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エキスパートレビューアー2020 「BLアワード検定」合格証 ソムリエ合格

女性みざきさん

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「らしさ」が詰まった番外編

アーサーシリーズの新作番外編。
物語の舞台はボストン。
クリスマス休暇をエドワードの家で過ごすこととなった、アーサー×トキ&エドワード×千紘の2カップル。
千紘とアーサー&トキカップルの初めましてが描かれているお話です。

こちらのお話、アーサーシリーズ"らしさ"が溢れていてすごく面白かったです。
1番面白いなと思ったのが、4人それぞれの視点で少しずつ区切られながら、エドワード宅でのクリスマス休暇の過ごし方が見られる点。
つまり、自分の恋人・別カップルへの印象その他もろもろだったり、各視点の心情が読めるわけなのです。
いやあ…こんなの面白いに決まってる。
ダントツでアーサー視点が期待通りで笑っちゃう。
シリーズファンの方はぜひ。

今作のテーマは"嫉妬"でしょうか。
アーサー×トキカップルと比べて、ぐるぐると思い悩む生真面目な千紘の初々しさたるや…という感じなのですが、そこまで深刻なことにはならず、安心して読めるかと思います。
トキと千紘のやり取りがなんだか良かったなあ。
日本人同士だからというよりも、トキがふんわりと柔らかいので、まだ少しかたさがある千紘とは相性が良いのかな。
そして、アーサーとエドワード兄弟。
それぞれ性格は異なるというのに、対恋人のこととなるとおかしくなったり、一気に心が狭くなる点は同じなんですよね。アーサーの方が若干濃ゆいですけれど。
これはきっと血筋なのだろうな。受けを溺愛・盲愛するDNAが流れている。

それから、プレイ関係でひとつだけ。
トキの剃毛に勤しんでやまないアーサーの描写は今までもありましたが、今回は逆パターンも。
正しくは相互剃毛となるのかなと思いますが、これはもしかしたらピンと来る方もいるのではないかな?
ただ、ここは人様の家なんですよね。
やはり、アーサー・ラザフォード。兄の家であろうとブレませんでした。

その後の4人のお話も読みたくなる、素敵な番外編でした。
受け2人が集まって仲良くしている姿ももっと読んでみたいななんて。

応援したくなる愛らしさ

藍ちゃん社会人になる!編。
1作目に引き続き、可愛いがいっぱいの1冊。
癒され度や萌え度的には前作の方が良かったかな…と感じたので、今回はこちらの評価に。

相変わらず溺愛が過ぎて、公私混同してしまいがちな奥海さんには、藍ちゃんが可愛くて仕方がないのはわかるけど少し落ち着いて!なんて気持ちになったりもしつつ…
社会人としてまだまだ殻付きのひよっこな藍ちゃんが、周囲にあたたかく見守られながら日々頑張る姿は読んでいてなんだか応援したくなってしまう可愛らしさ。
もう、どのページをめくってもひたすらに藍ちゃんが可愛いのです。
ただ可愛らしいだけではなくて、そのマスコット的な愛らしさを持つ外見と仕草の中に、自分も早く人から頼られる存在になりたいと、可愛がられるだけではなく、成長したい気持ちが詰まっていたのが良かったですね。
あんなに真っ直ぐな尊敬の目を向けられたらたまらないだろうなあと、先輩社員の内田さんに懐く藍ちゃんの姿を見て、思わずホワ…としてしまった。なんて可愛いの。

そんな、今作で登場した内田さんや佐伯さんはどうやら別作品のメインキャラクターのようで。
関連作品は未読でしたが問題なく読めましたし、2人のキャラが立っていたので、どんなお話なのか気になって仕方がない。
うーん、関連作も読んでみたくなりました。

そして、サラッと書かれたさり気ない一言だけれど、もしかして奥海さんは無精子症なのかな。どうなんだろう。
奥海さんと藍ちゃんのお話はまだ続くようですし、この辺りや奥海さんの過去に関しても続編で読めると期待して。
終始ほのぼのとしたその後のお話でした。

お尻だけじゃない

お尻だけではなく、全部えっちで可愛いのでは…?

