ふったらどしゃぶり When it rains, it pours

futtara doshaburi

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神237
  • 萌×260
  • 萌39
  • 中立22
  • しゅみじゃない40

--

レビュー数
42
得点
1564
評価数
398
平均
4.1 / 5
神率
59.5%
著者
一穂ミチ 

作家さんの新作発表
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イラスト
竹美家らら 
媒体
BL小説
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルール文庫ブルーライン
発売日
価格
¥690(税抜)  ¥745(税込)
ISBN
9784040670249

あらすじ

(フルール文庫 ブルーライン)

同棲中の恋人とのセックスレスに悩む萩原一顕。
報われないと知りながら、一緒に暮らす幼馴染を想い続ける半井整。
ある日、一顕が送信したメールが手違いで整に届いたことから、互いの正体を知らぬまま、ふたりの奇妙な交流が始まった。
好きだから触れてほしい、抱き合いたい――互いに満たされない愛を抱えながら近づいていくふたりの距離。降り続く雨はやがて大きな流れとなってふたりを飲み込んでいく――。

表題作ふったらどしゃぶり When it rains, it pours

恋人と同棲中の会社員 萩原一顕 
総務課の同期社員 半井整

同時収録作品ふったらびしょぬれ

会社員 萩原一顕
同期社員 半井整

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数42

雨の季節に

一穂先生の作品を読むのは、この本も合わせて5冊目になります。文章もキャラクター造形もどれを取っても、私の中ではハズレのない作家さんだなと思っています。『ふったらどしゃぶり』もとても良かったです。
読む前はあらすじなどから「これは不倫ものってことかな…?」と少し尻込みしていたのですが、決して変にドロドロした内容にはならず、逆に展開が気になって寝る間を惜しんで一気に読むほどでした。
雨の描写も、音や匂いや湿気が伝わってくるようで素敵でした。

恋人とセックスレスの一顕が、メールの誤送信をきっかけにメル友ができ恋人に関する悩みなどを相談していく。やがてその相手が同僚の整だと分かり…。といったストーリーです。
二人はやがて一線を越えます。でもそこまで泥沼展開はありません。
恋人とセックスレスとはいえ浮気は浮気ですから、書きようによってはもっとシリアスにもできると思います。それをドロっとさせずに、それこそ「ふったらどしゃぶり」といった感じに一つの瞬間的な事件・出来事として書かれているのが余計にリアリティあるなと思います。
溜まりに溜まった相手への不満が決壊して、一夜だけ過ちを犯す。世の浮気とか不倫ってこんな感じに始まるのかもなあ、なんて。
不貞は一夜だけで、次の朝からはまた恋人との生活に戻る。これは恋人との関係を円滑にするために必要なんだ。そう自分に言い聞かせていてもそこは人間、そう簡単にリセットなんてできないですよね。

『ふったらどしゃぶり』でも、一顕と整が一夜の肉体関係でお互いに本気になってしまいました。まあその前から惹かれあってはいたのかもしれないですが。
この辺が登場人物への評価が分かれるところなのだろうなと思います。
例えば整がもし女だったら、普通に不倫です。じゃあ男と男では不倫ではないと? もちろん不倫です。
でも男と女が不倫するのと、ノンケの男と男が不倫するのとではなんかちょっと違いますよね。男女はハナからそういう対象としてスタートできるけど、ノンケの男が男をそういう対象としてみることは滅多にないです。だから結果として不倫してしまった時、そもそも下心あって近づいたか、成り行きでそうなったか、捉えられ方が大きく変わると思います。
もちろんそんな簡単に分類できる話でもないのですが、おそらく赤の他人からしたらそう見えるのではないかな? そしてそれを一顕たちは利用したのだろうなと。男はそういう対象じゃない、だから男と関係を持っても心の浮気にはならないと。
この心理が上手いなと思いました。
男同士であることを利用してストレス発散し、結局お互いの人生を大きく左右する事件になってしまった。一顕たちの行動を厳しく見ればそう書けるのですが、一穂先生の魔法がかかると切なくてほろ苦い、そして萌えるお話になるのがすごいです。誰かに特別感情移入することはなかったのですが、それでも胸がキュンとなりましたし夢中で読みました。

私は一顕たちの無意識な打算に、ジェンダーと不倫についての社会での捉えられ方的なものをなんとなく考えてしまいましたが、読んだ人によって違った問題や主題が見えてくる作品のように思います。
セックスレスについて考える人もいるでしょうし、かおりや和章について掘り下げて考える人もいるでしょうし。色々な角度で楽しめる要素の詰まった、読めば読むほど味わい深くなる作品だと思います。
もうすぐ雨の季節ですし、雨音を聞きながら読むのもいいかもですね。

