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表題作THE WISH WE SHARE

フリオ,20歳,大学生
ニコラス・フィッツ,24歳,ダイニングバーの店員

同時収録作品THE WISH WE SHARE

ルイ,28歳,ニコラスの同僚
ニコラス・フィッツ,24歳,ダイニングバーの店員

同時収録作品THE WISH WE SHARE

カフェ店員,33歳
ニコラス・フィッツ,ダイニングバーの店員,24歳

その他の収録作品

  • おまけ:ニコラスに起こったこと 他登場人物ごとの設定とルート
  • ニコラスのお部屋/あとがき
  • カバー下:人物紹介

あらすじ

バーで働く青年ニコラス。彼の身の周りで不可解なことが起こり始める。
夜道で感じる誰かの気配、無言電話、不気味な宅配便…。
そしてついには、自宅で何者かに襲われてしまう。
犯人は一体誰なのか――。
3つのルートから、あなたが選ぶ結末は…?
歪んだ愛と執着が織りなす、マルチエンディングの物語。
大人気同人作品「THE WISH WE SHARE」の一部をオリジナルルートに変更した
描き下ろし32ページを収録!

作品情報

作品名
THE WISH WE SHARE
著者
しちみ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
電子発売日
ISBN
9784799757154
4

(54)

(25)

萌々

(16)

(5)

中立

(6)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
13
得点
210
評価数
54
平均
4 / 5
神率
46.3%

レビュー投稿数13

はじめての体験

同人誌からの商業発表
元々の作品があってのIFの世界や物語を描く作家や作品があるが、この作品は、選んだ先によりエンディングが複数ある作品は初めての感覚。

BL×ミステリー×マルチエンディング

主人公はバーで働くニコラス
最近身の回りで不可解な出来事がおこりはじめる。見えない相手に神経をすり減らすニコラス。自宅で何者かに襲われて、、、、。

ニコラスに思いを寄せる人物の仕業かーーー。はたまた思いを拗れた人物の仕業かーーーー。それともただの逆恨みかーーーーー。

張り巡らされた伏線をどう辿るかで変わる未来。
バットエンドなのかハッピーエンドなのか、
『どこ』で『誰』を見るのか信じるの
かそれは、あなた次第です。




犯罪的なアプローチで無ければニコラスはかなりモテモテなのでは?!と思ってしまいますが、この深淵の闇こそが、この物語の軸なのかと感じました。

4

マルチエンディング

同人誌がコミックス化されてオリジナルルートが追加されています!

しちみ先生の作品の主人公はニコラスという美形の青年です。スターシステムでニコラスがいろいろなシチュエーションで登場し色々なひどい目にあいます。

今回のニコラスはバーで働くニコラスです。

働き先の同僚×バーで働く青年ニコラス

隣人×バーで働く青年ニコラス

よく行くカフェの店員×バーで働く青年ニコラス

のニコラスの周りで起こる事件の犯人と登場人物とニコラスの結末を3つのルートで描かれています。

この作品は無理矢理のエロが盛りだくさんですので苦手な方は覚悟の上で読まれるのをおすすめします。

とにかくニコラスの不穏な日常を見守ることになります。

しちみ先生の描かれる世界観は映画を見ているような雰囲気です。
そして繊細な描写と美しい絵柄がとても素敵なんです。

攻の3人はどこか影があってイケメンでとても魅力的です。

隣人のフリオの登場シーンは

この人絶対ヤバい!

と、思えて仕方ないんですが
醸し出すエロさがとても好きで何度も読み返してしまいます。

全員怪しすぎて壊れていそうなんです(笑)

でも、その変質っぷりにたまらなく惹かれてしまうんです。

一つの物語なのに3度楽しめる結末で読み終わった後にルート別に読んでみたり最初から最後まで読んでみたり、巻末の時系列の説明書きを読んでまた照らし合わせてみたりと何度も楽しめる作品です。



2

ねじれた愛の世界

いわゆる王道よりも変わった話が好きで、BLにも変化球を求めてしまうのですが、これは面白いです。今までにない感じです。

物語の途中から、主人公を攻略する人物によってルートが分岐します。見目うるわしい美青年のニコラスを取り巻く三人の男たち。ゲームみたいでワクワクします。

蓋を開けてみたらどの男もヤバい奴で、主人公がひたすらかわいそうな目に遭うのですが…。ニコラスがまた、可愛いんだけどエロチックで、妙に劣情をそそるタイプなのです。内なる変態性を引き出してくるというか…。私も初めて、男のケツがかわいいと思ってしまった…。(ニコラスくんは美尻です)

終始不穏なムードで、甘さもへったくれもありませんが、だからと言ってまったく愛なき物語でもない。ニコラスに向けられる異常なまでの執着が、ある種のねじれた愛の世界を作り出しているようにも思います。

