「うぶ恋BLアンソロジー」の第3弾。
正直、前2冊の続きで描かれている作品も多いから、順番読み推奨ですね…でもそうなると、読もうと思ったけどやめた〜みたいな事もあるから、この辺のバランスは難しいと思う。
今回は全17作品。
私の推し作品は…(作者様敬称略)
らくたしょうこ「SWITCH」
上司の瀬名さんはとても厳しい鬼上司。しかし2人だけの恋人時間の時は…でろ甘に甘えさせてくれる激甘恋人。
そのギャップにいつまでたっても慣れない洋介です。
瀬名さん、いい‼︎
ふるやちるこ「想い交わすトモダチ」
こちら初弾から続く3作目。
眠れないから添い寝して、から始まった2人も、3作目でお互いの気持ちを確かめ合いました。キュンとした萌えというよりどこか新しいラブラブの描き方。
藤咲もえ「添い寝獏の寝かしつけ」
こちらも3作目。
いよいよ激務続きの櫛見さんの不眠が深刻に。来夢を自宅に呼んで店の獏姿ではなく人型で抱き合って…
すると瞬殺で爆睡モードへ。安心感がキモなんですね。
宮田トヲル「黄昏、かくも朱く」
前作(第2弾)からの続きもの。
両想いになって、夏祭りに一緒に行こうよ、というお話。
柏木は人ごみが苦手だけど橘となら行きたい。浴衣を着付けてもらって、2人で楽しい時間を過ごす。
好きな子と一緒にお祭り。イイネ!
本作は「いちゃらぶ」がテーマなので必ずしも初恋とか高校生ではなく、ヤクザや吸血鬼などもあり。
「うぶ恋BLアンソロジー」の第2弾。
今回は20作品です。ページ数の縛りはなしで、第1弾作品の続き、という作品もいくつかあり。
今回の推し作品は…(作者様敬称略)
沖田有帆「キスしたい」
高校生同士、つき合うの初めて同士。今日は3回目のデート。だからキスしたい。でもなかなか上手く唇どうしをくっつけられなくて…
キュンキュンしました。
藤咲もえ「添い寝屋獏とりんご飴」
1作目収録作の続編。不眠客・櫛見さんが動き出す!
仕事詰め詰めで気絶するように添い寝屋に来るのは、来週の夏祭りに一緒に行きたいから、と言ってくれて嬉しい来夢。
お祭り当日、りんご飴を真ん中にして近づく2人のシルエット…
リアルなキスじゃなくてもこんなに萌えるんですね!
小木カンヌ「ゆく恋くる恋」
ネトゲで知り合った相手とリアルオフ会で…
「メイメイ」は女性として登録してたから気まずい。しかしお相手の「まるる」も実は男性!
この先求む!
他作品では、哀しみ漂う暮田マキネ先生や、切り口おもしろの毛魂一直線先生など良かったです。
「僕らが恋する5秒前〜うぶ恋BLアンソロジー〜」電子限定描き下ろし漫画となります。
1p。
以下、内容となります。
↓↓↓↓
毛魂一直線先生「どこに出しても恥ずかしい恋」より
夜寝る前のピロー電話。
山田A夫「明日はクラス替えだな」
鈴木B太「そうだねぇ 俺はあんまり気にしてないけど」
A夫「俺はお前とクラスが離れたら その場で心肺停止してブッ倒れる‼︎」
熱烈なA夫くん。
一方B太くんは、休み時間の度に会いに行っちゃうし、ずっとA夫の事考えてるから今とそんな変わんないかなぁ〜…だって。
確かに好きな人がいたらクラス替えって一大事だったなぁ…
2人ともラブラブでかわいい。
おひとかた4ページ縛りの「僕らが恋する5秒前」を集めたアンソロジー。
総勢29名の執筆陣によるライトBLです。
BL入門にもいいかもね。
さて、29作品もありますので当然読み応えはあるのですが、ライトBL、恋のはじめという事で胃もたれは全く無し。
次から次へと物語のさわりだけが繰り出してくるような印象です。
私がいいな、と思った作品は…(作者様敬称略)
桃尻ひばり「友達の告白」
体育祭のフォークダンスで順番が変わる前に告白…イイネ!絵柄も好みです。
ん村「ストロベリービターチョコレート」
いつも疲れているリーマンは本当はコンビニ店員を意識しまくってて…
この先が読みたい2人。
毛魂一直線「どこに出しても恥ずかしい恋」
「冴えないカップルと笑いたければ笑え」がツボりました。どんな地味CPでも恋はきらめく!
他にもヤンキーとか熱血スポーツ少年とか無自覚リーマンとか、色々なジタバタが読めます。
ノーチェックで見逃ししてた作品だけど、この度作者様が日本マンガ大賞を受賞されて、あれ?このひとBLもあったよな?と急遽読んでみました。
読んでみたら面白かった!