0

私には合いませんでした。

雪よ林檎の香のごとくがとても良かったので、評価の高いこちらも読んでみましたが…。
結果はハズレでした…すみません。

性交渉を拒まれる辛さに主人公二人が悩み、苦しみ葛藤するという構図であり、視点が主人公二人であるので当然主観的な語りにはなるのですが…
お前達ちょっと自分のことばっかり可愛すぎやしないかい??という感想を持ちました…。

二人はメールというツールを使ってお互い言いたいことを言い合えるフラットな関係を作っていきますが、一方でお互いのパートナーには踏み込みきれず言いたいことを曖昧にするずるい状況を作り上げています。
攻めも受けも二人とも一度も泣いたり喚いたり自分の意見を相手に聞いてもらって、その上で相手の言い分を聞こうと努力をしなかったよね??と…。もちろんパートナー達もその状況に甘えているのでずるいのですが、一番誠実でない方法でパートナーの心をこじ開けてやっと本心が得られて、何の意味があるのでしょうか…。
かおりさんの過去も、もっと一顕がちゃんと受け止めてあげればお互いが納得できる形で解決策があったかもしれないし(ぶっちゃけかおりさんの理由は没性交渉になっても仕方ないと思えるレベル)きょうびカップルセラピーもある時代なのに、最大限の努力をしたのかと思うと…ホンマに彼女のこと好きやったんか!?(笑)和章に関しても、整はあんなに長きに渡ってに支えてもらったのだから、この人はこう言ったらこう反応すると決めつけていかないでぶつかるべきだったと思います。たかがセックスというけれど〜と開き直る台詞がありますが、この台詞で完全にキレましたね(笑)自分が傷つかないように逃げた挙句が開き直りかよ…と。怒りが湧いてきました。
主人公二人とももう少しパートナーの内面に気を回す余裕があればな…と思い中立評価です。
俺に飽きても、俺の身体には飽きないでねというセリフも意地悪く『こいつはわからねーぞー』と思ってしまいました…。
救いを求めて和章さんのスピンオフも読んでみようと思います。

1

捉え方は十人十色。

評価が高かったので読んでみましたが、全く好みに合わなくて残念でした。

 何が駄目なのか、何が共感できなかったのか… 一番の原因は攻め側の彼女「かおり」という存在だと思います。BL作品に於いて、女性の存在が出てくるのは自分にとっては「いらないキャラ」なのですが、その「いらないキャラ」がいい味を出してくれる作品も多々あるのも重々承知。
 でもこの作品に於いてサブキャラである「かおり」「かずあき」の存在は重要な位置づけにあるのだけど、そのサブキャラに最初から最後まで嫌悪感しか残らず、メインのふたりの恋模様が、どしゃぶりの中にかすんでしまいました。
もしかして…作者さんは、そこも狙っていたのかな?って思えば、神作品なのかもしれません。


4

どしゃぶりの雨を見ると思い出す

萩原は、同棲中の彼女にセックスを拒み続けられる日々を送っていた。同じ会社の総務部で働く整は、両親が事故死し、自分を支え一緒に暮らしてくれた幼なじみ和章に報われない愛を抱えていた。そんな2人が間違えて送ったメールから出会い、惹かれていくお話。

メールは、普通の会話から始まり、何となく送ってみようかなぁと感じてしまうやり取りから、徐々に自分たちの今の状況を話すように。
会社は同じなので、顔を会わせているけど、まさかメル友の相手とは気づいていません。このドキドキ感も良かったし、運命的な感じで、ある絵を見て同じ内容のメールを送りあって分かったところも良かったです。
心は少しずつ惹かれているのに、お互いの現状に縛られている状態。でもあることがきっかけで萩原が電話をします。整に「つらい」と言ったら「じゃあすぐいく。待ってて」と返すところに、うわぁ!となりました。
すっごくいい流れの展開で、この後もドキドキしながら読みました!会社の同僚。いきなり恋人みたいにはいかないもので、甘々ではなかったのですが、これが徐々に甘々に!
この書き方がいいんです。
色々なしがらみがある2人ですが、結果は大満足。
一つだけ引っかかった事が、かおりの存在や考え方がリアルで、悪者って訳ではないのですが、同じ女として見ると、ただただBLを楽しむ為に読んだ場合、心にざわつきが残る感じがありました。
リアリティがあるお話を求めている方には、すごくいい作品だと思います。

3

切なくて優しくて…!

この作家さんデビューがこの本です。とても静かな印象…静かに降り続ける雨が染みていくようにココロに染み込んでくるようでした
言葉の選び方や雨の描写がとても優しいと思いました。優しくて切なくて…とても好みの本でした。
レビューになっているのかな?と不安ですがとても優しい読後感でした。有難うございました!

