松岡よろ先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
ドキドキ 3
三角関係 2
しんみり 1
エロ 0
な感じだと思います。
2年前、全寮制の男子校の敷地内で、寝ている間にファーストキスを奪われたかずほくん。その相手を捜す為、男子校に入学するが、ファーストキスの相手は見つからないし、誰と付き合ってもキスをすることが出来なくて…。
今作は三角関係もので3Pものではないので、最終的にかずほくんと結ばれるのは緋悟くんか七瀬くんのどちらか1人です。
ファーストキスの相手やどっちと結ばれるのか予想はしていましたが、個人的にはちょっと切ない…!って思いましたね。
緋悟くん、七瀬くん、どっちとくっついても良い関係性ではあったと思うので、結果的に結ばれた方の展開で良かったと思いますが、やっぱりフラれちゃった時のかずほくんからの「ごめん」の後の表情と返事の仕方は切なかったです。でも彼は良い策士攻めになりそうで、スピンオフあったら楽しみですね。
三角関係という感じではありますが、攻めの緋悟くんと七瀬くんはお互いをあまり意識している感じはないので、ギスギスした雰囲気などは殆どなく、切なさやしんみりさはありますが、3人それぞれの心理描写が展開や駆け引きにドキドキするので、是非とも読んでほしいです。
三本モト先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
ワンコ 4
溺愛 3
ツンデレ 2
エロ 1
な感じだと思います。
栗花落くん×スバルくんのカプです。
フェロモンを発することが出来ない機能不全のオメガのスバルくん。だけど、オメガの匂いが苦手なアルファの栗花落くんには、スバルくんの匂いは安心すると言われ、更には「僕の運命の人」とアプローチされて…。
ツンデレ受けなスバルくん。その為、性格や言動も少し強気ではあり、まさにツンデレだとは思うのですが、個人的には攻めの栗花落くんは年上なので、少しだけでも敬語があってくれた方が良かったかなと思いました。お前呼びや呼び捨てで終始強気なタメ口は、ツンデレ受けだとしても少し萌え辛かったですね。
栗花落くんと接する内に、オメガの機能不全が徐々に解消され、ついにはヒートを起こし意外にもあっさりと栗花落くんと身体を繋げてしまいます。
そこから栗花落くんのことを意識し、更には友人の言葉で、栗花落くんへの恋心を自覚します。覚悟を決めて、栗花落くんに想いを伝えようとする、意外にも男前な一面があるスバルくん。そこは良いのだけど、スバルくん、散々栗花落くんのこと突っ撥ねてたよね?と少し思ってしまいましたね。
オメガバース要素はちょっと少なめかなと思いますが、栗花落くんのワンコ感と溺愛っぷりは可愛いし、ツンツンデレくらいの強気なスバルくんですが、やっぱりデレる瞬間は可愛いので、読んでみては如何ですか。
平飼やけい先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
もどかしい 3
血表現 3
健気 3
エロ 2
な感じだと思います。
ジズさん×ツァドさんのカプです。
表紙の感じから、攻めのジズさんが受けのツァドさんを逃がさないように縛り付けておく、執着ものかと思っていましたが、少し違いましたね。
戦闘民族のレイヴェダ族。その次期族長と言われているジズさんと右腕であるツァドさん。しかし、戦士として戦えなくなったツァドさんは一族を追放されそうになる。それを見逃してほしいと父親に頼み込んだジズさんだったが、その代わりツァドさんは慰み者にされてしまう。
慰み者になってしまったツァドさん。なので少しだけですが、モブに犯される描写があります。その他にも戦闘民族である為、怪我をしたり、人を殺めたり、物語り終盤でも強めな血表現があるので、苦手な人はご用心してください。
戦闘民族であるレイヴェダ族の掟や考え方を、そしてツァドさんを解放する為に族長を目指すジズさん。慰み者にされようと、ジズさんが族長になることを、命を賭けてでも夢見ているツァドさん。
お互いのことを想い合っていて、その為なら自らの命さえも惜しくないジズさんとツァドさん。だからこそ、その信念が擦れ違ってしまうのがもどかしい。でも最後まで気高くて格好良いジズさんの姿と健気で美しいツァドさんの姿を、是非とも読んでほしいです。
