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57

愛を積む楽園

Ai wo tsumu rakuen

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表題作愛を積む楽園

瑛太
45歳、大学生→喫茶店店主、恋人・パートナー
雪仁
45歳、大学生→記憶を失くしたエリートリーマン→在宅ワーク、恋人・パートナー

同時収録作品あまのぼる夏

博実
寡夫、教師
元恋人

同時収録作品今夜3号線のお城で

春樹
12歳→19歳→20歳、大学生
龍二
幼馴染

同時収録作品ある片田舎のお城にて

春樹
恋人
龍二
恋人

同時収録作品ある片田舎のお城にて

瑛太
付き合って30年以上の恋人
雪仁
付き合って30年以上の恋人

同時収録作品ある片田舎のお城にて

博実
恋人
恋人

同時収録作品あまのぼる夜

博実
恋人
恋人

その他の収録作品

  • 「あまのぼる夏」「ある片田舎のお城にて」「あまのぼる夜」あとがき

あらすじ

毎朝「愛してる」を思い出そう。

流行病の後遺症により、パートナー・瑛太と過ごした25年分の記憶をなくしてしまった雪仁。

付き合い始めたばかりの大学生…だったはずが、目の前の瑛太も自分も45歳。
そして歳を取った自分たちは着実に愛を育んでいて――。

「ひとつだって忘れて良かったものなんてなかったはずなのに」

記憶を失ったにも関わらず、懸命に支え愛してくれる瑛太。
罪悪感と焦りが募る中、 二人は戻らない大切な想い出を辿っていく――。

たとえ零れ落ちても失うことなく、確かにそこにある温もり。
25年と、これから誓う愛についての物語

「終わったはずの恋が燻り燃える、一夏の純愛」
「初恋幼馴染たちの、誕生日までのえっちカウントダウン☆」を描いた読切2タイトルも同時収録!!

作品情報

作品名
愛を積む楽園
著者
rasu 
媒体
漫画(コミック)
出版社
オーバーラップ
レーベル
リキューレコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784824015860

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57

4.6

(43)

(35)

萌々

(5)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
12
得点
196
評価数
43
平均
4.6 / 5
神率
81.4%

レビュー投稿数12

幸せを決めるのは誰か

記憶喪失、ほの暗くて切ないバッドエンド、いちゃラブの3作品オムニバス。
三者三様の恋愛模様でしたが、共通していたのはレビュータイトル通り、「目の前の相手が幸せかどうかを決めるのは誰か?」だったと思います。

自分といても幸せになれないんじゃないか。
こんな自分は相手に相応しくないんじゃないか。
同性の自分と一緒にいるより、異性と結婚した方が良いんじゃないか。

同性カップルだと、異性カップルより悩む事は多いかもしれないけれど、同性同士であれ異性同士であれ、相手が幸せかどうかを決めるのは結局、相手本人の心なんだなと。
「多分こうした方が相手は幸せだろう」と思うのは、自分の心を落ち着かせるのに都合が良いけれど、それは相手の心を無視したやり方なんだよなと、読後に改めて感じました。

お互いに、何が自分にとっての幸せか?を分かり合い、その上で相手に向き合った3組のカップルたち。
結末は切なさ混じる幸せだったり、底抜けにハッピーだったり、幸せだけれど悲しかったり・・・いろいろでしたが、皆、自身の決断に納得した清々しい表情で終わっていたと思います。
しっとり静かに、穏やかに描かれた3つの愛の形。

短いながらも味わい深い作品集でした。

0

泣いて、笑って、愛に溢れた1冊

rasu先生の作品はこれまでシリーズものや長編しか
読んだことがなかったのですが、今作はオムニバスと聞いて
色んな作品を読めるのも面白そう!と手にとりました。

収録内容は表題作を含んで全部で3編ですが、
切なくて号泣しかけたり、とにかくイチャイチャしていたりと
情緒があっちいったりこっちいったりで忙しない1冊でした笑


『愛を積む楽園』
こちらは表題作で前後編を収録。
学生時代から長年連れ添った40代の瑛太と雪仁ですが、
ある日、雪仁が流行病の後遺症で25年分の記憶を失ってしまい…。

記憶喪失ものってどうしてこんなにも切ないんでしょう。
愛し合っているのに、いえ、愛し合っているからこそ
想い出が一つなくなってしまうだけでこんなにも悲しくて堪らない。

瑛太を愛しているからこそ思い出せないことに苦しむ雪仁と、
どんな雪仁であっても愛は変わらないと支えつつ傷つく瑛太。
傍にいながらもすれ違ってゆく二人を見ているのがしんどくてしんどくて…

だけど、25年分の愛ってやっぱりすごい。
ラストでは「もうなんも覚えてない」とあっけらかんと口にする雪仁と
何のこともないように雪仁に思い出を語って聞かせる瑛太の熟年夫婦感よ…。
憶えていなくても、この愛だけは絶対に忘れない。
いくつになってもそれだけは変わらず、手を握り合って愛おしげに
見つめ合う二人に思わず涙腺がうるっときちゃいました。


2作目は『あまのぼる夏』
不治の病を患い、恋人の博実の前から姿を消した圭。
それから7年後、田舎に戻った博実は圭と再会し…。

結末はなんとなく見えている。
奇跡が起こりでもしない限り、別れはいつかやってくる。
それでも最期まで添い遂げることを決めた二人に胸が締め付けられました。

本編中では二人が再び恋人同士に戻るまでしか描かれないけれど、
描き下ろしではその先が描かれていて、圭を看取る博実にこちらまで
泣かされてしまいました。
元既婚者(妻とは死別)で、受けとも死別なのでメンタル落ちてる方は
ちょっとしんどいかもです…。
看取る側ばかり経験する博実のメンタルも心配だ…。

