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少年の境界 (3) コミック

akabeko 

この世で一番愛してる

愛か、運命か。
オレか、オレ以外か。
みたいだけど。
とりあえず表紙絵の美しい白と2人の笑顔で、多分「良い終わり」になるのは分かりつつ読む。

薫とゆかCPは子供を授かった。
大我と倫CPは番った。
だからもう収まったでしょ、とはならないのがこの3巻。
全ての発端、あの時運命のぶち壊しをした大我に、負のドラマが降りかかる…
…という展開。
大我にはまあまあザマァ。
でも倫には。
これがあるから読者にも「倫(そして大我)、幸せになって!」が発生すると言ってもいい。
そしてこの残酷がこの2組だけの閉じた話にならないところが本作の素晴らしい着眼のように思います。
つまり、薫(α)が抑制剤の副作用をきちんと調べ、Ωがもっと自由に生きられる世界を形作らなければ、と動く所なんです。
そして世界は動き出す。
薫とゆかの子供は無事に生まれ。
大我と倫はまた初めから愛を重ね。

運命、よりも自分の選択。
自分の愛も未来も、自分が選べるんだ。そういうエンディングになったのだと思います。
最後は、薫もゆかも、大我も倫も、みらいくんもランとレンちゃんも、笑顔のエンディングです。

王子 meets 王子

「猫かぶり王子と腹黒王子」電子版限定番外編となります。
4p。

以下、内容となります。
↓↓↓↓



『うちの会社には王子様が二人いる……』
と始まる4ページ。
一人は俺。
もう一人は、元モデルとバレた芹沢。
王子は王子でも。
「腹黒王子よね」
「陰険王子かも」
「毒舌王子じゃない?」
…カッコイイけど優しくなーーい!の大合唱。
でも。

芹沢「俺が優しくするのは理人だけでいいだろ」



カッコ良すぎて、仲谷は「俺の王子様」なんてポ〜……としてる。
なんか…。ごちそうさまってカンジ。

2人のキャラクター説明

「噛み痕とフローライト」電子版限定おまけとなります。
1p。

以下、内容となります。
↓↓↓↓



「秋人と陽のキャラクター設定」です。

左に秋人。
上下とも黒づくめ。本編内と同じ服装。
説明として、「1927年(戦時中)生まれ 頻繁に自分を襲いに来る吸血鬼たちから巻き上げたお金でたまにコンビニに行く。」

右に、秋人に寄り添うように立つ陽。ニコッと笑っている。
白いタートル、黒いボトム、グレーのシャツを羽織っている。髪は結えている。
「2073年2月20日生まれ(23歳) 自分がタンクであるうちは秋人をおなかいっぱいにしてあげたいと考えている」



秋人の方が陽よりも背が高い。
戦時中生まれの日本人男性としてはかなりな長身のようですね。
縄張りの中の「ボス」だけれど普段は引きこもりな訳で、陽と出会った後では自分がプーなのでは…と気にしてるんだって。
一方陽は。
吸血にドキドキしてたけど、普段は「採血」されているようです。

THE WISH WE SHARE コミック

しちみ 

ニコラス残酷物語

「前作」的な「“D”〜愛を知らないビデオチャットの青年の話〜」がなかなか興味深く、こちらにもチャレンジ。
読んでみると…
「D〜」に輪をかけてキツい内容でしたわ…

本作の方が明確に「マルチエンディング」なんだけど、マルチとはいえどう転んでもニコラスにとって試練の展開というか…
あ、「ニコラス」は「D〜」の主人公・ニコラスと顔も名前も一緒だけど、別に同一人物ではなく、本作は「D〜」の続編ではありません。
紛らわしいけど、そういうのも面白いなと思う。こうなったらこれから何の話を描いても全て主人公がニコラスにしてほしいくらい。

さて、大筋は「ニコラスが誰かにストーキングされている」。
怪しい男が何人か。
で、誰のルートを選んでもニコラスが酷くレイプされるという。
何しろニコラス=絶対被害者というのが揺るぎないので、露悪的展開やレイプものが大好きという方には合うと思います。
私的には本当の意味でのマルチな展開を描いて欲しい。
ハッピールートもあったり、ニコラスの方が一枚上手の悪だったり、そういうのがある方が楽しめるように思うけど。
また、ゲームではなく「本」であるということで、読者としてはやはり描かれている順番で読むという行為に縛られると思う。そして、結局は全てのルートを読みますよね。ゲームなら必ずしも1→2→3とは進まなくていいし、すぐには入れないルートとかもあるじゃないですか。その辺は本の特性でもあり限界でもあるのかな。