Puling先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
肉体美 3
ワンコ 3
強気 2
エロ 1
な感じだと思います。
地獄犬(ケルベロス)さん×パエトーンさんのカプです。
今作は古代ローマを舞台にした身分差もので、パエトーンさんは司祭、ケルベロスさんは奴隷で剣闘士です。太陽神司祭や名前からして神様なのかな?と思いましたが、登場人物皆んな人間です。
ある思惑からケルベロスさんの交合の指南をするパエトーンさん。その感じからもケルベロスさんに対してそこまで意識はしていません。
でもケルベロスさんの方はパエトーンさんに花を捧げたり照れたりしているので、物語り冒頭では既にパエトーンさんに対して恋心を抱いているようです。パエトーンさんに対してのケルベロスさんの言動が、ある意味名前の通りのワンコ攻めって感じで、最強剣闘士の格好良さよりも可愛さがありますね。
しかし、交合の指南ということですが、パエトーンさんの指を舌に見立ててキスをさせてみたり、胸への愛撫だったりで、身体の繋げたりの指南ではなかったので、思ってたのと違ったりで、少し物足りなかったですね。
その後はケルベロスさんとパエトーンさんがちゃんとキスをしたり、服の上から局部を弄ったりしていますが、明確な絡みかと言われるまだ序の口って感じですね。
そして想いが通じ合っているのか、少し分かり辛いまま終わってしまうので、タイトルに表記されていませんが、続きものでした。
2人の恋模様やムッチリとした肉体美での絡みが見てみたいので、次巻も買わせて頂きます。
黒埼先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
ツンデレ 2
執着 2
エロ 1
な感じだと思います。
蓮くん×悠依くんのカプです。
家が隣同士、学校の登下校も一緒で、常にニコイチな蓮くんと悠依くん。だけど、蓮くんが女子にモテる姿を見て、モヤモヤする悠依くん。
2階の窓からお互いの部屋を行き来出来る程、家が隣同士で家族ぐるみで仲が良い2人。でも悠依くんは蓮くんが女子にモテることで、2人の遊ぶ時間が減ってしまう、自分もモテたいという羨ましさから、モヤッとしているのかも、と少し見当違いなことを考えていて、蓮くんへの独占欲などはまだ無意識の内です。
しかし、徐々に蓮くんを意識し、意識し過ぎて避けるようになり、そこでやっと恋心を自覚します。
物語り中盤で蓮くん視点が描かれているのですが、悠依くんへの執着心や独占欲が思ったよりもあっさりめなので、少し物足りなかったですね。あと、悠依くんに嫉妬してもらう為に女好きと偽っていたようですが、そういうのはいただけないかな…。
物語りとしてはシンプルめで、男子高校生もの、青春ものとしては少しあるあるな展開ですが、読んでみては如何ですか。
待望のコワモテの隣人がΩだった時の対処法の2巻目、楽しみにしてました。
個人的、各項目5段階で
ギャップ 3
男前 2
しんみり 1
エロ 1
な感じだと思います。
前作に引き続き、晃太くん×龍之介さんのカプです。
恋人同士となった晃太くんと龍之介さん。晃太くんの真面目さは相変わらずですが、龍之介さんのサラッと甘い言動をするのがやっぱりギャップ萌えですね。そして絡みでのエロ可愛さはパワーアップしています。
それだけじゃなく、龍之介さんの男前ぶりも発揮されてて、晃太くんのヘルメットを用意してたり受けながら格好良過ぎますね。
特異性アルファである晃太くん。オメガの匂いが鈍感である以外にもある特徴や執着心から、真面目な晃太くん自身には少し相性が悪いですね。龍之介さんを大事にしたい気持ちとうなじを噛みたい気持ちが対立してるし、うなじを噛まれても良いと思ってる龍之介さんとの想いともすれ違ってて、少ししんみりしますね。
そしてしんみりさと少し不穏な雰囲気を残したまま続いてしまうなんて…。相手を想っているからこそのすれ違いやちゃんと番になれるのか、どんな展開で解決するのか気になるので、次巻も買わせて頂きます。
ニクヤ乾先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
ギャップ 3