内容は、SNS世界の恋愛。
主人公は、バイのネイリスト・天馬。
ある日偶然見つけたウノという男の子のインスタ。その日から毎日毎日ウノくんをチェックして5年間。
…という話。
可愛いし、すごく今っぽ〜い。
同時に、やっぱり古典的でもある。
だって、インスタで見つけるのと、毎週水曜に2号車で見るあの人、みたいなのって根本おんなじ。
ただ背景は2人に優しい。天馬の両親もオーナーも顧客さんも、2人が男同士っていうところは全面OKだもんね。
ノンケのウノくんが天馬に応えるのは疑問だけど、相手が同性でも付き合ってみるというのはそろそろ普通なのかもね。
絵柄とストーリーはマッチしてて、どちらもキュートです。
SIDE:B。
初読時に評価を入れてしまい、今更変更できません。「A」は萌でそのままだけど、こちらの「B」は今読むと「神」だよね。
ただ、これはBL的なラブがどうとかエロがどうとかじゃなくて、生きづらさを抱えた子どもが自分で生き方を切り開く決意をしていく、という彼らの人生航路に感じ入るから。
最悪なパターンで自分を拒絶された柳田は性暴力野郎に成り下がり。(そしてご存知の通り「深潭回廊」へ)
田舎町で噂になり同時に親に知られた三島、桐野、夢野。
三島母は元レディースで、テメーはテメーの道を行け一択。
夢野母はさすが国際結婚当事者。いいんじゃない?であっさりしてる。
問題は、桐野母。これは…
だから桐野は自分の人生を決める。断腸の思いで。
なんて苦しいんだろう。
生きることはままならない事の連続。自分で選んだという事その一点で桐野は人生を生きていくんだろうなぁ…
さて、驚きは三島と夢野がパートナーになってること。
夢野〜良かったね〜。
…ってだけじゃなくて、今は生きやすいであろう三島も夢野もままならない事も悩む事もたくさんあるよね、というのも伝わってくる。
恋愛縛りのBLじゃなくて、リアルな人生、生き方の選択を見せてくれる作品。
初読みは2014〜2015年頃。今読んでも「!」がある。
この場所から10年経っても、多分まだ「女みたい」だからいじめ、みたいなのあるはず。
本作の主人公は三島フトシ。
名とは逆に、綺麗な顔して華奢な美少女のような男の子。で、ゲイで化粧に興味がある子。
いじめきっかけで、いじめ側のイケメン男子・桐野も自分と同じだ、とわかり…
…と1巻目である「SIDE:A」はなんでも話せる友達ができた!みたいな友情編とも言える。
そこに並行して、生活と精神に不穏を抱えて生徒に対して性的な何かを燻らせていく人気教師・柳田も登場している。
また、田舎の閉塞感の中での母子の助け合い、故に母への気持ちが強い2人という伏線的なものも。
桃源郷に行きたい、でも母が…という状況がすでに出ていますね。
天涯孤独の凪は、実は妖怪のハーフ・半妖⁉︎
20才の誕生日を境に妖怪たちが凪を襲いにやってくる!というお話です。
最下等の妖怪たちが、わらわらと無抵抗の凪を襲う。と言っても暴力とか殺すとかの襲うとはちょっと違う。身体をまさぐったりアソコをいじったり。
それは凪の精気を奪うため。
単に凪の精気が美味だからというだけはないのです。
実は凪は、母親は人間だけど父親は妖怪ヒエラルキーTOPのぬらりひょん。
血を引く凪の精気を得れば下層からの下剋上が可能となる。妖怪たちの地殻変動を招いているのが、凪の成人問題というわけ。
そんな凪を護りに妖怪界からやってくるのが、烏天狗の藤士郎。
凪は自分の身がそんな世界と繋がっている事を受け入れられず、藤士郎を拒絶。
しかし全く身を守れずに結局何もかも藤士郎に助けられて、反省と共に次第に藤士郎に惹かれていき…
BL要素、エロ要素はともかく、家族、幼馴染、主従、階級、誤解やすれ違い、忘れていた記憶…等々、様々な要素が詰まっていますが、多少のトンデモを交えたテンポの良さでグイグイ読めます。
加えて主人公2人の絵柄もいい。
冒頭のぶよぶよの造形に怯まず読んでみて下さい。
めがね先生による、ズバリ「ポリネシアン・セックス」!
エロに定評のあるめがね先生はどう描くのか。興味津々です。
主人公は、30才の売れない小説家・侑里。
恋人は22才のともくん。
ともくんからの「5日間で愛を深めたい」提案、がポリネシアンセックスです。
侑里は自分がH下手だという自覚があるので、やっぱりともくんは不満だったんだ…と思っていたけど。
1日目。30分見つめ合う。その後ハグで終了。
2日目。キスだけ。深いキスは禁止。
3日目。深いキス解禁。でもキスだけ。
4日目。性器や乳首への愛撫OK。挿入/フェラは禁止。
5日目。1時間愛撫ののち挿入。挿入後動かずに30分。その後は…
というスケジュールで、いつもは低温な侑里も5日目はカラダが疼いて疼いて、欲しがりやさんに。
その後、濁音喘ぎに擬音オンパレードの潮吹き描写がありまして、これが愛を深めるという意味か…と実感する侑里。
ともくんは低温な侑里でも大好きで、今回もっと好きになったそうです。
よかったねのハッピーエンドです。
思ったんだけど、ポリネシアンHっていつも無体な責め方で酷く抱く系の攻めへのお仕置きにいいんじゃないですか?
いつも抱き潰される受けには癒しの時間。受けへのご奉仕っていう事で。
「リセイある王様Ωと赤春を。」電子限定描き下ろし番外編となります。
4p。
以下、内容となります。
↓↓↓↓
タイトル「ト•リなのかライオネスなのか」
一夏が生まれてまもない頃の話。
卵の時はト•リ感あったけど、すっかりライオネスっぽくなった一夏。
親の高校生たちは夏休み後すっかり平常へ。
子供たちは平日はライオネス政府管理下の宿舎で養成、夜や休日は帰宅可。
なので夕方から一緒に子育てしてる四麻と九十九だけど、四苦八苦です。
夜中、爆睡してるとベビーベッドの一夏がみーーーみーーー(ミルク)と泣く。
四麻は一緒に寝たいのかな?と2人の真ん中に一夏を入れます。
すると、寝ている九十九のおっぱいを吸い始め。
九十九の乳首は四麻と間違って勃っちゃった。
ト•リは母乳育児中心。ライオネス類は母乳は出ないので完全ミルク育児なんだって。
やっぱり一夏はト•リ遺伝子入ってるね。