無用のオメガは代わりもできない

muyou no omega ha kawari mo dekinai

無用のオメガは代わりもできない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×23
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

224

レビュー数
6
得点
58
評価数
14
平均
4.2 / 5
神率
57.1%
著者
栗城偲 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
野木薫 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
ISBN
9784773063257

あらすじ

見捨てないでくれ。許してくれ。……もう泣かさないから。

「……俺は、どうせ誰かの一番には、なれないから」
弟に婚約者を奪われ、職も家も失ったオメガの漣は、アルファの央我に拾われ、彼の屋敷で働くことに。今までと違ってオメガでもまっとうに扱われることに戸惑う日々。
なぜか屋敷の人たちに応援されながら、漣と央我の距離は近づいていく。ある日、央我の秘密と、自分が拾われた理由を知った漣は同時に失恋したと思ったが……! ?
これは愛されることを知るまでの物語。

表題作無用のオメガは代わりもできない

央我,王都近くの領主の跡取りでアルファ
漣,東の山中の町で育つオメガ、20歳

その他の収録作品

  • 他の誰にも、代わりはできない
  • あとがき

レビュー投稿数6

切なくて感動!ちょっとネタバレ?

今回がオメガバース作品を本として買ったのが初めてでした。
まずΩの受けくんが凄く健気で可愛いです...
ショートカット?おかっぱ的な感じがすごく自分的に好きです。
結構αが上でΩが下っていう感じの差別的な感じがするのものが多いと思うんですけど、そのαさんがいる所がそういう格差があまりない地区っていうのが凄く素敵だなと思いました!今の日本にも繋がるのではないかと思います!
オススメです!挿絵も多めです!個人的に挿絵がシロクロで雰囲気がある感じ(?)が素敵だなと思いました!

1

後半の攻視点に萌え!

作家買いです。
個人的な性癖にささる設定ではなかったのですが、ぐいぐい引き込まれて没入して一気読みしてしまう面白さでした。薄幸な受さんが、スパダリスペックの攻様に見出され、その実力と努力の末に幸せを掴むという展開は、わかっていても何度読んでも痛快で楽しいです。要所要所に不安を匂わせる伏線があって、それゆえに、最後までちょっとハラハラしてしまう展開でした。
真面目に働く善人が報われ、誰も不幸にならない、というのは気持ちいいです。

幼くして両親を失ったオメガ兄弟、跡継ぎであるアルファ長男と兄オメガ(受さん)との結婚前提で名主に引き取られ奉公するも、弟オメガにその座を奪われ、追い出されたところで、他国の領主であるアルファ様と出会い、彼に奉公することになるところから、今までの不幸を挽回していきます。(ブラック企業からホワイト企業に転職して玉の輿するみたいだなとw。)読了して諸々のことがわかってから読み返すと、出会いの場面の特別感が増したり、ちょっと見え方が変わるので再読も楽しい作品です。攻受の会話が、とても直截的というか情緒的でないのですが、甘くない言葉の応酬のなかに相手への特別な感情がチラチラ見えるのがよい!と思いました。

今まで受けた不遇から刷り込まれた意識を、受さんが刷新するまでの長いみちのりに焦れっとしました。自己肯定感が低くて、なかなか人の好意や愛情を実感しにくい受さんへ、わかりにくい愛情表現を繰り広げる攻様に、”ちゃんと会話しろー!”って何度か叫びたくなりました。が、個人的に好きなモダモダです。素材がいいのに、なかなか色気発動しない受さんに対して、攻様が実力行使するまで時間がかかるので、えちえち低めです。(が、その場面での”やっと来たよ♪”的な達成感は高めです。)

両片思い的な焦れ焦れのせいか、結ばれてからの多幸感、糖度はめちゃ高かったです。同時収録されている”他の誰にも、代わりはできない”が攻視点で、前半を補完していてとてもよかったです!!健気にマウントとる幼児の甥っ子に対して、大人げない発言しまくる攻様が最高でした。最後の2行には萌え転げました。

4

ただ生きていくのではなく

今回は領主の嫡男で跡取りと
山の本陣の元下働きのお話です。 

冷遇され続けた受様が攻様の大切な人になるまでと
攻様視点の回想を含む後日談を収録。

この世界のヒトにはアルファ、オメガ、ベータという
第二の分類が存在します。

アルファはベータやオメガよりも身体能力や才気に優れ
オメガは儚げで美しい容姿を持ち、
第一の分類が男性でも出産が可能という特性を持ちます。

そのため
アルファとオメガに限っては同性の婚姻が可能であり
オメガがアルファの子を孕みやすいとされる事から
同性婚を好む傾向すらありました。

受様は旅籠が立ち並ぶ山の宿場町で生まれたオメガです。

受様の両親は名主の友人で
両親の死後、受と弟は名主に引き取られ
受様は跡取り息子の婚約者として働いてきますが
跡取り息子が伴侶として選んだのは受様の弟でした。

彼は半年前に突然、
自分と受様の弟は運命の番だったと言い出して
受様との婚約を破棄したのです。

今日、腹に子を宿し
婚礼衣装に身を包んだ弟は綺麗に微笑んで受様に
「幸せになって」と花束を差し出しますが
花婿は弟を庇うように受様を睨みつけます。

婚約破棄され解雇された受様には幸せなど縁遠く、
今や明日の暮らしにも困っているのですが
そんな受様に救いの手を差し伸べてくれたのは
王都近くの大きな街の領主の嫡男である攻様でした。

