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エキスパートレビューアー2025

女性陵々さん

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再会した2人の再スタート

南々子先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
溺愛 3
一途 2
エロ 2
な感じだと思います。

菖斗さん×秋月さんのカプです。

受けの秋月さんは、おばあちゃんを亡くしたことで、やる気を無くし、抜け殻のような生活を送っていました。しかし、商店街の再生計画説明会で、戻して同級生の菖斗さんと再会します。

しかし、情けない姿を見られたくない、と菖斗さんの前から逃げ出しますが、菖斗さんは高校生の時に秋月さんに投げ掛けられた言葉で、変わることが出来たと、思いを抱いていて…。

高校生の時の明るい秋月さんが、今では喪失感に苛まれていることが、気になってしまう菖斗さん。悩んでいる自分を変えてくれて秋月さんを、今度は自分が変えてあげたい、と思っているのか、菖斗さんの真面目な言動は伝わるのですが、恋愛的な一途さは少し分かり辛かったですね。
あと、高校生の時に、秋月さんが学校をやめた理由などは会話の中で書かれていますが、学校をやめたり、それによって離れ離れになった2人の描写があまり明確に描写されていないので、7年振りの再会要素が少し薄いかなと思いました。

おばあちゃんを亡くしたことで、菖斗さんとの生活音の安心感や大切な人を失う恐怖など、秋月さんの傷付いた心を包み込む菖斗さんとの再会と再スタートを、是非とも読んでほしいです。

確かにちょっと面倒くさい受けだけど…

神香うらら先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
ドキドキ 3
ハラハラ 3
エロ 2
な感じだと思います。

ワイアットさん×雨音さんのカプです。
因みに、口絵あり、挿絵8ページ分あります。

デビュー作以外はなかなかヒットしないロマンス作家の雨音さん。担当編集者の助言で次回作のヒーローは刑事か消防士はどうかと言われてしまう。そんな時、立ち寄った食料品店で強盗に遭遇してしまい…。

受けの雨音さんは、両親は日本人だがLA生まれのLA育ちで、特に男性に対して接触恐怖症、潔癖症、女装、ホワイトハッカー、という様々な要素が、流石に多い…多い…。雨音さんも自覚している通り、色々とちょっと面倒くさいキャラではありますね。

そんな雨音さんに対して、ワイアットさんは出会う度にどんどん気になって、惹かれていくので、雨音さんの面倒くさい性格も受け止め、ゆっくりとだけどしっかりアプローチしてきます。

接触恐怖症な雨音さんが、どうやってワイアットさんと身体を重ねるのか、どのタイミングでその気になるのか、そこも注目ですが、タイトルの通り、事件も起こるので、事件のハラハラ感とワイアットさんと雨音さんの恋愛模様のドキドキ感、そのどちらもが楽しめるので、是非とも読んでほしいです。

イルカの耳骨 コミック

 

三つ巴要素が物足りない

灼先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
世話焼き 3
三つ巴 2
エロ 2
な感じだと思います。

大学生の浅見くんには、面倒だからと食事を抜いたりする、友人の千晃くんが居た。しかし、そんな千晃くんとは身体の関係があるが、拒まれることもあり、千晃くんの欲の琴線に自分は触れられないのかと、不安に思ってしまう。更には、浅見くんの年下の幼馴染の宝くんに、千晃くんが気にかけ始めているようで…。

今作は三つ巴、三角関係作品なので、最終的に3Pになることはありません。
因みに、身体の関係があるのは千晃くんと浅見くんで、受けの浅見くん視点で物語りが進みます。

何事にも興味が無く、食事すらきちんと食べない千晃くん。そんな千晃くんの為に、世話焼き癖がある浅見くんは放っておけず、食事の用意をしたりします。更には、幼馴染の宝くんのワガママにも文句を言いながらも勉強を見たりご飯を作ってあげます。

読んでいると、浅見くんと宝くんの関係性から、少しだけ牽制しているような千晃くんの言動や千晃くんと浅見くんの関係性をおもしろい思っていない宝くんなんだろうな、とは思うのですが、恋愛模様やキャラクターそれぞれが抱く想いがイマイチ分かりづらくて、結局宝くんは浅見くんのことが好きだったのか?千晃くんはもう少し嫉妬するような言動が見てみたかったなど、物足りなさがあったりして、萌えを見いだせなくて中立評価になりました。

恋愛模様は薄めですが、浅見くんが世話焼きになった理由や、キャラクターそれぞれの心理描写は細かく描かれていると思うので、読んでみては如何ですか。

アオくんを指名させて!

