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エキスパートレビューアー2025

女性陵々さん

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色々捗る?

梗一郎さんと愛弥くんが付き合う前、家庭教師5日目での出来事が描かれています。

梗一郎さんはふと、愛弥くんがいい匂いがすることに気付きます。いい匂いが気になりながらも愛弥くんに勉強を教えますが、いつの間にか、愛弥くんの代わりに問題を解いたことで、愛弥くんに「すごい。えらい」と褒められます。

その所為で、勃ってしまった梗一郎さん。もしも愛弥くんにバレてしまったら叱られると想像してしまい更に身体が反応して悪化します。しかし、愛弥くんのある言動から、その日の夜は愛弥くんに叱られることと褒められることの妄想をしてしまいます。
梗一郎さんの妄想のお陰で、色々なシチュエーション、色々な服装の愛弥くんが拝めちゃいます。

可愛いくてメロキュンしちゃう

ヱビノびくす先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
健気 4
コミカル 3
チョロい 3
しんみり 2
エロ 2
な感じだと思います。

梗一郎さん×愛弥くんのカプです。

今作はDom/Subユニバースで、攻めの梗一郎さんがSubで、受けの愛弥くんがDomです。

出会いの印象こそ最悪だった2人だけど、再会してからが、あれよあれよと甘くイチャラブな展開になってて、特に梗一郎さんに対して強気な言動だった愛弥くんが、梗一郎さんと身体を重ねてからは「好き…」とメロキュンになっているのが、チョロくてめちゃくちゃ可愛いです。

帯に、梗一郎さんのことで「支配されたい」と書かれていますが、どちらかと言うと、梗一郎さんは研究している新薬で、いずれダイナミクスを消失させ、コマンドに依存しない生き方が出来るようにしようとしているので「支配されたい」やSubとしての欲求は抑え気味です。

愛弥くんの方も「支配したい」と言うよりもただ単純に梗一郎さんと結婚したい、イチャラブしたい、という感じで、ある意味梗一郎さんを振り回しますが、暴君って程の酷さはありません。

Dom/Sub要素はあるけど、そのダイナミクスが足枷となって、なかなか2人の仲が進まない焦れったさがありますが、基本的にはコミカルな雰囲気で、少ししんみりする描写もありますが、愛弥くんの可愛さと健気さ、若干のあざとさに翻弄される梗一郎さんが織り成す、クスッと笑えてメロキュンしちゃうDom/Subユニバース、是非とも読んでほしいです。

タイトル通りだけど、タイトル通りじゃない

高月紅葉先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
エロ 4
葛藤 3
健気 3
溺愛 3
な感じだと思います。

エドラントさん×ゼファさんのカプです。

今作はオメガバース作品で、攻めのエドラントさんはアルファで「淫心の王」と呼ばれ、強い性欲は繁栄の証しとして、畏敬の念が込められています。

受けのゼファさんは、女性オメガの身代わりで後宮を訪れているので、周りの人達からは、女性オメガと偽る為、女装していることが多いです。逆に、男性の服装だと、周りの人達からは男装している、と思われます。

エドラントさんの溺愛っぷりに、警戒していたゼファさんも徐々に惹かれていく、2人の恋愛模様が素敵で、だからこそ、ゼファさんは身代わりのオメガであり、国の為、弟の為、跡継ぎを産まなければならない、と葛藤しているのが切なくて、ゼファさんの健気な姿により一層溺愛するエドラントさんがまた堪らないですね。

タイトルだけを読むと、エロに特化した物語りかと思いましたが、ゼファさんの成長やエドラントさんの溺愛、徐々に惹かれ合うのに、お互いの立場の葛藤などが、300ページ以上のボリュームで味わうことが出来ます。
因みに、めちゃくちゃエロに特化している訳ではありませんが、絡みの多さや濃厚な描写で、エロいことには間違いありませんので、是非とも読んでほしいです。

体感予報 コミック

鯛野ニッケ 

2人共言葉足らずだな

鯛野ニッケ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
ツンデレ 4
意地っ張り 3
俺様 3
エロ 3
な感じだと思います。

瀬ヶ崎さん×葉さんのカプです。

売れないエロ漫画家の葉さんは、気象予報士の瀬ヶ崎さんと同居している。しかし、人気上昇中の瀬ヶ崎さんは、家では俺様暴君で、更に明日が晴れ予報の時は…。

瀬ヶ崎さんから「衣食住の金は保証してやるから俺んとこに来い。その代わり俺のいうこと全部聞け」とまるで奴隷契約のようなことを言われ、エロ漫画家を諦め切れなかった葉さんは瀬ヶ崎さんと同居します。
その為、瀬ヶ崎さんの言うことは聞いていますが、まさかの晴れ予報の時に、瀬ヶ崎さんに抱かれる、という謎のルーティンにまで勿論付き合います。

