バーバラ片桐先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
エロ 4
意地っ張り 3
シスコン 3
乳首 3
な感じだと思います。
ルースさん× 悠生さんのカプです。
因みに、口絵あり、挿絵8ページ分あります。
今作は、乙女ゲームの異世界転生、オメガバースや魔法といった要素が盛り沢山です。
乙女ゲームの悪役令息のブラッドさんに転生さた悠生さん。前世では父親の暴力や極貧生活を送っていた。妹の葵さんにも貧しい思いをさせていたことから、同じ乙女ゲームにキリエさんとして転生していた葵さんを、トゥルーエンドに導く為に、画策します。
しかし、シスコンはそういうものだけど、若干悠生さんがシスコン過ぎて、妹の幸せが俺の幸せ、とルースさんの対する想いよりも、キリエさんとルースさんが結ばれるようにする言動には、意地っ張り過ぎてちょっとうんざりしましたね。
個人的にBL作品に於いての女性の介在があまり好きではないので、悠生さんがシスコンってだけで、うーん…ってなっちゃいました。
でも、シスコンではありますが、徐々にルースさんに惹かれていく悠生さんなので、2人の想いが結ばれるのは物語り終盤ではありますが、焦れったい恋愛要素はあります。
シスコンな悪役令息の悠生さんにグイグイアプローチするルースさんは、呪いをかけられている為、禍々しい瘴気を放っていたり、髪が黒くなっていたり、タイトル通りの黒王子ではありますが、特に「腹黒」とかではないです。帯にも「ヤンデレ王子」と書かれていますが、やはりヤンデレでは無く、悠生さんを運命の番だと確信し惹かれるようになり、それからは積極的に甘くアプローチしてくるので、黒王子などの言葉だけのイメージよりは優しげで好感が持てます。
今作はオメガバース要素もあり、ルースさん曰く、運命の番である悠生さんとの絡みは言わずもがなの濃厚さで、比較的に乳首責めが多く書かれています。
乙女ゲームのシナリオで、悪役令息である悠生さんに待ち受けている結末は…。ルースさんにかけられている呪いは解けるのか。トゥルーエンデを迎えるキャラは誰なのか。気になる方は、是非とも読んでほしいです。
青木らき先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
エロ 4
翻弄 3
チョロい 2
ツンデレ 2
な感じだと思います。
瀬戸くん×糸倉くんのカプです。
成績や授業態度が悪い所為で進級が危うい糸倉くんに、先生からの提案は、学級委員長の瀬戸くんに家庭教師をしてもらうことだった。瀬戸くんからの授業を嫌々受ける糸倉くんだったが、瀬戸くんからの思わぬ接触に敏感に反応してしまい…。
受けの糸倉くんは家庭の事情からお金が必要でアルバイトが優先。その為、友人関係や恋愛重視のクラスメイト達とは住む世界が違うと、距離を置こうとします。
しかし、瀬戸くんの家庭教師をきっかけに、瀬戸くんからの意地悪な絡みに翻弄されていきます。
攻めの瀬戸くんはクラスの王子様、優等生とカテゴライズされる攻めですが、複数人の女子からデートに誘われたり、刺激的なことしよう、と女子が肌をチラ見せしてきたりして、瀬戸くんの方も「誘われるままに遊んで求められることをして飽きたらばいばい」と独白していたので、糸倉くん以外の脇役に対して、あまりその気がないようだけど、そこそこ遊んでる感じがしたので、私の勝手なイメージで、これって王子様?優等生?ただ陽キャ寄りのヤリチン系では?と思ってしまいました。
瀬戸くんからの意地悪やからかいに警戒したりツンな態度を取る糸倉くんだけど、身体に触れられた時の「ひゃっ」とか「びゃっ」とか「ぴゃっ」という反応が可愛くて、加虐心がくすぐられるのも頷けますね。
瀬戸くんからの独占欲などで翻弄されて、少しキャパオーバーになってしまう糸倉くん。少しだけ2人の仲が拗れますが、比較的には凄く大きな波乱はないです。
