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結婚を迫ってフラれた女の子のときは泣かなかったくせに、麻矢にフラれたときは号泣するって、今までの榛名の結婚願望って何だったの?
結婚って本来は重いもの。相手に対してもこれから増えるであろう家族に対しても責任を持つということなので、重くて当然です。
だけど、榛名がフラれた女の子に言われていた"重い"の言葉って全然重くない。むしろ軽々しくて中身が空っぽ。
付き合う相手の顔を変えてるだけで、中身なんか見てないんだろうな。そんなんでよく結婚前提なんて言えたね。女の子たちの方が冷静だわ。
セフレの麻矢に対しては不誠実な関係でありながら、心を一番許してるし、本来結婚相手に求めるものってこういうことなんじゃないの。
顔だけで生きてきた榛名にとって、好きの感情とか、この人とずっと一緒にいたいとか、安らげる、落ち着ける、甘えられる、弱い部分も見せられる、なんてことを考えないで今まできちゃったんだろうな。
カタチだけの結婚ならいくらでもできるでしょう、顔は良いんで。顔だけは。
これまでのお付き合いの中で、相手にちゃんとリスペクトをしてきたのだろうか。最初、麻矢とのセックスのときも玄関でだったし、自分本位なところが見え隠れしていたところが榛名のダメダメなところだと思いました。
そんな男がついに麻矢への気持ちを自覚。はぁ…遅いっつーの。
これが本気の好きという感情なのだということを思い知りやがれ。…まぁ、ちゃんと思い知ったようですけど。
でも、麻矢も榛名のことが好きみたいなのに、なぜフッたのか分からない。
過去に母親に置いて行かれたことに関係あるのかしら。
すごく気になります。
颯太郎との3人での生活はニュータイプの子育てものって感じで面白かったです。家族とは何か、子育ての大変さや素晴らしさをも同時に知ることができました。
キャラの動かし方、心理描写、絵、ストーリーともすごく丁寧で引き込まれました。
下巻も楽しみです。
エロス度★★
おやおや。自分とセフレと子ども・・・・・・家族ではない三人が一緒に暮らしていく日常が尊いですね。
幸斗と麻矢が紡ぐ祝福の恋物語・・・・・・上巻開幕。
最初は幸斗に対して遠慮してかギクシャクとした颯太郎との距離感にハラハラでしたが、セフレの麻矢がふたりの中間点となったことで家族としての距離が縮まっていくのが微笑ましかった。
幸斗・麻矢・颯太郎とで家族のように楽しい日常の時間を楽しむ尊さ、たったひとりの特別を探していた幸斗が麻矢への想いを自覚していくのもたまらなかったです。
絵が好きな感じ、家族もの気になる…から入り、良作に巡り会えました!
セフレ関係の2人の前に突如現れる颯太郎。颯太郎に向き合う中で2人はお互いへの思いを強くしていきます。
絵がとても丁寧で、小さいコマの細部まで妥協なしに描かれています。(読後ぜひ絵だけで見返していただきたいです!) エロも濃厚です。
榛名の、先入観なしに人を見れる、という人物像が新しいなと思いました。沁みる台詞がたくさんあります。3人の場面がすごく好きです。
颯太郎母の「大丈夫じゃなかった」は自分にも覚えがある感情で、責められる場面も含め再会を果たせてよかったです。ここが重くなり過ぎず、榛名と麻矢に移行するのもよかったです。
上巻はかなり気になるところで終わりますので、ぜひ下巻でタイトル回収を味わってください(^^)
私の本棚の中に子供が登場する作品は今まで無かったのですが…柚子町先生は画風がとても好きなので作家買いしようと決めている先生。子供か〜…と実は引っかかりながらの購入でした。
攻めの榛名が、彼女が頻繁に変わる・性欲強々・受けとセフレ。これも読み始めた時はムムム…となったのですが^^;
颯太郎の登場で一気に雰囲気が変わった感じがします。榛名は節操なしというわけでもなく、誰にでも愛情が平等なゆえに自分の気持ちに気づいてなかっただけなんですよね。上巻は、榛名が颯太郎の面倒を麻矢と一緒に見ていくことで、自分の気持ちに気づくところまでが主な内容です。そのストーリーが、割と核心を突くというか、友人からのシビアな言葉もあったりと、静かに淡々と、でも胸の奥底にグッとくるような瞬間もあり、じっくりと読み進めました。
子供の存在感、とても大きかった。子育ては自分育て、それがとても伝わってくる上巻でした。
ここまでの書き方だとLが全く無いような感じですが、そこはちゃんとあります。家族の事とラブな事のバランスがとても良かったですね。
そのラブにまだ解決しなければならない思いがあって、それが下巻で描かれるわけで、そのレビューは下巻に…
3人で仲良く台所に立っている表紙はとても微笑ましいですが、お話はかなり切なめな展開となっていました。
榛名も麻矢もそれぞれに抱えている迷いや葛藤があり、そしてまだ幼い颯太郎はとても不憫な思いをしていて。
3人で過ごす時間は明るく楽しいモノが多いだけに
その内側の部分がより際立ってしまって、
何とも言えない気持ちになる場面がいくつもありました。
理由もわからないまま母親がいなくなった颯太郎の悲しみと、榛名と麻矢の複雑に絡んだ感情とが同時進行していくので
誰の気持ちを知っても胸がぎゅっと苦しくなって。
終盤にかけて畳み掛けるようにそれが濃くなっていくのでものすごくツラいけれど、
この状況が今後どうなるかわからないところにこそ引き込まれて、ツラさも含めて読み応えがありました。
榛名が麻矢への想いを自覚して、それを伝えても
関係は好転しないところで終わっている上巻。
素直にぶつかれば解決する問題ではないところに差し掛かったふたりは今後どうするのか…
下巻でそれをしっかり見届けたいと思います。