松前侑里さんのレビュー一覧

センチメンタルなビスケット 小説

松前侑里  RURU 

あくまで理想論。

「希望」と書いて「のぞむ」と読む希望は、通っていた美大の講師としてきていた広之のデザイン事務所にスカウトされます。
恋人でもある彼の職場…しかもかなり良い就職先とあってルンルンだった希望ですが…、事務所には大嫌いな犬がいたり、社員には嫌われたっぽいし、
挙句、広之は実は既婚者だったと知って驚きと失望が一気にやってきます。
すぐに「辞める」「別れる」と告げたものの、広之は自分を必要だといってく…

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もしも僕が愛ならば 小説

松前侑里  金ひかる 

設定が逸品

 まず、この設定で面白くない訳がない。

 三十路を過ぎた准教授と料理の上手いカフェ店員、そして母親に捨てられたショックで喋る事が出来なくなってしまった子供。それぞれ魅力的なメインキャラクターに加え、脇を固めるキャラクター達もまた良いんです(特にわんこ達が!)。

 離婚の原因が男との浮気という一見どうしようもない攻めですが、読み進めていくにつれその不器用さが憎めなくなります。受けは初…

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春待ちチェリーブロッサム 小説

松前侑里  三池ろむこ 

雪だるまは好きですか?

 一言で言うと、ツンデレと雪だるま萌え。

 ゲイである事を隠して生きる教師・稜と、親友に恋してしまった高校生・悦也。障害の多いこの二人が結ばれるであろう事は表紙を見た時点で分かるのですが、その過程がとても可愛らしくていじらしくて切なくなります。
 特に受けである悦也の子供っぽさが実に思春期の少年らしく、やきもち焼きな受け好きにはたまりません。

 何よりも、物語のラスト。

「…

1

水色ステディ 小説

松前侑里  テクノサマタ 

変わっていく想い

正直この作品を読んだのが1年前くらいなので、しっかりとは覚えていません;
でも、あのとき微妙な感想を持ったことだけは確かです(´-Д-`)

皆実(主人公)はみんなと違う自分が苦しくて迷子になっていた心を、
成行がすくい上げてくれます。自分の気持ち…―
親友の誠一へのゆき場のない想いを、聞いてくれる成行と徐々に親しくなっていくうちに皆実はいつしか成行を好きになってしまいます。
そんなと…

2

コーンスープが落ちてきて 小説

松前侑里  宝井理人 

可愛い ほんわか 

だけど物足りない

空気感と挿絵のマッチはとても良いです。

しかし、ドラマティックな展開には期待できないです。
萌えポイントもほややんとしすぎてて、そこはガッツリしたものをぶちこんでおかないと芯ができないよ!という感じでした。(決してエロ部分のことではなく)
エロがなくてもいい作品はいいんですが、なんとなく好きでなんとなく宙ぶらりんです。
素材はとてもいいのに・・・(むしろエロは必…

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春待ちチェリーブロッサム 小説

松前侑里  三池ろむこ 

大人は笑顔の裏に「傷」を隠していたりします・・・

松前さんがあとがきで仰ってますが「教師本×十四冊」めだそうです。好きなんですねー、教師。
私も“教師”は好きだけど、攻じゃない方がいいかな~。
個人的にです。
なんとなく、教師は「受」が好き(笑)。

親友に彼女が出来て初めて恋心を自覚した雪降るバレンタインデーの日。悦也は公園で雪だるま相手に酒盛りする酔っぱらい男に出会う。
つい、失恋したことを話し、親友と同じ高校を受けるのを止めると…

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カフェオレ・トワイライト 小説

松前侑里  木下けい子 

いまがわからないと悩んでいる時に

劇団を主催する普通じゃない父親に反発して、普通の人生を選びたい。だから、演劇も嫌い。
性格がしっかりめの美人の彼女と結婚して堅実な人生をと思っていたのに、振られてしまう。
橋の上で指輪を落としそうになって、自殺を間違われて、祐介に無理矢理助けられてから、未来の予定が変わっていく。

演劇科の講師の祐介(マイペース包容力攻め)×グラフィックデザイン科二年の真樹(意固地な現代少年風受け)
ゲ…

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春待ちチェリーブロッサム 小説

松前侑里  三池ろむこ 

ツンデレ萌えとは、こういうことか!

ツンデレはただの乱暴者であんまり可愛くない子だと思っていたのですが、この作品でツンデレ萌えに開眼しました!
受けの悦也が悶える位、可愛いのです。
先生なんか嫌いなんだからね、仕方ないからつきあってあげるけど、みたいな感じで、素直じゃないっぷりが、もう可愛くて可愛くて。
本心が丸わかりだからかもしれません。
さりげなく、先生のドMぶりもよかったです♪

英語の教師・稜(27)女性にもても…

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カフェオレ・トワイライト 小説

松前侑里  木下けい子 

青春小説

木下けい子さんのイラストとお話の雰囲気がよく合っていました。
真樹の心情がすごく丁寧に書かれていて、一種の青春小説みたいでした。
ちょっとポエミーっぽいというか・・・
親への反抗心や認めてもらいたい、という思い、進路についての悩みなど、言葉にしてしまうと簡単だけど、感情はそんなに単純じゃない。なかなか整理のつかない気持ちに共感できるだけに、裕介に助けられながらも、最後は自分の気持ちや進むべき…

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プールいっぱいのブルー 小説

松前侑里  夢花李 

夏にぴったりな爽やかな話

BLの夏の課題図書お勧めとして出そうな位、爽やかな話です。
プールのあるアパートに一人暮らしをする事になることになって、お隣さんの絵本作家の千晶と絵描きの圭介と知りあいになって、アパートを舞台に恋や夢、人生に悩むBLと言った感じのお話。

千晶は「オレンジ&ムースの」作家で、料理も上手くて、おまけに綺麗。
正に圭介のお嫁さんのように見えるのですが、当人達は違うと言って、千晶には恋人がいる。…

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