お互いの言動に心を乱されながらも少しずつ距離縮める描写と刺激的な絡みも堪能出来るので、是非とも読んでほしいです。
するがしぎ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作は上巻併せて作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
クーデレ 4
ギャップ 3
エロ 3
な感じだと思います。
上巻に引き続き、椎葉くん×成希くんのカプです。
椎葉くんが推していた「Batsu」本人だと気付いた成希くん。混乱しながらも椎葉くんへの想いを自覚し、伝える。晴れて恋人同士となった椎葉くんと成希くんだが、椎葉くんは成希くんを大事にしようとゆっくり関係を進めようとするが…。
ついに恋人同士となった椎葉くんと成希くん。勿論絡み描写がありますが、成希くんのことを大事にしない椎葉くんは、最初はキスだけ、次は手だけ、のように段階を踏もうとします。しかし、絡み中に見せる成希くんのエロ可愛い姿に、理性が崩れそうになります。
それもその筈、上巻序盤での塩対応だった成希くんが、少しずつクーデレになって、ちょっと天然発言や見つめられた時に勘違いでキス待ち顔をしたり、絡みでのトロけた涙目や積極的になっていく感じがとにかく可愛い!そして塩対応だった時からのギャップが凄まじいですね。ほんとエロ可愛いんですよ。椎葉くんが我慢出来なくなりそうなのも頷けます。
上巻では椎葉くんと成希くんの距離感や関係性がゆっくり変化していく描写に萌えましたが、下巻では成希くんのクーデレ具合やギャップの凄まじさ、お互いの想いを伝え合ったからこその凄艶な絡みや充実感溢れる2人のやり取りが堪らないので、是非とも読んでほしいです。
するがしぎ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
クーデレ 2
独占欲 2
しんみり 1
エロ 0
な感じだと思います。
椎葉くん×犬見くんのカプです。
趣味で曲作りをしている大学生の椎葉くん。ある日、高架下で踊る、同じ大学生の犬見くんと出会う。塩対応な犬見くんだが、踊っていた時の曲を作った「Batsu」のことが大好きなようで。しかしBatsu本人である椎葉くんはそのことを言い出すタイミングを逃していて…。
受けの犬見くんは、最初こそ塩対応ですが、徐々にクーデレな言動が垣間見えます。
そんな犬見くんの言動や徐々に心を開いていく姿に、気になり出して、ほんのりと独占欲を募らせる椎葉くん。そして犬見くんに想いを寄せていることを伝えます。
椎葉くんがBatsuだとバレたかもしれない、と椎葉くんと犬見くんの間で少し距離が出来てしまいますが、お互いにどうやって考えや思いを伝えようとしているので、相手のことを悪く思っていないので、2人の仲はそこまで拗れるようなことはないですね。
上巻では絡み描写がありませんが、椎葉くんも犬見くんも物凄く陽キャって訳ではないからこそのゆっくりと距離が縮まっていく描写や相手のことをしっかりと考える心理描写が堪らなく尊いです。
まだ2人が結ばれてないのと、やっぱり絡み描写も気になるので、次巻も読ませて頂きます。
ぽぽたぱぽた先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
コミカル 3
スパダリ 3
チョロい 3
エロ 0
な感じだと思います。
大月さん×高梨さんのカプです。
タイトルの通り、今作はDom/Subユニバース作品で、巻数が表記されているので続きものです。
受けの高梨さんは、学生時代に読んだエロ本がドギツイDomSubものだった所為で、トラウマとなり、自身のSub性を受け入れられないでいます。
そんな高梨さんのSubドロップに出会し、コマンドでケアしてくれたDomの大月さん。見るからに包容力抜群のスパダリですね。以前、高梨さんの出会っているので、その時から高梨さんに好意を抱いているようで、ほんのちょっと意地悪な言動をする時があるが、基本的には甘くて優しくて、今のところ裏の顔みたいな一面もない、まさにスパダリです。
