山田睦月さんのレビュー一覧

青春残酷物語 小説

菅野彰  山田睦月 

思春期の病と再会愛

BLとして読むには難しいお話だ…。

攻め視点です。

彫塑家の哲朗は、大学講師や美術系専門誌の寄稿などしながら細々と暮していた。ある日、年齢を詐称してアイドル俳優をしている元同級生・晴親が自宅を訪ねてくる。テレビのワイドショーによると、晴親は所属事務所の社長を刃物で刺して逃亡中。なぜ晴親は自分のもとへ姿を見せたのか…?哲朗は10年前に彼と自分が起こした心中未遂事件の記憶が嫌でも蘇ってくる…

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恐怖のダーリン 小説

菅野彰  山田睦月 

ゾンビBL?

ユーモア&ペーソスが共存する作者様の独特な作風を味わうには、本作がそのよき見本になりそう。あまりにテーマが重いので、笑いの要素がなければ読めないお話です。身体的なエロはないけど、関係性のエロスは堪能できます。

美しい高瀬兄弟の兄・偲の死から始まるダーク・コメディ。

高瀬兄弟は常に一緒。特に排他的な偲は弟の恵を溺愛するかのように異常なほどガードしていて、まるで近親相姦をにおわせる…

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愛は冷蔵庫の中で 小説

松前侑里  山田睦月 

恋は錯覚

22歳の意地っ張りな新米教師と、25歳の口は軽いけど男前な天文学の研究者の恋のお話。

自然であたたかくてきゅんとなる、素直にいいなあって思えるお話でした。
内容はスタンダードなんですが、出会いから恋人になるまでの葛藤をじっくり堪能できます。本編1作に番外編2作が入っていて、1作のボリュームは多くないはずなのに、すごく充実したお話でした。

主人公で小学校の新米教師の葉月は、学校の高等部…

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アウトレットな彼と彼 小説

松前侑里  山田睦月 

リハビリ?

2人の出会いというかきっかけが、ちょっと珍しいなと思いました。ただ、キャラクターのタイプからも無理のない流れでしたね。

善貴(攻)は不器用で言葉足らずかもしれませんが、別にダメというわけでもないんです。皆人(受)は、松前さんの受キャラクターにはあまりいないタイプなんじゃないでしょうか。いろんな面でハッキリしてるんですよね。そもそも、恋愛下手のリハビリをって発想自体が前向き。

正直な…

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愛は冷蔵庫の中で 小説

松前侑里  山田睦月 

当て馬スピンオフ。

『階段の途中で彼が待ってる』で、詳細はともかく当て馬だった飛島(攻)をメインにしたスピンオフです。

前作のレビューにも書きましたが、私は飛島が好きではないんですよ。ダイキライ!イヤなヤツ!ではまったくないんですが、少なくとも好みのタイプとは違います。

ただ、そのわりにすんなり読めましたね。
飛島と葉月(受)の組み合わせがよかったのかな?飛島はあちらではただ鬱陶しかったのに(当て馬だ…

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階段の途中で彼が待ってる 小説

松前侑里  山田睦月 

三角関係?

とりあえず三角関係?って感じのストーリーでした。

CPとしては誰が誰と、っていうのは最初からわかりきってるんですが、いわゆる『当て馬』役の立ち位置が、ちょっと意外と言えば意外だったかな。

とにかく、大人キャラクター2人があまり好きになれませんでした。
私は早希(受)は結構好きですね。たぶん、早希がいちばん好みの別れる(ダメな方が多そうな)キャラクターだとは思いますが。

理一(…

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サマータイムブルース 小説

桜木知沙子  山田睦月 

物足りない

切なそうな表情のイラストが気になり
あらすじから、再会系統だとわかり
切ないを期待し購入

期待しすぎたのか、全く切なく感じませんでした
四年のブランクが響かない
すれ違いの想いが切なくない

学生時代の二人がイメージしにくい

女性が絡んでいたので
私の脳内で、嫌だなと思ってしまった
事が大きな要因な気もします。

長く好きな気持ちを持っていたわりには
盛り上がりに…

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非BL作品

コランタン号の航海 ~アホウドリの庭~ コミック

  山田睦月 

七つの海に名を馳せる、不思議な船コランタン号

最初に再度明言、「BLじゃあありません!」
レーベルはウィングスコミックス。

ナポレオン時代の英国海軍を舞台にした海洋冒険ファンタジー、
第一部「水底の子供」、第二部「ロンドンヴィジョナリーズ」に続いての第三部です。
今回の舞台は、北大西洋赤道付近。
オリエントの不思議な力「ガンガーの封じ玉」を奪ったパンドラ号を追って、
辿り着いたアフリカです。
対ナポレオン戦争後の植民地時代を…

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長い間 小説

久我有加  山田睦月 

登場人物の魅力がさっぱりわからない

王道モノです。
王道でも、人物に魅力があればいいと思うんだが、これはキャラの魅力とその落とし込み方に盛大に失敗しています。
美形の人気俳優とフツーの大学生、はいよくありがちですね。
それはいいとして、美形の俳優が、美形以外、なんら魅力が伝わってこない!
ポスターの表情がキーワードになっているはずが、どんな表情なのか、描写があまりにもお粗末すぎる。
その割には無駄に手間隙かけてじれったい展…

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アウトレットな彼と彼 小説

松前侑里  山田睦月 

多分成功したのかな

皆人は結構ポジティブなキャラクターだと思う,必ずしも話せばわかるというわけじゃないからね。
他人同士が分かり合うのは至難の業で,その殆どが分かり合えたと思い込んでいるだけなのではないだろうか。
とはいえ最後にはお互いの誤解やわだかまりも解けたのだからそれが無力では無いのはなんとなくわかる。
皆人は子供の頃の経験から好きな仕事に就くのを諦めているので,実力も条件も揃っているのに何もしない善貴を…

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