攻様はかなり居丈高な人物でしたが
受様の町でのオメガの扱いと受様の事情を知ると
「仕事歩紹介してやろうか」と言うのです。

受様の知る一般的なオメガ事情は
どうやら攻様の住む土地では人権侵害にあたり
放っておけなくなったようです。

もちろん受様にとっては願ったり叶ったり
攻様の愛馬に乗せられて故郷を離れる事となります。

果たして受様を待ち受ける未来とは!?

弟と番った元婚約者に町を追い出された受様と
王都近くの大きな街の領主の嫡男である攻様の
オメガバースになります♪

受様は攻様の屋敷で雇われる事となりますが
屋敷にはオメガ専用の寮まであり
受様の知るオメガ事情とは何もかもが違いました。

受様が故郷にいた時同様の働きをすれば
同僚から"働き過ぎだ"と言われて心配されるほどで
受様は少しづつ認識を変えていくのです。

これは薄幸な受様が攻様に大事にされて
幸せになる流ね♡ と思ったらさにあらず!!

受様を変えていく筆頭が攻様なので
受様は攻様に惹かれていくのですが

攻様が受様との出会いとなった遠駆けしたのは
攻様の兄が幼馴染と婚約したからだったので
攻様にとって兄はとても特別な存在だったです。

しかも攻様兄は攻様が受様を連れ帰ったのは
受様を気に入ったからだと思っていたので
受様達は恋人を装う事にもなり
どうなっていくのかハラハラ&ワクワク、

微妙にすれ違う攻様と受様が想いを重ねるまで
とても楽しかったです。

読んでいる中でムムッ!? と思ったところが
実は・・・っていう伏線がとても巧みで
ハラハラ&ワクワクさせて頂きました (^-^)v

野木先生のイラストも物語の雰囲気にぴったりで
とても良かったです。

2

ヒール

先生買い。搾取されてるオメガの逆転ハピエンストーリーという感じのお話で、ヒール役が結構印象強かったです。自分を大切にするという概念のないオメガがお好みだったらおすすめしたいです。本編210P弱+攻め視点の後日談17Pほど+あとがき。

山間の大きな旅籠の跡取り那淡(なたん)と結婚式を挙げる弟の弐湖(にこ)。数か月前まで那淡は漣(れん)の婚約者だったのですが、弐湖と恋仲になり、旅籠の跡取りの嫁としてめちゃくちゃ働いていた漣は用無しとなり、無一文で追い出されることに。偶然出会った央我(おうが)が「仕事を紹介しようか」といってくれて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
来栖(くりす、攻め兄)、頼馬(らいま、来栖の婚約者)、那淡+弐湖(元婚約者+弟)、風唔(ふうご、攻め幼馴染)、攻め宅使用人仲間等。最後に来栖のお子様ちょっぴり(かわいい)。

++攻め受けについて

攻めは兄に対して兄弟愛以上の感情を持っていた方。体の弱い兄に代わり跡取りとなり、アルファらしく家を取り仕切っている優良物件イケメンさん。ひどい目にあっていた漣にちゃんと「お前はひどいめにあっていたんだから怒っていい」と教えてくれる良い方です。本編では今一つ魅力を感じられなかったのですが、最後の数ページがよかった。3歳の甥っ子と漣の膝の取り合いをしたり、漣と結婚すると言い出しそうな甥っ子の恋心と完膚なきまでに叩き潰さんとする大人げなさそうなところがめっちゃよかったです。

受けさんはほんまお気の毒なことで。実の弟のはずなのに、いろいろ尽くしていたことをすべて弐湖に横取りされていた模様。生真面目&人が良すぎ?まあ実の弟を疑うのはなかなか難しいんだろうけどなあ。。央我と出会って大切にしてもらえそうなので、しっかり幸せになってもらいたいと思います。

弟の弐湖と元婚約者の那淡が、ほんま「あほか」としか言いようがないくずっぷりで救いがないなあと思ったのですが、攻めと最後の甥っ子ちゃんのかわいいバトルで癒されて終わった一冊でした。

最後に野木先生の挿絵について。多分初めて拝見したと思うのですが、やっぱり空間というか構図が綺麗で、来栖と漣が並んだ1枚はめちゃくちゃキュートでとっても良かったです!

