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中立作品

エキスパートレビューアー2022 ソムリエ合格

女性atyanmamaさん

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今年度311位

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オメガバって難しいな

お昼のメロドラマ的なお話だなあという印象
といっても最近昼のメロドラマ自体が放送ないんですけどね
その分最近BLで読んでいるような気がします(笑)がこの作品もそうでした
受けちゃんがこれでもかこれでもかと思う位報われない状況に胸は確かに絞られるようになりました
受けのΩ漣を追い出したクソのような弟と元婚約者はもとより
私正直攻め央我も嫌いじゃないけどあまり好きになりきれなかったかな


まあ漣に降りかかる悲運が波状攻撃でないのはよかったです
これで拾われたお屋敷の同僚が味方じゃなかったら小公女セーラの世界になってしまう
同僚や町の人攻めの家族や友人がいい人でよかったです
でもその分降りかかる悲運は央我の心無い言葉(あるいは無言故の肯定と捉えてしまう言動)のことが多く
その中で一番嫌だなと思ったのが
「兄上が嫁いだら恋人のふりはやめていいからな」
と言ってその言葉への弁明がなかった事でした
婚約者を弟にとられて家を追い出されたと言うところを拾った漣に対して
お兄さんが結婚したら出て行っていいよっていうのは同じ状況を2度経験させると言う事な気がして
救ってやろうとして連れてきてオメガに対する偏見などを否定してたのにこのセリフ
いくら動揺しててもおかしいし動揺してたならきちんと取り返すべき言葉でしょう

最終的に央我も自覚してなかったけど漣を好きだったんですよ
許して
と言うことなんですけれども
漣がそれで幸せなんだろういいんですけれども
個人的にもやっとしたものがあまり解消されませんでした

やっぱり好きになってしまったら
好きと愛してると言われたら
Ωはどうしても運命を振り切れないんですね
なんだか切ない
すごくキツく言わせてもらう様で本当に申し訳ないのですが
あくまで私の感覚ですがオメガバでBLというより…Ωの存在をそのまま女性にすり変えてもなんら問題がない気がしてNLものに近い気がします
というかオメガバとBLの関係性の難しさを改めて思いました
何を持って男同士の話と受け止めているのか自分の基準はどこにあるのかということを意識してしまいました

なんて考えるのは古い考えなんでしょうということも漠然と感じていますが…

読んでる時は切なくて胸がギュンギュン搾られます
そこは間違いないです
かわいそうな子が報われるお話が好きな方には良いと思います

あとすごく気になったのが挿絵について
他の方もおっしゃっていらっしゃいますが
表紙と中身の印象がものすごく違う事です
コミックで受けていた印象と全く違うのは仕方ないんですが
表紙口絵と中身の挿絵が別の作家さんのような感じがして驚いてしまいました

何かが足りない

とても厳しいことを言うレビューで申し訳ございません


なんだろう
薄皮の向こうに何か素晴らしいものがあるような気がするけれども薄皮が邪魔をしてるような感じです
皮を破れ
なんて童貞君に言うようなことを言ってしまいたくなりますがこのモヤモヤ感がとても残念です
波に乗ってきたかなと思った瞬間にブチ切れる感じ
いちいちエピソードが切れるような印象があって
物語として継続をしている感じがしませんでした
とても楽しみにしていたからこそ残念と思う気持ちが大きいのかもしれません

キャラクターがとても良いからストーリーとのバランスがうまく撮れなかったための不具合だと思います
先生の次の作品に心から期待しております


中華仙侠風BL(ブロマンス)!