自身のSub性を受け入れられない高梨さんですが、大月さんのコマンドでトロトロになってる姿が可愛くてチョロくて、即堕ち2コマみたいになってる感じに思わずクスッと笑ってしまいました。
でもその後すぐに歯を食いしばってフーッフーッ言いながら「夢見心地でございましてッッ」と若干抵抗しようとしているのがまた面白くて笑ってしまいました。
大月さんから相性が良いからとパートナーになって言われ、それを断った高梨さん。でもDomの大月さんもプレイで癒やされると知って、仮契約でパートナーにならないかと、今度は高梨さんの方から言い出します。でも何故か大月さんから断られてしまう。高梨さんに「好きです」と言ってはいるので、大月さんが仮契約を断った理由があるとは思うけど、少しずつ良い関係良い雰囲気になっている2人なのでちょっともどかしかったですね。
大月さんの従兄弟の虎雅さんの存在、バーテンの愛ちゃんの助言から、大月さんへの恋心を自覚した?高梨さん。大月さんと高梨さんのパートナー契約はどうなるのか、気になることは色々あるが、しんみり描写もほとんどなく終始面白くて楽しいので、次巻も読ませて頂きます。
本編で、想いが通じ合った時の龍治さんとチャロくんのことが書かれています。
風俗店の営業中、龍治さんは海鮮鍋をしている竹田さんと市村さんを見つけます。その行動や竹田さんの発言から、これは龍治さんが見ている夢かな?と思うのですが、勿論龍治さんは夢だとは思い至らないので、鍋から出てきた茹で蟹状態のチャロくんに動揺するので、少し心苦しいですね。
でもチャロくんを蘇生させる為に鍋の中のチャロくんに人間の素を与えようとする描写は、側から見ると少し笑えてしまいますね。
その後、夢から覚めた龍治さん。本編では、龍治さんの背中を傷付けてしまったチャロくん視点でしたが、その時に龍治さんはどう思っていたのかが書かれているので、それぞれの想いが分かって愛しさが募りますね。
そしてチャロくん発案のとんでもない絡みに振り回されてる龍治さんやチャロくんのしりとりにクスッと笑えます。
笑えるやり取りや痛みがあっても愛しいと思えるお互いの想いが本当に素敵です。
しみり先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
健気 5
エロ 4
絆され 3
乳首 3
モフモフ 2
な感じだと思います。
テンくん×香月さんのカプです。
デザイナーの香月さんは乳首が感じ易いことがコンプレックスだった。しかし、吸われたり舐められたい願望も持ち合わせていた。そんな時、祖母にお世話になった、という化け狸のテンくんが家を訪ねてきて…。
受けの香月さんは、乳首責めされてみたいがプライドが高くて誰にも頼めない。しかし、何も知らないテンくんを居候させる条件としてバター犬ならぬバター狸として利用します。
無知なテンくんを言葉巧みに利用したり、乳首責めが合格だと判定した時に、全自動オナグッズをゲットしたと、内心で喜んでいる香月さんなので、側から見たらかなり酷い人では…と思うかもしれませんが、コミカルな雰囲気とテンくん健気さが可愛くて、それに徐々に絆されていく香月さんなので、少し好感は抱けるので、そこまで酷い人とは思わなかったですね。
攻めのテンくんは化け狸なので、人間の動作や知識はまだ乏しいが、一生懸命行動している姿が可愛いですね。無知な乳首責めだけでなく、香月さんの為に家事を覚えたり、香月さんにモフらせろ、と言われた時に狸の姿になっているのが、また可愛くて堪らないです。
冬の間だけの居候、テンくんの発情期、香月さんの意地っ張りな言動から、2人の仲が少し拗れかけますが、テンくんの真っ直ぐな言動と想いに、絆されて甘くなっていく香月さんが織り成す、ほっこり可愛いやり取りを是非とも読んでほしいです。
堀ボリ先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
