はるがきた

haru ga kita

はるがきた
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神25
  • 萌×227
  • 萌12
  • 中立8
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
10
得点
277
評価数
73
平均
3.9 / 5
神率
34.2%
著者
もちの米 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
笠倉出版社
レーベル
カルトコミックスequal collection
発売日
価格
¥756(税抜)  
ISBN
9784773071757

あらすじ

友達なし、恋人なし、もちろん経験なし。
そんな人生を変えるため、楓は脱童貞を決意し目の前の風俗店に飛び込んだ。
が、そこはまさかのゲイ専門。
まともに童貞も捨てられない自分に落ち込む楓だったけれど、美人で優しいヘルスボーイ・さくらに心とファーストキスを奪われてしまい……!?

冴えない童貞メガネ×人気No.1ヘルスボーイ
愛すること、愛されることに不慣れな二人の行方は──。
もちの米待望のファーストコミックス

表題作はるがきた

香月 楓
桜田 春

レビュー投稿数10

いくつかの孤独の話。特にお薦めです

「自分が必死にやってきた唯一のものは
生きていく上で何の役にも立たないと」

Kindle Unlimitedにてあまり期待せず読んでみたものの、心を持っていかれて読みながら泣き、思い出しては枕を濡らしました。BLだと思って読む作品ではない気がします。
青年漫画の雰囲気もあり、夜読むと滲みるように静かだけど笑えます。
地雷のある方は必ずいくつかレビューを読んで確認してから。

表紙やタイトルから想像出来ない、それぞれの人生の絶望や闇、後悔と小さい希望が描かれています。はじめの香月の、“頑張ってきたものは意味がないものだと知る”あらましは少し残酷でもあり誰もが何かしら感じることではないかと思います。ふとした時に思い出すような過去の挿入がすごくいい。(というかそういうのを挙げていくとキリがなく全て許せて全て良いんです…)

会話の緊張感、的確で切ない言葉の選び方、それぞれの目が雄弁で、良い作品に出会えてしばらく胸いっぱいでした。
さくらは危険が及んでも動じない、感覚が麻痺している、自分の価値を求めても進んで卑下はしていない。
香月は人を見ないメガネ君だったところからさくらと出会い、自分の目で映し出す。
要の鋭い目付き(好き…笑)
彼らの毛色の違う孤独は重いのだけど、その描き方がとても好きでした。お話が終わった後も続いているような存在感に、何故だか安心させられます。
そして最後にタイトルが分かる演出が優しくて素敵過ぎて…

はぁ、どんな風に書けば誰か読んで下さるだろう。こんなに自分のレビューの拙さが歯痒く思ったことはない。

1

はるがきた

テストで一人満点をとった日から典型的ガリ勉の香月楓は俯き友人も恋人も…人としての当たり前を全て(勉強)に捧げて来た。が そんな楓に残ったものは恋も人間関係も築けない情けない自分だった。
人間関係を疎かにしてきたツケを払わされる羽目になった就職。
何とか入社したがそこでの関係も上手くいかず投げやりになっていた楓は自分が今までやってきた唯一のモノは生きていく上で何の役にも立たなかったことを思い知る。
そんな時に偶然見つけた風俗店。
彼はそこで美人の(さくら)というゲイヘルスボーイと出会う。全てが未体験の楓にとって さくらは未知数の魅力的な人だった。
解れたマフラーをキッカケにお礼のお礼…を続ける内に楓の心に体験した事の無い感情が生まれ[発作]だとおもっていた想いは「ソレは恋だ」と同僚に断言されてしまう。
そう言い切られると風俗店で他の客を相手にしていると思い始め、一旦思い知ると歯止めが効かなくなり…。
そんな時期に さくらがストーカー被害の標的になっている事を知り…

境遇は違えど香月楓と桜井春は、誰かの為になっている実感が欲しくて、人並みに感謝されたかったに違いない。
ただそれぞれがその(術)が分からなかったから自分が唯一出来ることのみをして生きてきたのだ。

