一穂ミチさんのレビュー一覧

小説ディアプラス創刊50号記念「書き下ろしプチ文庫」 特典

皆さんそれなりにお幸せなようで

記念誌的番外編詰め合わせ本のお約束通り、どの作品もその後のふたりの甘あま生活のお話です。
収録されているのは、結構以前に発行されたものから、割と最近発行の物まで15編。
そのうち既読の作品は6本でした。
既読作品でも、結構古めの物が多い感じ。
っていうか、
「あれ?この本ってそんなに以前にでたんだっけ?」
的な、
なんだか、月日の経つのが早いなぁってしみじみしちゃう。
既読作品だと…

3

小説ディアプラス創刊50号記念「書き下ろしプチ文庫」 特典

結ばれてもなお、心配は尽きない

一穂ミチさんのみ既読でしたので、大変申し訳ございませんが
『シュガーギルド』番外編のみのレビューとさせていただきます。
(お目当てだったものでw)


『sugar and spice』
達生の部屋で寛ぎながら、何気なく車買おうかな、と和がもらした一言で
思わぬ冷戦状態になる二人。
自分の車ってやっぱりいいなと言う和に対して
「原油は上がってるし、維持費もかかる。寮には駐車場…

5

ふったらどしゃぶり 初回限定特典書き下ろしショートストーリー 特典

一顕はいいお婿さんになったと思います~☆彡

読めば読むほど一顕は良い旦那さんになっただろうなと思います。
ちょっとしたプレゼントをしようって考えたり。
こういうの思いつくタイプの人って、ノンケとしてはいい男だと思いますよ~。
ほんっと結婚向きだと思います。
温かい家庭で子供は2・3人とか、そんな感じです。
独り身だったらお仲人さんしちゃうわよ!
かおりは惜しい人を逃しましたね~。
こんなに愛し慈しんでくれる人、逃したんですから…

7

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

やさしさにつつまれた孤独を癒す方法

セックスレスカップル『一顕×かおり』、同居しているのに一線を越せない・越したい『和章×整』の2組のカップルが出てくるお話でした。
まず全体的にフェミニンな一冊~という印象でした。そして一顕と和章が可哀想だったなーと思いました。

一顕って本当はセックスしたいだけじゃないですよね。
彼が一番求めていたのは「本音で話し合える関係」じゃないかな、と思いました。
セックスレスだけが問題の本質じゃ…

26

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

刹那的で美しい人間の営み

詩情豊かな文章で、セックスと人間関係という生々しいテーマに切り込んだた意欲作だと思います。

本書には二組のカップルが登場します。
◆一顕&かおり
同棲中の男女カプ。1年ほどセックスレス。
◆整&和章
同居する友人同士。
整は和章が好きでセックスがしたい。
和彰は整を抱くことはできないが、整が大事で一緒に暮らすことを望む。


好きな人とできない。
肩にかかる小雨にのように…

33

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

手に取らずにいられない表紙

表紙がいいな、と思いました。
頭を下に向け、整(受け)の顔を見ないまま
ビニール傘を、差し出している一顕(攻め)。

一方の整は、一顕に顔を向けるものの、
こちらも、その視線は微妙に逸らされています。

ほんの少しの勇気で
キスを交わせる距離でありながら
雨の中たたずむ不器用な二人の構図。

コンビニで買った安っぽい傘というのがまた良い。
本編の雰囲気が上手く表現されていて…

20

off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

全てが愛おしい

一穂作品の中でも最も好きな一冊です。
やはり佐伯という人物の強烈な魅力が大きいですが、
文章や物語の構成も素晴らしい。


四十代半ばの幼なじみ男女三人。
根の深い三角関係の正体を、過去-現在をオーバーラップしながら徐々に解き明かし、ある一点で爆発してまた穏やかな日常に戻る…という構成に大変引き込まれます。

この繊細な物語世界を、
三人のうち最も鈍感でまとも(に見える)良時の視…

11

ふったらどしゃぶり 初回限定特典書き下ろしショートストーリー 特典

Time after time

初回限定特典ペーパー、SS『ユアーズ』。

本編は苦しいような怒濤の展開で、いわゆるBL的な甘さは殆どなかったのだが、
(書き下ろしはまぁBL的ですが)
本編の後、付き合いだしてからの二人。

一緒に暮らしていた和章が嫌いだったので、TVを見る事がなかった整。
1人で暮らすようになってから、TVをつけて寝る癖がついたというのに、
別れの後の整の孤独と自由を見る気がする。

両親…

7

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

セックスはめんどくさい

冒頭すごく読んだ感あると思ったら、web で読んでいたのか。
初回を読んで、それっきり忘れてた。

間違いメールがきっかけで、誰にも言えずにいた、ぶっちゃけ過ぎな恋愛相談?しちゃたら、その相手は、微妙に親しい、会社の同期で、、、

この、二人の関係の設定が絶妙。
同じ会社でも部署がちがうから、毎日必ず顔を会わすことはないけど、同期だからそれなりに面識があって、会話する時も微妙なみなし…

7

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

セックスレスの事情を読む

セックスは気持ち良いから、セックスが日常になるはず。
そんな単純じゃないのが、この作品でした。

したい人としたくない人の同居ペア2組が説明されていきます。
したい方の男2人が同じ会社の同期。
それ以外は、住む所、暮す相手(男同士・男女)、仕事は別課だし、接点はない。
それが、間違いメールから、何の気なしに平坦に語った悩みが2人を近付けます。
相手の行き先が見えない苦悩や、それぞれの…

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