ズバリ、"すごく可愛い"が詰まっている平和な作品。
おじさま(奥海さんはいくつなんだろう)×大学生…と、ちょっと歳の差がある2人のお話なのですけれど、妙にツボにサクッとハマる作品でした。
余裕がありそうな大人が「いい子だね〜」「うんうん、気持ち良いね〜」とあやすように受けを愛でてやまない溺愛系作品を、私は2人を見守る壁…と思いながら読むのが好きなのかもしれないなと、今作で改めて自分の萌えのツボを再確認出来た気がします。

もう、鳩屋タマ先生の可愛らしい絵柄と、奥海さんにとろとろにとろけさせられていってしまう藍ちゃんのえっちさがたまらないんですよ。
絵柄の可愛らしさから、なんだかいけないものを読んでいるような気持ちになってしまったりもしつつ…
同性同士の葛藤だったり、ドラマがある作品も好きだけれど、たまには何も考えず、ひたすらに受けが可愛い癒されるちょっとえっちな作品が読みたい。
そんな時にぴったりの1冊かもしれないななんて。

なんて言ったって、奥海さんの藍ちゃんへの溺愛っぷりが実家のような安心感たっぷりなのが良い。ゆるがない溺愛。
攻めによる受け溺愛ものってやっぱり最高なんだなとしみじみ思いつつ、読後には即効性のある萌えをしっかりとチャージ出来て元気になりました。
やっぱり、生きていく上で糖分って大切。

お腹がすいてくる

食事って、料理って不思議です。
そのおいしさに幸せを感じたり、ふと何かを思い出して懐かしくなったりもする。
今作の主人公である惣菜屋の店長・朝希が振る舞う料理は、派手さはないけれど、ひとくち食べればどことなく懐かしさを感じる、実家の食卓のようなあたたかい味が魅力…と、まさにその通りな、柔らかなお話でした。
これは読みながらお腹が空いてきちゃう。
なんだか無性に豚汁が食べたくなりました。

物語の舞台は、どこかの町にある商店街。
食事の管理が出来ない年下関西弁の人気作家と、商店街の世話焼きな惣菜屋さんの組み合わせ。
時折サラダをデリバリーしてくれるお客さん・航平に一目惚れをしてしまっている朝希が、ひょんなことから航平の食事のお世話をすることになるお話。
特別大きな事件や物事は起きません。
刺激をお求めの方には少し物足りないかもしれませんが、優しくてほのぼのとした空気が楽しめる作品かなと思います。

まだ記憶も定かではない乳児の頃に親に捨てられ、養護施設で育ったゲイの朝希。
彼の過去に関してさらっと書かれているのですが、これ、結構複雑なエピソードなんじゃないか?なんて…
でも、作品全体を通してほのぼのとした雰囲気に包まれたままサラリと読めてしまうのは朝希の明るいキャラクターゆえなのか。
下心MAXからのスタートではあるけれど、あれこれと家庭の味を航平に振る舞っては、食事を介して2人の距離や気持ちが少しずつ変化していく様子は読んでいて可愛らしいですし、朝希の"家庭への憧れ"が料理の味にそのまま出ていて、料理を口にした人々を小さな幸せや懐かしさでふわりと包んでいるところは良いなあと思ったり。
同じ商店街で店を開く仲間たちとの交流も和んでしまう。

ただ、ほのぼのさは良かったのですけれど、もうちょっとここはゆっくり読みたかったなと思う部分や、やや唐突さを感じる部分もあったりして惜しい。
少々悩みつつ、今回はこちらの評価で。

BARBARITIES III コミック

鈴木ツタ 

ちょっと難しかった

続きはいつ出るのだろう?と非常に楽しみにしていた1冊です。
これまでの1,2巻と比べると分厚い…!と、紙本の厚みにワクワクとしながら読みました。

アダムとジョエルのひたすらにもどかしい恋の行方がどうなっていくのか?ジルとルイスは?など、大人組のあれこれが気になっていたはずなのですが…
3巻でBL的に萌えたか?というと、うーん?と首を傾げてしまったのが正直なところです。
というのも、作品全体に舞台となる架空の国の政治や、それぞれの陰謀・宗教・その他もろもろがぐるぐると渦巻いているので、恋愛的な要素よりもそちらの描写の方が印象に残るのですよね。もちろんこちらも面白いです。
合間に挟まれるコミカルなエピソードにクスりと笑いつつ、ちょっと私にはお話の内容が少々難しくなってきてしまいました。

