西田ヒガシさんのレビュー一覧

天使のうた(2) コミック

西田ヒガシ 

愛を与える人

破滅の年齢、特に男性は父親が死んだ年齢を越えられるかが、壁になる。
愛し慣れていない父親と、愛され慣れていない息子、そこに関わる人間味溢れる医師。
傷付いた医師が救うべき親子。

知らないものを理解するのは難しく、愛されたから終わりになるような簡単なものではないのです。

しかし、あの涙はホンモノ。
医師に関わったことで向かう幸せが親子に訪れます。

万人に読んで欲しい作品です。

6

天使のうた(1) コミック

西田ヒガシ 

トラウマの連鎖

トラウマは人にどれだけの影響を与えるのか、負の連鎖とは止まらないのか。

愛されたいという、万人にある願望。愛とは無限だと、考えさせられる作品。

7

影あるところに コミック

西田ヒガシ 

めちゃくちゃ好きです

 「ちるちる」さんが出来たのが去年(?)で、レビューを書き出したのも最近なので、つい新しい作品の感想を書いてしまうのですが、やっぱり大好きな作品はレビューしておかないとねー、ということで。

 「影あるところに」です。

 西田先生のはどれも好きですが、これは何度も読み返してしまいますね~。

 誰にも言えない愛と、かなわぬ恋。妻もいて男で院長で、と不倫する外科医の男。真剣に愛しあって…

6

天使のうた(1) コミック

西田ヒガシ 

「人生はクソなのになぜ生きる?」

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:めちゃオススメ)
BL作品の多くは恋愛というゴールに向かって物語が展開し収束していきます。そういう話も好きだけど、少し食傷気味の方にぜひ手に取って欲しいのがこの作品です。
もちろん男同士の恋愛も描かれていますが、なによりこの話の最終目的は2人の男の救済と1人の少年の旅立ちなのです。

どこか冷たい美貌のピアニストのクリスと、純朴で人のいい医者ミシェル。
クリスの…

5

天使のうた(2) コミック

西田ヒガシ 

人を蝕むのは人だが、人を救うのもまた人である。

虐待ものの本を読むと、その多くに共通するのが「暴力で支配されてきた人間の多数は、激しい怒りや憎しみを抱え込む」ということです。
例えば、虐待により多重人格障害になった人間の人格の一つに、暴力を振るった張本人(多くは父親)の名を名乗った破壊的な思考を持つ人格がいるというように。
これは極端な症例ですが、そうでなくても大なり小なり憎悪を抱え、明確な殺意を生むことも珍しくないようです。
悲しいこと…

11

素晴らしい失恋 コミック

西田ヒガシ 

“素晴らしい”失恋…

あまりの切なさに涙が止まらなくなりました…。
“素晴らしい失恋”……まさにそうだと思います。

どうしようもなく部長に惹かれているのに、「大したことない、どこにでもいるオッサンだろ」といいながらも部長の声や視線の全てを意識したり、部長に誉められて小犬みたいに無邪気に喜んでしまう内藤が可愛らしく、恋してるなぁと思います。
部長を想って「俺を抱きしめてほしい――俺を抱いて…。」と願う内藤が切な…

4

天使のうた(1) コミック

西田ヒガシ 

心の傷が癒えるときは・・・?

色んなBLレビューブログやサイトでランキングに入っていた作品だったので購入。
ずっと買いたかったのですが、他の本を買ってしまい最近になってしまいました。
西田さんの作品は「天使のうた」以外では「願い叶えたまえ」を購入したことがあります。

おやじをかかせたら右に出る物がいないと言われている西田さん。
「天使のうた」はその通りだと思わせる作品だったと思います。

心の傷を持つ者通しの恋…

2

天使のうた(2) コミック

西田ヒガシ 

クリスの心は音楽とともにある

2巻の後半は、泣けました。

クリスの心の傷が明らかになる一方でクリスはどんどん追い込まれていきます。
36歳というクリスの父が破滅した年齢になり、自分もいつか破滅するのだと思っているクリス。
その破滅の時を確信してしまったかのように、クリスはアレックスの元へ行きました。
そして、まさかの行動。

しかし、あの行動はクリスが今まで戦ってきたものだったんですね。
自分が、自分の血が、…

6

素晴らしい失恋 コミック

西田ヒガシ 

オヤジ、オッサン、おじ様、どう呼んでもボーイではないけれど

コレもBLって言っていいのかな?
ボーイズは欠片もいないし

BLって簡単に括るけど、「男」は、「男の子」ばかりじゃないわけで
萌えポイントも十人十色
書きたい物を書こうとしたら、必然的にこうなった

そう「西田東」ってだけでも明らかなように、
全編、コレ、みごとにオッサンしか出てこない。
「平均年齢」にしちゃったら40代?  みたいな

で、この、オッサンへのラブが切ない

3

青春の病は コミック

西田ヒガシ 

これを読む前には「願い叶えたまえ」は必読

って言うか、「願い…」3巻を読み終えたら、この本もぜひ読んで欲しいです。

表題作の他に、「願い…」の工藤メインの後日談が入っています。
この短編が、「願い…」全巻を踏まえて読むと、工藤しか登場しないのに、「幸せに生きているであろう深見」が、より胸に迫ってきます。

もちろん、表題作と、書き下ろしの表題作とのリンク小話もいいです。

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