黄助先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
可愛い 5
ポメ 4
甘い 3
しんみり 2
エロ 0
な感じだと思います。

高遠さん×アオくんのカプです。

今作は原作がポメガバース小説のコミカライズです。

犬化症候群にかかっているアオくんは、アルバイトのポメ化デリバリーで、お客さんに癒しを提供している。そんな時、アオくんを指名していくれたお客さんが、まさかの最推しのアイドルの高遠さんで…。

感情が高ぶったり、ストレスが溜まるとポメ化してしまうアオくん。逆にポメの時にストレスが昇華されたり、幸福感が溜まると人間に戻ってしまいます。その為、最押しの高遠さんにポメ状態で抱っこされたり撫でられたりするだけで、何度も人間に戻る、の繰り返しです。

高遠さんの前では人間に戻ってしまいますが、ポメ化しているアオくんがたくさん描かれていて、ポメのアオくんがとにかく!物凄く!可愛いです!ポメ化している時は犬の本能が強いのか、ボール遊びをしたり、ドッグランではしゃいでたりする姿がめちゃくちゃ可愛くて、ポメのアオくんが登場する度に癒されます。

ポメのアオくんには甘く、人間のアオくんには優しい高遠さんなので、2人の仲は良好…でしたが、高遠さんの発言から、アオくんが自分は誰かの代わりだと思い悩んでしまい、高遠さんと距離を置き、まさかの3年の月日が経つのには驚きました。

3年経ってしまいますが、アオくんが思い悩んでいたことが解決して、高遠さんと付き合えるようになるので、2巻目からはラブラブな2人が見れるのかなと思うと楽しみなので、次巻も読ませて頂きます。

大人と子供の刺激的な関係

鮭田ねね先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
エロ 4
意地っ張り 3
家族愛 3
翻弄 3
な感じだと思います。

巡さん×清丸さんのカプです。

今作は小田切家シリーズの第3弾で、長男の清丸さんのお話です。因みに時系列は第1弾、第2弾よりも過去のお話で、清丸さんは大学生、武丸くんと華丸くんはまだ中学生です。

受けの清丸さんは、男女問わず関係を持ち、爛れた生活を送っているところ、遊び相手の所為で痛い目に遭ってしまいます。そんな時、巡さんに拾われます。

攻めの巡さんは30代で、大学生の清丸さんのことを何度も「クソガキ」と言って子供扱いをしながらも爛れた生活をやめるように諭してきます。でも意地っ張りな清丸さんには反発されて、巡さんもやられっぱなしは嫌いだと、お互い売り言葉に買い言葉のやり取りになっています。

大人の余裕と大人だからこその臆病さを持った巡さんと子供の未熟さと子供だからこその熱量を持った清丸さんが織り成す恋愛模様を是非とも読んでほしいです。

どっちがNTR相手?

黒城先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
エロ 4
健気 3
強引 3
意地悪 2
な感じだと思います。

カプとしては、優季さん×真琴くんではあると思うのですが、真琴くんは元々亮平さんと付き合っているので、今作は所謂ネトラレものです。

受けの真琴くんは、彼氏の亮平さんと倦怠期中。デートすることも身体を重ねることもなく、喧嘩をしてしまう。そんな時、亮平さんの友達である優季さんに相談をしてみるが、何故か優季さんに身体を触られて「おあずけされたら俺のところにおいで」と言われてしまいます。

その後も優季さんに手を出されますが、前を扱かれたり、指で後ろを弄られたり、真琴くんにお願いされるまでは我慢する、と最後までは繋げず、素股までの絡みとなっております。

因みに彼氏である亮平さんともイラマされたり、少し強引に身体を繋げられそうでしたが、結局途中でやめられておあずけをくらいます。少し強引さがあったので、亮平さんと優季さん、どっちがネトラレ相手だっけ?と思ってしまいました。

倦怠期中の為、亮平さんが真琴くんに対して冷たくて、連絡をしない、用事でどこかに出掛けてばっかりで、浮気のような明確なことはしていませんが、如何せんクズな印象を抱きます。

優季さんも少し強引さがありますが、真琴くんのことを想っているのは伝わってくるので、真琴くんは亮平さんを切り捨てて、早く優季さんとくっついてほしいし、亮平さんにザマァを味合わせてほしいので、次巻も読ませて頂きます。

人魚心中 コミック

鹿島こたる 

狂った幸せ、狂わされた死合わせ

鹿島こたる先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
独占欲 5
執着 5
血表現 4
無邪気 4
エロ 2
な感じだと思います。

水島さん×ミロクさんのカプです。

攻めの水島さんは、怪物にしか欲情出来ないヤクザ。ある夜、港で人をバラしている時に、その肉を喰らう人魚と出会います。
受けの人魚は、水島さんからミロクと名前を付けられ、水島さんのマンションに連れて行かれます。

今作は、表紙の折り返しの鹿島先生のコメントにも書いてありますが、バイオレンスな表現が多数登場します。ヤクザものでもあるので、身体の部位が切り落とされたり、モブキャラが命を落としたり、血表現が多く痛々しい描写になっているので、苦手な方はかなりご用心を。

ミロクさんに関わらない方がいいと思いながらも気になってしまう水島さん。ミロクさんから「おまえはぼくのものになってくれる?」と言われた時に、ミロクさんのことを「せいぜいペットだ」と言ったり、マンションに連れ帰った時も「お前は犯されるんだよ。一方的に」とミロクさんに対しての甘さは少なめです。
しかし、当のミロクさんは終始無邪気な言動をしているので、水島さんからの扱いに対して嫌がったりしていません。それどころか、モブキャラを平然と誘惑するので、その無邪気さが逆に怖くなってきます。

物語りの結末としましては、周りの人達はバッドエンド、水島さんとミロクさんにはハッピーエンド?総合的にはメリーバッドエンドになるのでしょうか?個人的には、佐々木さんだけでも見逃してあげてほしかったですね。
唯一描き下ろしだけが、コミカルさが少しあるので、最後の最後だけ心が安らぎます。

ミロクさんに関わったことで、徐々に狂っていく水島さん。ミロクさんへの凄まじい執着と独占欲の所為で巻き込まれていく周囲の人達。狂った怪物に狂わされていく人間の行き着く先は幸せか、それとも…是非とも読んでほしいです。

俺サマ?いや、男前な天使では?