展開は面白いと思うのです。
でも、もうちょっと萌えもほしかったななんて。
なので、今作では幼いクリスとルカのやりとりに終始心奪われるばかりでした。
なんだかもう、この2人のピュアすぎる姿が可愛くて仕方がなくて、22話で完全に心身ともに浄化されるかのようでした…可愛すぎる…
クリスがジョエルからの言葉をふと思い返すシーン。モノクロなのにページがキラキラとしていてすごく好きです。

そして、物語はこれまた気になるところで次巻へと。
途中途中で躓きそうになりながらも、中盤からの流れがグッと惹き込まれる面白さでした。
次こそ結びの部分が読めることを期待して、今回はこちらの評価で。

お馬さんごっこ

コミコミスタジオさんでの購入特典小冊子です。
本編終了後、攻め・蒼星視点のお話。


本編でのほのぼの感はそのままに、亜耶を愛してやまない蒼星の脳内のぐるぐるがダダ漏れしていて、あたたかいやら微笑ましいやらで楽しく読めました。
タイトル通り、亜耶が蒼星の仕獣であるウルスやルプと、幼少期にやった「お馬さんごっこ」をする…という可愛らしい内容なのですが、攻め視点ならではのもやもやがちょっと笑えてしまって、これだから受けを溺愛する攻め視点を読むのはやめられないなと。

普段無欲な人(神様)が欲や執着を見せるとすごいのだなと思うと同時に、それほどまでに想える相手が出来て良かったねという気持ちでいっぱいになります。
とはいえ、「どうしてもお馬さんごっこをしなくちゃだめだ」には笑ってしまいました。
"子供のお馬さんごっこ"が、"おとなのお馬さんごっこ"になってしまう。
どでかい"好き"の気持ちを抱えた攻めが愛らしいお話でした。

優しい神様

タイトルに神様とついているのもあってなのか、小椋ムク先生によるカバーイラストの通り、全体的にほのぼのとしていて可愛らしい雰囲気なのだけれど、どこか浮世離れした部分もある。
そんな、ちょっと不思議な感覚になるお話でした。
内容に関しては、ほぼほぼ出版社によるあらすじ通りなので割愛いたします。

こちらの作品。先ほども書いた通り、かなりほのぼのとしているんですよ。
陽だまりのようなあたたかさというか、読んでいてぽかぽかとしてしまうし、素朴な焼き菓子の香りがしそうな甘さがあるんです。
幼い頃に額へつけられた印により、森の主の花嫁になるため森へと入ることとなった青年・亜耶と、亜耶を迎え入れた森の主である蒼星。
森の主とは神様のような存在らしいのですが、威厳があるタイプではなくて、蒼星は口調も風貌も優しげです。
そして、蒼星に仕える"仕獣"と呼ばれ人語を話す動物たちとの森での暮らしがなんだかとても心地良くて、微笑ましく優しい。
蒼星が亜耶をまるで子供のように溺愛してやまない様子と、蒼星を恨んでいた節のある亜耶が徐々に雪解けしていく様子を非常に楽しく読み進めていたのです。
仕獣とのやり取りなんて本当に可愛らしいんですよ。

ですが、それだけでは終わらないのが葵居先生。
ほのぼのを楽しんでいたら、予想外に深みも出て来たりして、これはただのぬくいお話ではないぞと。
亜耶視点でほのぼのを楽しんでいるうちに、気付けばあれれ?と見事に魔法にかかってしまったようです。
思わず、亜耶と同じ気持ちになってしまったというのかな。
非常に面白く良い体験が出来ました。
何がどうと書いてしまうと面白くないと思うので、こちらはぜひ皆さまもご自身で。

