事故により記憶喪失になった受けと、そんな彼を献身的にお世話していく攻め。
そこだけみれば、お互いに愛し合った純粋な恋。
でも表紙の傷だらけの受けを見ればわかるように、読んでいるとどことなく違和感を感じます。
受けを部屋から出さないくらいの愛は、執着の強い攻めに見える。
全てを受け止める受けの姿勢は、記憶喪失だからこそ?
けれど実際は...
内容としては、よくあるパターンかなと。
でも、こういうお話は大好きです。
完全なるハピエンではなく、メリバより。
愛らしい絵柄から展開される、薄暗い物語は、目から得られる情報のギャップに魅了されること間違いなしです。
短編で見事に描き切っていると感じました。
初めて読んだポメガバース。
今回も博士先生ワールドを存分に楽しむことができました。
考えるな感じろ作品だとは思うのですが、攻めも受けも癒しに溢れていて、ポメの姿も合わさりただただ幸せでした。
けれど、ただ感じろ作品でないところはさすが博士先生。
攻めのおばあちゃん関連で展開させて、ポメをただの癒し漫画にしないところは脱帽です。
攻めも受けもどちらも癒しですが、やはり受けの仕草が可愛い。
最初から攻めのことが大好きなので、会話をしたり肌を触れ合わせたりするたびに、幸せ~ってオーラを出すのが可愛すぎました。
最後まで読んで表紙に戻った時、そうか受けのこの表情はワンコだからなんだな、と気づきました。幸せそうでこれまた可愛い。
オメガバースの世界だと、発情したΩのフェロモンに負け、抗えずにそのまま本番...
なんて展開はよくあるものだと思います。
けれどこの攻めはそうではありません。
発情に苛まれて苦しむΩを、楽にしてあげようと指やおもちゃを使いますが、決して最後の一線は越えようとしない。
即物的な展開でなかったところは、好感が持てました。
ただこれも、攻めは死別したΩと番の解消をしておらず、フェロモンを感知できなかったらという理由付きではありますが...
1つ疑問に思うところとしてはこの部分。
死別してもなお番を解消しない想いがありながら、新しく現れた受けに心変わりするきっかけが弱いなあと。
受けが救われて、攻めも受けの存在により一歩踏み出すことができる。
流れとしてはスムーズだったので、強い違和感は感じませんでしたが。
ふと、きになってしまいました。
ただ受けの独白から、攻めへの想いが伝わってきていたので、最終的に2人で幸せな結末を迎えられて良かったです。
最高でした...
厚みのある体で上背のある攻め、そして線が細くて小柄な受け。
体格差好きとしては、見た目だけでもう究極の萌えでした。
受け手にはかなり負担のある体格差だとは思うのですが...
攻めの体躯にすっぽりと隠れてしまうくらいの体格差が大好きです。
淫魔きっかけのトンデモ話ではあるのですが、この淫魔が良い悪魔すぎる!
勝手気ままで傲慢なところは、まさに悪魔。
けれど主任の手助けをしながら、2人が発展していく手助けをしてくれたりと、悪魔なのにお人よし。
しかも主任から出ていくときは、案外あっさりと。
ここはあっさりすぎて、つっこんでしました。
成績優秀で冷静な主任だけれど、中身は受けに対するとてつもない嫉妬心と執着。
受けからの矢印だけかと思えば、そうではありませんでした。
最高に萌えたのは、主任に「お食事券」を渡して誘いをかけるところ。
受けのこの行動は、ま~萌えました。大胆でえっち。
主任がぷっつんなるのも理解できました。
体格差も、大きすぎる感情も、どちらも私の好みにドストライク。
体格差萌えの人には、ぜひ読んでいただきたいです。
タイトルの、”大嫌いだった”が本当に可愛くて良い。前巻を受けて、ちゃんと過去形になっています。
今作は、2人が大学生になって同じ部屋で生活していくところからはじまります。
攻めは、元から家事力カンストのスパダリα。
能力的なαという特徴はありますが、同い年ということもあり年相応な振る舞いに好感が持てます。
受けは、世間知らずなツンデレΩ。
一緒に生活してみると、お坊ちゃまな生活力ポンコツが垣間見えて健気で可愛い。
運命の番である2人が、お互いにより強固な絆を結ぶようになるまで。
フェロモンの問題など、基本的にバース性を強く感じた物語でした。
受けは大人しく守られているような人ではないので、そのせいで危ない目にもあったりしますが...