そしてそれぞれに小さいながらも救いはあった。
楓には喜んでくれる両親や 少し外観を変えただけで側にいてくれる会社の人間。
さくらには受付のヒメや幼い頃から気に掛けてくれている要が。
それは気付かないくらい些細な事だったのかもしれないが…誰もが[独りじゃない]と思わせてくれる。

自分がこの作品で一番気になったのは要だった。
金で教師に売られていた春を引取り育てた要。
(彼)は春の叔母で改名しているかもしれないが(要子)という名のFtMだろう。
初めて春と風呂に入った時の会話で「母ちゃんの腹の中で身体間違えちまったんだ。男なのにちんこがなかったら変か?女が女を…男が男を好きになったら変か?」と尋ねる要に春は躊躇なく「全部変じゃない」と答える辺りでグッときた。
MtF(男→女)はメディアでも世間にも周知されていると言っていい昨今。
だがその逆 つまり要の様にFtM(女→男)は未だにオナベ等と呼ばれ周知どころか存在している事すら知られているかも怪しい。
他のレビューを書かれた中にも不思議がっている方が多いのがその証拠だろう。そんな現在にBLでしかもかなりの重要な立ち位置での登場はとても心強い。

この作家様はコレがデビューと知り感服した。
絵柄も抵抗なくかなり万人受けする様に思うし 設定もテンポも新人とは信じ難い厚みのあるストーリーで攻めてきた方だ。
今後は物語・キャラ設定重視の作品を生み出してくれそうで目が離せない!

個人的には楓と春の後日談と同じ位、要のストーリーも是非読んでみたいものだ。

6

お金で解決できないこともある

ガリ勉ぼっちいじられキャラ、仕事でも上司から叱られ、女性社員からも軽く扱われるいわゆる陰キャの攻めが、せめて人間らしいことをしよう。とたまたま目に入ったヘルスに入るがそこはゲイ向けヘルスで、という始まり。
そこで出会った受けにしてもらう…はずが風俗店すらまともに入らないのか、と大号泣。
いや、大丈夫かこの人…手を握られて焦るピュアっぷり。
手の暖かい人は心も暖かい、と一言。そこで受けの心が傾いたのかな、と後から思う。
しかし受けからのキスでメガネが外れて、攻めの素顔はイケメン。ピュアピュアなイケメンですよ!
家事全般得意のようだけれど自分に自信がない攻め。スパダリスペック持ってるのに活かしきれていないのがきっとこの攻めのいい所だと思う。

受けのことを考えると動悸がするようになるけれど、それが何故かはわからないまま、借りたマフラーを返すために受けの働く風俗店へ。
仕事帰りの受けに会えて嬉しいと伝える攻め。
何もしないで感謝をされたのは初めてと答える受け。
なんでもないシーンかもしれないけれど、1番ここが好き。
この後受けのストーカー騒ぎや過去の虐待のエピソードが入るので、再読すると余計にグッとくる。

受けも攻めも人づきあいは苦手で、他人を信用できない受けと自分に自信がない攻め。そんな2人が誰かを信じて自分を好きになるようにと進んでいく姿が読了後よかったー!ってなりました。

余談
とある脇キャラがBLで出てきそうで出てこないタイプだったので新鮮だった。自分が読んだ中では初めてかも。
扱いが難しいのかな? でもいても不思議じゃないと思う

3

まさに「はるがきた」

おもしろかったです!
モテない童貞×美人ウリ専という珍しくない設定ですがテンポよく、モテない童貞の楓がリアルな感情や楓の会社の同僚もいい味を出していてキャラがイキイキとしていました。

でも後半が少し駆け足気味であと1〜2話あったら神評価になってたかな。

デビュー作とは信じられないです。今の新人さんはみなさんレベルが高いですね。

また脇キャラの要さんがわたしも初めて見た設定だったので新鮮味がありました。

3

全然ページが足りてない‼︎ もっと深く読ませてほしい‼︎

買う前の試読で「こんな感じのお話かな?」と勝手に想像したストーリーとは全然違うものが読めました。
いやもう全然もっとライトなものを想像していましたよ…!
地味メンの童貞くんが間違えて入っちゃったゲイヘルスでいい子と出逢えて「はるがきた\(^o^)/」そんな感じのサクッと可愛い萌えが補給できる作品かと思って買いましたら、もう全然そんなんじゃなくってですね、1冊分のページ数で終わらせるなんてそもそも無理がある厚さのストーリーでびっくり。
2話目から先の見えない展開にずんずんと突入していくので、読んでて息切れしそうでした。

