高校の頃から十数年もの間、広也(攻)に片想いをしている友貴(受)
この設定と繊細なタッチの絵柄で、心臓が痛くなるような切ないストーリーかと思ってました。
が、個人的には良い意味で予想外でしたね。
もちろん切ないんですよ。広也に彼女ができるのを傍で見ていた友貴が涙するとこは貰い泣きしてしまいました。
ただ、やっぱり夫婦コント……アンジ〇ッ〇ュのようなスレ違いで涙が分解されます(笑)
そして、なんと言っても陽一&都夫妻。この2人も高校からの友達で友貴を支えて見守ってきた良き相談役、良き理解者。友貴が真っ直ぐ一途に片想いを継続できていたのは、この2人が支えていたのも一つの要因かなと思います。
無自覚クズムーブをしていた広也へビシッと叱責する都が好きです。
とても好みの作品に出会えました。
ネタバレ注意
アンドリムとヨルガ最後の旅へ。
キコエドにアンドリムの隠し子がいる?との噂に何か思惑を感じとり2人は孫を連れ旅に出ることに。
まずはリサルサロスへ。
ダルダニアから3人の王家の子供達が出仕という名目で、リサルサロスを訪れダンテの伴侶の座を狙っていた。
アルベールとダンテのラブラブっぷりと、アルベールの暗躍、ダンテの執着が幼いながらに空恐ろしい。
アンドリムとヨルガ、孫のアルベール、リサルサロス王太子ダンテ、ダルデニアの王子ユピテルはヒノエに舞台を移し、そこからシラユキも旅に同行。
一行は目的地キコエドに。
陰謀と因習により子供達が犠牲になっている学園で一体何が……?
first life最終章ということで、second lifeがあるのか、またその主人公は誰になるのか?という疑問と期待を残しつつ、ひとまず完結おめでとうございます。
【注】ガッツリネタバレ
颯真……春名の後輩。高校入学して間もない頃に校内で迷ってたら榎本先輩と遭遇し案内してもらった事があり密かに憧れていたが、榎本先輩には嫌われていると思っていた。
榎本……颯真と出会い好感を抱いていたが、春名にばかり懐いている颯真を見て嫉妬心から素っ気ない態度になっていた。春名を庇い事故に遭い昏睡状態。自称『天使』として颯真の前に現れ「春名の命を奪えば生き返れる」などと言っていたが、要は恋の後悔から颯真に会いに行き傍に居たかっただけの生霊。
春名……本物の『天使』が人に混ざって生活してる。人の命をどうこうする力はない。なので、春名自身の生命力を榎本に分けていた為やつれていく。榎本に生きる強い意志を持って欲しくて取引を持ち掛ける。
榎本先輩が「春名の命を奪えば」の真意は、春名の生命力で昏睡状態でも生きながらえてるからかな。それが続けば春名の(分け与えられる)生命力が尽きる期限、もしくは自分の死までが49日だったのかも。
榎本先輩は颯真が春名を好きだと思ってたし、自身の恋に対する後悔もあり、最期に颯真に会いたかったし、2人の幸せを願っていたから、自分が悪者になる事で2人がくっつけば良いと思って「生き返る為に春名の命を奪う」と言い出した。
榎本先輩が生きる為に必要なのは「生きたい」という強い意思で、それは颯真との恋がキーポイント。気持ちが通じ合う事で無事ハピエン。
春名は榎本に生命力を与える必要がなくなったので普通に生活してます。
個人的には何の疑問もなくストーリーに入り込めました。
神評価に近い萌2『星4.5』
(榎本先輩の服が事故当時は学生服で、本来は白シャツだったのが天使(自称)の時は黒シャツなのは死後の世界に片足踏み入れてたからって思わせる描写も深い)
妻に先立たれ幼い息子(律)と暮らすシンパパの桝永さん(受)と、同じ職場の堅物と評される円堂くん(攻)が育児体験を通して無くしたくない存在になるまでのストーリー。
息子のりつくんが可愛い!!桝永さんも可愛い!!可愛い親子に癒されます。
職場で肩身の狭い経験もしてきて、片親の苦悩も抱えなが頑張る受の姿に弱いので、心臓キュッとなります。
円堂くんは堅物と言われてるけど、子持ち家庭の実態を理解しようとしたり、片親の苦労に寄り添おうとしていたり、すごく素敵な人です。
ただし一途ではあるけどセフレが居たし、そのセフレとのキスシーンを桝永さんが冒頭に目撃します。(←地雷の人は注意)セフレはこのシーンだけの登場で顔も出ません。
ちなみに【この1冊ではくっつきません】
お互いに「好き」と言ってるのに(笑)
後書きで続きについて触れられてましたが、ぜひ続編を読ませて頂きたい!!ちゃんと二人が恋人になるとこを見たい!よろしくお願いします!!
番外編で攻の円堂くんが翻弄されてるのがキュンです。無表情で内心悶えてる攻は最高。
幼い頃に両親を亡くした夜空(受)と義理の兄である紫桜(攻)
2人とも幼い頃から想い合ってて本当に純愛。
もうずっとキラキラしてる。思い出も気持ちも顔面もキラキラ過多です。糖分致死量寸前です。
『義兄弟』という関係は柵(しがらみ)になりそうなものだけど、この2人には柵どころか感謝すべき関係性になってるし、両親や周りが見守ってるのが分かるから全く心配なし。
紫桜の執着と独占欲は節々に見て取れるけど、キラキラが中和してくれて重さを感じさせない(しっかり激重だけど)
当て馬も人間関係もすれ違いもトラブルなんかも全くない甘イチャを摂取したい時に本作は最適。
KindleUnlimitedの対象だったので読んでみました。
もうめっちゃ可愛くて、千葉くん(受)のポジティブさで明るく楽しい一冊でした。
猫被りの吉沢くん(攻)がめっちゃ好みのビジュで、猫被りの優男バージョンもキュンだし、素のイジワルそうなとこにもドギュンときました。
コミカルの中に少しの切なさがあり、それでもやっぱり底抜けにポジティブな千葉くんが切なさを吹っ飛ばす(笑)吉沢くんの恋愛に対する悲壮感も晴れやかに吹っ飛ばしたよね(*^^*)b
そして最初の野暮ったさが嘘のように感じられなくなった描き下ろしでのエチシーン。なのに営み後の賢者タイムならぬ評価タイム...さすが千葉くんです(笑)