森の主という神様的な存在のものの考え方と、人である亜耶の考え方の違いだったり、神様にも意外と臆病なところがあったり、男前な部分もある受けだったり、楽しめる要素が沢山詰まっていたように思います。
と、お話は楽しめたのですが、ガツンと萌えたかというと個人的にはもうちょっと欲しかったなと、今回は萌萌寄りのこちらの評価に。
どちらかというと巻末の蒼星視点の短編の方が好みでした。こちらは萌萌かも。
葵居先生ならではの、愛おしさ全開のまま受けに執着してやまない攻めがたまらなく好きです。

糖度の高さと多幸感がすごい

ゲイルの胸の効果音が「ぱいーん…!」で笑ってしまった。
確かにこれは見逃せない豊満な胸元ですよね。
上巻に引き続き、内容を少々ぼかした原作未読の者のレビューとなります。

さて、上巻でも甘さたっぷりの作品でしたが、下巻では更に糖度がパワーアップしていたのが嬉しいところです。
新たなキャラクターも多数加わり、やがて新たな展開へと。
結構一気に人数が増えたように思うのですけれど、上巻で感じたのと同じく、1人1人のキャラクターの描き方が丁寧かつ魅力的なので、これまた混乱することなく読めました。
私はセバスチャンとテオドールくんが好きです。可愛い。

盛り沢山な内容をどっさりと抱えながら新たな展開へと進んでいきますが、メリハリがあって読みやすく、それでいて面白いんです。
こちらのコミカライズ作品。チカが過去になかなかの辛い境遇に居たことや、この世界での一部の獣人によるヒト族への扱いがあまり良いものではないことを読み手に伝えつつ、なおかつ悲惨にし過ぎないぼかし方が上手くて。
あまり辛く描いても読んでいてしんどいですし、省きすぎても軽くなってしまう。
その塩梅がちょうど良いのがすごいなと。
この描写があるからこそヒト族には幸せになって欲しくなりますし、チカにも幸せでいっぱいになって欲しくなる。
チカとゲイルとダグラスというのは、関係を図にするのなら三角関係になると思うのです。
ただ、ゲイルとダグラスの攻め同士の信頼関係が深い様子が見てとれるのと、チカへと与えられる惜しみない愛情が心地良い。
関係性が平和かつ、"愛を与える獣達"がとてつもない安心感のある愛し方をしているので、最初から最後まで安心して読めるんですよね。
周囲のキャラクター達を含め、多幸感でいっぱいの甘く優しいお話でした。うーん、素敵!

原作未読の視点から一言で言うのなら「読んでよかった!」です!
本当にテンポが良く読みやすく、お話も面白いですし、松基先生の画もとても綺麗で、気付くとこの世界観がしっくりくるというのかな。
上下巻末に収録されている茶柱先生によるSSでは、キャラクターの本編とは違った側面が見られたり、原作小説の雰囲気も感じ取れますし、読み終えた頃には原作も追いたくなってしまっていました。
結論としましては、非常に良いコミカライズ作品でした。
こちら1冊だけでも、シリーズへの入口としても入りやすいのではないでしょうか?
願わくば、続刊分のコミカライズも読めると嬉しいな。

原作未読でも楽しめます

原作が気になっていたものの、もう既になかなかの分厚さで何作か出ていたので、どこから読もうかと思っていたらコミカライズが!
と、こちらのコミカライズ版から入った原作未読の者の、ややぼかしながらのレビューとなります。

あの、すごく面白かったです。
いわゆる異世界トリップものになると思うのですが、主人公であるチカがこの世界にトリップしたのはつい最近のお話ではないのですよね。
◯◯族とつく獣人たちが数多く生活していたり、女性が存在しておらず、種族の他にアニマとアニムスという性別があったり、番制度やギルドに魔力…などなど。
なかなかにファンタジーな設定が盛り込んであるのですが、松基羊先生のすっきりとした魅力的な絵柄と画力の高さ、お話の面白さとテンポの良さが見事に合わさって、特に混乱することもなく、自然と設定が頭に入っていく。
終始、設定と展開にワクワクしながら読めました。
気になっていたけれど手が出せずにいたよという方、こちらから入ってみるのはいかがでしょうか?


