想像できちょっと面倒だなとも思いましたがさほど構えることなくすんなりストーリーに入り込めました。
 
蓮の生い立ちとこれまでの生き方を考えると価値観や複雑な心情は簡単に変えられるものではないだろうしどうやってこの世間知らずなボンボンと?・・・ってある意味ワクワクに似た感じでページをめくる手が加速しました。結局蓮が詐欺行為を重ねながらも会う度に疑うことなく注がれる加賀屋の無償の愛情が蓮の心の柔らかい部分に積み重なっていったからなのかなって思ってます。

 加賀谷と優しい時間を過ごすほどに増していく罪悪感、やがて加賀谷の存在が失いたくない心安らぐ場所なのだと自覚し重ねた身体で初めて感じる快感。この場面は切なくてやるせない気持ちになりました。

 この直後厳しい現実に向かい合う事になるのですが、蓮がこれ以上傷を拡げずに済んだと少しホッとしました。加賀谷も加賀谷で蓮に似た誰かを想い夢中になったという事実を隠していたのだけど、蓮も自覚している通りさすがにこれは同系列に並べられないですよね。。

 2年の服役を終え出所した時に加賀谷の靴の先が目に入った場面、本当にうれしかったです。再会はもうちょっと先になるのかなと思っていたので、一緒に生きたいと食い下がる加賀谷に初めて男前を感じキューンとしました。

 加賀谷と蓮が一緒に暮らし始めて一安心と思いきや現実はそう上手くいかず、蓮は生まれて初めて安定した幸せを味わいながらもいつか失ってしまうのではないかと不安に思っていて、いつその時が来ても大丈夫なようにと心から甘えることが出来ないんですよね。そんな中加賀谷は母親にお見合いを強制されるし、その母親は蓮の存在さえ認めようとせず、、やっと見つけた飲食店のアルバイトも前科者というハンデによって失ってしまう訳だし、、。いろいろ辛いです。でも世間なんてそんなものですものね。犯罪歴があってそれが詐欺なら誰だって警戒します。でも!賃金の未払いはめちゃくちゃ気になりました。これは労働法にふれるのではないでしょうか。このお店での話は以降出てきませんでしたが気になってしかたありません。それからお祖母さん、蓮は下心があって近づいたわけじゃないからね!っと言いたいです(涙。まあこれらの件があって二人の心の距離が縮まったり蓮に同年代の友達ができたりするわけですが、、、。

 最後に加賀谷視点でのお話が入るのですがはじめて加賀谷の心の中が知れて嬉しかったです。蓮は何も欲しがらず一緒に暮らし始めてしばらくたっても元から少ない私物を増やさないのでいつかいとも簡単に消えてしまうのではとやっぱり不安だったのですね。蓮の思い出になる物を増やしたくて少しずつ贈り物をしていく加賀谷の心情も切なくて胸にくるものがありました。この先だって遠慮なしに寄りかかるような関係にはならないと思うけど、二人と一匹がいつまでも平穏無事に暮らしていけますようにと願わずにはいられません。

 だけど加賀谷はなぜここまで大きな器で蓮の事を粘り強く受け止め続けられるのだろうか、、、。愛してしまうことに理由なんてないのかな。。

 

0

重い話のわりにあっさり読めてしまう

ゲイ相手の恋愛詐欺師と、カモられるお医者さんのお話。いいお話でまとまっているのだけど、話自体が短くて、本の半ばで本編が終わってしまうのが物足りない。特に、じっくり読みたい後半の、恋愛の自覚→葛藤→逮捕→服役の流れが急ぎ足に感じられてしまった。

恋愛詐欺師としていろんな男を手玉に取っていたはずの蓮が、加賀谷に惚れたきっかけが、お金を渡した後にセックスをしなかったから、というのはちょっとピュアすぎでは。好きになってからも、いっそ加賀谷に正体をバラそうか、という葛藤が読みどころなのに、サラッと流されているように感じてしまった。
加賀谷の過去の恋も含め、騙される側の心理、騙されたとわかってから許すまでの葛藤なんかも掘り下げてほしかった。それがないと、もと詐欺師の蓮を「心がきれい」とまで言い切る加賀谷の気持ちに共感できない…。