栗栖たくみ先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
男前 3
絆され 2
エロ 2
強引 2
な感じだと思います。

ルナさん×新くんのカプです。

タイトルに「俺サマ天使」と書いていて、新くんに対して少し強引なところはありますが、ルナさんが俺様かと言うとそこまで俺様ではないかなと思いました。

それよりも、母親のことで悩んでいた新くんに「そこまで悩む必要なくない?」と言ったことで、家を飛び出した新くんに、「ごめん。酷いこと言った?新のこと傷つけてしまった?」とちゃんと謝って、文字通り飛んできていたり、バイト先で、女の子達に彼女いる?と聞かれた時に「コイツじゃないと嫌っていう相手はいる」とハッキリ答えているので、どちらかと言うと男前な言動をしているなと思いました。

出会った時は、生命エネルギーが欲しいから「セックスしてくれ」「イヤです」と攻防していますが、お互いを知る為に遊びに出掛けてたり、生命エネルギーをキスだけで我慢して体調を崩したルナさんを気遣って少し譲歩する新くんなので、2人の関係が少しずつ変化して、お互いの想いが募っていきます。

なので、2人の仲は終始良好なままで、しんみりするような描写や大きな波乱のような展開は殆ど無いので、比較的安心して読むことが出来ますので、是非とも読んでほしいです。

お互いの存在がトラウマに打ち勝つ

天たいら先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
ワンコ 4
トラウマ 3
健気 3
エロ 2
な感じだと思います。

百田さん×環さんのカプです。

攻めの百田さんは、ピアスやタトゥーを入れているので、見た目だけだとイカつい系や遊び人っぽい印象を抱きますが全然そうではなく、環さんへの好意や素直な言動から思いのほかワンコな攻めでした。
また、百田さんのワンコ感もですが、黒豆柴のうにちゃんも欠かせない存在なので、登場する度に可愛くて癒されます。

受けの環さんは、過去のトラウマから人間不信で、嘘を吐かれることが嫌い。だけど、環さんに対しての好意や嘘を吐かない、と言う百田さんに徐々に絆されながらもペットシッターの仕事をしながらも過去のトラウマと向き合うようになります。

そして百田さんも、過去のトラウマから外に出ることが出来なかったが、環さんと一緒に出掛けたり、環さんの為に恐怖を乗り越えようとする姿に思わず応援したくなります。
しかし、百田さんと環さんにトラウマを植え付けたキャラは普通に許せませんね。

百田さんも環さんもトラウマや恐怖に打ち勝つのですが、そこにはお互いの存在や送られた言葉があったからこそ、救済し合えたのが素敵なので、是非とも読んでほしいです。

夜の海を照らす太陽の救済

犬野まげゆいし先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
一途 5
おちん 3
エロ 2
胸クソ 1
な感じだと思います。

大和さん×蒼葉さんのカプです。

出会いを求めてゲイバーを訪れた大和さんが一目惚れしたのは、妖艶な雰囲気の美人、蒼葉さんだった。しかし蒼葉さんは、脱いでもいない大和さんのものに惚れた!と言い出して…。

攻めの大和さんはバイではありますが、一目惚れした蒼葉さんを一途に想っていて、色々と振り回されながらも優しさで蒼葉さんを救済していきます。

受けの蒼葉さんは、相手の身長や体格から、その人のものの大きさや形が分かるという特殊能力?を持っていて、それで大和さんのものに惚れちゃいます。
その後、大和さんのことよりも「おちん」のことに関心を示しているので、大和さんとしてはちょっと複雑な感じではありますが、真面目な顔で「会いたかったぞ。おちん」や「いい子だな。おちん」と言っている蒼葉さんに思わず笑ってしまいます。

ある理由から、蒼葉さんは痛くて苦しく抱かれたいようですが、優しい大和さんはそんなことしないので、大和さんとの絡みは甘くて凄艶な絡みしかありません。
しかし蒼葉さんの過去では、母親の再婚相手の父親から無理矢理身体を繋げられる、少しだけ胸クソな描写がありますので、苦手な人はご用心ください。

見た目は妖艶、でもおちんのことに積極的な蒼葉さん。そんな蒼葉さんの傷付いた心を包み込み救済する一途な優しさを持った大和さん。2人が織り成す、クスッと笑えるやり取りとジーンと胸に響く救済が美しいので、是非とも読んでほしいです。