初めましての作家様
御本に曰く中華仙侠風BL(ブロマンス)
BLにはならないとのことなのか

絵柄が昭和で読者を振り落としそうな気がしますが個人的には無問題で一巻読みでした


以下ガッツリネタバレです





中国の架空の時代
前王朝を倒した英雄達が分割して立てた王国の王子モウジャク
父王になぜか煙たがれているが懸命に英雄である父を尊敬し父の御代のためにと政策を考えては、父に取りあげてももらえない日々
ある日そんな父が他国との友好のための使者になれと言う
友人も同行すると言われ喜んで受けるがそれは父がモウジャクを亡き者にしようと画策した黄泉への旅路だった
友人に殺される絶体絶命の時血の匂いに誘われた大きな虎に襲われる
まさにモウジャクを殺そうと剣を振り上げていた友人は虎を恐れて逃げ出したがモウジャクは一人残される
その時森から飛び出してきた若者がその虎を一撃で倒してしまう
言葉をうまく話せず自分を5歳と言う若者はユトと名乗りモウジャクを洞窟に連れて行く
その洞窟には人の苦しい思いを吸い取るという虎の神の絵が描かれていた
ユトの純粋さに癒されたモウジャクは自分が本当に父から憎まれて疎まれて命を狙われているとしり心の均衡を壊しそうになる
その時ユトがモウジャクの苦しい気持ちを吸い込んだ
まるで壁に描かれた虎の神の様に
己を5歳と思いろくに言葉を話せず森で一人で暮らしているユトには思うことがありそれを成し遂げるには誰かの思いを吸い取ることが必要だった
王子が再び使者としての務めを全うしようと旅立つ時
見送るユトとモウジャクに黒い魔手が迫りユトだけを取り込んでしまう
ユトを助けたいと願うモウジャクは不思議な声に導かれて
死闘を繰り広げている化け物の虎とユトを見つける
二人は協力し合い化け物の虎を倒すのだが
本当の化け物は虎ではなく別の何かだった
その何かは2人を溶かして食べるかの様に覆い尽くす
死にたくないモウジャクと共にいたいと願うユトの脳裏に不思議な声が聞こえる
「死にたくなければ(お前が今倒した)虎の心臓を食べろ」と
モウジャクのために生きたいと願ったユトは迷いなく虎の心臓を食べた
化け物から逃れ気がついたモウジャクの目の前に黒虎がいた
ユトが虎になってしまったのだ
そしてモウジャクの父はまだ執拗にモウジャクの命が潰えた証拠を求めていた
父王の脳裏に可愛かった幼い頃の愛しく育てていたモウジャクが浮かび上がる
その瞬間幼いモウジャクの姿が炎に焼かれてしまう



以下次号
である
続きまだですか?と言いたくなります

だいぶ駆け足で書きましたがたった一冊にこれだけの情報量を緩急つけてスピーディに描いているのであっという間でした
BLとかブロマンスとかの前に読み物として面白そう
ただBL臭が非常に薄いので好みが分かれるだろうな
化け物の謎
父王が抱えるモウジャクの謎
2人がどうやって生きて行く道を見つけるのか
数巻必要な気がします
同人誌が元とのことですのでお話はしっかり描き終わっているのだろうと思うとある意味安心です
ちゃんと出版されるといいな

ただお話がメインの為かBL的には今のところキュンも萌も少ないのでとりあえずこの評価ですが

虎と人間でも構わないんですがブロマンスでも大丈夫なので次回が楽しみです


BLというジャンルの奥深さを感じる一冊

この作品を萌え基準では判断しにくいと思います
死のタイミングを自分で選びたいと思うのは私の様な年齢…でなくとも現代を生きる者として(全ての方ではないでしょうが)非常に身近な悩みであり希望でもあるのでなかなか面白い題材に挑戦したものだなと読み始めました
結論が出ない問題に相手といたいから生きていくという答えはベタかもしれませんが真理と思います
ただ読み終わってこんな題材でBLを描けるのだとちょっとびっくりしましたことと
BLとしての下記の評価と合わせて
萌え度を考えて評価をこの様にさせていただきました

BLとしては正直途中まで、これをBLにひっくり返すのはかなり力技が必要だろうし無理があるんじゃないかなと思っていました
実際は急激にBLへ舵を切るのではなく
死を望む子の気持ちをなんとか留めさせようと必死に考える相手に
自分の望みに心底付き合って一緒になやんでくれる相手に
心を開き一緒にいたいと思う流れはBLの王道だったと思います
ただ本筋の流れが生死感についてですので
そちらに気持ちが引っ張られすぎてBL臭に気づきにくかったのか
ホテルへの流れが唐突感が拭えませんでしたが二度読んでみると布石がちゃんとあってなるほど
このお話は生から死、死から生へ、乞う者から乞われる者へ、のひっくり返すの多重構造なんだなと気付かされましたし
リバもその一部なのかなと思うと元々リバはあまり気にならないですし
この作品の場合は相手をより深く知りたいと思う二人の気持ちの結晶と思うので受け入れられました
最後にむかって二人の表情が豊かになっていくのがとても良かったです

まずリバが大丈夫な方で
少し変わった結びつきの二人の話を読みたい方読んでみてはどうでしょうかと思います

カタルシスに届かなかった

受けが不憫すぎた後の成就というのはカタルシスを起こしやすいとは思う
ですが今回のそれを帳尻を合わせるほどの多幸感スッキリ感が起きず
カタルシスにたどり着けなかった
というのが正直な感想です