日本では元医者で40代だったチカ。
ある日、奴隷制度のあるキャタルトンという異世界・異国へと何故か若返った姿でトリップしてしまい、以来、何年も性奴隷として働かされボロボロの状態だった…と、文字にするだけで過酷な状況なのですが…
そんな不憫な主人公にはやはり救われて幸せになってほしいもので。
ひょんなことから、タイトルにもある"獣達"に救われて、これがまたたまらない甘さで溺愛されることに。

大きいの2人に挟まれる小さいのって、なんでこんなに可愛らしいことになるのでしょうね。
熊族と獅子族。ゲイルとダグラスの種族設定が生かされた雄感の強いがっしりとした風貌がすごく良くて。
加えて、包容力が高く、ギスギスすることなくひたすらに2人でチカを愛でてやまないのです。
でろでろに甘くて可愛いことこの上ない。これは萌えた。
小柄なチカを膝の上に乗せたり、ひょいっと抱えて運んでしまったり、身長・体格差の良いところもたっぷりと詰まっていますよ。

個人的に良いなと思ったのが、チカが与えられてばかりを良しとしない人だったところ。
可愛い可愛いとちやほやされている主人公も良いのですが、そればかりではないのが良かったですね。
そして、どのキャラクターも立っていて魅力的なところ。
兎族のミンツさんに関しては、巻末にある茶柱先生によるSSで更に気になる存在に。
それから、獣人達の耳!人の耳がない状態なところにおっ!となりました。
これは原作のキャラクターデザインをされた黒田屑先生ならではなのかな。いつも獣人の四つ耳が気になってしまうタチなので、耳なしデザインのキャラクターが新鮮でした。

他にも書きたいことは沢山あるのですが、まずは下巻まで読んでから…!
ということで、ワクワクをそのままに引き続き下巻へと進みたいと思います。

設定の生かし方が見事

念のためネタバレありに設定していますが、内容をぼかしたレビューです。


「頼む、囲わせてくれ」

なんて、斬新な愛の言葉から始まるお話。
こちらの作品、またしても海野先生にやられたなと。
これだから先生の作品を読むのがやめらないんだなと改めて思った次第です。クセになりますよ。
いやもう、どうやったらこんなお話が思いつくのでしょう。
先がなかなか読めない展開ですごく面白かったですし、なによりもメイン2人が甘くて頭を抱えて萌えた。
現代もののBL作をお求めの方や、なおかつちょっと変わった職業に就いている人のお話が読みたい方、甘みあり、人情味ありなお話が読みたい方はぜひ。

消費者金融会社の社長…いわゆる借金取り×知人の連帯保証人にうっかりされてしまっていた500万円の借金を背負うことになった売れないホストと、一風変わった設定の2人。
主人公である琉星が心理学をかじっていることもあり、なりゆきで"琉星のことが好きになる"催眠術を雉真にかけることになるわけで。
どういうこと?って思いますよね。私も思いました。
正直言って、あらすじを読んでもなんのこっちゃという感じだったんですよ。
でも、ものすごく気になりませんか?

ここからが海野先生のすごいところ。
この突拍子もない設定と導入から、こんなに萌えてしまうお話になるとは思わなかった。催眠術の生かし方が上手いんですよ。
序盤からずっと、攻めの雉真の二面性に萌えて萌えて仕方がなかったわけなのですが、受けの琉星もただのお人好しな流され受けにならないところもすごく良かったんです。
受けも攻めも好みでしたし、2人の関係性もなんだかとっても良い。しかも溺愛で糖度が高い。
はー、これは萌えてしまったなあ…

前半では展開の面白さと甘みと萌えがじわじわと沁み渡り、後半では胸がじんわりとするような感覚というのかな。
1冊でテイストが違う2つのお話が読めるのです。
読みやすい文章とたっぷりの甘さはそのままに、後半で魅力的なキャラクターをさらに掘り下げていく。
掘り下げの部分がまた非常に救いのある良いアプローチでした。
すっかり私も「この本に夢中になる」催眠術にかかってしまっていたようです。