彼氏取っかえ引っ変えのヤリチンクズ医大生の"輝々"(攻)と初恋で酷く傷付けられトラウマになった"ひかげ"(受)の犬猿関係から始まる恋愛模様。
ひかげが働く喫茶店の常連である輝々。
輝々がゲイのヤリチンクズ男だと知っているし、輝々本人も隠してないので、来店するたびに笑顔で毒吐くひかげとのやり取りが面白い。
そんな2人の始まりは、ひかげのソロプレイを輝々が目撃したのが切っ掛けでセフレという関係から。
そんな中明かされるひかげの過去に涙が溢れました。多感な時期にあんな仕打ちを受けたら殻に閉じ籠るのも仕方ない。それでも立ち上がって強くあろうとする健気さに心打たれました。そりゃ輝々も惹かれるよね。
輝々が溺愛スパダリになりそうでキュンキュンする。
それにしても、ひかげの初恋相手の高校時代の先生(実習生)が酷い。先生も親のせいで感情が喪われていると後に分かるけど……。
先生が謝るシーンで、先生の表情と「?」で『傷付けた側は忘れるけど、傷付けられた側は残り続ける』って実感する。
先生も救われて欲しいけど、モヤモヤは残ってしまうなぁ。
何はともあれ、ひかげと輝々が幸せで笑ってくれてればいいな。
登場人物全員の顔面偏差値高い。
受の昂が生意気口調だけど、攻の涼久に対しては素直で好意をドーンと明け渡してて可愛い。
しかも涼久と同じバイトをしたくて親の許可を得るために下から数えた方が早い成績を上げようと1年間頑張るし、同じ大学へ行くためにこれまた頑張る気概が素晴らしい!
本当に真っ直ぐ涼久を好きで応援したくなる受でした。
攻の涼久は優男で雰囲気が柔らかい。けど、前半は考えや気持ちが見えにくくてモヤモヤしてたけど、後半はしっかり好きだと告げたり、昂に対する欲も顕になって、しっかり攻をしてましたね。
昂の一目惚れから始まったけど、涼久も昂を見ていたって発言あったので、攻視点の回想があるかと期待したけどその話が無かったのは残念。いつから知っていたのか、それは好意だったのか…とか定番だけど見たい!
絵柄については綺麗で好きだけど、表情の変化が拙いかなと感じて、セリフがないと心情読めないのが難点。
今巻は楪の嫉妬と常磐が顔面至上主義になった切っ掛けを見れます。
常磐の周りから持たれるイメージにダルさを感じてるとこ少し共感できる。
中学の時の元カノと付き合ったのも周囲からのイメージに反発したようなものだし、別れる切っ掛けも「吊り合わない」というイメージに元カノが卑屈になって挫けてしまったせいだし、それにより常磐も翻弄されてしまったがゆえに『自分に自信のある相手』と付き合うと楽=顔面至上主義になった。
でもそのおかげで性別飛び越えて楪と付き合うようなったし、容姿だけじゃなく心の結び付きも固くなっていってるからヨシ!
そして、その元カノと常磐が再会し些細なやりとりを交わし、それが楪の嫉妬に発展。さらに尚太に対する常磐の燻りも相まって花火大会デート中に喧嘩。
その後、常磐が迎えに来た時の「もういる」とハグしたり、涙目の楪にキュンッとした。
まだ成熟しきってない10代の恋愛の尊さサイッコー!!
・『商業番外編同人誌』
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・『love nest番外編』
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・ナナセ×皇佑編。兄の皇佑がαからΩに変わった切っ掛けとナナセとの経緯の話が2話分
・天星とレイの高校時代(修学旅行)の振り返りが2話分
・描き下ろし
もう甘々すぎて悶えそうになる1冊。メインカプと子供達の幸せな姿が心をホンワカさせてくれます。
ナナセと皇佑編は、皇佑のコンプレックスや親から疎まれているツラさが垣間見えて、ナナセの何気ない言葉が沁みて涙するシーンに貰い泣きしそうになります。
まだ番になってないけどナナセが真っ直ぐな愛情を向けてるようなので、こちらも幸せ保証されてますね。