第二次世界大戦の以前のドイツの貴族の子弟2人の話
幼い頃に出会ってから互いに思い合っていると感じていたのに
お邪魔虫にものすごくこれでもかってくらい邪魔されまくって引き裂かれ別れ別れになってしまう
しかも受けは家が没落をしてしまったためどん底まで行ってしまう
そこを別の友人に助けられてなんとか立ち直っているところに想い人のアルファが現れるいわゆる再会もの
2人が再会した後も誤解や再びお邪魔虫に邪魔され成就しそうになっても両片思いのまま
最終的にはお邪魔虫の邪魔も彼らの運命の絆の前に力をなくし2人が結ばれる

昼ドラ韓国ドラマかって言う位メロドラマ的な展開で
ドキドキハラハラすごく悲しくなったり怒ったり呆れたりであっという間に読めました
そこのところはやっぱりさすが小中先生だなと思います

ただ他の方もおっしゃっていますが
一昔前の韓流ドラマ感が過ぎると言いますか(ここ7−8年間韓流ドラマは見てないです)
お邪魔虫の二人を邪魔をする方法があまりに女性的過ぎ
日本の帝の身内なのに何故ここまでドイツにいないといけないのか執着の理由が全くわからないので1ミリもおじゃま虫に感情移入ができずエイリアンみたいに思ってしまうのもちょっとかわいそうで…
(お邪魔虫にはお邪魔虫の理由があるんでしょうけれどもそこにもう少し男性的な理由や背景を感じられたらもう少し違ったのかもしれませんが)
現実はどうであったとしてもΩは伴侶がいる相手と思って体を繋ぐわけで…
「昼ドラかよ」「これ男女でよくない」「アルファで運命の番の相手ならここまで振り回されなくても…」「現実どうでも嫁おるって思っていててやっちゃうの?」と脳内で突っ込んでしまいすぎて
イライラの質量が重すぎてそれを消化して余るほどの
すっきりするカタルシスまでに届かなかった
という感じです



それでも先生の文章のうまさは流石ですのであっという間に読めますし
このすれ違いの長さやお邪魔虫の女性的なところ粘着質なところを楽しめて
振り回されるジェットコースター感がお好きな方は合うかな


それとyoco先生のイラストの麗しさでこちらの評価です

逃げては読むクサヤの様なお話

まず評価が中立なのはBLとしてどうとらえるべきか取り扱えばいいのかわからないので中立です
冒頭から全開のコメディー
3ページ読んではネットを閉じ怖いもの見たさでまた読むそして3ページ進んでまた閉じる
を永遠繰り返してしまいました
タイトルのイケメン財閥グループの跡取り何でもできるけど非常に空気を読むことはできない
女の子とお付き合いをしていても個別認識をすることもなく二股三股は当たり前ゴーイングMy Way人の話を少しを聞こうよ的な徳永が
大学で一目惚れをしたのは田舎から出てきたばかりで右も左も分かっていないような国枝くん
国枝くんをひと目見て感情が爆発し(ちなみに絵でも爆発します)彼に猛烈アピールをします
そのアピールの仕方が想像を超えておりますので読んでるこちらが耐えられなくなって一旦目を離してしまうくらいですが
徳永は徳永なりに非常に真剣なのでついつい読んでしまいます
一巻はとりあえず一旦告白をし断られ懲りずにストーキングし何とか気持ちを受け入れてもらえるところまでなのですが
とにかく感情の揺れ幅が大きい徳永と
いつも感情が凪でいる国枝との対比が凄いのでついていくのに必死です
でも笑える位徳永が国枝のことが好きなんですよね
好きのバロメーターがひと目会った時に決まるっていうのも一目惚れ絶対論的すぎる事を含め

一途な子が好きなので読めるのかなあ
そんなこんなで最後まで読んでしまいました

いや無理
と思いながら
でももうちょっと先が気になるから
と読み進めてしまう
くさやの様なお話です

まぁだめな人は絶対だめでしょう
チャレンジングな1冊ですがハマると結構読んでしまうような気がしますので2巻も購入しました

残念な部分をキャラの魅力でカバーした感じ

作家買い
webでよく見かける悪役令嬢転生もののbl版
キャラ設定もゲーム攻略をひっくり返すところなども上手いなと思いつつ
ノベルズの文字数ページ数ではカタルシスにまでは届かなかった
というのが正直な感想
それでも小中先生らしく話の展開自体は面白いしキャラの魅力度は高得点
特にハナちゃんの可愛らしさは凶悪で
この子が可愛いったらない
みずかね先生のイラストが本当に効いているし
小さい生き物を子供とはちょっと違うポジションに置いているのも読んで嫌味がない
魔王の隠れ設定も流石だと思う
そんな意味ではさすが小中先生だと思う

入れ替わった本当のジョシュアの方も読みたい気がする