俺の世界の中心にはずっと君がいた―― 学生小説家×人気俳優

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表題作アプリコットの心臓

日比千歳,大学生,脚本家志望の学生小説家
芹沢杏平,21歳,王子様キャラクターで人気の俳優

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下・ウラバナシ

あらすじ

彼の色んな顔が見たいって思った
それが全ての始まり――…

学生小説家の日比千歳(ひび ちとせ)はある夢のため脚本コンクールに作品を応募し続けていた。

しかし、成果が出ないためこれで最後と思い『アプリコットの心臓』を書き上げたのだが、応募する直前、俳優・芹沢杏平(せりざわ きょうへい)の芸能活動休止の報道を目にし千歳はショックを受ける。

千歳の夢は芹沢杏平に自分の脚本を演じてもらうことだったからだ――。

やけになり応募をやめた千歳はそのまま居眠りをしてしまうが、突然、目の前に杏平が現れて…!?

夢と恋がたくさん詰まった甘酸っぱい青春ラブストーリー。

作品情報

作品名
アプリコットの心臓
著者
柚子町汐 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
発売日
ISBN
9784815501174
4

(63)

(26)

萌々

(18)

(15)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
250
評価数
63
平均
4 / 5
神率
41.3%

レビュー投稿数12

タイトルにジーンとくる

番外編含む全編通して千歳と杏平のみに焦点が置かれているのですごく嬉しかった。のちのちカップルになるかも?な子たちが1組いるけど基本的にずーっと2人のお話なので満足感すごい。映画を1本見たような気持ちになった。

個人的に映画などの食事シーンが大好きだから2人が朝食を食べるシーンが嬉しい。不思議な縁で一緒に住むことになった2人がせまっ!と言いながらお風呂に入ったり、決してリッチではない普通の「生活」を共に送っている様子が愛しい。

千歳の杏平への憧れがゆっくりと恋に変わっていく、惹かれていく様子が丁寧に描かれていてえっちもキスも両思いになるまで全然しないんだけどそこがすごくいい。素敵。

千歳は杏平に夢をもらっていたけど実は杏平も千歳に…だったのでなんて素敵で運命なんだろうと思った。

映画自体にもすっかりのめり込み、最初から最後まで全部通して見たいなと思うくらい感動した。台詞が素晴らしい。千歳は天才。

満を持してのいちゃいちゃシーンは千歳も読者的にも感無量だった。口に指を突っ込まれてる杏平の顔がとっても可愛くて好き。2人ともかっこいい&可愛いから本当に最強だと思う。

書き下ろしのえっちシーンの2人も超絶可愛くて猫ちゃんが戯れてるみたいできゅんとした。

カバー裏漫画まで「!!!」と発見があり、とても楽しめる。

お話はもちろん、タイトルや表紙イラスト、デザインの美しさを含め本当に最高だった。

続編や番外編(海外の話とか)もいつか出たらいいな。

1

アプリコットの心臓

まずひとこと申しますと、神すぎる作品でした。
絵はとてもきれいで、登場人物から紡がれる言葉も所々私の心を狙い撃ちされ、初めは少し??なところがありますが読み進めるうちそれがきちんと(フラグを)回収されていって読了後もとても気持ちがよかったです。なによりふたりの気持ちの変化がわかりやすく、その過程も読んでいてドキドキ感がものすごい勢いで襲ってきます。
これからのふたりが気になりすぎて当分引き摺りそうだなと思います…
メイン2人以外も魅力的な登場人物ばかりでなによりヒナタがいいキャラしてました。(言われるまで女の子だと思ってた、、)

初コミックスと聞きほんとにびっくりしましたがこれからがとにかく楽しみな作家様です!

何が言いたいのかよく分かんないレビューになってしまいましたが本当に素敵なお話でした。汐先生ありがとうございました!

1

何度読んでも幸せな気持ちになる♥

「アプリコット」というあまり見ない題名と、キュートな表紙にまず惹かれました♥
可愛い表紙ランキングをつけたら必ず上位に入る可愛さ(*^^*)

表向きはキラキラ王子様な俳優と、作家と大学生といういいコンビでした!
キラキラ王子様はだいたい、ドSな攻めと相場が決まっている(偏見)ので今回もそうかな〜と思っていたらなんと王子様の方が受け!
しかも、最初は掴みどころのない王子様感でしたが、徐々に見える本当の性格は胸きゅんです♥
攻めちゃんにだけ見せる、犬っぽい懐き方は必見の可愛さ…(-人-)

ストーリーもとってもよくまとまっていて、薄さを感じない結末でした♥
2人とも1途で可愛い〜、、、大きく闇展開になったりしないでふわふわと幸せな空間が読んでる間広がるような感覚でした。
素敵なお話に出会えて幸せです˙˚ʚ₍ ᐢ. ̫ .ᐢ ₎ɞ˚

1

表紙からもう可愛らしい!!