真面目 3
エロ 2
ラブコメ 1
な感じだと思います。
晃太くん×宮永さんのカプです。
今作は、オメガの匂いに鈍感なアルファの晃太くんと一見アルファに見える強面だけど、ギャップありまくりなオメガの宮永さんによるオメガバース作品です。
まず、裏表紙のあらすじ辺りに「超ハイテンションオメガバースラブコメ」と書かれていましたが、読んでみると、超ハイテンション?ラブコメ?どこが?と思ってしまいました。
宮永さんの言動で翻弄されたり動転してる晃太くんはある意味ハイテンションかもしれませんが、強いて言えば、ハイテンションなのは晃太くんの周りのウェイ系の友達くらいだったと思います。
あと、ラブコメ要素もあまり感じなかったですね。晃太くんの真面目さや特異性アルファの通称にはクスッと笑いましたが。
しかし帯のような文言の割には思ったより絡み描写が無くて少し物足りなかったですが、強面な宮永さんが、絡みで見せるエロいギャップは凄まじいので、是非とも読んでほしいです。
ほっかむり先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
可愛い 3
エロ 3
ラブコメ 2
しんみり 1
な感じだと思います。
藤野くん×須磨くんのカプです。
藤野くんに片思いしている須磨くんは、夏休みの間、藤野くんの実家の牧場を手伝うアルバイトをすることに。片思いは叶わなくても側に居られるだけで良い、と思っていたのに…
色々なケモ耳ものはありますが、今作は牛耳ものです。そして牛耳とセットとなるのは言わずもがなの胸からお乳が出る搾乳ですね。
牛耳が生えてお乳が出ちゃう須磨くんが可愛いですね。絡みで藤野くんに搾乳してもらう描写は勿論エロくて、しかも乳牛と同じで1日2回絞ってあげないといけないなんて、なんて素晴らしい展開でしょうか。
スタンダードな搾乳プレイの他に、須磨くんが搾乳中に自分で後ろを弄っちゃったり、須磨くんのお乳を藤野くんが飲む展開では、そういう流れか、とニヤニヤ思わずしちゃいました。
牛耳が生えちゃったことで動揺しまくりな須磨くんだったり、藤野くんの両親も牛耳の現象を知っていて話に加わったり、藤野くんの優しさと若干デリカシーの無さなど、ドタバタだけど、全体的にラブコメ要素もあり終始楽しくてエロ可愛なので、是非とも読んでほしいです。
本編後、ジェラルドさんの医院での出来事がセレスタンさん視点で書かれています。
患者の治療をしているジェラルドさんの後ろで助手をしているセレスタンさんに魂だけになったプティがある合図を送っています。
プティにまつわるエピソードのお陰で、プティがセレスタンさんを手助けする、というちょっと仲良くなっている猫同士が微笑ましいですね。
プティからのある合図のお陰で、マルセル王子が未だにジェラルドさんに執着していることが分かり、更にその執着の原因?も判明します。
しかしジェラルドさんへの執着ではセレスタンさんの方が凄まじいだろうし、ナチュラルに人たらしなことを言っちゃうジェラルドさんのやり取りが相変わらずでニヤニヤしました。
宮緒葵先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
執着 3
女 3
エロ 2
な感じだと思います。
セレスタンさん×ジェラルドさんのカプです。
毒婦や仔猫や魔法など、色々な要素が盛り沢山です。でも宮緒先生の作品にしては、今作は執着要素がいつもよりは少なめかなと思いました。あと攻めのセレスタンさんの執着は言わずもがなですが、受けのジェラルドさんのシャトンに対する執着が意外にも強めな方だなと思いました。
しかし、裏表紙のあらすじにも書かれていますが、攻めのセレスタンさんが幻覚の魔法とはいえ、セレスティーヌと言う女性に扮しているので、口調や言動も貴婦人寄りな描写が多かったり、挿絵の方でもセレスティーヌの姿だったりセレスタンさんの時でもドレス姿だったりしてパッと見では男性に見えなくて、根本的にBLのことが見失いかけてしまいました。
個人的に、女性要素が多くて気になってしまいあまり萌えることが出来なかったです。
でもBL要素よりも、様々な登場人物達の思惑や相手への執着、徐々に判明する謎や伏線など、ハラハラなサスペンス要素は楽しめると思うので、読んでみては如何ですか。