ふったらどしゃぶり When it rains, it pours

futtara doshaburi

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神216
  • 萌×255
  • 萌36
  • 中立20
  • しゅみじゃない34

279

レビュー数
38
得点
1428
評価数
361
平均
4.1 / 5
神率
59.8%
著者
 
イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルール文庫ブルーライン
発売日
価格
¥690(税抜)  ¥745(税込)
ISBN
9784040670249

あらすじ

(フルール文庫 ブルーライン)

同棲中の恋人とのセックスレスに悩む萩原一顕。
報われないと知りながら、一緒に暮らす幼馴染を想い続ける半井整。
ある日、一顕が送信したメールが手違いで整に届いたことから、互いの正体を知らぬまま、ふたりの奇妙な交流が始まった。
好きだから触れてほしい、抱き合いたい――互いに満たされない愛を抱えながら近づいていくふたりの距離。降り続く雨はやがて大きな流れとなってふたりを飲み込んでいく――。

表題作ふったらどしゃぶり When it rains, it pours

恋人と同棲中の会社員 萩原一顕 
総務課の同期社員 半井整

同時収録作品ふったらびしょぬれ

会社員 萩原一顕
同期社員 半井整

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数38

切なくて優しくて…!

この作家さんデビューがこの本です。とても静かな印象…静かに降り続ける雨が染みていくようにココロに染み込んでくるようでした
言葉の選び方や雨の描写がとても優しいと思いました。優しくて切なくて…とても好みの本でした。
レビューになっているのかな?と不安ですがとても優しい読後感でした。有難うございました!

1

読み飛ばせない物語。

先だって出たファンブックを読んで、ちょっと前に読んだものを読み返さなくちゃ!と思っての再読。
BL作品としてはなかなかに難しいテーマを、〜だけどもBLだからこそ成り立っている〜というような微妙なバランスで読み応えのある物語に仕立ててあるのが、やっぱり流石。

男という性の欲求のホントのところは、どんな本を読んでも、身近な誰ぞの様子を見ても正確には解りっこないのですけれど、この本を男性に読ませてみて「どう思う?」と聞いてみたいような、やめておきたいような。…結局書いてある一穂さんも女性なわけで。

登場人物の心情が(メインのカップルだけでなく)みんな、少しわかって少し分からない…といった感じですが、読むたびに色々と頭の中でぐるぐる回り出す物語です。
軽く読み飛ばせる本ではありませんが、ありきたりのラブストーリーに満足出来ない大人は読んでみると良いと思います。

余談ですが、一穂さんの物語世界を崩さないあとがき、あらためていいなぁ…。

0

全員に好感持てず

一穂さんからは遠ざかってたのですが、久しぶりに読んだ文章は以前にも増してすっきりと読みやすく、この作家さん特有の比喩表現は相変わらず素晴らしかったです。

間違いメールがきっかけで交流しはじめた攻と受が、実は会社の同僚で、お互い同棲している彼女や片思いの男性がいるけど、人には言えない悩みを抱えてるという話でした。
非常に良くできていて読んでいて楽しかったのですが、萌えたかというとうぅん……という感じです。

何だかよく分からんが突然好きになる、という展開ではなかったのでほっとしましたが、いちまいち乗り切れなかったのは、攻も受も卑怯というかどうにも好感が持てなかったせいかもしれません。
攻の彼女も大概ずるい女ですが、攻も問題から逃げているようでイラっとし、受の片思い相手は鼻持ちならない男で何考えてんのか分からず、しかもこいつもずるい男。
そして受もこれまた色々と卑怯な部分に目が行ってしまい、何コレ主要人物全員好感度ゼロだよ、という感じで、話は面白いけど萌えられずに読み終わってしまいました。

個人的には攻の彼女の先輩の方が人間くさくて好感が持てました。
そして受の友だちの平岩はこの作品の唯一の良心みたいな人で癒されます。

4

男と男、男と女の物語

自分の積み本の中で断トツの高得点だった作品をやっと読みました。激しく甘く、仔細に書かれているセックスの描写を除けば、BL作品ではなく一般作品のような…男と男、そして男と女の物語でした。

同性の幼なじみに叶わぬ恋をしているというBLファンタジックな存在の半井と、同棲中の彼女とセックスレスであることに悩むというリアルな存在の萩原。男の生理を女は分かっていないと要所々々で語られますが、そもそも作者が女性である時点でどんなにリアルに思えても萩原というキャラクターもファンタジーで、むしろ萩原の彼女の言い分やその先輩の本音にこそリアルに思えて…どうにも座りの悪い感じがしました。

ここで自分のジェンダー論を披露する気はないですが、男女関係なくセックスの意味を議論するいい材料になりそうな気がしました。好きな相手とセックスできないというのはやっぱりシンプルに淋しいことだと私は思います。セックスする関係の相手…恋人や配偶者や、そういう存在がいるかいないかでこの作品の印象は変わるんじゃないかなぁ。

