御曹司 颯太朗(25歳)x 踊り手 春臣(22歳)
颯太朗と春臣は幼なじみ。
子供の頃、女形で踊っていた春臣に「可愛い」と言ったことで、
春臣は髪の毛を切ってしまい、仲違いに。
髪の毛を切った理由を聞いた颯太朗に春臣が素っ気なく
「颯ちゃんに関係ない」と言ったことで、
颯太朗は思わず「お前なんか嫌い、2度と踊りなんてみに行くもんか!」と言ってしまう。
颯太朗はその後、父親の仕事の関係でドイツに行くことに。
春臣は影から颯太朗を見送る。(春臣もしっかり颯太朗が好き)
颯太朗16歳、春臣が13歳の時だった。
それから9年後、第二次世界大戦が始まって2年が経った昭和16年。
颯太朗が日本に帰国。
颯太朗は9年間ずっと春臣を想い、酷いことを言ってしまったことを後悔していて、
謝りたいと思っていた。
春臣の居場所を探して、謝りに向かうが、
偶然の人違いから、颯太朗は市村と名乗って春臣の前に現れる。
時代は戦争初期から、終戦間近の、東京にも空襲を受ける緊迫した状況の中、
颯太朗に赤紙が来て。。。
束原先生の美しい絵がより二人の切なさを演出していて、
とても満足出来るお話だった。
禁断の恋愛を、戦争を交えながら、許嫁がいたり、
出兵があったり、内容が濃いものをうまく1冊にまとめている。
切なさも十分堪能出来て、読了感が半端なかった。
前作の『君に想ふ、碧』と雰囲気が似てるが、
こちらの作品の方が自分は好みで満足度が高かった。
何度でも読み直したい。
完全ネタバレ私の感想のみの投稿なので、気をつけてください。
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2巻の半分ぐらいで、名前がキーワードだと分かってきて、
そこから最後の全てが分かるところがもう、たまらない!
途中から、ユリア(ルスト)がリオに王位を譲りたいのだと言うのも分かった。
だから「学べ」と言い、みんなの前でリオの凄さも見せつけた。
そこまでするほど愛した弟とは?
疑問、謎、知りたいこと:
1)第二王子ユリア(魔女の二番目の人形)とルストはどこまで親しかったのか。
プラトニックだったのか。どのようにルストはユリアに惹かれていったのか、
彼らの過ごした日々が知りたい。
2)魔女は人形を作っては失敗し、作っては失敗しを繰り返していたのだとは思うが、
では、一番目の人形はどのように失敗したのだろうか。
そして、ルストは何度も失うのは嫌だと言った。
一番目の人形とも関係があったのだろうか。
3)リオは元々土人形。十月十日で死んでしまうほど短命。
今後また生まれ変わっても長く生きられない?
それをどう二人のハピエに持っていくのか、知りたい!
いや、もうウルカの神に願うしかないのは分かってるけど^^;
樋口先生、まじで、早めに3巻お願いします(ToT)
待てませんよ!!!!!
長編だけれども、何度も読み直せるエモい素晴らしい作品!
萌えが半端ないし、ダレる箇所が全くない!
もう樋口先生の才能が恐ろしくて、嬉しい(*^◯^*)
間違いなく「神」作品!