愛されたいから、愛したい―――

チキンハートセレナーデ

chicken heart serenade

  • チキンハートセレナーデ
  • 電子専門
  • 同人
  • R18
  • 神292
  • 萌×2104
  • 萌31
  • 中立6
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
44
得点
1975
評価数
439
平均
4.5 / 5
神率
66.5%
著者
大島かもめ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drapコミックスDX
発売日
ISBN
9784866532288

あらすじ

セフレとして気軽な付き合いをしていた倉橋と松根。ある日、倉橋が勤める呉服店にお得意様と一緒に松根が訪ねてくる。普段、倉橋に見せる顔とは全く違う愛想のいい松根をからかっていたが、お得意様が彼のお見合い相手だと知る。その後も松根と関係を続ける倉橋だったけどーー…?

表題作チキンハートセレナーデ

松根 央倫(上司の娘と結婚しそうなリーマン)
倉橋 駿斗(呉服店店員・央倫のセフレ)

その他の収録作品

  • In a new year-年の初めに-

レビュー投稿数44

チキン ハート だなあ……

もう3~4回読んでいます。
黒髪受けか~~いいねえ~と思いながら購入を決めた本作品(男っぽい黒髪が受けてるの性癖な人)。それ以外にもツボポイントがありすぎて、毎回読むたびジーンと萌えています。

ストーリーは、ゲイバーで会った攻め・ヒロミチさんと受け・ハヤトさんが、一夜をともにしてそのまま体の関係が続いていたところ、ハヤトさんの仕事の顧客のところにヒロミチさんが居て、なんといいところのお嬢様と縁談を進めようとしているようで、あれヒロミチさんゲイのはずなのに?と聞くとヒロミチさんは一度ゲイばれして大騒ぎになったことがあって……というようなお話。
ハヤトさんの方はお兄ちゃんが本当に大好きで、家族愛よりも恋人に向けるタイプの愛情をお兄ちゃんに持ってしまっているんですよね。そしてお兄ちゃんは結婚して家族を他に持っているから、疎外感に苛まれているという。

ヒロミチさんの方は、男を好きという自分の心に従うよりも周りと平和にやり過ごせるほうを選んでしまうというチキン、ハヤトさんの方は愛されたいけど終わりを考えると耐えられないというチキン。大人らしく先々を見通したチキンハートな振る舞いが描かれていて、「なんと切ないチキンハート……」と思いながら読んでいました。

ですがハピエン厨の私を喜ばせてくださいました本作品、チキンハートに従って寂しく終わることはありません。ヒロミチさん、自分の心に従ってハヤトさんを選びます。
ハヤトさん、ほんとにうれしかったんだろうなあ。ヒロミチさんが来たとき、ちょっと行動バグっちゃうみたいになってたもんね……

その後、ヒロミチさんを信じきれないハヤトさんですが、二人でハヤトさんのお兄さんに会いに行って、ヒロミチさんが一緒にいるよって口にしたから安心できたのでしょうね。
よかったです。幸せそうで何よりTT

大人になればなるほど、周囲のこととかしがらみで雁字搦めになってしまうけども、それでも自分の心に従って生きていくという、BLらしいお話を読ませていただきました。
情事シーンを含め、文字を多用してないところがいいですよね。表情と絵で訴えられる心情とか、場面の静かさとか。
情事シーンも、その絵に見入っちゃうから逆にアダルティなエロみを感じたりして……(ありがとうございます!!)

物語の進行と一緒に読者にゆっくり、しかし確実に切なさと喜びを与えてくれる本作、非常に楽しみました。ありがとうございました。

1

大人の本当の愛

セフレで始まる二人の間には確実に「特別」があるんだろう。
そう思わせる始まり。
大島先生らしい大人な色気男子の愛のお話。
恋愛というより愛し合う事に視点をおいたものに感じました。
お互いの足りない寂しい部分にお互いが必要不可欠。
こんなにピッタリハマるパズルのピースようなカップリング中々ないなと思いながら読んでいました。
ノンケになろうとする攻め(真面目)・孤独を嫌う受け(明るい)。
二人には二人しかいないし最後は泣いてしまいました。
心からずっと幸せでいてほしいカップルです。

0

王道なのに胸が締め付けられる

BLではよくある話なのかもしれないんだけど今まで読んだことない、こんなに切ない気持ちになったことないって気分になりました。上手くいかないけどそれなりに諦めながら生きてる大人の男性が本当は愛されたいし愛したいって気持ちを溢れさせる感じがぐさ〜って刺さりました。大島かもめ先生は2作目ですが、感情の流れが自然で何か大人に刺さる人生のもどかしさ?みたいなものを描くのがお上手だなあと思いました。この表紙の気だるく大人な感じそのままな気がするので表紙に惹かれる方は読んで損はないと思います。攻め目線の番外編がまた泣かせる。読めてよかったって思います。

0

セフレだけど割り切れない

セフレと言っても!ヒロミチは遊びなれてるわけじゃない。でもお互いに自分たちのことを話したりするわけでもなく。

最初のタバコのシーンが後になって効いてくる。ハヤトはヒロミチから「偽装結婚」の話を聞いてから、外で食事したり遊びに誘います。二人共それが楽しい。そんな中、本格的にヒロミチのお見合い?結婚の話が進むことに。

ゲイバレして、家庭が混乱してってのは現実でもよくあるのかも知れません。(今は無いかもだけど、病院連れて行くってのは別の小説でもありました)
勘当される、縁を切られるなんてことは芸能人でも言ってますし、そうじゃなかったら「治った」というしか無い切なさ。

