西田ヒガシさんのレビュー一覧

願い叶えたまえ(3) コミック

西田ヒガシ 

マンガの文法って言うか、技法の上達も大切。 

文法や技法は、絵の上手い下手とはまた別のこと

西田東作品、とくにこの「願い叶えたまえ」の1を初めて読んだ時、絶対話は面白そうなのに、何だか読み辛くて、読んでてストレスたまって、たまって
それから、しばらく、西田作品は敬遠していた。

それが、改めて西田作品を読んで、ストーリーの面白さに嵌ったというか、、

で、

なんで、西田作品を読めるようになったかというと、この 願い叶えた…

4

天使のうた(1) コミック

西田ヒガシ 

なにもかも失った男二人

なんだろうこの、西田東さんの漫画を読むときの安心感は。
またまた親父コンビです。
最初はスーパー年の差カップルかと思ったんだけど、違って良かったw

主人公は医者(攻め)。
愛する妻と子供がいて、幸せな家庭を築いている。
ある日攻めは、不思議な子供と知り合う。イタズラだけど人懐っこくて賢い子供で、仲良くなる。
その子供の父親が、受けです。ピアニストで、のちに指揮者になる。彼にも妻子がいる。
攻めは…

3

天使のうた(2) コミック

西田ヒガシ 

クリスの闇を救えるのは

完結しました。
泣きました。
一巻では、イヤミで愛のない父親として登場した天才指揮者のクリス。
この巻で、彼の闇と狂気の原因が明らかになります。
主人公で医者のミシェルは、クリスとアレックスの親子にとことんまで関わり、その真っ直ぐな性格で、救い出します。

西田東さんの作りだす生々しくて複雑な人物像が、大好きです。
とくにクリス。狂気を最大限に発揮したシーンでは背筋がゾッとして凍りつきました。
ラ…

6

ドント・クライ・マイ・ベイビー コミック

西田ヒガシ 

異才です、やっぱり

大根役者のようなセリフ、ちょっと適当に描いてません?って言いたくなるような絵柄、なのにどうしてこんなに面白いのでしょうか。
セリフが完結明瞭で分かりやすく、こっちの心に突き刺さってくるからでしょうか?
キッチリスーツのサラリーマンが時々崩れることによって親近感がわくからでしょうか?

表題作を含め4作がサラリーマンもの、1作が古代ヨーロッパ?もの、これが、下克上になりそこなったのかこの続き…

4

ドント・クライ・マイ・ベイビー コミック

西田ヒガシ 

限りなく「神」評価に近い「萌」なのです。

サラリーマンと窓拭き歌手の、ぶきっちょで優しい恋愛。
パリッと音がしそうなクールな仕事人間藤田の、仮面が外れる瞬間がたまらんのです。
彼に萌心の本土を直撃されて、うっかり悶え死にそうになりました。

西田さんの作品には(特に恋愛に対して)不器用な人間が多く登場します。
ゲイでネコだと自覚しつつも仕事人間という仮面の下に、その性癖を押し殺してきた藤田もまたその一人。ある日窓拭き青年と出会っ…

3

見つめていたい コミック

西田ヒガシ 

恋愛はどんな人間をも変える

妻子持ちおっさんリーマンとナンパでチャラ男のままならない恋愛に、ティッシュのお世話になりました(もちろん涙ですから!)。
はぁ~もう~、どうしてくれよう、好きです西田東氏。すきだーーー!
表題作は全4話。1話目では援交に近い印象の二人の関係が、話が進むにつれどんどん真剣味を帯びていくのです。

どうせ自分の事は飽きるまでの遊びだろうと思い、カズキがいなくなったらどこかで他の若造でも拾うか?…

15

見つめていたい コミック

西田ヒガシ 

なんて下手な絵なんだ

絵が下手です。
でも話が超好きです。
過去にレビュー書いたみなさんが、神評価してるのに納得しました。
リーマンものを描かせたら右に出る者はいないといわれる西田東さん。ほんとその通りだと思った。どこにでもいそうなただのオヤジを、可愛げのある愛しいオヤジだと思わせてくれる。オヤジにときめく。キュンとなる。胸が苦しくなる。

受はどこからどう見てもパープリンのイマドキの若者です。
で、お互いに『相手は本…

11

影あるところに コミック

西田ヒガシ 

すごい説得力です

泣いた。
登場人物の心情の移り変わりに、物凄い説得力を感じました。
さすが西田東さんだ。

舞台は病院です。
中道という医者には、恋人がいた。その病院の院長だった男だ。彼が脳梗塞で倒れ、そこに息子がやってくる。
息子は最初、中道を恨んでいる。確かに自分の父親のホモの愛人なんて、受け入れられるはずがないよね。
そして、院長が死ぬ。
息子やその母親がたんたんと院長を見送るなか、愛人の中道だけが心から院…

4

彼の肖像 コミック

西田ヒガシ 

西田さんいいなぁ

良短編集です。

『彼の肖像』
日本画家の卵と、画家の大家の息子の話です。
日本画家の卵の性格の悪さが非常に私好みでした。才能にくわえ、絵のためならお世辞におべっかなんでも使う。しかもゲイで、誰かれ構わずセックスする尻軽。
それを見抜いて反発してた息子は、その二面性の更に奥にあるピュアな魂に触れて惚れてしまう。
セックスシーンに萌えました。ノンケが、経験豊富なゲイの受けと初エッチするのってツボです…

2

恋をしましょう コミック

西田ヒガシ 

笑って泣ける、オッサンたちの讃歌

短編集です。
やっぱ西田東さんにはハズレがない。

表題作はじめ全部良かったんですが、『連れていってくれ』にガーンとやられました。
ああ、なんでこんなに私は性格の悪い男が好きなんだろう。
嫁と子供がいるノンケな上司を好きになってしまったリーマン。
どういう経緯があったのかはきちんと描かれませんが、冒頭、その上司はアル中で仕事を辞め妻子に逃げられてます。
リーマンは酒に溺れる元上司の部屋に通い、面倒…

4
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