愛されたいから、愛したい―――

チキンハートセレナーデ

chicken heart serenade

チキンハートセレナーデ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神61
  • 萌×217
  • 萌7
  • 中立5
  • しゅみじゃない1

57

レビュー数
11
得点
399
評価数
91
平均
4.5 / 5
神率
67%
著者
 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
BL漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drapコミックスDX
発売日
価格
¥657(税抜)  ¥710(税込)
ISBN
9784866532288

あらすじ

セフレとして気軽な付き合いをしていた倉橋と松根。ある日、倉橋が勤める呉服店にお得意様と一緒に松根が訪ねてくる。普段、倉橋に見せる顔とは全く違う愛想のいい松根をからかっていたが、お得意様が彼のお見合い相手だと知る。その後も松根と関係を続ける倉橋だったけどーー…?

表題作チキンハートセレナーデ

松根 央倫(上司の娘と結婚しそうなリーマン)
倉橋 駿斗(呉服店店員・央倫のセフレ)

その他の収録作品

  • In a new year-年の初めに-

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数11

心抉られる大人の恋愛のその先に

軽い気持ちで読み始めました。
こんなに心抉ってくる作品だとは思わなかった…。
私はいつからゲイ同士の葛藤やしんどさについて深く考えるのを止めていたのだろう。
重た過ぎずさらっと読めるこの一冊に、ずっしりとしたテーマがたくさん詰め込まれていました。

ただのセフレとして関係を続けている央倫と駿斗。
ある日、駿斗の働く呉服店でまさかの遭遇。
駿斗がキラキラの笑顔で接客モードになっている姿には笑いました(笑)。
商社で働く央倫は専務のお嬢さんに気に入られ、いずれ結婚する予定だと告げます。
駿斗の店に一緒に行ったのは恐らく顔合わせのため。
家族に一度ゲイバレしたことのある央倫はもうあんな目には遭いたくないと。

少しずつ変わり始める2人の関係。
セフレではなく、一緒に遊びに出かけ、とうとう自宅に呼ぶ仲に。
そこに、突然遊びに来た駿斗の兄・佑斗(佑兄)。
酔いつぶれた佑兄を起こさないように自分の過去を語り始める駿斗。

跡取りとして、優秀な兄だけを大切にし、愛情を注ぐ両親。
そんな自分に唯一愛情をくれた兄。
ずっと自分が佑兄の一番だと思っていた。
でも、兄が結婚し、子供が出来たと聞いたときショックを受けたこと。
佑兄は自分の家庭を作る。そこに自分はいない。

…もうこの駿斗の話が辛くて、辛くて。
がんがん心抉られるんですよ。これでもか、これでもかって。
でもね、この後話を聞いていた央倫が黙って駿斗を抱きしめるんです。
「優しい言葉が思いつかなかった」って。
クールで無愛想でそんなキャラじゃないのに。
余計に泣けて困りました。

一方、央倫の縁談は着々と進みます。
本気になる前にセフレの関係を終わりにしたいと切り出す駿斗。
本当は、もう完全に本気になってるのに…。

さて、その後、無事佑兄の赤ちゃん誕生!!
実は先日央倫と駿斗の関係に気付いていた兄は、駿斗の感じてきた孤独に気が付いてやれずごめんな…と謝るのですが、駿斗は逆に惨めな気持ちに…。

ところが部屋に戻るとそこには央倫の姿が。
「結婚やめてきた」と言う彼でしたが…。

この日は央倫と洋子(専務の娘)さんがコンサートに行く日でした。
コンサートまでの間喫茶店で待つ2人。
きっかけは、たばこなのかな?
央倫が突然他に大切な人がいるので、もう会うのは最後にしましょうと。
この後の洋子さんの振る舞い。すごいんです。
央倫が傷つかないように上手に返して、最後のコンサートで涙を流すんです。
彼女にもいつか本当に幸せになって欲しい…。
「大学の経済学部を受けた時も、ゲイがばれた時も、自分の本当の望みはいつも誰かを傷つける。」央倫の心の声が痛かった。