あらすじは上記を参照してください。

読み始めて、あれ?何で偶然杏平は千歳の大学にきたの?とか、千歳は脚本家?小説家? 千歳の想いは憧れ?恋心?
など、何だか「?」があちらこちらに散りばめられなが展開していく物語で最初は不安定さがありましたが、読んでいくうちに徐々に明らかになって納得しました。
最初に全部を説明する形ではなく、読者を惹きつけながら明かしていくのが良いですね。
互いの夢を、お互いが支え合っていたという結末がとても良かったです。
千歳が恋に気付いたのは最近のようだけど、10年拗らせていると言った時点で、10年前から好きだったのでしょうね。
絵柄が繊細だけれど、可愛らしい感じもあり、柚子町先生の作品、これからも追いたいと思います!!

0

夢を夢で終わらせないために

今回は脚本家を目指す学生小説家と活動休止中の人気俳優のお話です。

攻様が最後にと書いた脚本を気に入った受様を主演に映画が完成するまで
と本編後日談を収録。

攻様は父親が無類の映が好きだった影響から、自分も物語の一部になって
みたいと子役のオーディションに望み、子役としてデビューを果たします。

最初は反対していた両親も積極的に応援してくれるようになり、お仕事も
順調に進みますが、周りの期待に応え続けるために演じるようになってい
きます。

それでも他の子役達も多かれ少なかれそんなものかなと思っていた攻様で
したが、あるオーディションの場で同じ年頃の男の子が演じる姿を見て、
そんな気持ちが吹き飛んでしまいます。その彼こそが後の受様です♪

攻様はそのオーディションで役をもらえますが、自分よりも受様のほうが
相応しいと役を辞退し、受様に自分の描いたお話を演じて欲しいと書く側
を目指すのです。

そうして脚本を書き始めた攻様ですがなかなかうまくはいきません。そん
な時に出版社に勤務する叔父から小説を書く事を勧められます。叔父の
発破と協力で小説家としては芽が出ますが、脚本は何本書いても当たりま
せん。

ところがこれで最後と書いていた脚本コンクール締切前日、攻様の脚本を
書く原動力であり人気俳優となっていた受様が、突然休業宣言を発表した
事から攻様は夢が潰えたと応募すら見送ってしまうのです。

大学のサークル棟で落ち込む攻様に映像制作部のメンバー達は励ましの声
を掛けてくれますが、攻様はなにもかもやる気が出ません。裏庭で出し損
ねた原稿を抱えてふて寝していた攻様ですが・・・

目覚めるとなぜか隣で受様が攻様の原稿を読んでいたのです!!

攻様は夢を見ているに違いない(笑)とまたお休みモードに戻りかけますが、
受様は「夢じゃない」と攻様を引き戻し、脚本を気に入ったから「俺に演
じさせて」と迫ってきて!?

電子雑誌掲載作をまとめての紙書籍化で、受様のために脚本を書き始めた
攻様が受様の協力を得て夢を実現し、受様もまた役者として新たな道を
見出すハートフルな成長物語になります♪

攻様は状況も気持ちの整理もつかないままに、受様を引き連れて映像制作
部の部室に向かいますが、授業をふけた事から外で寝ていた事、不法侵入
の変質者でしかない受様を連れたきたまで、激しいダメだしを喰らってし
まいます。

それでも先輩2人は受様の"演じたい"に賛同してくれ、学祭での上映を
目指して映画に作る事になります。

攻様は元々TV画面の中の飾り立てられた王子様キャラな受様に不満があり、
自分ならもっと違う色々な役をさせられるのにと思っていましたが、
子役の頃とは変わってしまったのかもと思っていました。

でも受様も自分に着いた王子キャラで女子にキャーキャー言われるだけで
はダメだと思っていました。その結果が「活動休止宣言」であり、意見の
合わないマネージャーから逃げる為、マンションまでも解約したからと、
攻様の部屋に転がりこんじゃうのですよ (ӦvӦ。)

攻様の書いた脚本で映画を作り上げていく中で、攻様と受様は互いに新た
な魅力を見い出し、かつて互いに抱いた気持ちとはまた違う感情を育てい
くのです。

周りに求められる姿でそこそこの地位を築けていても、本当に自分がやり
たい事が違う2人ですが、受様は押し付けられた王子様キャラを払拭しよ
う道を探し、攻様は脚本家の夢を諦めようとするので、攻様のヘタレ度が
目立っちゃいますが、

受様の役者としての可能性を誰よりも信じている攻様が脚本を書き続けた
からこそ、受様が新たな演技をする場ができたのですよね。サークル仲間
もとてもいい味を出していてとても素敵なお話でした♪

本作がデビューとの事ですが、柔らかで可愛らしい絵柄が大変好みなので
次からは要チェックな作家さんとして楽しみにしたいと思います。

カバー下には受様の攻様との出会いの裏話が収録されています。こちらも
ぜひお忘れなく!! ですよ (^O^)/

1

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