やさしさに癒される
文庫サイズで、表紙も過激でないので、こっそり本棚におけて嬉しい。
はじめに収録されている「本当に、やさしい。」では、訳ありの2人が出会い、結末としては別れてしまいます。非日常のことなのに日常のように登場人物の過去や気持ちがすっと入ってきて、描かれていないの過去や心情を考えさせられました。
2人とも、母親から欲しかったものは、全てを受け入れてくれる包容力だったのかなと思いました。やさしさが欲しかった2人の明暗は、殺してしまったのか殺さなかったのか。それは結果論なのかもしれないななど、読んだ後に心に残り読み返したくなる作品ばかりでした。