4

読み飛ばせない物語。

先だって出たファンブックを読んで、ちょっと前に読んだものを読み返さなくちゃ!と思っての再読。
BL作品としてはなかなかに難しいテーマを、〜だけどもBLだからこそ成り立っている〜というような微妙なバランスで読み応えのある物語に仕立ててあるのが、やっぱり流石。

男という性の欲求のホントのところは、どんな本を読んでも、身近な誰ぞの様子を見ても正確には解りっこないのですけれど、この本を男性に読ませてみて「どう思う?」と聞いてみたいような、やめておきたいような。…結局書いてある一穂さんも女性なわけで。

登場人物の心情が(メインのカップルだけでなく)みんな、少しわかって少し分からない…といった感じですが、読むたびに色々と頭の中でぐるぐる回り出す物語です。
軽く読み飛ばせる本ではありませんが、ありきたりのラブストーリーに満足出来ない大人は読んでみると良いと思います。

余談ですが、一穂さんの物語世界を崩さないあとがき、あらためていいなぁ…。

3

全員に好感持てず

一穂さんからは遠ざかってたのですが、久しぶりに読んだ文章は以前にも増してすっきりと読みやすく、この作家さん特有の比喩表現は相変わらず素晴らしかったです。

間違いメールがきっかけで交流しはじめた攻と受が、実は会社の同僚で、お互い同棲している彼女や片思いの男性がいるけど、人には言えない悩みを抱えてるという話でした。
非常に良くできていて読んでいて楽しかったのですが、萌えたかというとうぅん……という感じです。

何だかよく分からんが突然好きになる、という展開ではなかったのでほっとしましたが、いちまいち乗り切れなかったのは、攻も受も卑怯というかどうにも好感が持てなかったせいかもしれません。
攻の彼女も大概ずるい女ですが、攻も問題から逃げているようでイラっとし、受の片思い相手は鼻持ちならない男で何考えてんのか分からず、しかもこいつもずるい男。
そして受もこれまた色々と卑怯な部分に目が行ってしまい、何コレ主要人物全員好感度ゼロだよ、という感じで、話は面白いけど萌えられずに読み終わってしまいました。

個人的には攻の彼女の先輩の方が人間くさくて好感が持てました。
そして受の友だちの平岩はこの作品の唯一の良心みたいな人で癒されます。

5

男と男、男と女の物語

自分の積み本の中で断トツの高得点だった作品をやっと読みました。激しく甘く、仔細に書かれているセックスの描写を除けば、BL作品ではなく一般作品のような…男と男、そして男と女の物語でした。

同性の幼なじみに叶わぬ恋をしているというBLファンタジックな存在の半井と、同棲中の彼女とセックスレスであることに悩むというリアルな存在の萩原。男の生理を女は分かっていないと要所々々で語られますが、そもそも作者が女性である時点でどんなにリアルに思えても萩原というキャラクターもファンタジーで、むしろ萩原の彼女の言い分やその先輩の本音にこそリアルに思えて…どうにも座りの悪い感じがしました。

ここで自分のジェンダー論を披露する気はないですが、男女関係なくセックスの意味を議論するいい材料になりそうな気がしました。好きな相手とセックスできないというのはやっぱりシンプルに淋しいことだと私は思います。セックスする関係の相手…恋人や配偶者や、そういう存在がいるかいないかでこの作品の印象は変わるんじゃないかなぁ。

相変わらず竹美家ららさんのイラストが苦手なので★-1ですが、珍しく男性にも読んでほしいと思った作品でした。じゃあ旦那にでも読ませよう…とは簡単にはならないけど。

5

顔を作る

メイクをすることに対して、顔を作るという表現で文章になっていたのが一番印象的でした。

受けの性格はイマイチ好きになれませんでしたが、攻めはかっこいいですね。

風俗にでも行けば性処理は出来るのに、気持ちが通じてないととか思う男なんでしょうね。BLはこういうところもファンタジックです。

良いお話だったと思います。

3

リアルすぎてまた辛い

ストーリーはとてもリアル。
リアルすぎて、現在レスの人にはかなり堪える作品なんじゃないかなと思います。
寧ろBLよりもNLでいいと思うのですが、それだとよくある話になってしまうのでBLにしたんでしょうかね。

この作品は読むのが物凄く大変でした。
一顕と整のどちらが発した言葉なのか、どちらの行動なのかが分かり辛く、更に現在と現在の間に突然挟まれる過去の回想シーンで混乱し、前に戻って再度読むという事を繰り返していたのでなかなか話に入り込むことが出来ませんでした。

美術館で一顕と整のメル友が誰だったのかが判明するシーンや、かおりの先輩夫妻の家にお呼ばれして一顕と彩子だけになった時のシーンとか、凄くいいシーンなのに乗り切れなくて残念でした。
上手く読めた人が羨ましいです…

3

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