ハヤトはお兄ちゃんにうまく?受け入れられて良かったんだろうけど、独占欲?孤独への恐怖感。トラウマ的になってるんですね。
そして若干コワイ…怖いよハヤト。
行き先告げずに出かけるときの「どこ行くんだ?」の表情。。。

もしかしたら共依存的関係なのかも?とも思いながらも読み返したい作品になりました。
AfterStoryもあるようなので読んでみたいと思います。

1

あのセリフは呪いのようだと思った

セフレから恋人に、という流れの中にたくさんの葛藤が詰め込まれた作品。読んだことないけどレディコミのごときドロっとしたものを感じました。家柄が合わない男女の話をゲイ版にしたような。駿斗に女の執念に似た怖さを感じたので。
といっても央倫視点だとBLになってて神評価だし大好きな作品。特に最後、心の闇(不安)が一つ消えてるのが分かる終わり方が好きです。
駿斗は割り切ったセフレで一見カラっとしてるようだけど、情の部分は粘度高めと思いました。
央倫はただのセフレに毎回「また」って言う時点で答えは出てたんじゃないかな。全てを諦めた顔してる人が先の希望のような言葉を口にするって相当な気が…慣れてないだけかな。たまに感情が表情に出るときゅんとします。
恐怖を感じたのは駿斗が「結婚生活頑張ってね」と言い放つシーン。セリフから表情から全てが呪いのよう。背筋が凍った理由を探し、これがもし女のセリフだったら?と考えたので冒頭の感想になったんですが。
正直こんなこと言われたら忘れられない。何をしていても頭の片隅に残りそうだし、絶対に結婚生活なんて上手くいかない。まさに呪いじゃないの…と。
で、怖かったけどそこからの流れは全部好き。何度も読み返したくなる作品だと思います。

2

読んでよかった。

読後何ヶ月も経っているのですが、何度も読み返し、その度胸がチクリとします。

こんなに攻めに感情移入する作品は初めてでした。あまり感情を表に出さないぶん痛くてリアル。
そしてハヤトの隙のある無邪気な笑顔に救われます。あまり表情の変化のないヒロミチですが、ハヤトが度々ヒロミチの表情で感情を汲み取るところ、2人の蜜な関係性を思わせて萌えました。
自分の語彙力のなさに悲しくなりますが、本当に読んでよかった作品です。アナザーストーリーも最高でした。

0

秀逸です

評価が高いことは以前から承知していたのですが、おくればせながら購入しました
二人の関係性の深まりや情緒が育つ様が表情やちょっとした細やかなセリフから読み取れ、じわじわと引き込まれます 何度も読み返す作品になりそうです

0

自分のために、愛に生きる

セフレな二人が、偶然“本当の”姿でエンカウントし、そこから関係性が変わっていくストーリー。とっても切なくて優しい話です

商社で働くヒロミチは、ゲイであることが家族にバレて、大騒ぎになった過去がある。ゲイを“治す”ことを約束し、なんとか関係を修復し、今は勤め先の役員令嬢と婚約間近。女性とセックスが出来たことに安堵し、家族が自分のためを思って様々な“助言”をしていることを知っている

呉服屋で働くハヤトは、優秀な兄に家督を継がせることに集中する両親のもと、親の愛を感じられずに生きてきた。兄だけがハヤトを見てくれ、ハヤトにとって、兄が一番大切な人だった。そんな兄が結婚し、じきに子どもも産まれる。着実に、新しい家族を築いていく。そこには、きっとハヤトはいない

それぞれが、それぞれの想いを抱え、それでも大切な人を傷つけまいと、本当の自分を隠して生きる。そんな日々の中で、身体を、言葉を、心を交わしていく。そして、気づいたときには、手放せなくなっていた

自分のために生きよう。別に、悪いことをしているわけではない。誰だって、幸せになってもいいはずだから

0

マイノリティの孤独に寄り添う2人

「男女がセックスしても病気」とが言われない
「ゲイは『治す』ものか」


性的マイノリティが肩を寄せ合うところに、腐女子も重なるところがある。
でも重たくなく、エンタテインメントの枠に心地よく読める。

セフレからカップルになる課程が、リアルでいたたまれなくて、でもそれが、二人の絆を深めていく。
何度読んでも、胸が苦しくてでも幸せな気分になれる

1

ふたりが求めたもの

セフレとしていい関係を築いていた央倫と駿斗がその形を少しずつ変えていくお話でした。

央倫はわりといつも無表情で、あまり感情が表に出ないクールビューティー(駿斗談)。
一方の駿斗はころころと表情をかえる可愛い受けだなという印象でした。
セフレとして割り切った関係のようでしたが、はじめからお互いに惹かれているところはあったんじゃないかなと思います。

そんなふたりがお互いの過去や家族のこと、現在の状況を知って、距離が近付いたり遠退いたり。
切ない大人の駆け引きに胸がぎゅっとなりました。

央倫は家族にゲイである自分を否定されたことや家庭内が揉めたことで、それに抗わず諦めたように生きようとしていて。
それをさらりと語る彼の表情は冷めていたけど、どれほど苦しいことだっただろうかと切なくなりました。

駿斗は両親から愛されたかったけれどそれは叶わず、両親の愛を受けた兄を好きでいることで"家族からの愛"を受け取っていたのかな、と。
孤独をおそれる駿斗の表情にもまた、胸がしめつけられました。

ふたりが求めていたものは似たものがあったのかな。
大人になると自分が正しいと思うことだけを貫くことは難しいですが、ふたりはお互いを求め肯定し信じあうことで
今までの苦しいだけだった過去を変えることが出来たのかもしれません。
愛し愛されるふたりが見られて本当に良かったです。

2

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