碧井小夏先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
ワンコ 5
執着 3
青春 2
エロ 0
な感じだと思います。
レオさん×太陽くんのカプです。
因みに、口絵なし、挿絵5ページ分あります。
落ち込んでいる時に偶然見つけたストリートアートに衝撃を受けた太陽くん。そしたその絵を描いたレオさんに懐くようになった。しかし、レオさんは治安悪めな先輩として有名で…。
太陽くんがレオさんに対して憧れていたり、懐いていたり、めちゃくちゃワンコな言動で可愛いのですが、流石に盲信し過ぎでは?とレオさん全肯定な感じに若干引き気味になりました。
あと、レオさん視点と太陽くん視点が書かれているのですが、地の文が語り部のような感じなので、太陽くん視点だと、二言目にはレオさんについての賛辞だったりするので、ちょっとお腹いっぱいになりそうでしたね。モブキャラ達から治安悪めなレオさんで通ってる筈なのに、太陽くんフィルターが凄すぎて、ただ口調が悪いだけになっているような気がしましたね。
レオくんがアメリカに留学して離れ離れになってしまうのでは…という展開になるのかなと思いましたが、それよりも先に、レオさんに夢中で勉強が捗ってなくて、太陽くんがおバカ過ぎて学校を退学させられるかもしれないから、レオさんが距離を置く、という展開には、ある意味そんなバカな…ってちょっと呆れてしまいましたね。
ちょっと悪めなレオさんとめちゃくちゃワンコでピュアな太陽くんが織り成す青春、読んでみては如何ですか。
samesuke先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
溺愛 3
ほのぼの 2
絆され 2
エロ 2
な感じだと思います。
ロルフさん×アレスさんのカプです。
魔王を討伐して勇者のロルフさんが告白した相手は平凡な村人のアレスさんだった。しかしあっさり断られてしまうが、食い下がって友達からの関係に…。
出会い頭に告白ということで、本当に本編1ページ目でロルフさんがアレスさんに告白しています。
魔王を討伐するよりと前に、ロルフさんがまだ未熟だった時に、アレスさんと出会っているので、その時にアレスさんに想いを寄せるようになっています。なので、2人が既に出会っていたと後々に分かるのですが、冒頭での告白からだと、いつ出会ったの?いつ惚れたの?と時系列が少し分かり辛いかもしれません。
基本的にはアレスさんが暮らす村にロルフさんが滞在し、そこで村人達と交流しながらアレスさんとの距離も縮まっていきます。
ロルフさんのアプローチで少しずつロルフさんを意識するアレスさん。そして物語り中盤で恋人同士になるロルフさんとアレスさん。そこからまた、ほのぼのとした村で生活が描写されているのかと思いましたが、ロルフさんには隠していることがあって…。
心優しいロルフさんと天然な言動が可愛いアレスさん。2人のやり取りがほのぼのしていて胸が温かくなります。それに加えて少ししんみりする描写があるのが、それを乗り越えていく2人の姿にまた胸が熱くなりますので、是非とも読んでほしいです。
おげれつたなか先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
おバカ 3
エロ 3
健気 2
不憫 1
な感じだと思います。
大和さん×悠星さんのカプです。
タイトルに「ケーキ」とありますが、ケーキバースではありません。
攻めの大和さんは短気ですぐに手が出てしまう、世の中金!と金を手に入れることが優先の人です。なので、受けの悠星さんが金持ちなので、悠星さんの金目当てで近付きます。
そんな悠星さんは嘘つきの構ってちゃんで、父親の金があるからか、色々と考え方が浅はかです。
なので、おげれつ先生があとがきで書いていますが「殴っちゃいたい」受けというテーマで悠星さんを描いているようです。その為か、すぐに手が出る大和さんには、ツッコミ的なのもあり何度も殴られています。因みにDVのような暴力的な殴り方ではないので、その辺はご安心を。
大和さんも悠星さんも子供の頃の過去や家族関係から少し不憫な思いをしてきてはいますが、今現在の2人がおバカだったり若干どうしようもない奴なので、そこまで不憫で可哀想にはならなかったですね。でも流石に悠星さんの為に「ごめんなさい」と言った大和さんには切なさで胸がギュッしましたね。
金の為に悠星さんに近付いた大和さん。しかし、見た目が好みだったり、構ってちゃんな言動から徐々に絆されていきます。悠星さんの方も金があれば捨てられない、という考えから大和さんに離れてほしくないという健気な言動が垣間見えるのが可愛いです。