構成は面白いけれどニコラスが可哀想でやりきれないので「萌」で。

賭けトランプ

「“D”〜愛を知らないビデオチャットの青年の話〜」電子限定かきおろし特典となります。
1p。

以下、内容となります。
↓↓↓↓



トランプゲームをしているロニーとニコラス。
①ニコラス「チクショー また負けた〜」
ロニー「ははは おまえ弱いな〜」

②ロニー「はい1ドル回収ね」
ニコラス「んー」

③ちゅ♡
ニコラス「これで1ドルの代わり… ダメ?」

④ロニー「またすぐそーゆうのを金に換算しようとする」プン
ニコラス「ご ごめん」
ロニー「今回だけ許す!」


電子特典は半分カラー。
というのは、マンガの部分はモノクロ、2人の会話の吹き出しと、枠(?)の部分がカラーになっています。
内容は、本編とは違って仲良しな2人がトランプゲームをして、ニコラスが負けてお金を払う場面。
財布を覗いたニコラスが、お金が無かったのか払うのが嫌なのか、ロニーにキスをしてお代代わりにどう?な展開。
言われたロニーは、それビッチの思考回路!みたいに思って怒ってるんだと思いますよ。でも可愛いから許しちゃう。
仲良しエンドのその後、でした。

もっとルートを!

スターシステムっていうんだこういうの。
でもこのコミックス1冊だけではシステムというほどの話数がないから、物足りない。
ゲームの方法論を落とし込むのはとても面白いと思います。
だからこそ、ロニールートとフィルルートの2択でしかも両方バッド系なのは惜しい〜。(最後にハッピーぽいエンドもあるけど、とってつけた感がありました。)
また、どっちのルートでも「強姦」になるというのも救いが無いしバリエーション足らずだと思います。
ニコラスはルックスも可愛らしいし、性格も普通の子なので痛々しさがハンパない。
特に私はモブ輪姦がかなり苦手設定なので、ロニールート内でのこの部分は読むのキツかった。
またフィルルートでも「優しいおとうさん」の仮面をかなぐり捨て〜のレイプに及ぶんだけど、こんなのわかってるでしょ自衛自衛!ってなると思うんだけど、これがいわゆる「グルーミング」なのかなぁ、と怖くなった。
ニコラスにはやっぱりセックスか、っていう視点があったけど、これ現実では疑わずに従うんだと思うんです。手懐けられるって怖いですよね。
とにかくニコラス可哀想…になってしまって。
これニコラスの造形もいくつかルートがあると良かったかな。ロニーもフィルも殺すくらいのサイコニコラスとか。

ゲームをコミックスに落とし込んでいる作品として、鹿乃しうこ先生の「ESCAPE」をおすすめ。なんと2009年発表作。

曖昧なストーリー運びが好き

中編2作品と短編1作品収録。

「オーバーテイク」
成績不振の年下の幼馴染・賢吾の家庭教師を引き受ける図書館勤務の史也。
賢吾は史也に追いつきたかったという。
それ以上にどこか熱い視線を感じる史也だが…
この賢吾くん、自分に自信がないのかな。きちんと言葉にせずに史也に無理をする。
追いつきたい、それだけで背伸びをしたり落ち込んだりする恋心。
でも史也だって。
…というお話。
絵がとても美麗。逆にストーリーに勝ってしまってますね。

「くものあみ」
高校の同級生・黒田がずっと好きな新人リーマンの伊勢。仕事に今一つ馴染めず、衝動的に休みを取って地元に帰る。
だが、久々に会えた黒田は赤ちゃんを抱いていて…
伊勢の職場の先輩も思わせぶりなんだけど、あっけなくまとまります。
ストーリーとしては多分色々未熟なのかもだけど、私は面白かった。
私は加東セツコ先生の魅力って曖昧な部分にあると思ってるんだけど、この物語は珍しくストレートな感じ。
黒田が余裕過ぎるのがちょっと憎たらしいわ。