溺愛 5
イチャラブ 4
雄っぱい 3
コミカル 3
エロ 3
な感じだと思います。
シグルドさん×カイリさんのカプです。
まさにタイトル通りで、受けのカイリさんは人魚で、密漁されたカイリさんに人間のシグルドさんが一目惚れしたことで、買い取るところから物語りが始まります。
物語り序盤こそ、密漁の所為で怪我をしていたりとカイリさんの不憫な姿がありますが、シグルドさんに懐いてからの求愛や言動が逐一可愛いです。イラストがデフォルメキャラで描かれているシーンも多くあるので、コミカルな描写と相俟ってクスッと笑える可愛さが満載です。
絡み描写で、カイリさんの穴が1つ多いことに気付いたシグルドさん。カイリさん曰く両性とのことですが、真っ白修正なので、2つの穴の描写は少し分かり辛いですが、シグルドさんの絶倫具合やカイリさんの肉感を唆るムッチリとした雄っぱい、お尻やヒレの曲線美など、まさに溺愛交尾が凄艶です。
シグルドさんの溺愛やカイリさんの求愛に、ニコニコニヤニヤしてしまう可愛さで、終始イチャラブしているので、是非とも読んでほしいです。
ねあ先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
可愛い 4
モフモフ 3
無邪気 3
エロ 0
な感じだと思います。
神の使い、神使であるきつねのうりくんがとにかく可愛いですね。きつねの獣人ではなく、元々が動物のきつねだからか、言動が動物寄りで、指を舐めたり甘噛みしたり、ほんと無自覚にあざといことをしてくるのが可愛いです。
物語り冒頭で、既に繋人くんとうりくんが同居しているので、一瞬「2人の出会いの描写は?」と思ってしまったのですが、物語り中盤で2人の出会いやうりくんがどうしてきつねからケモミミの人間になっているのかなどが描かれています。
無邪気で可愛いうりくんの言動にキュンとしたり翻弄されたりする繋人くん。少しずつこの気持ちは何だろう?となりますが、恋愛要素的にはまだまだこれからって感じなので、今作では、思わずキスしちゃう絡みまでです。でもそのやり取りがまた可愛いのと、モフモフとキュンキュンも楽しめるので、是非とも読んでほしいです。
ほじゃな先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
血表現 3
エロ 3
仄暗い 2
執着 2
な感じだと思います。
ローレンスさん×テオさんのカプです。
逆十字の痣を持つ男に家族を殺されたローレンスさん。復讐を遂げる為、殺し屋となり、男の情報を追っていた。そんなローレンスさんを支える恋人のテオさん。ローレンスさんの意思を尊重してはいるが、ローレンスさんを失うかもしれない不安も抱えていて…。
まず、攻めのローレンスさんは殺し屋なので、血表現は勿論、モブキャラを殺めている描写もありますので、苦手な人は用心してください。
ローレンスさんが男に復讐することを受け入れているテオさん。教会に居たり服装から祭司みたいですね。でも帯に書いているので分かるのですが、テオさんは天使です。そして天使であることは、ローレンスさんも知っています。なので、帯やあらすじに書いてあった「罪を隠す天使」や「大きな秘密」は、天使であることを隠している、という秘密ではないようなので、何が罪で何が秘密なのか、仄暗い雰囲気を相まって、ドキドキしましたね。
因みに、その罪や秘密はあれかな?と思った描写が、丸々1ページを使って描かれていて、まるで絵画のようでまさに「天使降臨」って感じなのにやっていることとのギャップが凄まじくて、個人的には好きな背徳感でしたね。
ローレンスさんの復讐、テオさんの秘密、最後まで気が抜けない物語りの展開に目が離せなかったです。この結末は何エンドになるのか、読む人によって変わると思います。それと、仄暗い雰囲気もありますが、ローレンスさんとテオさんのやり取りはほのぼの可愛らしい描写もありますので、是非とも読んでほしいです。