後半は出所してからのエピソード。クリスマスのお話は、バイト先に誤解をされたままなのが、どうにも後味が悪い。というか、蓮がこれから生きていく上であんな重要なセリフを加賀谷に言わせたのだから、それを受けた蓮が自ら誤解を解きに行くという行動をしなければ、話が完結したことにならないのでは?
あの感じならば、きっとおばあちゃんから奥さんは話を聞くのかもしれないけど、罪を犯した人間が、当たり前の日常を手に入れるのがどれだけ大変か、というお話ならそこは曖昧にしないでほしかった。
ラストはお正月、加賀谷視点の着物エッチのお話で可愛いんだけど、本編と続編が未消化のままだったんで、モヤモヤが残る。仕事はどうなったんだろう、これはハピエンなのか? 受けの夢は田舎の一軒家だったけど、結局住んでるのは都会のマンションだし。

買うきっかけになった朝南先生のイラストは、繊細さと透明感が素敵。観覧車デートのカットが特に好きだった。

3

積み上げる恋

凪良ゆうさんの作品は評判の高いものを何作か読んだけど、この作品が一番気に入りました。
あとがきに、凪良さんの積木のイメージは「すぐ崩れるもの」だけど、担当さんは「ひとつひとつ積み上げていく感じ」と返事したとあり、私のこの作品の積木は積み上げていく方の印象だった。
出所後、同棲するまでが一段、クリスマスにケンカし仲直りしてもう一段、この先は、加賀谷の実家と戦って一段、蓮が無事就職して一段と、積み上がっていくのではないでしょうか。
この先も前科持ちの連は苦労するだろうけど、万里とその恋人の先生や、話には出てこなかったけど、バイト先の夫婦がおばあさんに叱られて謝罪し親しくなり、味方になってくれると思う。
その縁で御近所さんなんかと知り合い、連はこれまで縁のなかった人とのふれあいに馴染んでいき、笑顔が増え、加賀谷が喜ぶ・・幸福な未来を感じさせる作品だった。

0

不器用だけど優しい恋愛

これはとても良かった。

受は最初は恋愛詐欺で金を得るの為、攻めは最初は昔の片想いの相手に似ていたから。
きっかけはそれでもお互いが少しずつ相手の存在を確かめ合うようになってからの~受逮捕。

出所の時に攻めが迎えに来てくれて本当に良かった。

それからの二人の少しずつ心の距離を縮めていく様子に、うん積木の恋だな。と。
二人とも不器用なのはお互いを思いやるばかりに。
でも、ちゃんと向き合っているからこそ揉めるんですよね。

攻めの見合い相手とは良い関係のようですけど、これはあんまりいらなかった。
受けにとっては人と交流すること自体が大切なのでしょうけど。

設定はリアルではないけど、二人の心の動きみたいなのはとても自然で納得できる。
BLの世界の話で現実の世界の話ではないというスタンスで読めば恋愛模様を楽しめるお話です。

0

崩れても積み上げて。

正反対なんだけど、だからこそ共通する部分もあり、惹かれあってしまう…そんな二人が出会って、もつれたりほぐれたりしながら、「恋」を積み上げていく物語。

それぞれの心情描写の繊細さを堪能する作品です。ストーリーそのものを言えば、そもそも「男相手の恋愛詐欺師」なんてショーバイが割に合うとはあまり思えないし、フィクションだからね、という部分は多々あります。
しかし、欠けた部分のある者同士が出会い、ゆっくりと二人に応じた関係性を築いていく様子にじんわりとさせられるお話ではあります。