「ミミック」
若いのに大人の息子がいるシングルファーザーの及川。
息子と同い年の部下・里見は、息子がいない日と知っていきなり及川に…!
…はいいんだけど、とにかく短いお話なので及川が言う里見の「本性」がわからない。真面目なフリして強引ってこと?
「擬態」というからには、里見にもっと焦点を当てて欲しかったかもしれない。でもこの寸止め具合が加東セツコ先生の良いところだとも思ってるから…
また、及川はくたびれ感はあるけど里見との年の差があまり見えない。絵の美麗さが邪魔しているのかな。

江ノ島での休日

「束縛志願」電子版特典SSとなります。

以下、内容となります。
↓↓↓↓



タイトル「熱愛志願」

本編+書き下ろし「結婚志願」の後。
休日にいつもより少し足を伸ばして江ノ島まで遊びに来た泉と大沢。
海沿いのイタリアンレストランでランチを食べながら、大沢の方から泉に同居を提案します。
もちろん泉は大喜び。
食後に散歩するか、それとも水族館とか行ってみるか?と聞くと「部屋、探しません?」

もうほんとに泉って。
もちろん部屋探すって言ったって本当に江ノ島で住もう、ってわけじゃないんです。
ただ、海のそばに住んで朝砂浜を散歩する…毎日あなたと手を繋いで歩けたらそれが夢だ、宝くじが当たったらここに家を買います、なんてサラッと言う、言えてしまう男なんですよね。
それを聞いてなんともむず痒くなる大沢ですが、同じくムラついたらしい泉に路地の旅館に連れ込まれ…

シーサイドのラブホテルじゃなくて江ノ島の路地の旅館、てのが逆になんとも淫猥ですよ。明日はまだ日曜日。2人は旅館でしっぽりエロエロに…
…と想像をかき立てるSSでした。

若奥様のお出迎えは…

「闇金紳士のキケンな悪癖」電子限定特典漫画となります。
1p。

以下、内容となります。
↓↓↓↓



①ガチャ(帰宅する恩田)
純也「おかえりー!」

②恩田「おいおい あんだよその格好は あ゛あ゛?」
純也「あっ… ご飯の支度が…♡」

③恩田「うるせえ ヤられる準備万端じゃねえか」
純也「ふふ バレたぁ?」

④純也「忍さん最近忙しそーだからさぁ 俺が癒してやんよ♡」

♡♡♡


②でなぜ恩田が青筋立てて怒っているか。
それは、①で純也が「裸エプロン」でお出迎えしたから!
フリルひらひらの(多分)純白のエプロン。丸出しのおシリはプリップリ。
おたま片手の笑顔での「おかえり」は、恩田が怒った顔で悪態をついても本当は嬉しさと癒やされ度は満点のはず!
純也は良い若奥様ですね。

switch 電子 小説

宇喜田紅  ニユ 

友情と愛情の境は

電子短編。

まず、SM的なベッドシーンから始まる本作。
しかし、その行為は実は「プレイ」。
愛や快楽のためのものではなくて、「捜査」のためのプレイなのです。

舞台はロンドン。
責められているのは作家の叶(かなえ)。日系の英国人。
攻めはスコットランドヤードの刑事・アルバート。
アルバートと叶は友人。
叶は殺された犠牲者に同調して殺人現場の再現的なことができる。被害者に憑依し、殺人者の心理をなぞり、操作に協力しているのだ。
だから、今夜は2人で娼婦が殺された事件を再現している…というテイ。
「再現プレイ」によって実感した殺人者の動機と行動をアルバートに伝える叶。
ただし。
叶は本当はアルバートが好きなのですよね。
だからプレイの後は虚しい。
もちろんアルバートの方も本当は叶が好き。
でも叶はそんな事を考えもしない。
いつ無くなるかわからない恋愛よりも友情の方がいい、と考えているから。
あゝすれ違い。
アルバートが事件と関係なく叶を抱き、この友情はどうなってしまうのかと恐れる叶だけど。
一度出て行ったアルバートがまた戻ってキスしてくれた時、叶の心の中で友情から愛情にスイッチが切り替わった…

…らしいけど。
え?switchってそういう文脈?
ここでブツっと終わっちゃうし、なんなら攻めと受けがswitchしてリバリバでもしてくれんのかと期待してたんだけど、アラ終わり?みたいな。
とにかくここで終わり?という感想。もう少しその後のアルバートと叶を読みたい。
叶の能力も全く掘り下げられてないのも残念。
長編向きの題材だったのかもしれませんね。「萌」で。