あらすじだけざっくり知っていたのですが。
さすが木原作品…後半最後での一転さらにの部分が凄すぎて(一瞬夢オチかと思ってしまったほど、いやでも木原先生でそれはないか、とすぐに思い返しましたが)とにかく強烈でした。
クセになります。本当に。
前半の視点の大河内が潔いほどの自己保身が強くて全く同情できないのですが、可哀想だけど可哀想じゃないと感じて。
後半が書き下ろし、青池視点で、客観的な大河内の人間像が描かれていて、すっとした小綺麗な美人ということがイメージできて、読んでいて気持ちも変わってきます。(今ではアウトな、大河内の青池に対する社内での行いはクズだなぁとやっぱり思いますが)見た目や雰囲気が理想的な相手に青池の苦悩も分かり…
ラスト直前がとにかくすごくて、木原作品恐るべし!と何度も思うのでした。
ラストは甘い…?あとがきを読んで、これは結局甘々になる二人なんだなぁと、その後の二人を想像してにやりとしました。
30周年2作目。
木原音瀬先生はやっぱり面白いです。
ハウスクリーニングと汚い男。だらしなくて仕方ない、でも犬のように懐いてくる男と四角四面的な真面目で綺麗好きの男。重なる部分がなさそうな寧ろ不快とまで思っているのに、いつの間にか情が移っていて。じりじりとした、当人すら気づかない愛情のようなものが形作られていく様子は読んでいて面白いです。汚い男を綺麗にするだけ(特に好きなわけでもない)の入浴シーンとか印象に残る箇所が多くて、ついつい読み返してしまいます。
2作目の平凡で取り柄のない造形、プライド高くて性格悪い、こんな酷い受け、インパクト強過ぎて笑みが出ちゃいます。飽きられずに買い殺されるのかボロ雑巾のように捨てられるのか、手に入れたものへの執着がすごいらしいので死ぬまで一緒なのかな。ぞわぞわして面白いです。
挿絵も好きな作家なので、本当に購入して良かったです。
オメガバースアンソロジーを読み、続きがあると知り探して購入しました。
アンソロジーの部分と同じ1から2は犬飼の視点で物語が進みます。
1の時は頑なな気持ち、考えの河内が仮でも掴めそうだった彼の考えている幸せが、目前で消えていく、犬飼との事故のような状況で。そこがハラハラして(木原音瀬作品に多い、最初の話から徐々にに物語が続いていくのでそこも魅力)え、ここで終わり?!続きが読みたい!となり2へ。
全く仲が良くなる兆しもなく、第二子妊娠。でも犬飼の熱い思いが、読み手に自然に理解できて、かなり切ない。
無理矢理人生を翻弄されてしまう河内ももちろん可哀想なんだけど。でもラスト、ギリギリまでうまく行かなさそうな二人が最後の最後で掛け違えたボタンがはまるように、幸せになる様子、最後にきた甘々に心持っていかれました。
やっぱり木原作品面白いです。買って良かったです。