恋って確かに脆いものだし、まだまだ不安要素も多いカップルですが、色々と乗り超えて行ける未来を祈りたくなります。

1

家って大事

ふふ、「神」101個よ、このぽちで。
心に残りすぎている当作品。本棚整理中に出てきたもんだから
さあ大変。読み途中の本をやっぱり放り出し、夢中になって再読。

何が心に残ってるって、
受けさんが自分の感情を自覚するシーン。
未来想像図として構築している「自分の家」に攻めさんがいる と認識するシーン。
自分の家 に 誰がいるか、帰ると誰がいるか、誰が待っているか
そして、待っていてもらえることを嬉しく思えるか。
家って、とても重要なファクターなんだなあ 
とつくづく思った作品でした。

この作品ととてもあった絵で、好き~ ってわけではなかったですが
存在を強く認識していた 当作品の絵師様。
まさか二度と新作を拝見できないとは知りませんでした・・・涙。
今更ながらではありますが、素晴らしい絵をありがとうございました。
教えてくださったレビューアの皆様、ありがとうございました。

7

落ち着いたハピエン

凪良はコミカル系から入ったので、シリアスは初読。もともとヒューマンな感動物語は苦手なのです。
が、やはり文章力でしょうか、ぐいぐいと読ませますね。サスペンスの趣もあり、ストーリー展開が気になって一気読みでした。

雑誌掲載の中編に続編をつけたような構成。1つ目はハピエンで、これで物語としてはいったん終わったように思います。

恵まれない境遇で詐欺師となった受けを、純朴でまじめな医者が癒やす、という構図。はじめは詐欺とかもだった関係が、攻めの底なしの優しさにだんだんと受けがほだされ、お互いにかえがえのない存在になります。

しかし、こんな自分が幸せになれない。という発想はあまり好きではない。というかリアリティに乏しい。しかし、詐欺を働いている以上、身をあかせず本当に幸せになれないと感じるのはごく自然な流れでした。

最終的に受けがいい人になるのは気分がよいです。ただ、現実には、こういう境遇で詐欺師になった人間が、こんなにピュアなままいるのだろうかという疑問はついてまわりました。

映画のような、出所シーンはよかったですね。
時折みせる、優しい責めの強引さが魅力的です。

結果的にぐいぐい、すいすいと読ませてくれたのでよかったですが、大感動というわけではなかった。
続編は同性愛の悩みをテーマとしつつ、明るいテイストを工夫されたというのがよく分かって、女性の登場など脇役も絡んで面白かったと思います。
ただ、バイト先と、仲良くしていたおばあさんとの関係が悲しいまま終わってしまったのは残念でした。

2

どんぴしゃりな題名ですね

この作品とイラストがほんとぴったりでした。
じわりじわりと積み重なっていく感じが伝わってきて、
とても素敵です。また再読決定です。

1

まず表紙が美しい

凪良ゆうさんの作品には毎回泣かされています。また、タイトルも秀逸で読んだ後に“あぁ、これはそういう意味なんだ”と納得させられます。
ただ重ねただけの積木は、ほんの少しの衝撃で崩れてしまう。幸せをひとつひとつ積み上げていっても明日になれば、崩れてしまうかもしれない。そんな不安を抱えながら、これから先も透は生きていくのかなぁ。
透が出所した後に勤めてた定食屋の夫婦、いずれは透のことを受け入れてくれるのだろうと思ったのですが、結局は透の“前科持ち”という事実が障害となってしまったんですね。読んでるときは、なにこの夫婦ムカツク!と感じましたが、悲しいかなこれが現実なんですよね。
聡は聡で両親から透のことを認めてもらえるのには時間がかかりそうですし、その間にもお見合いを勧められたりするでしょう。二人の行く末は様々な困難が待ち受けてるんでしょうけど、力を合わせて乗り越えていってほしいものです。
今回、イラストを描かれて朝南かつみさんという方の絵は凪良さんの書く切ないストーリーにぴったりですね。もう、この方のイラストで凪良さんの作品を見れないのが残念です。

2

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