3作目は『今夜3号線のお城で』
こちらは前2作とは打って変わってイチャイチャハッピーな1作でした。
年の差幼馴染みの春樹と龍二は7年ぶりに再会し、念願の恋人同士に。
男前で包容力もあってイケメンな龍ちゃんでしたが、
遂に初めてのエッチという段になって衝撃の事実が…!
まさかの龍ちゃん受け!?
こんなかっこよくて見るからに絶倫攻めみたいな顔しているのに
抱かれる側ってギャップありすぎだろ…!
しかも、抱かれる側になった経緯もまた龍ちゃんらしくてもっと好きになった!
小さな体で一生懸命に龍ちゃんを抱く春樹もかわかっこよかったです♪

切なかったり、涙なしには読められなかったり、
ひたすらあまあまだったりとタイプは色々ですが、
どの作品も恋人たちの愛に溢れまくっておりました。

0

手を重ねるように愛を積む

オムニバス作品や短編集って、作品全体の雰囲気や設定にその作家さんならではの色がより濃く出ていておもしろいなと思います。
しとしとと静かに雨が降る薄明るい世界に、ほんのりと小さな光が灯って、ぱっと消えそうになって、また灯る。
そんな、しっとりとしたやさしさと深い愛情を感じる1冊でした。

すーーごく良かったなあ。
どの作品も良かったのだけれど、やはり表題作の愛を積む楽園が飛び抜けて良かったです。
読み終えた今、とても素敵な余韻に包まれています。
45歳という年齢設定も、記憶喪失ものの定番では終わらない結末も非常に魅力的でした。

もし、ある日突然記憶の一部分だけが消えてしまったら?
思い出が多く残る長年連れ添ったカップルに起こった出来事だからこそ、日常の中で静かに襲いくる切なさややるせなさにも重みがあります。
けれど、それと同時にあたたかさと愛情深さもひとしおでした。

記憶喪失ものといえば、記憶が戻るパターンの方が多いのではないかなと思うのですが、こちらの作品は…わからないのです。
今後彼らはどうなっていくのか?はたして記憶は戻るのか?
そのどちらもわからないままだというのに、きっと2人の未来は光あるあたたかなものに違いないと想像をしたくなります。
少しずつ大切に積み重ねていった愛を忘れてしまうことがあったとしても、どちらかが覚えていればいいのでしょう。
そして、また新しい愛を2人で積み重ねていけばいい。
きっとそこはいつだって楽園のはずです。
人生が丁寧に描かれた素敵な作品に出会えてうれしいです。

同時収録作品も、ほの暗いものから明るいものまで振り幅が広く読み応えがあります。
それぞれトーンは多少違えど、どの作品もやさしくて愛のあるお話ばかりでした。

0

心に染みる満足度の高い一冊

三作品入っていますが、一冊を通してじっくりと心に染みる。そんな作品でした。
人の生死や人生について向き合って描かれているので、腰を据えてじっくり読みたい時にオススメしたい。

一作目は45歳ゲイカップルの記憶喪失の話。
記憶を取り戻そうとするお互いと、二人の不安と焦りと、それでも愛しあい共にあろうとする熟年夫夫の過ごし方。

大学生までの攻めしか覚えていないため、「45歳になっても自分に興奮していたか?」と攻めに問う受けが印象的でした。
45歳同士の体つき、そして終盤の50歳以降のボリュームのなくなったヘアスタイル、逆に大学生の頃のピチピチ(←)感。
他作品でもそうなのですが、rasu先生は年齢変化の描写がとてもお上手で、そのリアリティがとても好き。

一緒に過ごした記憶がなくても、生きてただ共に過ごすだけでいい。彼自身は変わらず、そこに在るのだから。若く熱い恋愛だけでは見えない愛のお話だと思いました。とても良かったです。

二作目はメリバですね。
作品中には描写はないけど、避けることの出来ない未来なのだろうと想像させられる結末です。

二人のその後が描き下ろしで入っていますが、哀しいけれど二人の過ごした時間が穏やかに優しく心地よいものだったと見せてくれていると思いました。

攻めが気付いた癖、思わず読み返してしまいました。切ない。
何度も読み返せないけど、心に残る作品でした。

三作目は幼馴染で、明るい雰囲気の作品。
七年ぶりに再会したのに、大好き!!をお互いにブレずにずーっと信じて想い合ってるところに少しびっくり。
東京でワル格好良くなって帰ってきたし、裏があるんじゃないかと若干疑いながら読み進めてしまいました。
だがしかし、隠された秘密はそんなところじゃなかったー(笑)意外性が強くて楽しい驚きでした!

設定も展開も急な印象はありますが、短いお話の中で甘く楽しくまとまっていたと思います。

rasu先生らしい、と思える一冊。
満足度高かったです。

0

それぞれ楽しめる3本のお話

初読み作家ざまです。
絵がきれいですね。

表題作
付き合っていた25年間の記憶がなくなる切ないお話。
思い出を大切にしたい人には辛いことですよね。
その辺りの苦しみや葛藤とそれでも揺るがない愛が描かれていました。
現在進行形の記憶は残るのだから今とこれからを大切に生きていけばいいのでは、年を取ると誰でも記憶は曖昧になるし…なんてドライな見方をしては身も蓋もないですね。すみません。
怒った時のお顔が怖かったです。

あと2本のお話が好きでした。

今夜3号線のお城で
龍二のお顔がいい〜タイプだわと読んでいたらまさかの受け。
春樹がかわい子ちゃんだったのでまんまとミスリードされました。笑
攻め顔になった春樹にやられました。

1

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