主人公は攻めの〔楓〕ですが、お話の実質的な主役は受けの〔さくら〕のほう。
会って3度目の日、上半身裸になったさくらの背中に大きな刃物キズがあることに楓が気付きます。
そこから明かされていくさくらのバックグラウンドが反吐が出るくらいにとにかくヘビーなんです。
妻に死なれて酒浸りになってしまったさくらの父親はさくらを担任に金で売り、そうとは知らずにさくらは担任に片想いし、担任だけが自分の味方だと信じて姦淫に応じていた学生時代。
父親からの暴力と担任からの凌辱で身体が限界に近づいた頃、ようやく自分は売られていたことを知り、逆上した父親に刃物で切りつけられたのをキッカケに父親の弟に救い出されます。
この弟というのが、先のレビュアー様全員が触れてらっしゃる印象的な脇役〔要〕。
要は“母ちゃんの腹の中で身体を間違えちまった”ちんこがなくてハタチまでは胸があった男性なんだけど、あえてそれ以上のことは触れられないところがいいと思います。
でも少しだけ明かされることによって、この要というキャラがどんなふうにものを感じ生きている人物かをなんとなく窺い知ることができて、ヘビーのどん底にいたさくらに「お前 自分ばかりが不幸だと思うなよ」と言う要の同情で誤魔化さない優しさが余計胸に刺さります。
ただ、やっぱりそうは言っても要にかなり意識を引っ張られてしまうんですよね。
要の視点に立ったさくらのお話や、要自身のお話を読ませてほしくなりました。

・・・と、こんな感じでこれだけでも1冊に詰め込むには多すぎる内容だと思うんですが、ここに更にさくらのストーカー被害のお話が同時進行で乗っかってて、でも主軸はラブストーリーな訳ですから、なんていうかもう【混み混み】なんです。
200ページ弱の中で渋滞しまくってる感じになってるので、出来ることなら上下巻くらいのページ数で読みたかった‼︎
そこがすっごく勿体無く感じます。

良い意味で期待を裏切られる濃厚な作品でした。

【電子】ひかりTVブック版:修正白抜き、カバー下なし、裏表紙なし、電子限定特典(1p)付き

2

1巻じゃ全然足りない

 200ページの中で大渋滞を起こしている、というのが読後真っ先に感じた印象でした。このタイトルと表紙からは想像がつかないほど、シリアスな要素が絡み合っているんですよね。これがデビュー作品なのには驚きました。もっと話題になってもおかしくなかったと思います。最初は冴えない楓(ただし、眼鏡を取ったら美青年)が、風俗店で出会った春と親しくなり、彼と初めての恋を楽しむ甘酸っぱい話になりそうな予感がしたのですが、徐々に春がメインになっていき、物語は暗転し始めます。

 春が恐らく初めて男を知ることになった、かつての体育教師の存在。BLではけっして珍しい過去ではありませんが、ありがちだから軽く見ていいということにはなりませんね。実際、一定数は存在するのでしょうし。彼とのセックスは一方的で痛々しさしかなく、しかもそれがまさかの父親からの依頼だったという地獄っぷり。初恋を二重に踏み躙られた春が、要に拾われ、風俗でたとえ刹那的でも満たされる瞬間を味わえていたことは、ある意味とても幸運だったのかもしれません。本人のいい意味での鈍感さが彼を守っていたんじゃないかなとも思います。不思議と諦念はあまり感じないキャラでした。

 そしてまた運良く、自分を本気で心配し、エゴにも敏感で、見返りを求めない楓と出会えた。この店で働いてなかったらきっと出会わなかった人。風俗で働くキャラというのは悲劇的に描かれがちですが、間違いなくそこが今まで春の居場所であったし、本気で愛せる人、愛してくれる人に出会う場所にもなったわけですから、この作品においてはむしろポジティブな要素にもなっているんじゃかなと思いました。初々しい2人の今後はとても気になりますね。春を拾った要も、もっと知りたいと思える魅力的なキャラで、BLにはならないかもしれないですが彼のスピンオフも読みたくなりました。