その足で駿斗の元へ向かった央倫でしたが、ここで簡単にハピエンにはなりません。
央倫に「お前と一緒にいたいだけだ、ずっと」とほぼプロポーズのような言葉を言われても、いくら体を重ねても、怖いと脅える駿斗。央倫に「信じろ」と言われ、少しずつ心の傷を癒していきます。
その後家を追い出された央倫は駿斗の家で一緒に暮らすことになりますが、行先を告げずどこかへ出かけようとする度不安そうに行先を訪ねる駿斗。

そんなある日、駿斗は佑兄に、家に戻って来ないかと誘われます。
でもここで央倫、ビシッと男を見せます。
「大丈夫です。俺がいるので」
帰り道で央倫を茶化す駿斗ですが、「マジで嬉しい時って茶化すよな」と見抜かれて赤面。
部屋に戻って待ちきれず抱き合う2人。

「愛されたい」「誰かに愛されたい」「だから」「誰かを本気で愛したい」
物語中盤で駿斗が辛そうに望んでいた言葉。
愛した兄は自分の愛すべき家族を見つけ、央倫は結婚を選ぼうとしていた。
「愛」なんてずっとずっと望めなかった駿斗が央倫に抱かれながら初めて「愛してる」と幸せそうな顔をしたのが印象的でした。

何度も何度も心抉られたその先に見つけた大切な関係。
もう駿斗は出かける央倫に「どこに行くの?」と訊ねません。
「愛してる」は「信じてる」に近いのかもしれないとこの作品を読んで感じました。
傷ついた分、辛かった分、2人には思い切り幸せになって欲しいです。
そして、ゲイ本来の葛藤や悩み、生き辛さについて改めて考え始めた自分がいます。
そうだなぁ。それがBLだったよなぁ。
これからも、心に残る素敵な作品を描いて下さる日を楽しみにしつつ…。
この作品に出会えて本当に良かった。
ありがとうございます。

4

互いの痛みを分かり合える2人

 非常に割り切ったセフレ関係を築いている2人が、一度は互いに別の道を選択することを受け入れながらも、再び同じ居場所に戻って今度は本気の関係を築いていく過程が、とても丁寧に描かれていました。攻めの松根は、両親や祖母からゲイであることを疎まれなんとか女性と結婚して欲しいと願われていて、上司にあてがわれた娘との結婚を考えています。受けの倉橋は、唯一幼い頃から自分を気にかけてくれていた兄が家庭を持つことになり、今度こそ1人になってしまうという不安を抱えています。

 倉橋は松根のことを考えて一旦身を引くんですが、松根はこれからずっとありのままの自分を抑圧して生きていかなければならなくなることの重さを改めて感じ、自身で縁談を破棄します。確かに彼が自分の思うままに生きることは、彼に期待する家族を傷付けているかもしれない、でもそれはあくまで身勝手な傷心でしかないのです。今後の人生を左右する分岐点で、すべてを断ち切るという大きな選択をした松根。その足で自分の元へと帰ってきてくれた松根に、幸せを噛み締める倉橋がとても健気で可愛かったです。お互いのどこに惚れていったのかをもう少し詳しく読みたかったなぁとも思いましたが、全体的なストーリーには満足でした。

0

よっつ! あっぱれ!!!

・・いい作品ですね。

今回。男性目線ではなく
女性目線で一言。

P109
女性の横顔から涙が出る場面に
すぐに、察しました!

感動・そして涙が出ました。。

皆さんもお気づきの通り、
その涙から
彼女の「嘘」の強さと美しさを
感じました。

自分が気づつきたくないし、
凛として強い女性で魅てもらいたい 女心。
そして、彼を好きだったのでしょう。

わかります! わかりますとも!!!
よっつ! 大和撫子!!!

彼女にも、
必ず、幸せが訪れますように。。。(泣)
。・゚・(ノД`)・゚・。

3

重ねてゆく心

セフレという関係性が変わっていく過程と結末、
結構あるお話にも関わらず
キャラの個性が際立っていて非常に楽しかったです!