とはいえ、初心者に気軽にオススメできる感じではないですね。陵辱される美青年を「イイねえ…」と鑑賞できる人か、変わり種なBLが好きな人向けかも。私はとても面白く読めました。

2

はじめての〜マルチエンディング

マルチエンディングの物語との事で、どの様に展開していくのか?
1冊に、3つストーリーがあってより楽しめました。

ニコラスを軸に、3人の男達が登場するが・・・
どれもこれも、歪んだ心が引き起こす犯罪行為www

結果的に、ニコラスが落ち着く場所は何処なのか・・・
3つのルートをグルグル読み返してみました。

・ルイルートは、完全に嫉妬からの感情だから
無し。
ニコラスが可哀想だった。

・フリオルートは、フリオも相当ヤバいけど。
ニコラスがリラックスして楽しんでいる様子があるし告白してるから、まぁ〜ここかなぁ。

・カフェ店員は、監禁した後が想像出来なかった。これはこれで怖い。


3人の誰かとハッピーエンドになるかと思いきや、そういう趣旨ではないのね。

闇を楽しめました。
初の作家さん買いだったけど、面白かったのでこれからも期待しています。

1

どちらを向いてもゲス・変態・ヤンデレ

前作『“D” ~愛を知らないビデオチャットの青年の話~』に引き続き、
不幸とゲス・変態・ヤンデレ男ホイホイな不憫な総受けニコラスのお話です。
今回も痛めつけられたり、欲望の捌け口にされたり、散々な目に遭い、
貞操も身も心もズタボロにされております。

ただ、今回のニコラスはダイニングバーの店員で、
世界観も異なり、前作とは全くの別作品となっております。

そして、前作に引けを取らぬ地雷の数々と
ヤバ男オールスターズ状態ですので、手に取る際はくれぐれもご注意下さい。

今回もニコラスの前には3人の男が登場し、その中の誰を選ぶかで
結末が変わってくるというマルチエンディング設定でした。

①ルイ(ニコラスと同じダイニングバーに勤める先輩)
②フリオ(ニコラスと同じアパートに住む大学生)
③カフェ店員(ニコラスの行きつけのカフェ店員)
と3人の攻めが登場します。

ちなみにここにまともな奴は誰一人いません。
ゲスか、変態か、ヤンデレか、ヤバい奴しかおりません。
なので、どのルートを選んでも結末は歪な愛しかございません。


始まりは1本の無言電話だった。
そこからつきまとう視線、悪趣味な宅急便、と
ニコラスを狙った行為は少しずつエスカレートしてゆき…。

ある日、仕事から帰宅したニコラスは部屋に隠れていた
何者かに背後から襲われ、激しい暴力の末に犯されてしまう。


ニコラスを襲ったのは一体誰なのか?
ストーリーはここから選択によって3つに枝分かれし、
その「答え」もまたルートごとに変化してくるのですが、
ルイもフリオもカフェ店員も、ニコラスに向ける視線がどこか
ほの暗く、粘着シャツで誰もかれもが怪しく見えてきてしまいます。


どのお話もニコラスは酷い目に遭っていますが、
個人的に一番痛々しくて、ニコラスを打ちのめしたのは
【ルイルート】だったのではないかと思います。
凌辱された上に友人としても裏切られ、逃げることもできず
エンドレス地獄を匂わせて見事なまでのメリバでした。
他にもスタンガンやおもちゃを使ったり、二輪挿しだったり、
とにかく暴力的で痛がるニコラスが可哀想でした。


次の【フリオルート】でもニコラスは裏切りに遭いますが、
それでも一番正常愛寄りだったのはこのフリオだったような気がします。
彼も相当変態チックで気持ち悪いし、ラストシーンはぞくっとしたけれど、
それでもきちんと言葉でニコラスに好意を伝え、合意の上でセックスに
及んだのは彼だけだったから。


そして、最後は【カフェ店員ルート】。
彼だけ名前がありません。存在感も他二名に比べると薄く、モブ寄りです。
けれど、ニコラスへの病み愛を最も露わにしたのは彼だったのかも。
妄執に囚われて半ば正気を失い、自分の記憶すら捻じ曲げてしまう
壊れっぷりが3人の中でも群を抜いて不気味でした。

読んでいくうちに3つのルートが交錯して誰が何をしたんだっけ?と
途中混乱もしますが、最後のおまけページで時系列やルートごとの
解説があるので、わかりやすいです。
視点が移るごとに変化する真相もミステリーとして面白かったです。

結局、3人が3人とも少しずつ分担してストーカーをやっていたとわかると、
ニコラスの逃げ道がなさ過ぎて改めて不憫に思えてきました。
ニコラスは一体前世でどんな悪行を積んだらこんなことになるのか?
某名探偵のコ〇ンが行く先々で殺人事件に出くわすように、
そこにいるだけでクズを引き寄せてしまうニコラスでした。

5

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