攻めや周りが良い立ち回りをしています。
そしてこの出来事が、2人の関係をより良いものにしてくれました。
エロだけではない、しっかりとしたストーリーで読み応えがあります。
αとΩという関係性ではありますが、この2人の間でだけは、どこまでも対等で平等なんだと強く印象に残る物語でした。
この本を読もうと思った時点で、ここのレビューは神評価しかなく興味を持ちました。
読後は、ほんとうにこの本は170ページほどのお話だったの?!と驚きます。
内容がぎゅっと凝縮されていて、かなり読み応えがありました。
物語として完成されていて、それでいて心情描写もしっかりと。
綺麗なだけではないお話は、その残酷さもきちんと描かれているので、人物の境遇がよりリアルに映ります。
人だった神様は、神としてあがめられた暁に本当の神様へ。
人だった少年は、神様と生きていくために人間へ。
寿命の違いは弊害として残りながらも、この2人ならなんとかなるのだろうなという結末でした。
脇キャラが絶妙な役割をしてくれているので、物語がより楽しくなります。
感情を育てていく過程が本当に丁寧で、読みごたえがありました。
攻めは、それまで食べ物だと思っていた生贄を、唯一の個として認識し愛していく。
受けは、愛されなかった家庭から生贄へと放り出され、生きていることを実感し愛を感じる。
もう、めちゃくちゃ愛の物語でした...
えっちの回数が本当に多いのですが、これ受け死んじゃうんじゃ...って心配になるくらいには濃厚で激しかったです。
さすが九尾の狐。
唯一気になるところと言えば、喘ぎに♡がついちゃうところですが...
これは好みの問題ですね。
この♡は、めちゃくちゃ繊細な占地先生の絵柄とマッチしなくて...どうしても違和感を感じてしまいました。
お互いに足りなかったものを、積み重ねて共に歩むまで。
攻めの食問題は根本的には解決されないわけですし、2人のその後が気になって仕方ない終わり方でした。
最初に少しだけ思ったのは、きっかけがなんだか前作と似ているような...というところ。
お互いにお互いのことを密かに見ていて、視線が交わり物語が始まる。序盤はどうしても、似てるなあという印象だったのですが。
物語を読み進めていけば、内容としては全くそんなことはなかったです。
受けは、一目ぼれした相手にビッチなふりをして、触れることを許してもらっている不憫さん。
この相手に対して、受けがフェラする描写があるので、攻め以外と性的接触があるの苦手な人は注意が必要です。
純朴そうな見た目と中身は反しないのですが、なかなか思い切った行動をしています。でも攻めと出会って、幸せへと一歩踏み出していきます。
攻めは表情変化が少ないですが、性格の良い好青年。受けと比べると、大人っぽい。
これが受けと関わると、表情に変化が起こったり、若い感情をむき出しにしてみたり。良い攻めの宝石箱でした。
基本的には、優しくてほのぼの。極悪人も出てきません。
受けが片思いしていた相手も、攻めとの関係が良い方向へむくための、良い役割をしてくれていました。
精神的にどちらかに寄りかかることなく、一緒に歩んでいく印象の2人。
なんといっても年下攻めなので、描きおろしは最高に萌えました。
だっこ、なんて最高!!!!
ハピエン厨は、大歓喜!
作中にもしばしばでてきた、ハピエンという言葉。ものすごく頷きながら読みました。
幼馴染でずっと傍に居て、お互いに大好き。
なのに距離が近すぎるあまり、恋人という枠へは踏み出せない。
ナイトのような攻めと、姫のような受け。最高の組み合わせに、涎がとまりません。
作中で一番好きなシーンは、酔って寝ぼけた受けが攻めに勢いで告白し、お互いが赤面するところ。
いいぞ、もっとやれ!そのままっくっつけ!と応援したくなります。
こじらせた片想いが邪魔をして素直に言葉に出せない攻めにより、紆余曲折ありますが、もちろんハピエン。
読後はとにかく、焼き肉が食べたくなりました。
ほんわかじんわり。BLとしては優しくてライトな部類だと思います。
けれど攻め受けどちらも魅力に溢れていて、読み応えがありました。
特に攻めの、ローテンションな中で見せる小さな表情変化が可愛い!
寡黙ゆえに何を考えているのかわかりにくいところはありますが、それが崩れてこちらに内面を見せてくれるところがたまりません。
受けは、ふつうのおじさんといった感じなんですが...
可愛い!なんかふわふわしていて、見ていて癒される感じです。
若さに押されて臆病になるけれど、しっかりと分別はつけられる大人でした。
お仕事を通した流れも綺麗で、距離を詰めていく過程も優しい。
このほんわかなお話に、激しいエロ描写は必要ない。
本編にはなく、描きおろしに描かれているだけです。
行為中の、受けがぎゅっとクッションを前で抱きしめているところが!!
最高に可愛くて萌えました。