真瀬もとさんのレビュー一覧

上海夜想曲 小説

真瀬もと  後藤星 

つらい困難を乗り越えた末に

 主人公は秋里凛。
 凜は、英国から来た貴族の青年・エドモンド・フォスターと出会う。
 彼は、英国貴族であり、推定相続人に指定されていた。
 凛とエディは、少しずつ惹かれ合い、やがて互いの想いを伝え合った。
 エディは凛のことを「竜胆に似ている」と言い、凜はエディの目の色が竜胆の色だと思った。

 エディが帰国することになり、エディは凛と一緒に生活することの許しを得るために、凜を連れて…

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上海夜想曲 小説

真瀬もと  後藤星 

弟の恋人に「「ここまでやるかーっ?!」な鬼畜な所業!

時は大正8年、外圧で荒廃した「魔窟・上海」
英国貴族の弟「エドモンド(エディ)」が、留学先日本で恋仲になった純粋可憐な「凜(りん)」を、エディの兄に紹介する為に手に手を取って上海へ赴いた所から、凜の地獄の始まりでした。

その地獄は、これから読む方の為に端折りますが、痛ましさは半端ではありません!痛過ぎです!
凜はエディの話の端から、その兄弟仲が何か訳ありだと気付いていましたが、まさかエデ…

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きみは天使ではなく。 小説

真瀬もと  あとり硅子 

幸せの記憶があれば

12年前、たった1週間、それも少しの時間だけを一緒に過ごした、天使のような子供
その幸せだった時間の記憶だけを頼りに、詐欺師をしながらも、ぎりぎり人間として恥ずかしくないように成長してきたアーヴィン。
アメリカで、それなりの財産を稼いだアーヴィンは、その時の子供トマスの、傾いてしまったグレンフォード伯爵家の窮状を救うべく、イギリスへ戻ってきたのですが、、、

イギリス郊外の貴族の館(森付き…

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上海夜想曲 小説

真瀬もと  後藤星 

過酷な運命

あらすじに「凛を襲ったあまりに過酷な運命」とありますが。
本当に過酷でした。
魔都・上海を舞台に、英国貴族と日本人青年の甘く切ない
異国情緒漂うラブストーリーなのですが。
あまあまを期待すると、かなり痛い目にあうと思います。

最愛の人・エドモンド(エディ)と上海に渡った途端、
主人公・凛がある事情によって拉致されます。

主人公が危機一髪!なところに、グッドタイミングで助けが…

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スウィート・リベンジ(3) 小説

真瀬もと  金ひかる 

「愛している」と言えない

アルジーへの愛をはっきりと自覚したバート。
しかしアルジーはバートの気持ちを信じてくれません。
アルジーもバートの事を思っているのに、
彼の気持ちには応えようとしないのです。

近づいたり離れたりを繰り返すアルジーとバート。
アルジーを幸せにしたいバートと、自分は幸せになってはいけないと
頑なに思っているアルジーとの切ない擦れ違いが泣かせるのです!

お互いの思いが通じ合い、「よ…

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スウィート・リベンジ(2) 小説

真瀬もと  金ひかる 

愛してはいけない

切なさと痛さが最高潮!な感じの2巻でした。
南仏で甘い蜜月を過ごしたアルジーとバート。
心が触れ合い、二人の距離も近くなったかも?と甘いときめきを覚えるバートに、
英国に戻った途端いきなり別れ話を切り出すアルジー!
お前は鬼か!(怒)と。本に向かって叫びそうになりました。

アルジーは壊れているというか、病んでいます。
そんな彼を支えて「愛したい」と願うバートですが。
アルジーの抱…

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スウィート・リベンジ(1) 小説

真瀬もと  金ひかる 

愛しているのは別の人

貴族のアルジーに出資してもらい、探偵事務所を開いているバート。
二人の関係は投資する人・される人というだけではなく、
夜はベッドも共にする仲なのです。

それでは「恋人同士」なのか?と問われると、それは「違います」。
なんと二人にはそれぞれ愛している人がいます。
お互いに好きになってはいけない人を好きになり、
相手へのやり場のない思いを持て余して傷つき、
その傷を舐めあうように身体…

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きみは天使ではなく。 小説

真瀬もと  あとり硅子 

天使とジゴロの不器用な恋

アメリカから生まれ故郷イギリスへ舞い戻った、赤毛の青年・アーヴィン。
彼の帰郷の理由は「天使」の窮状を救うため。
その天使の名はグレンフォード伯爵トマス・ラッセル。

アーヴィンは汚い手で奪い取られたトマスの屋敷を取り戻すために、
ある計画を立てます。そして繰り広げられたコン・ゲーム。
そこにアーヴィンとトマス、そしてトマスの元恋人ギルフォートの
三角関係が絡んでくるのです。
献身…

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熱情の契約 小説

真瀬もと  笹生コーイチ 

麗しき英国愛憎劇

20世紀初頭のイギリス。
とあるパーティーで再会を果たしたクリスとロドニー。
二人の出会いは10年前。
下働きの男・ロドニーが名家の子息・クリスを力で制し、
禁忌の快楽を教えたのです。ロドニー18歳、クリス13歳でした。

独善的に振る舞い、幼いクリスに王のように君臨したロドニー。
そんなロドニーを愛するあまり、不安と混乱に陥り、死を選ぼうとしたクリス。
二人とも若く未熟で、特に幼…

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