金の切れ目が縁の切れ目、と言いますが、金で繋がった関係はいつか終わってしまうのか…おバカな2人の行く末を、是非とも読んでほしいです。
飴屋じゃこ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
エロ 5
チョロい 3
ヤリチン 3
拗らせ 3
な感じだと思います。
黒凪くん×早乙女くんのカプです。
見た目の良さと人たらしな性格から、寄ってくる女の子達と遊びまくっている早乙女くん。しかしある日、クラスメイトの黒凪くんの所為で、悉く女の子と遊べなかった早乙女くんは、突っかかってくる黒凪くんにマウントを取ろうとするが…。
受けの早乙女くんは、特定の相手も誰かに本気になることもなく、寄ってくる女の子達と遊びだと公言して、遊んでいるヤリチンです。なので、女の子とのイチャついたり、女の子と致そうとしている描写が少しあります。
攻めの黒凪くんは、女の人と遊んでる早乙女くんに対して突っかかってきたり、当たりがキツめではありますが、絡み中の早乙女くんのトロ顔や無自覚に煽る言動にイラッとしながらもグラッともしていて、ヤリチンの早乙女くんに嫌悪しながらも好意を抱いているという、拗らせ具合が凄まじいです。
お互いの恋愛観の違いから、口喧嘩していたりしますが、拗らせながらも好意を抱いている黒凪くんとヤリチンではあるが、黒凪くんの存在が徐々に気になり出す早乙女くんがチョロ可愛いです。結ばれた後の2人が何気に甘々なので、そこにも注目して、是非とも読んでほしいです。
ぬののの先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
絆され 3
溺愛 3
エロ 2
攻防 2
な感じだと思います。
上原さん×結誠さんのカプです。
バーで見かけた結誠さんに一目惚れをした上原さんなので、結誠さんからのツンデレ言動に絆されそうになります。
しかし、結誠さんの方も徐々に、上原さんの言動が気になったり意識するようになったり、乗り気ではないデートも、無理矢理やらされていると思えば興奮するだろ、と言われ、確かに!と納得しているので、上原さんも結誠さんもお互いに絆されています。
酷いコマンドや激しいSMプレイがしたい結誠さんですが、上原さんは甘やかしたい、イチャイチャしたいので、身体を重ねるのも物語り終盤だけで、SMプレイも上原さんが苦戦しているので、結誠さんに目隠しをした状態での絡み描写しかありません。
甘やかしたい上原さんと激しいプレイがしたい結誠さんによる攻防がクスッと笑えて、相手の好みのプレイを頑張って勉強しようとする2人の姿が、健気さがあって可愛くてDom/Sub要素も比較的あっさりめで読み易いと思うので、是非とも読んでほしいです。
藤咲もえ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
流され 5
エロ 5
コミカル 3
人外 3
な感じだと思います。
乙女さん×理人さんのカプです。
今作は、サキュレントシリーズの2作目で「溺愛サキュレント」のスピンオフ作品です。
フラワーカフェで働く理人さんが拾った多肉植物は、まさかのウミウシだった。しかしそのウミウシは、何故か本人も知らない内に植物成分も加わって、多肉ウミウシとなっていた。
相変わらず、藤咲先生らしい、転んでもタダでは起きない人外ものとなっています。
しかし今作は、ウミウシが多肉植物化していて、光合成をしたり、蜥蜴の尻尾のように、怪我をした部分を自切したり、ウミウシと植物の要素は多く描かれていますが、絡み中での人外要素プレイはあまりなかったですね。
個人的には多肉植物なので、触手プレイ的なのはあるのかな?と思ったのですが、よく考えたら、触手プレイの方は、シリーズで言うと「溺愛サキュレント」の方で描かれていましたね。
理人さんに倒してアプローチする乙女さん。理人さんも乙女さんの見た目やフェロモンに反応してめちゃくちゃ流されてはいるけど、徐々に満更でもなくなっていく。
でもやっぱり働きたくないやニート、ヒモになろうとする乙女さんのスタンスが、個人的にはちょっとイラッとしてしまいました。
ニートだけどやる時はやる?乙女さんと何だかんだ面倒見が良い理人さんが織り成すドタバタ感が楽しいのとウミウシや植物のことも勉強になるので、是非とも読んでほしいです。
せとあめ先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
ワンコ 3
コミカル 2
執着 1
エロ 0
な感じだと思います。
土井くん×花見くんのカプです。
お笑い嫌いに花見くんだが、自分のツッコミを気に入った、お笑い好きの同級生の土井くんに、相方になってくれと猛アタックされてしまい…。