呉服屋さんで接客も丁寧で明るい性格の駿斗と
滅多ににこりともしないくせに愛想を振りまける面もある央倫。
二人とも肌を重ねているだけじゃわからなかった胸に抱えている事や意外な表情が
徐々に情に変わっていき、
体だけではなく心の奥深くまで触れ合うようになれてよかった…。
やはり好きだと思える相手ってそんな簡単に現れないと思いますし
相手も同じように想ってくれることなんて奇跡みたいなものですから。

チキンハートセレナーデ、というタイトルですが
私は駿斗がチキンだとは思えませんでした。
傷つきたくないから別れを切り出したにしても
央倫の幸せの邪魔はしたくない理由もあったでしょうから
それは決して弱虫じゃない気がします。
“世間一般のでいうところの普通の幸せ”に身を任せようとする央倫も
肉親や他人をもう傷つけたくなかったのだから
逃げとは違うんじゃないかな。
二人とも、自分の幸せを優先出来ず生きてきたけど
これからはもうそんな必要がないなんて素晴らしい!!
人生一度きりですもの、後悔しないようにしたいですよね。

駿斗から別れを告げられ惜しむ央倫の表情、とても印象的です。
駿斗が央倫の決意を、抱かれながら「怖いんだよ」と泣くシーンも
それまでに見せたことがないそのままの駿斗が愛おしかった!!

ベッドシーンは過度なエロというわけではないけど
なんだか凄くセクシーだし愛を感じました。
とても素敵な二人です。
神寄りの萌×2で!!

5

静かだけど印象的

静かで淡々としてるように見えるけど要所での台詞と表情が印象深い。
ヒロミチの親や祖母に逆らい縁談断ってハヤトを選んだ自分をどの自分より一番信じられるから「信じろ」と言う所がとても良かったです。ハヤトの兄に会うところもですが寡黙でクールだけど要所で言う台詞が本当にいいんですよね…
セフレ関係だった頃は夜にしか抱き合うことがなかったけど恋人になってから明るいところで…というのも良かった。二人の関係の印象も薄暗いとか夜のイメージから明るいところへと変わったなあと最終話の青空見て思いました

4

名作!

電子の試し読みで、セフレのお話かと思って敬遠しようかと考えていたのですが(セフレ嫌いではないです、気分です、すみません)、皆様のレビューを読んですぐに購入しました。

ほんっと良かったです。
はじめはあまり自分のことを話さない二人が、ハヤトの職場で出会ったことから、少しずつお互いのことを知っていく。
そのなかで、お互いの家庭のこと、過去のこと、今抱えている問題…いろんなことを語ったり、決断したり。
どのセリフも印象的で、素晴らしかったです。大事なセリフのとき、ヒロミチさんの表情があまり変わらなかったり、後ろ姿だったりするのが余計に言葉をひき立てていて、沁みました。
個人的に一番好きなのは、ヒロミチさんの「女と寝れたときはホッとした」の場面です。他にもたくさんいいシーンありますので、ぜひ。
一緒にいるって決めてからの二人の様子もさり気無く愛を感じられます。
ほんと、読んで良かったです!

6

神です。


ヒロミチのポーカーフェイスの裏に隠されているものと、ハヤトの明るさの中に潜んでいるもの。

二人の大人が、どうにもならない柵に雁字搦めになって身動きできない状況や、勇気を出してそこから飛び出す怖さ。
多くはないページ数の中で二人のセリフも多くはありませんが、だからこそ言葉一つ一つが胸に刺さりました。