2

信じて愛して。

ちるちるインタビューで気になり購入。
思いつくがままのネタバレレビューで失礼します。

幼い頃から勉強ばかりで人付き合いが不器用な攻めが、間違えて入ったゲイ専門ヘルス。
そこで出会った受けに優しくされ気になって…と話が進みます。
この優しい受け、実は腹黒なんじゃ?と思ってたらそんな事はなく、過去心に負った傷故に人に優しく接していたんですね。
負った傷というのが、なかなかヘビーでした。
トラウマの元凶が実の父親と学校の先生なんだけど、どっちもクソすぎて!!!
クソな大人二名により、感謝される事の代償は大きいものと歪んだ価値観を持ってしまう受けが可哀想でした(;ω;)

受けの身内の要ちゃんの存在や、ストーカーやクソ教師のその後など、気になる点が多々あります。
ストーカー騒ぎの後は受けの過去の話になり、それが終わればいきなり話が収束に向かってたし。
先の方が書かれてますよう、あと何話かあれば全て描かれスッキリできたのかなぁと思いました。

デビュー作との事でしたが、絵はお上手で内容も読み応えがありました。
次回作も楽しみにしてます(´∀`*)

1

もっと続きが読みたかった。

ストーリー的にはとても好きなんです。
でも短すぎるよ。もっと二人のこれからとかそれからとか読みたかった。

今まで前向きに生きられなかった二人が知り合い、お互いに想いを寄せるようになって前に進んでいく。
とても優しいお話でした。

受けが不憫すぎて辛かったけど、どこまでも優しい人でした。
攻めは自分を好きになれないみたいだけど、優しい人です。

二人の間に流れる空気はとても優しくて癒されました。
だからこそ、もっとこの二人のその後の優しいお話が読みたかった。

0

心が温まった

あまり幸せとは言えない二人が出会うお話でした。
信じて必死でやってきたことが、意味が無かったと気づくことは言葉では表せない辛さだと思うんです。
気付いたら自分には何も無かったと絶望感を味わっている攻めと、壮絶な過去を乗り越えてきた受けのお話なので途中少し辛い描写もあります。
そういう辛い過去を乗り越えて幸せになる話が好きなので、とても良かったです。

受けの仕事がらお決まりのすれ違いはありますが、割と二人とも素直な性格なので拗れすぎなくてホッとしました。
家のドアの前で寝てる春を見て楓が泣く場面、胸がキュッとなりました。
楓が終盤にみせた成長には感動しました。子供の頃にできなかった自分で踏み出す一歩に勇気を出せて良かった。
恋のチカラは人を成長させますね。
素敵なお話でした!

0

後半の展開に鬱…

冴えない眼鏡の童貞くんが、ある日思い余って風俗店に入ったら、なんとそこはゲイ専用で…というお話。そこで男でもいいや、と体の関係になるんじゃなく、手をつないで話をしたりして、だんだん相手が気になっていく過程はよかった。

けど後半、受けの過去が語られると、どんどん暗い話になっていって、読むのがしんどくなってしまった…。
受けは中学生の時(?)に、学校の先生に暴力的な肉体関係を強いられていた。それが実は、自分の父親が先生に自分を売っていたからだということをある日知ってしまい、逆上した父親に刃物で傷を負わされてしまう。

その時助けてくれたのが、今の受けのお店のオーナーである叔父。そのへん、なんかいい話みたいになってるんだけど、自分から保護してあげておいて、受けが自分の店で体を売るのを黙認してた状況がよくわからない…。
受けがビッチ化した理由づけとして、親からの虐待とかレイプとかが出てくるこのテの話に飽き飽きしてしまっていることもあり、ただただうんざりしてしまう。自己肯定感の低さ=売春の図式があるあるすぎて、安直に思えてくるというか。
表紙とタイトルがほのぼのほんわかしてるので、後半の話の重さとの落差にどうも疲れてしまい…。

攻めが普通にいい子で、ハピエンなのは素直によかったと思う。

1

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