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後書きに先生の手書き文字で「人生初コミックス」と書かれていましたが、最新作でも見られる「大島先生らしさ」が既に表れていてクスッと笑えたり、胸がジーンとなったりしてとっても面白かったです。
仕立て屋に歓迎されてなくともなんとか用事をつくりお店に行く坊ちゃん、秀一郎が1人で舞い上がって毎回片山さんに冷たくされる。というパターンが基本形。彼の素直でくじけず明るい性格がすごく可愛らしかった。
そこに鋭すぎる片山さんの言葉がナイフのように秀一郎の胸をえぐり、まじでへこんでしまいます。
もー、おぼこい好きとしてはヨダレが出てしまうほどの展開でわくわくしました。
秀一郎、年下が攻めで、年上クールな片山さんが受けっていうのも良いですね。
タイトル通りのカップル。
7歳のときに、父に連れられていった行きつけのテーラーで、仕立屋の片山さんに一目惚れした坊ちゃん。
二十歳になったら告白すると決めていて、一大決心で告白したものの。。
坊ちゃんの方はどれだけ一途なんだよ、というほどの筋金入り一途(ワンコ)です。ですが一方の片山さんは実にすげなくて。。
このすげない感じがよい。年上で、抑制が効いていて、料理とか何にも出来ないけどどこか怪しく官能的な彼。
まるで相手にしてくれていないようで、体は許してくれる。心は?
という関係が萌えです。
とても分かりにくいけど、読者にだけ(?)見せてくれる、片山さんの本心がにくい。
おしゃれな一冊。
片山の言葉遣いが好きです。
くだけた口調でありながら品のある男というのですかね。
一人称が僕なのもツボ。これはたまらないです。
ただそこに立っているだけで妙な色気がある、難攻不落の仕立て屋さん。
そんな彼のことが幼い頃から大好きで大好きで仕方がない、ようやく20歳を迎えつつあるお坊ちゃんが全身全霊で果敢に猛アタックを繰り広げていくお話。
これぞ年下攻め!な良さが光る1冊でした。
全編攻めの秀一郎視点で進むので、なんだかもう秀一郎から溢れ出る坊ちゃん感と圧倒的光属性な真っ直ぐさに絆されてしまいそうになるのですが、受けの片山はなかなかそう簡単にはいってくれません。
秀一郎のことを決して悪くは思っていないように見えますし、ああ、本当は気に入っているんだろうなというのが分かるんですよ。
どれもすごく分かりにくいのですけれど。
こちらの作品、20歳overの年齢差が良く効いているんです。
押せ押せな攻めにサクッとほだされてめでたしではなくて、甘さ控えめな受けが大人と庇護されている立場である子供の線引きを淡々としていくのが好きでした。
秀一郎が恵まれた環境にいることを片山から思い知らされる、大人への一歩となる気付きも良ければ、遠回しにしか坊ちゃんの突っ走り…もとい暴走を心配をしていると言えない片山のどうにも素直になれない感じがこう…なんとも良かったな…
片山さん、気のないふりをして秀一郎のこと好きでしょう?なんて思ってしまいますよね。
だって、ずっと好意を向けられていることを知っているのですから。彼の気掛かりはやはり年の差と若さゆえの眩しさだったりするのかな。
その辺りは次巻で分かると良いのですが。
とても素直でポジティブな秀一郎。
なんというか、片山が1を言えば10くらい吸収をして、今後ぐうの音も出ないほどの理想の男になっていく素質があるように思えてなりません。わくわくしちゃう。
そんな姿が見られることを期待しつつ、続刊も読んでみたいと思います。
極上のワンコ系年下攻めが味わえる作品です。
受けである片山さんのキャラクターがとにかく良く、偉そうで慇懃で、かと思えばナチュラルに魔性なのが素晴らしいです。
他の作品も含め、大島かもめ先生のキャラクター造形がとても好きだなと感じます。行動や口調、性格や雰囲気のすべてがトータルでキャラクター自身を形作り、お話の中でイキイキと動いているように感じます。
年下の攻めである高宮君が振り回され翻弄されているさまが可愛らしいので、いつまででも振り回されていて欲しい(かわいそうだけど)と思いながら読んでいたら、その期待通り第一巻では振り回されたままで終わりました。
キチンとくっつくまでのモダモダが大好物の、私のようなタイプの方に是非ともお勧めしたいです。
片山さんの、丁寧なのにぞんざいな口調が大好きです。語尾の「〜なの?」や返答の際の「いいえ」や、「君」呼びなど、非常に良いです。わかりにくさも含めて魅力的。誰もを虜にする町の仕立て屋さん。年齢不詳(第一巻の時点では)。
やはり魔性です。
歳の差CPですが、なんとも受けの片山は40超。
対する攻めの高宮は20歳になったばっかり。(大人になるまで待ってたのよね!)
いやぁ、出会いが小学生の頃ですよね、父に連れられてイヤイヤ行ったテーラーで出会ってしまうって。それ以来、喜んで仕立て屋に行くわけですが。
なかなか片山の方はまともに取り合ってくれません。
そりゃそうだ。普通に考えて、20歳以上も離れた若者に言い寄られても信じられるはずがないw
秀一郎の方は、片山に会いたくて父親のゴルフに届け物をしに行ったら、あいにくの雨でずぶ濡れになった片山を見つけるが、その時透けて見えた下着がビキニだったことに欲情してしまう…このシーンが好きです!
エロい。何もしてないのにそのシチュエーションがエロイ!
大島さんはこう言うのが得意なのかも。情景が立体化されちゃうと言うか。
カラダは手に入れた秀一郎ですが、さてツンの片山は絆されてくれるんでしょうか。