「愛されたい」「愛したい」そして「信じろ」というセリフが涙を誘いました。

神です。

8

暗い部屋に明かりがゆっくりと灯っていくようなお話でした。

「猫背が伸びたら」を読んで好きになった大島かもめさん。
今作も良かった〜〜〜

名前とメアドしか知らない気軽な身体だけの付き合いをしていた〔ヒロミチ〕と〔ハヤト〕。
セフレになって3ヶ月が経った頃、仕事中にばったり出くわしお互いの昼の顔を知ってしまう。
そこから少しずつ相手のことを知っていって──
ゲイだけど世間体のために結婚しようとしているヒロミチは「自分の本当の望みはいつも誰かを傷つける」と言い、ゲイで家庭を持てなくて自分だけが取り残されていくような孤独を感じているハヤトは「誰かに愛されたい だから誰かを本気で愛したい」と言う。
「結婚」が邪魔をする大人の恋愛の切なさにキリキリさせられます。

読んでいて良かったなと思ったのは、両思いになってからもハヤトが不安を完全には拭えないままで、それが消え去るまでを描いてくださっているところ。
「幸せな日常」が段階を踏んで確固たるものになっていく感じ良かったです。

じわ〜〜〜っとあったかみが広がってく、読後感の良い落ち着いたラブストーリーでした。
立て続けに3回読んで、今とてもほっこりした気分です。

描き下ろしは和装エッチです!
大島さんのキャラってスーツも素敵だけど和装もなんてセクシーなんでしょ!
色っぽくて、エロ度はそう高くないけどとってもエッチでした♡

【電子】シーモア版:修正-、カバー下なし、裏表紙なし、電子限定描き下ろし(2p)付き

4

慎重にならざる得ない大人同士の恋愛

電子の発売予定欄でこのタイトルを目にした時から買おう!って思っていました。
内容はわからないけど大島さんならハズレはなさそうだし、なにしろ「チキンハート」っていいじゃないですか。
タイトルを見たときはビビリでヘタレ同士のもっと茶化したお話かと思いましたがそうではなく、それぞれの事情を抱えて慎重にならざる得ない大人同士の恋愛を描いていてとても良かった。

名前しか知らないセフレ同士だった二人。
ところがある日、受けが勤める呉服店に攻めがお得意様と一緒にやってきて、お得意様の娘と攻めの見合い話が進んでいることを知ります。
ただの気楽なセフレから、それぞれ抱える事情をお互い少しずつ知っていく二人。

事情は違うけれどそれぞれ家に囚われている彼ら。
攻めは家族にゲイばれした過去があり、修羅の果てに「治す」と約束している。だから女と結婚する事も受け入れざる得ないと諦めている。
受けは幼い頃から両親から期待されずに育ち、両親の期待を一身に背負った優秀な兄がただ一人自分を顧みてくれたけど、その兄も家庭を持ってしまった今、孤独感を感じている。

そんな二人が悩んだ末に、一歩踏み出して共に支えあって生きていくという選択をするというストーリーが綴られています。

自分を殺して両親&祖母の操り人形のように生きていくつもりだった攻めが受けに告げた「一緒にいたいだけだ ずっと」という言葉が、胸にすっと響きました。

別に大仰な望みではなく、とてもとてもシンプルな願い。

だけどそれを叶えるには家族と決別する必要があるし、出世も見込めないかもしれない。
どれだけの葛藤があったのかは描かれていませんが、生半可な気持ちではないことは容易に想像ができます。
そして決意したからには、受けの前では偽らず素直でいたいという気持ちが煙草にも現れていて、そういう細かな演出がとってもお上手だなぁと感心しました。

攻めって寡黙で表情もさほど変わらないタイプなんだけど、一度決めたら迷わないだろうなという芯を感じさせる人間です。
だから将来を不安する受けの兄に対しても「俺がいるので」とスッと言えてしまうところがとってもかっこよかったし、そんな攻めと一緒にいることで受けが安心して少しずつ変わっていく変化を静かに見守って嬉しく思っている様子が伝わってくるラストがとても良かった。

描き下ろしの美しい男二人の和装姿、眼福でした〜。
大島さんは、折り目正しくストイックな男性を描くのがとてもお上手だと思うので和装・時代物の作品も読んでみたいなぁって思いました。

5

ゲイのトラウマや不安、感情を丁寧に描いた心に刺さる大人の物語!