2

健気受と不器用攻が好きな方へ

栗城偲先生の作品の中では「恋渡り」以来、自分の中のツボに突き刺さりまくるお話でした。

実は読み始める前は時代背景はもっと現代だと思っていたんです。でも読み進めて行くうちに違和感を感じて、もっと古い時代だということが分かりました。

多分、最初の漣の価値観とか行動や言動に嫌悪感を感じる方もいるかもしれません。
それだけ漣の育った地域はオメガに対する差別が酷くて、央我と出会う前の漣にはそれが常識であって疑問に思う事もあり得ないんです。

本当は央我の治める地域の方が正しくて、漣の田舎は違法な事がまかり通っているんです。

このお話はそんな漣が央我を始め彼の兄や屋敷の使用人達に大事にされて、自分の置かれていた状況の異常さとか自分自身の価値を知って変わって行って自立して行く内容でした。

そして央我も漣と運命的な出会いを果たして、彼の兄への思いの呪縛から解き放たれる事になるんです。この央我が本当に不器用で途中から凄く焦ったく思います。まあ、それ故にハラハラしてページを捲る手が止まらないんですが…。

終盤に明かされる漣と央我の兄である来栖との共通点には驚きました。

このお話には胸糞悪くなる悪人が2人登場するのですが、彼等をやり込める央我に拍手喝采を贈りたくなる事間違いなしです。

「他の誰にも、代わりはできない」では幸せそうなその後の彼等の様子も読めて感無量でした。

野木薫先生のイラストもとても素敵でこのお話の世界観にピッタリでした。

7

受けさんがカッコよく、そして可愛い。

作家買い。
栗城先生の描かれる薄幸・健気受けって大好物なのですが、今作品の受けちゃんもドツボに突き刺さる受けちゃんでした。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





主人公はオメガの漣。
今日は漣の弟・弐湖の結婚式。
弐湖のお相手は、本来は漣が嫁ぐはずだったアルファの那淡。
有体に言ってしまえば、弟に婚約者をとられたのだった。

蓮・弐湖兄弟は両親亡きあと亡き父の友人だった名家の主人に引き取られ、蓮はその家の息子の那淡と結婚するはずだったが、いつのまにか弐湖のお腹には那淡の子が宿っていた。奉公人のように働いてきた漣だったが、嫁ぎ先をなくし家を追い出されることに。20歳という年齢の彼にとって、すでに自分を身請けしてくれる当てもなく、けれどどこかで働けたら―。

そんな思いに駆られていた彼だったが、倒れている一人の男性を見つける。
怪我でもしているのでは?と心配した漣はその男性・央我に声をかけるが、それをきっかけに央我の屋敷で働かせてもらえることに。

「オメガ」という性ゆえに孤独で過酷な環境に身を置いていた漣にとって、央我のお屋敷で優しくしてもらえることは身に余る幸せだった。が、央我にはオメガの兄がいて―。

というお話。

オメガで、幼いころに両親を亡くし、引き取られた先で休む暇もないくらい働かされ、そして婚約者は弟に取られ。

と、どこまでも薄幸なオメガの受けの漣。
その漣が、アルファの央我に愛され幸せを手に入れる話ね?

そう思いつつ読み進めましたが。

んー。
さすが栗城先生というべきか。
そんな単純なお話ではありません。

央我には、心から愛する人物が他にいます。
央我を愛してしまった漣は、央我への想いと、央我の恋を応援したい想いの狭間で苦しんでいく。自分を不幸だと認識できないほど過酷な環境で生きてきた漣が、唯一見つけた、たった一つの欲しいもの。けれど、それを得ることは決してない。

そんな蓮の想いに胸がギュギュ―と締め付けられました。

あとがきで栗城先生も書かれているのですが、今作品の悪役がとんでもなく嫌な奴です。本編を読んでいて、あれ、これって漣が嵌められたんじゃない?と思うのですが、そこに焦点を当てて描かれることはありません。その理由もあとがきで書かれていますが、こういう書き方が非常にお上手だなあ、と読後しみじみ思いました。あっさりとさらりと描きつつ、けれどその裏もきちんと魅せる。素晴らしいです。

愛すること、そして愛されることを知らなかった薄幸な受けちゃんが、遠回りして、時には間違えながらすれ違いながら唯一無二のものを手に入れるお話。スパダリ×薄幸受けが大好物な私にはドツボに突き刺さる1冊でした。

そして。
漣がカッコいいです。
薄幸で、幸せを知らない彼ですが、とにかく逞しい。なよなよした弱っちい受けちゃんではないのも素晴らしかった。
攻めの央我が完璧すぎないところも良い。
漣を手に入れたくてモダモダと、嫉妬心丸出しでいるちょいダサなところも可愛かったです。

11

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