今作は、攻めの瀬ヶ崎さんは俺様で受けの葉さんは意地っ張りで、更には2人共言葉足らずなツンデレだなと思いました。
それもあり、晴れ予報に葉さんを抱く理由や葉さんを同居に誘った理由などが判明していきますが、やはり言葉足らずなのと、葉さんが意地っ張りで「まかさ自分が?」みたいな自己肯定感が少し低めな感じなので、2人の間で擦れ違いや想いがなかなか伝わらないです。

大きな波乱がある訳ではなく、瀬ヶ崎さんと葉さんのツンデレで言葉足らずな関係性が、少しずつ相手の想いや意外な一面を知り、何だかんだお互いに相手のことめっちゃ好きじゃんってニンマリするので、是非とも読んでほしいです。

忘れられないのは必然

篠崎マイ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
リーマン 3
エロ 3
執着 3
嫉妬 1
な感じだと思います。

黒田さん×宮川さんのカプです。

サラリーマンの宮川さんは、様々な相手を一夜を共にしても、大学生時代に一度だけ身体を重ねた記憶を忘れられないでいた。そんなある日、宮川さんの会社に、忘れられない行為の相手である、黒田さんが転職してきて…。

大学生時代に付き合っていた2人が、6年ぶりに再会したリーマンものです。

黒田さんと再会したことに少し気まずさを抱いていた宮川さんだけど、元々は友人関係だったからか、すぐに昔のような気心知れた仲になります。
でも、読んでいると分かるのだが、黒田さんの方が、宮川さんに対して抱いている想いや執着心が強くて、未だに好意を抱いているのが分かります。

大学生時代に、友人だった2人がどんな経緯で付き合うことになったのか、気になってましたが、宮川さんの意識ではノリで付き合うようになったというのには少し驚きましたね。だからこそ、遠距離恋愛になりそうになったらすぐに別れようと言い出すのも、本気で宮川さんに想いを寄せている黒田さんからしたら、たまったもんではないですね。
でもその後の身体を重ねることで、宮川さんが忘れられないように、ずっと消えない俺の跡を、という執着が凄まじいですね。そして勿論その執着が再会にも繋がってるのもたま凄まじい。

大きな波乱は無いですが、黒田さんのじわじわと来るアプローチと執着、宮川さんの絆されと徐々に抱く嫉妬などの大人だからこそのほんのりとした駆け引きや仕事をしているリーマン要素も味わえるので、是非とも読んでほしいです。

りつゆずの花ふぶき攻撃。効果は抜群だ!

なつだ大正解先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
ラブコメ 5
甘々 4
花 3
エロ 2
な感じだと思います。

律さん×ゆずるさんのカプです。

攻めの律さんはクールなスパダリ。でも本当は陰キャオタク。受けのゆずるさんは清楚で初心な美人。でも本当は恋愛依存体質のメンヘラ。帯にも書いてありますが、2人共猫を被った状態から恋人同士となっているので、今更本当の自分を明かすことが出来ない、裏があるカップルです。

本性がバレたらフラれちゃう、と思っている律さんとゆずるさんですが、今作は終始ラブコメです。なので、いやバレても絶対大丈夫だよ!と思ってしまう程、安心して楽しく読むことが出来ました。

タイトルでは、おかしいのは彼氏ですが、本編1ページ目から、モブキャラ達の言動や身構え方がおかしかったので「あ、これはかなりのラブコメだな」とクスッと笑ってしまい、2ページ目で律さんとゆずるさんの登場で花ふぶきが舞った描写でまた笑ってしまいした。
その後も、2人の尊さに花ふぶきが舞って、モブキャラ達が「眩しい!」や「突然花が!」とリアクションしているのが面白くて何度も笑ってしまいました。モブキャラ達にも読者の私にも色んな意味で効果抜群です。

ほんの少しだけ、フラれたかも、幻滅されたかも、と思って落ち込んでしまう2人ですが、基本的には甘々でラブラブな律さんとゆずるさん。お互い本性を明かしても「そんなワケなくない?」と思われてしまう程、あっさり受け入れられちゃっているので、2人の仲が拗れたり、しんみり描写はほぼ無いです。

ちょっとおかしい律さんとゆずるさんが織り成す、クスッと笑えて楽しい、甘々なラブコメがこれでもかと堪能出来るので、是非とも読んでほしいです。

前向きな開花オメガバース

吉田くまこ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
過保護 4
もどかしい 3
前向き 3
エロ 3
溺愛 2
な感じだと思います。

篤斗くん×亮介くんのカプです。

幼馴染の篤斗くんと亮介くんはアルファコンビとして大学で人気者。しかし亮介くんには、バース性が無いという秘密を抱えていた。そんなある日、突然オメガに開花して、想いを寄せている篤斗くんと身体を重ねてしまい…。