表紙に惹かれて購入しましたが、中の絵も表紙通りの綺麗さ!
ストーリーもセフレの軽い話なのかな?と思いきや、ゲイのトラウマや不安をベースに、二人の繋がりをしっかり描き出すもので、心に刺さる良作品!!!

感情面を丁寧に描いた大人のラブストーリーを読みたい方に全力でオススメしたいです!


ストーリーは受けのハヤト視点で進みます。
ヒロミチとハヤトは、呼び名とメアドしか知らない完全なるセフレ。
バーで誘ってきたヒロミチは、余裕があるように見えたのに、セックスには慣れてない風で…
(余裕のあるイイ男なのに、遊び慣れてない、何か影があるところに惹かれます!)
それから、ぶっきらぼうなヒロミチ、明るめのハヤト、二人はホテルで待合せるようになります。

ハヤトは呉服屋の店員で、ある時、お得意様と一緒にヒロミチが店にやってきた!
ヒロミチは上司のお嬢様の婚約者?って感じで、愛想の良い笑顔はハヤトと会ってる時とはまるで別人!

それからもセフレとして会うと、ヒロミチは家族にゲイバレした時の混乱を繰り返したくないから結婚するつもりだと。
ハヤトから「女と寝れるのか?」と聞かれると、「女と寝れた時はホッとした。普通の人間でいられる感覚」と話す。
一言一言に重みがあって、ヒロミチがどんなに傷ついてきたかわかるのが辛い…

そして、このことをキッカケに二人の待合せはホテルから駅前になり、食事したりゲーセンで遊んだりして寝ない日もある、まるで心を許した友人か恋人同士のように関係を深めていきます。

ヒロミチもハヤトも女は愛せない完全なゲイ。
ヒロミチはゲイバレの混乱と言っていたけれど、厳しい祖母や両親に愛されていることを知っているから、家族の期待に応えたくて無理して ”普通” でいようとする。
ハヤトは結婚して子供を持つ、”普通” の家庭を築くことを諦めている人間。
小さい頃から両親の代わりに愛情を注いでくれた兄が結婚して、子どもができたことを知ると、兄はべつの家族を築き、そこに自分の居場所は無いことに、どうしようもない孤独を感じている…

二人はこんな本音を語り合える、心を許した関係になれたのに、ヒロミチの結婚を前に、ハヤトは別れを切り出します。
たとえ偽装結婚でも一緒にいれば情がわいてくる、兄が家族を築いていったように、ヒロミチが新しい家族を持つことを側で見ていることはできないから…

ヒロミチの自分を惜しむ表情、そんなささいな喜びの記憶を薄め込みながら生きていこうとするハヤトのゲイとしての諦め、寂しさが心に刺さります!
”普通” じゃなくたって、想い合ってる二人が一緒にいて楽しくて幸せなら、それだけで十分なのに…


結末は、二人で一緒に生きていこうとするハッピーエンドです。
でもヒロミチはハヤトと生きていくために、家族を混乱に落とし、結婚に期待していたお嬢様を裏切る、傷つけたくない人達を傷付けても、ハヤトと一緒に生きていく覚悟を決める。
ハヤトは明るく見えるのに、実はゲイである孤独に大きな不安を抱えている。
ヒロミチと一緒になったからって、その不安は簡単に消えるものではない。

ヒロミチは思ってることが顔に出ないクールなタイプ。
でも、ここぞって時には表情を変えないまま、とびきりの宣言をします!
それを聞いてやっとハヤトも安心できるようになったんだなってエピソードが心に沁みてきます。


ゲイであるがゆえにぶつかる壁や、内面の葛藤を丁寧に語り、ただ幸せになって終わりじゃない、大人が関係を築いていくまでを描いた良作品です!
どこか苦みが残る大人の幸せ、余韻を引きずるお話です。

大島先生の作品は『仕立て屋と坊ちゃん』しか読んだことがなかったのですが、画力がかなりアップされていて、この画力があるからこそ、この大人のストーリーがより心に沁みてきます!
表紙に惹かれるまま読んで本当に良かったです。これからも作家買いします!

9

この作品が収納されている本棚

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