相変わらず竹美家ららさんのイラストが苦手なので★-1ですが、珍しく男性にも読んでほしいと思った作品でした。じゃあ旦那にでも読ませよう…とは簡単にはならないけど。

3

顔を作る

メイクをすることに対して、顔を作るという表現で文章になっていたのが一番印象的でした。

受けの性格はイマイチ好きになれませんでしたが、攻めはかっこいいですね。

風俗にでも行けば性処理は出来るのに、気持ちが通じてないととか思う男なんでしょうね。BLはこういうところもファンタジックです。

良いお話だったと思います。

1

リアルすぎてまた辛い

ストーリーはとてもリアル。
リアルすぎて、現在レスの人にはかなり堪える作品なんじゃないかなと思います。
寧ろBLよりもNLでいいと思うのですが、それだとよくある話になってしまうのでBLにしたんでしょうかね。

この作品は読むのが物凄く大変でした。
一顕と整のどちらが発した言葉なのか、どちらの行動なのかが分かり辛く、更に現在と現在の間に突然挟まれる過去の回想シーンで混乱し、前に戻って再度読むという事を繰り返していたのでなかなか話に入り込むことが出来ませんでした。

美術館で一顕と整のメル友が誰だったのかが判明するシーンや、かおりの先輩夫妻の家にお呼ばれして一顕と彩子だけになった時のシーンとか、凄くいいシーンなのに乗り切れなくて残念でした。
上手く読めた人が羨ましいです…

1

タイトルとストーリーの進め方とキーワードとがカチっとはまった

前半は淡々と、しっとりと。進むにつれ怒涛の展開。
タイトルとストーリーの進め方とキーワードとがカチっとはまった
「巧い!」と感嘆させる作品です。
性欲だけでなく嫉妬や独占欲、心変わり
死別や離婚、浮気によるトラウマなど
現実社会では滅多に表に出さないけど多少の自覚や経験があるものを
本作品のキャラクターたちもそれぞれ「見せない」ように抱えていて
それが「リアルさ」を演出しているのだろうと感じます。
そこを「見せた」二人だから「お話」として成り立つのだろうとも。
細かい点を考え始めると一顕に対しては正当化し難いのですが
それもまた現実的といえなくもない。
IFを考えると、和章が整と救われる道も読んでみたかった、という気がします。

1

好きな気持ちと体を求める気持ちはイコールじゃない

セックスレスに悩む二組のカプ。
彼女を抱きたいのに拒まれる萩原と同居中の幼馴染の和彰から抱いてもらえない整。

同じ悩みを持つ萩原と整がひょんなことからメル友になり、知らない相手だからこそ悩みを相談しあいます。
それが同僚だと分かった後も、その関係は続き、ついに体を合わせます。

セックスへの強いこだわりも、切実な二人の前では全然いやらしさがありません。
体の関係がないから嫌いなわけではない。拒む方も拒まれる方も相手を思う気持ちがあるから余計に切なかったです。
戻る場所はあるのか。何を選ぶのか。

4人とも幸せになってほしいと思える作品でした。

4

萩原の彼女に共感してしまった

『ふったらどしゃふり』とその後の二人を描いた『ふったらびしょぬれ』の2作品が収録されています。
BLでセックスレスがテーマって、すごくビックリ!
そんなのあり得るんかいっ!!って……。
でも、読んでいくうちに、これってBLならではこそだなって気がしました。
BLじゃないとここまで書けないな……
私は、物語に彼女が出てきても気にならないので、この作品も全然大丈夫でした。
むしろ、萩原の彼女の気持ちは、かなり共感出来ました。
多分、登場人物の誰に感情移入したかというと、それは萩原でも、整でもなく、彼女……。
彼女があってこその物語。外せない存在ですね。

一穂ミチさんの作品はいつも思うのですが、会話の言葉の選び方が絶妙ですね。
会話によって醸し出される全体の空気感が好きで、一穂ミチ作品を読み続けてしまいます。

6

雨音が聴こえてくる空気感

この作品の持つ雰囲気が好きです。
雨音と一緒に雨の匂いまで香ってきそう・・・どの場面でも雨がすごく効果的だったと思います。

メールの誤送信から始まった交流。顔が見えない相手だから本音を明かせて、顔が見えないからこそ心に惹かれる。文字だけのやりとりなのに、そこから相手の気遣いを互いに感じ取るところ、いいなぁと思いました。
互いが同期だとバレた後、整と萩原がさらに惹かれあっていく過程は、雨粒のように透明な美しさがありました。
結構ごたごたしている筈なのに、二人の恋愛はとても綺麗な印象が残りました。

私は『ナイトガーデン』を先に読んでしまいました。
その中で和章が整に対して凄く重たい罪悪感を抱いていたので、相当酷いことをした、という先入観で今作を読み始めたのですが・・・私には和章が酷い奴だとはどうしても思えませんでした。
和章は潔癖なのかな。弱っている整が自分に依存する状況で、その状態を幸せだと思う自分自身にぞっとする、と和章は告白するけれど、それが嫌悪する程に悪いことだとは思えませんでした。
かおりも悪い女だとは思えませんでした。まぁ、無神経に周囲を傷つけていますが・・・その醜さや自己中を多少なりとも理解出来てしまったから、嫌いにはなれませんでした。

恋愛は綺麗なだけじゃなくて、どろどろとした生の人間の醜い感情までも含めて愛、と突きつけられた気がします。
萩原が同棲彼女有設定なので、女性の影がすごくチラつきます。それが苦手な方にはオススメしないな、というのが正直なところです。

1

この作品が収納されている本棚

PAGE TOP
  • 商品購入
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