長かった両片思いの期間。前作のあとがきで作者さんがおっしゃっていたように、あっまあまの9巻となりました。
よかったね~
回想シーンから現在に戻ってきて、ようやくお互いの気持ちを確認した二人。光陽のお腹にいるのがジェイドの子だとわかり、無理は禁物だけど好き同士のHな9巻となりました。
お互いすっごく照れているのかわいい。
これまでこわばった表情の筋肉男だったジェイド、体格が一回り大きくなりさらにごつくなっているのに、素直になり光陽の愛を感じているだけに溺愛彼氏となってすっかり柔らかくなってしまいました。
しかし、実際に長い時間かけてストーリーをおっかけて来ただけに、このカタルシスな巻は大ごほうびでした。
よかった~
相変わらずカバー絵が一個ずれてるんだよな~
登録はサークルとなっていますが、ファットキャット版の6のカバーは小さい光陽がアウロラに抱っこされている絵になっています。
さて、モールスカの中に一緒にはいった光陽とジェイド。
光陽の記憶をたどっていきます。
人間である日照が光陽を生み、母親のような存在だとすると、育成を請け負ったアウロラは父のような存在。
大柄でジェイドにそっくりな要望のアウロラが、光陽が喜ぶんだ、と言ってくまさん型のパンケーキを焼く姿に萌えます。
小さい光陽がかわいくて。。
いつも話さないニャアちゃん(ぬいぐるみ)にも、実は秘密が。
洗いたくない光陽と、ママ(日照)&パパ(アウロラ)との攻防にクスリとします。
むむ、なんで手元のファットキャット版とカバー絵が違うんだ。まあいいけど。。
ちなみに、手元の5は、バック緑で光陽がこちらを向いている絵です。
全巻でようやく二人は(体は)結ばれたわけですが、ジェイドはすでに光陽への気持ちを隠さず、寄ってくるリカを寄せ付けない嫉妬丸出し状態に。
光陽が弱っていて目覚めないため大切に保護しています。
さて、この巻では、イーラ先生(ディアとカップルっぽいけどその説明は後らしい)の自宅で傷ついた光陽を治癒、回想シーンへと展開していきます。
モールスカという液体の中で治癒していくのですが、精神のシンクロを狙ってジェイドが一緒に入る。
これが結構重要で、光陽が小さかった頃の記憶を追体験(読者も)することになります。
幼い頃大切だったアウロラとの関係。
命、輪廻を考えさせられる読み応えのあるストーリーへ広がりを見せます。
こちらの同人誌電子版(ファットキャット)でずっと読み続けているのですが、最近はジュネットから単行本が出ていますね。
ちなみに、単行本版の2巻が、このDragostarPlayer3の途中から始まっています。
その後は、単行本3巻がDragoの5から、単行本4巻がDragoの8からです。
この3は、出会い編。光陽が小さくまだ恋愛を意識する前のジェイドと出会うところ。それ故に苦しむのですね。
ディアというパートナーのいる光陽を目にして、自分の気持ちを押し殺そうとするジェイド。
一緒に狩りに出るようになり、図らずも同衾することになる下りや、そこでディアガがけがをするシーンなどがあります。
タイトル通りのカップル。
7歳のときに、父に連れられていった行きつけのテーラーで、仕立屋の片山さんに一目惚れした坊ちゃん。
二十歳になったら告白すると決めていて、一大決心で告白したものの。。
坊ちゃんの方はどれだけ一途なんだよ、というほどの筋金入り一途(ワンコ)です。ですが一方の片山さんは実にすげなくて。。
このすげない感じがよい。年上で、抑制が効いていて、料理とか何にも出来ないけどどこか怪しく官能的な彼。
まるで相手にしてくれていないようで、体は許してくれる。心は?
という関係が萌えです。
とても分かりにくいけど、読者にだけ(?)見せてくれる、片山さんの本心がにくい。
おしゃれな一冊。
こういう作品はとても好み。ましてやストーリーテラーの石原さんなのでおすすめの一冊です。
新装版とありますが、ずいぶん前にリブレのクロフネコミックスで購入して放置していたのを手に取りました。
同人誌作品などに手を入れて収録されたようで、非常に初期の作品ということができると思います。
単話、または数話完結の形をとりながら、軸としてはメインキャラの絵描き(Hな。ホームズ)と編集(ワトソン)というコンビで綴るサスペンスものとなっています。
人がよくてドジっ子のワトソンと、飄々と見せながら実はやり手なホームズというコンビ、いいですね~。
そして続巻があるようで、とても楽しみです。
思うにこの頃の絵が一番好きだな、と思ってしまいますね。
サイケデリアは、幻覚などの意味です。
警察の先輩と後輩。お互いに仕事で組んでいる中ですが、頼れる先輩の日野は、犯人に撃たれ重傷となってしまう。そんな日野が、後輩である自分、溝尻のアパートに現れて。。
という設定。憧れの、いや片思いしている日野先輩が撃たれてしまい、傷心の溝尻が帰宅すると先輩の霊が部屋にいて。。
そんな不思議な状況にあって、これは自分の夢に違いないと思う溝尻は大胆になります。
溝尻のアパートを舞台とした二人劇のようなコミック。次第に歩み寄り、本心を伝え合う展開は読み応えがあり、先輩が素直な気持ちを吐露する瞬間には感動さえ覚えました。
スティグマタで警察のバディものを書かれた高橋先生。一般コミックの名手がBLでも萌えを発揮してくださるのは大変うれしい限りで、今後の作品もとても楽しみです。