菱沢九月さんのレビュー一覧

同い年の弟 小説

菱沢九月  穂波ゆきね 

ケーキて。

同い年の義兄弟モノです。幼い頃に出会い、攻が受に長い年月をかけて片想いしていて思春期と共に暴走する…という展開は大好きなはずなのですが、この作品はそこまでグッときませんでした。菱沢九月さんらしい、穏やかで丁寧な描写ゆえかしら。あらすじだけ読むともっとハラハラするかと思ったのですが、どちらかというとまったりした気分で読みました。

また、受のユキがウジウジ…までは行かないもののちょっと湿っぽいキ…

1

飼い主はなつかない 小説

菱沢九月  高星麻子 

不思議な力を持った年上美人を溺愛する世話好き高校生

菱沢九月さんの作品では『小説家は懺悔する』のシリーズ以来久々に萌える作品に出合いました。
悪くないけどそこまで萌えないと言う感じだったのでご無沙汰してしまいましたが、不思議設定が気になって読んでみました。

浅井はオーラや死者の姿が見えてしまうというだけで、悪霊と戦うとか悪の組織に狙われるとかファンタジー設定は無しです。

だけどそんな変わったありがたくもない能力を持ってしまったことから…

3

本番開始5秒前 小説

菱沢九月  新藤まゆり 

地方のTV局が舞台

ごく普通の恋愛ものだと書かれていましたが、放送作家とディレクターというくみわせでしっかりしたお仕事ものだったので、ガッツリした恋愛ものというわけでもなく、新鮮でした。
しかし、恋愛ものとしてはちょっと薄めに感じたかも。仕事や業界についてはしっかり説明されていて下調べもしっかりしていると感じました。

主人公の幸也は就職に失敗し、地元の放送作家として働くことになりますが、そこで出会った番組ディ…

1

小説家は誓約する 小説家は懺悔する3 小説

菱沢九月  高久尚子 

小説家シリーズの三冊目

大きな展開や派手さはないのに、文章や心理描写がしっかりしているシリーズだと思います。
売れっ子小説家佐々原とコック兼、佐々原の家政婦兼、恋人の律。
楽しませてもらったシリーズです。

ただ、この3冊目は短編集なのですが、同じようなことで律が悩んでいるので、前回のラストがすごく良かっただけに、また同じようなことを繰り返しているな、、、と少々蛇足的な感じもしてしまいました。
個人的な意見です…

2

小説家は束縛する 小説家は懺悔する 2 小説

菱沢九月  高久尚子 

丁寧な恋愛観念

菱沢さんの小説家シリーズの2巻です。
1巻がおもしろかったので続きも読みました。文章やお話の流れが丁寧で好きです。あと、主人公律の悩んでいることや思っていることが無理なく共感できる気がします。

今回はラブラブなのに二人きりで家に閉じこもる生活に不安を感じた律が、またコックとして外で働きたいと思うようになるお話です。
ずっと二人でこもっていたからといって佐々原が嫌になることはないけど、別々…

2

飼い主はなつかない 小説

菱沢九月  高星麻子 

不思議なお話

分厚い本なのですが、面白くてスラスラ読めました。しかし、カップルの萌えとはちょっと違うな~と思ったので評価を迷いました。
ストーリーは面白かったです。

主人公のナツは変わり者です。
見えないものが見える能力を持っていて、そのために人間と関わらないようにしていて、普通の人間が認識できない。認識しないのかできないのか、人に声をかけられても立ち止まらない(生きてる人間じゃないかもしれないから)…

2

小説家は懺悔する 小説

菱沢九月  高久尚子 

最後の山場がすごく好きです

小説家×家政夫の同居系のラブストーリ。
菱沢さんの作品は私には当たり外れがあるのですが、こちらはとても好みでした。このくらいの歳の差が好きなのと、俺様×健気のスタンダードな性格が読みやすかったと思います。

冒頭からずっと付き合っていた男性に捨てられ、何をする気力もなくした律。親友の兄に頼まれて、とある有名小説家の家に家政夫として住み込むことになります。

冒頭のエピソードもそうです…

4

天国みたいなキスをして 小説

菱沢九月  やしきゆかり 

ドキドキ?ハラハラ?と紹介文にはあるけれど

短いお話だったのであっという間に終ってしまった気がしました。
その短い中にHシーンの数が多かったのと、ストーリーがシンプルだったので、さらっとしたお話だったなあ~と。

内容は特に悪いことはないと思うのですが、面白い!という感想も抱かず、かといってこれ以上ページ数を増やすような内容でもなく、むしろもっと短くてもよいのでは…というくらいの設定でした。

医学生の隆文と付き合う5歳年上のパテ…

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憂鬱な彼と無敵のロマンチスト イラストつきSSカード 特典

雪と砂漠

片面は表紙イラスト。文字とキラキラがないと、羽川が相田を襲おうとする前みたいでちょっとエロさが増して感じました。

裏面は上下二段に、後日談のSSが書かれています。
羽川のサイドから語られます。
羽川は、相田が白くて細いから、壊してしまわないように慎重に触れています。以前はガラス細工のように落ちて砕けるかは分からなかったけれど、今は小さな爪しか持たないくせにとても弱い子猫に似た脆さを感じて…

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憂鬱な彼と無敵のロマンチスト 小説

菱沢九月  桜井りょう 

包容力のある年下男が素敵!

1冊丸ごと表題作です。相田(受け)の目線で進んでいきます。

雪国出身の相田(受け)は付き合った人が事故、急病、雪山で滑落遭難、と次々と不幸になることから、3か月限定でしか男と付き合わない事にしていた。だが、永峰は結婚を決めていたことから安心してしまい期間内は恋人として甘い顔で過ごしてしまったところ、別れを切り出したところストーカーになってしまう。相田は仕方なく、期間限定で付き合っていた男の後…

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