小学生の頃、関西弁の所為で、揶揄われてしまいお笑い嫌いになった花見くん。しかし、元々の性格もあるからか、高校生となった今ではクラスメイトのボケやノリにツッコミを入れています。
なので、お笑い嫌いとは言うが「笑われるより笑かした方が気分ええ」と言っているので、土井くんの指摘のように、人を笑わせるのは好きなようで、花見くんのお笑い嫌い要素に矛盾を抱いてしまいました。
これは完全に好みの問題ではあるのですが、お笑いなどのコメディ要素が、個人的にはハマらなかったですね。
それと土井くんと元相方の話が、逆にシリアス過ぎでは?と思ったけど、結局勘違いだった、というオチには、シリアス過ぎるとは思ったが、このしんみりとした気持ち返してよ、とも思いましたね。落差が激し過ぎて、真面目に読んでいた気持ちがちょっと萎えちゃいそうでした。
糸目な土井くんの開眼やツンツンな花見くんのデレなど、ギャップ萌えにはなるけど、BLである必要は少し見出せなかったですね。
でも、お笑いに向き合う土井くんと花見くんの姿がまさに青春なので、高校生の青春ものが好きな人は、読んでみては如何ですか。
芳野さと先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
攻め力 4
コミカル 3
チョロい 3
エロ 2
な感じだと思います。
八女くん×狭山くんのカプです。
漫画オタクでBLも好きな狭山くんは、同志を集める為、漫画研究部を立ち上げるが、気付けば、狭山くん以外幽霊部員ばかり。そんなある日、クラスメイトの八女くんが漫研に入部したいと言い出して…。
タイトルのニュアンス的に、八女くんが攻めとしてグイグイ来る感じや絡みでの攻め方が激しい感じなのかと思ったが、そうではなく、攻め属性が多いという意味かなと思いました。
影が薄いクラスメイトの八女くん。しかし瓶底眼鏡を外すとアラ不思議、超絶美形がこんにちは。あまりの美しさに狭山くんタジタジのドキドキです。
更には、美形であることは無自覚、天然で可愛い一面もあり、漫画でしかないあるあるな出来事に何度も出くわす特殊体質の持ち主。攻め力もだけど、キャラの個性として色々と盛り沢山ですね。
でも、それに対しての狭山くんのリアクションやコミカルな描写で、盛り沢山な要素がそこまで渋滞していなくて、比較的に読み易いです。
本編最後に判明した八女くんの攻め属性が、個人的にはとても気になったので、その属性の描写が見てみたかったですね。
「そんな漫画みたいなことある??」というあるあるネタやBLのあるある展開などにクスッと笑えて、八女くんの様々な攻め力の格好良さと狭山くんのチョロワンコなリアクションの可愛さが楽しいので、是非とも読んでほしいです。
バーバラ片桐先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
ギャップ 3
エロ 3
ツンデレ 2
な感じだと思います。
田口さん×白鹿さんのカプです。
因みに、口絵あり、挿絵8ページ分あります。
今作は「72歳のバリスタ」でインパクトが強かった代議士秘書の白鹿さんと若返りの薬を作った、72歳の老科学者の田口さんによるスピンオフ作品です。
まさかの2人、まさかの白鹿さんが受け、そして今作では72歳の田口さんが若返ってのおじいちゃん攻めです。
敬愛していた代議士の桜庭さんが亡くなり、桜庭の地盤を引き継ぐ孫の為、繋ぎとして白羽の矢が立ってしまった田口さん。白鹿さんの企てに乗った田口さんだったが、夜ごと遊びに行こうとする所為で、スキャンダルにならないかと白鹿さんは気が気ではなく…。
ツンツンツンデレで、桜庭さん為なら汚れ仕事も行ってしまう狂気さとある意味健気さを併せ持つ白鹿さん。そんな白鹿さんが、田口さんの言動や性技に翻弄される姿にギャップ萌えしますね。少し加虐心が擽られる言動も堪らないです。中身はおじいちゃんなのに、茶目っ気があって、包容力と甘さがある田口さんのギャップもまた良いので、是非とも読んでほしいです。
SSペーパーのタイトルに通り、本編その後の信濃くんと山辺さんのことが書かれています。
でもまさか、絡み中に72歳の老バリスタに戻った山辺さんの口から入れ歯を取り出す、という夢を信濃くんが見たところからSSが始まるとは思いませんでした。
入れ歯の夢を見たことで、道行く老人に目が行ってしまう信濃くんを見て、老け専の信濃くんの為に若返らない方がよかったのか?と少し悩んでしまう山辺さん。
老け専の誤解を解き、これからの想いを伝えたり、入れ歯の夢を見ても信濃くん曰く萎えることはなかったし、歯が抜けた後の顔にも愛しさを覚えていた、信濃くんの山辺さんへの愛は揺るがないのでご心配無く。