杜山まこさんのレビュー一覧

疵(スキャンダル)―篭の中には青い鳥 小説

かわいゆみこ  杜山まこ 

人生と仕事

シリーズ通しての感想ですが、、、、

官僚って(真面目に働いている方々)、本当に大変な仕事されているんですよね。そこにBLを入れるってのは無理が・・と思いながら読み出しましたが、まぁ想像出来てしまうというか、あるかも・・って思えるのが不思議。かわいさんの力なのかも知れません。古い作品なので、大蔵省?ナニソレ美味しいの?とか出てきますけど(笑)ノーパンしゃぶしゃぶなんぞ、懐かしいを通り越してあの…

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疵 スキャンダル4 小説

かわい有美子  杜山まこ 

良きライバル

疵~スキャンダル~シリーズ完結編。

この二人は一体どこにむかっていくの?!と思いながら読んでいましたが、
なんだかドロドロしていた人間関係が綺麗におさまっていくではないですか。

篠田との関係精算も一波乱あるかなと考えていましたが意外とすんなりでした。
桐原と奥さんも、恋愛感情は抜きの支え合う家族として丸く収まった感じでしょうか。
(ただ個人的には奥さんの気持ちの切り替えが早すぎた…

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疵 スキャンダル3 小説

かわい有美子  杜山まこ 

距離を置いて気づきはじめた気持ち

疵スキャンダルシリーズ3作目。

秘書官職をめぐってのわだかまりも解消されて、いい関係に戻ったかと思われましたが、桐原が大事にしている同級生からハガキをきっかけに不穏な雰囲気に。
嫉妬した司馬が放った心無い一言にショックを受けた桐原はまたふさぎ込んでしまいます。

司馬も嫉妬しちゃうほどの自分の気持ちに気づかないし、うまく噛み合わない二人がじれったいです。
それにしてもお風呂で2時間メ…

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疵 スキャンダル 2 小説

かわい有美子  杜山まこ 

受けの鈍さにイラっ

疵スキャンダルシリーズ2作目。

嫁が不倫相手の子供を妊娠し家庭に居場所がなくなった桐原は、司馬に保証人になってもらい逃避部屋を借ります。
司馬まで合鍵を使って頻繁に通っているのですが、大蔵省のキャリア官僚が1Kの部屋で1枚の布団に寄り添って寝ている姿を想像すると笑ってしまいます。

そんな中、官房副長官秘書職の候補に自分と司馬が挙がっていることをしった桐原は、篠田に頼んで秘書職を勝ち取…

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疵 スキャンダル 1 小説

かわい有美子  杜山まこ 

職場の顔と家庭の顔

有能なエリート官僚として出世コースを歩んでいる桐原も、一歩家庭に入れば婿養子で肩身の狭い立場。
更に追い打ちをかけるかのように、子供ができないという事実が発覚し、男色家の大物官僚の相手まですることに・・・。

そんな時手を差し伸べてくれたのが互いに牽制しあっていた同期の司馬でしたが、弱さ丸出しで司馬にすがりつく桐原のもろさに驚きでした。
普段気を張っている仕事ゆえ、ちょっとしたことで弱さが…

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今度こそ本気! コミック

杜山まこ 

リーマンものが多め

ピアスレーベルだからか中は非常にえろかったです。えろがありきで成り立つストーリーというタイプでした。
ストーリーよりえろが読みたい時向けだと思います。
いい意味でとてもBLぽいというか、少し昔の作品だからなのかベタだと感じるものが多いですが、ベタゆえに何気なく読むには楽しいです。
絵は少女漫画のようですが綺麗でした。

一番お気に入りなのは「素直になれなくて」という大学生×リーマンで、年…

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疵 スキャンダル4 小説

かわい有美子  杜山まこ 

大団円でないエンド

個人的に大満足だった4巻。

ものすごく単純に言うと、これまでの痛みがすべて溶けて流されていく、そんなハッピーエンド。しかし、大団円にしないのがかわいさんのいいところです。最後までしらけずに、しかも読後感のよい作品でした。

不義をした妻、弥生との関係、権力に逆らえなかった篠田との関係、そういった負の関係が清算され、かけがえのないものとなった、司馬との新しい関係が始まる。

一方の司馬…

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疵 スキャンダル3 小説

かわい有美子  杜山まこ 

展開するストーリー

ここへきてつらい流れですが、愛がほの見える描写で、一応読者としては”安心”して読み進められる。。かな?

ここへ来て初めての明確な別れ。司馬に対して明らかに自分の気持ちを意識した桐原。
一方司馬は、かけがえのない息子との共同生活を得るため、分かれた元妻との同居を始めます。桐原に別れを告げる司馬。ひどい男。。。

耐える桐原がいじましい。そして耐える強さがある。そこだけが救いです。

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疵 スキャンダル 2 小説

かわい有美子  杜山まこ 

二人の関係は。。。

どんどん追い詰められる桐原。線が細いながらも色気があり男好きする彼は、政財界の大物に気に入られてしまう。

それを知りながらも受け止めようとする司馬。しかし、仕事上の軋轢が絡んだとたん、二人の関係はこじれてしまう。

どうなるのか、今後の二人は。。

司馬の悪友、有馬がいい味です。とんでもなく洒落者で頭も切れる有馬、司馬の桐原に対する心の動きに気づき、図らずも後押しするような役どころ。…

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疵 スキャンダル 1 小説

かわい有美子  杜山まこ 

名前呼びが萌えます

シリアスなリーマン、官僚もの。お互いに閉塞感のある境遇の同僚が出会い、逢瀬を持つ。

二人、特に受けの境遇を考えるとかなり痛いのですが、読むのがつらいという程ではありませんでした。安易に、お互いに深く愛し合う、という展開にならないのがさすが。何か、どうにも惹かれてしまう、というような、確約はないけれど求め合う、あやうい関係がよいです。

公務員がたたかれた一昔前の時代設定。大蔵省時代の官僚…

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