初恋をずっと忘れられないアッパーミドル×黒い噂のある羽振りのいい経営者 1929年――享楽的な街・ニューヨークで、男たちは刹那の快楽に溺れる。

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表題作こたえてマイ・ドリフター

エリオット・J・ウィリアムズ,自動車業界勤務
ロバート・フェレーロ,ドラッグストア経営者

あらすじ

――享楽的な街、ニューヨーク。
景気のいい自動車業界で働くエリオットは、知人の主催する新年パーティーで、
初恋の子に似た黒髪で黒い瞳のロバートに一目惚れをした。
その後高級ホテルで再会し、意味深なロバートの視線をきっかけに情熱的な一夜を過ごす。
――ロバートが長期滞在するホテルの一室で彼を抱くようになり数カ月。
ドラッグストア経営者だというロバートは、やたらと羽振りが良く非合法の仕事で荒稼ぎしているらしい。
それでもエリオットは、たとえ彼が裏で何をしていようと、
淡い恋の甘い疼きを味わいながら楽しめればそれで良かった。
しかし、世界を狂わす過酷な運命が二人を引き裂き――?

作品情報

作品名
こたえてマイ・ドリフター
著者
大島かもめ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784796415996
4.4

(194)

(124)

萌々

(44)

(15)

中立

(10)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
31
得点
851
評価数
194
平均
4.4 / 5
神率
63.9%

レビュー投稿数31

裏表紙を表紙にしてほしかった

ストーリーも最高なのですが、作画!
1929年のアメリカが舞台なので当時のファッションがかっこいいです!!
撫でつけた髪や、スーツ姿に帽子。
作画にうっとりするってこういうことなんだと実感しました。

ストーリーもとても良いです。

0

しんどい。。。。

1929年ったら世界恐慌。

初めて読んだときは、帯に「享楽的な街・ニューヨークで、男たちは刹那の快楽に溺れる」とあるので、アメリカ社交界のお洒落な男たちによる刹那な恋から、不安定な社会状況に揉まれつつも真実の愛に目覚めるみたいな話かなーと予想していましたが…

私の予想なんて甘ちゃんだったわ……。
予想をはるか彼方に着地した終わり方に、まじか??と。
不安定な社会状況に揉まれるなんてもんじゃなかった……。

基本的に光の腐女子なので、みんな幸せではっぴっぴ〜♪とか、いつまでもいつまでも幸せに暮らしましたとさ!ちゃんちゃん!みたいなのが好きなんです。

だから、こういう作品には耐性もあまりないし、うーわーーー………!!とどんよりしたのも事実。

でもただの鬱展開とか胸糞展開ではなく、一貫として大島さんの美学が感じられるところがいいですね。
最後の窓で終わる見せ方があっぱれというか、あそこがあるから萌萌評価です。あの終わり方だけ採り上げるなら神でもいい。
日陰者かつ死なば諸共なだけではなく、あの窓があることによって彼らのこれからの人生にささやかな光が入る瞬間もあるんだろうなと僅かな希望を抱くこともできる。
あれがなかったら、萌〜中立だったかもしれない。

大島さんの作品、全部読んでるけれど(作家買いしてるつもりはないけれど、結果的に全部読んでる)作風が幅広いですねぇ〜。
メリバっぽい今作の次は、アイドルものだったし。

次作も楽しみです。

1

海の見える家

冒頭の「1929年6月」で幸せな展開は望めないだろうなと分かる作品。表紙や中のカラーページの華やかさで上げられて、即落とされる。このタイトルにした理由も謎。刺さる層にわざと届きにくくしてるのかってぐらい、見える部分の擬態が強い。数ページめくれば登場人物が株とか言い出すからたまったもんじゃない。暗黒前夜だぞやめてくれ。家族があるんだろアーサー…!!!
大島先生の作品は雰囲気こそ淡々としているものの、暗くはない印象だから意外だった。こういう漫画の主役はカナッペとりすぎたりしないんだよ…!!!ほんと大島先生の緩急のセンスは謎である。いつもなら嫌いじゃないんだけど、手放しに喜べる展開ではない(というか最早胸糞作品ともいえる。)作品にはシュールなタイプの笑いは求めてなくて。
このまま2人野垂れ死ぬのかな…いっそそこまで描いてくれ。

0

想像を超える重いストーリー...!だからこそ心に残る

1話目は、やたら色気あるいい男2人の大人の関係、萌えるぜ!と思いながら読んでいたら、まさかこんな過去があったなんて、まさかこんな重いものを背負っていたなんて...

重くて仄暗いストーリーですが、二人の間にある愛や恋は本物で、でもだからこそ上手くいかないとこもあって...

とにかく、読み終わったあともしばらくこの作品の余韻に浸っていました。

どんな世界でも、どんな人生でも、ただお互いがいればいい。
そんな2人の映画のような物語でした。

1

罪を背負って生きていく

これは・・・メリバ、ですかね??

優しい雰囲気の大人の恋物語かな?と思って軽い気持ちで読みはじめたので衝撃が強いです。過去も現在も未来もずっと薄暗い・・・光属性にとっては読んでいて息が詰まりそうになる一冊。

アメリカの上流階級?に生まれた白人と、中華系の父と不本意に孕まされた白人の間にできた混血児。もうこの時点でだいぶダークなのに、マフィア、殺人と・・・。

二人の関係性は、甘い瞬間もあるのですが、手放しに萌えるのは難しかったです。これを切ない、萌える、と感じられる方にはたまらない一冊だと思います。

全体的な描写などは素晴らしいと思うので、萌ではなくその技量に加点したく、中立です。

2

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