オメガバースでは、アルファやベータがオメガに変異し、それに戸惑ったり、バースを認めなかったりする作品が偶にありますが、今作の受けである亮介くんは元々バースが性が無かったので、オメガに開花しても悲しそうではありません。
それどころか、オメガになれたことで、想いを寄せている、アルファである篤斗くんと番になれるかもしれない!と期待していて、開花系変異系のオメガバースでは、亮介くんの前向きな言動はとても新鮮でした。

アルファだと偽っている亮介くんに対して、過保護な篤斗くん。物語り中盤で、亮介くんのことが好きだったと判明するのですが、ある約束の所為で、亮介くんと身体を重ねても想いを伝えることが出来ないでいたのです。
その約束というのが、亮介くんと交わした「親友のままでいよう」というもので…もどかしいな!溺愛アルファとカテゴライズされている割には、約束が足枷になって、溺愛っぷりがあまり伝わらなかったですね。

なかなか踏み込んでくれない篤斗くんにより、もどかしいと思う展開もありますが、篤斗くんと番になりたい、と前向きな亮介くんの誘い、襲い受け描写がエロ可愛いので、是非とも読んでほしいです。

仄暗い雰囲気かと思ったけど…

たいち先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
絆され 3
執着 3
エロ 3
ヤンデレ 1
な感じだと思います。

サクヤくん×アズサくんのカプです。

今作はケーキバース作品で、攻めのサクヤくんがケーキで、受けのアズサくんがフォークです。

幼い頃から幼馴染だったサクヤくんとアズサくん。しかし、突然フォークになってしまったアズサくんが、ケーキであったサクヤくんに噛み付いてしまった過去があり、それが若干トラウマになっています。

帯に、激重感情持ちヤンデレ、とカテゴライズされているサクヤくん。アズサくんへの想いや執着心が凄まじいのは分かるのですが、ヤンデレかと言うと、それは薄めかなと思いました。

サクヤくん曰く、アズサくんに食い殺されるなら本望と言ったり、アズサくんがサクヤくんの想いを受け入れた時に、ほくそ笑んでいたので、執着心や激重感情はなんとなく分かりますが、食い殺される、というケーキバースならではのちょっと怖い要素やほくそ笑んだ意味などを、もう少し誇張して描写しても良かったのかなと思いました。
ヤンデレ要素の薄さもあり、物語り全体の仄暗さを求めてしまい、少し物足りなさを抱いてしまったのかもしれません。

サクヤくんとの再会に過剰に拒絶したり、怯えてる感じではないので、アズサくんにとってはトラウマでも、読んでいる側としてはそこまでシリアスさや暗さは感じられなかったです。
その為、トラウマ要素に対して身構えることなく、比較的読み易く、ケーキ攻めなので、口に指を入れられたりなど、強制的に食べさせられる絡み描写やアズサくんのトロ顔がエロ可愛いので、是非とも読んでほしいです。

愛の重さでは勝てないね

短編集の表題作である「俺の愛は重いって言ってるけど俺の方が重い」が描かれています。

好きな奴の前ではかっこつけたい、と思っている愛斗くん。その為、俺にまかせとけ、と亮平くんをリードしようとします。
でも結局、亮平くんの方が愛が重いからか、何気に言いくるめられて、そして絡みで返り討ちに遭っちゃいます。

そして絡み後、やっぱり亮平くんの前でかっこ良くいたかった愛斗くん。そんな愛斗くんに対して、言った亮平くんの言葉がまさにかっこ良かったですね。愛の重さもかっこ良さも敵わないですね。

ギャップや焦れったさがクセになる

山田ノノノ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
焦れったい 3
ギャップ 3
幼馴染 3
エロ 2
な感じだと思います。

今作は表題作の他、6作品の短編が同時収録されています。

表題作の「俺の愛は重いって言ってるけど俺の方が重い」は山田先生のデビュー作らしくて、タイトル通りの愛の重さが良かったですね。受けの愛斗くんのことを想っているのが伝わるけど、薬を飲ませた時の、亮平くんのちょっと悪そうな表情が堪らないですね。

他の短編では、やはり2作品収録されているDom/Subユニバースがめちゃくちゃ萌えました。コマンドプレイの内容もですが、2作品とも、違ったタイプのカプ要素があって、1作品目の攻めの歩さんが大好きと言っている時の表情や2作品目の受けのねむ先輩の普段の奇行からの「やめて」と言って泣いちゃう表情、そのどちらもギャップ萌え必須です。

今までの既刊作品のイメージでは、オメガバやDom/Sub、SM要素が強めな作品が多かったですが、今作の短編集は幼馴染カプだったり、男子高校生達の焦れったい片想いだったりで、可愛くてドキドキキュンとする恋模様が楽しめますので、是非とも読んでほしいです。