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表題作メロウレイン~ふったらどしゃぶり~

萩原一顕
27歳,会社員(営業)
半井整
27歳,会社員(総務)

あらすじ

恋人同士になった一顕と整のその後は……? 
同人誌、ペーパー、小冊子、サイト掲載SSなどをまとめた完全保存版。
もちろん書き下ろしもあり♥

作品情報

作品名
メロウレイン~ふったらどしゃぶり~
著者
一穂ミチ 
イラスト
竹美家らら 
媒体
小説
出版社
新書館
シリーズ
ふったらどしゃぶり When it rains, it pours
発売日
ISBN
9784403221248
4.6

(103)

(84)

萌々

(10)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
11
得点
479
評価数
103
平均
4.6 / 5
神率
81.6%

レビュー投稿数11

いつまでもずっと

同人誌は購入済みでもちろん読ませていただいておりますが
このように一冊になってまとめて読めるとなると幸福感の宝箱!!!!!
新郎側の幹事を任された一顕が
新婦側の幹事の女性にこっそり想いを寄せられ
LINEのやりとりを見てもいいと言われても
ちょっとやきもきしてしまう整が可愛い『恋をする/恋をした』の続きだという
書き下ろしの『恋をした/恋をしている』がとても嬉しくて
アルコール度数が高いお酒をちびちび舐めるように読ませていただきました。
いずれにしてもお互いが大好き過ぎて思わずため息がこぼれます。

自分とは違う他人をここまで愛せるなんて
その人にも同じように愛してもらえるなんて
いったいどれだけの人間がこんな幸せを感じられているのかと
胸がじりじりしたりきゅうきゅうしたり忙しいのです。
傷ついて傷つけてしまって側にいることを選んだ二人だから
一緒にいることが当たり前だと思えるようになるくらい
時々わがまま言ったりしてほしい。
それにしてもいまだに“嫌われるのが怖い”ってかわいすぎませんか??
一顕がそのままでいてくれる限り、
嫌いになることなんて無いでしょうに。
私も一顕のまっすぐなところがとても好きです。
整の、よくわからないツボも
あっさりしていそうで実は情が深いところも好きです。

足立も平岩も一顕のお兄さんもみんな味のあるキャラしていて
こんな世界で生きてみたかったww
特に、女の子大好きな足立が身を固めてしまっても
相変わらず軽口たたいてるのかよ~仕方ないヤツだなも~って思ってたのに
社員旅行中こっそり携帯で泣いてる娘ちゃんに声をかけているシーン、
泣いてしまいましてね。
私の娘にはこんな優しい父を選んであげられなかった申し訳なさと
単純に愛の温かさが染みてそうさせたんだと思います。
相変わらずぐいぐい抉ってくれるぜ……。
そこも全部含めて、やっぱり大好きなんです。

18

『ふったらどしゃぶり』の番外総集編

『ふったらどしゃぶり When it rains, it pours』の同人誌、ブログ掲載SS、特典、などをまとめて収録した「ふったらどしゃぶり」の番外総集編のような1冊です。

同人誌や特典は手に入れられなかったものもあるので、個人的にめっちゃ嬉しかった。

収録内容は、

・アフターレイン(『ふったらどしゃぶり When it rains, it pours』サイン会お土産小冊子)
・秋雨前線(同人誌)
・ハートがかえらない(同人誌)
・LIFE GOES ON(同人誌)
・恋をする/恋をした(同人誌)
・その他掌編(美ログ掲載SS等)
・泡と光(同人誌)
・ひかりのにおい(同人誌)
・ひかりのはる(同人誌)
・恋をした/恋をしている(書き下ろし)

です。

同人誌によっては「ナイトガーデン」の和章×柊のお話が収録されているものもありますが、今作品は一顕×整のお話だけが収録されていました。


時系列としては『ふったらどしゃぶり When it rains, it pours』のその後のお話。同僚の結婚、ちょっとしたすれ違い、なんかを乗り越え、信頼関係を盤石なものにしていく。

主人公がリーマンという事もあって、きらきら感はあまり無い。
地に足をつけた、と言えばいいのか、どちらかというとどっしり、しっとり、といった展開。それがまた良い。少しずつ、でも着実に。そんな大人の恋が描かれていて、萌え捲りました。

同人誌に掲載されている作品は読もうと思えば読めるわけですが、サイン会で配布された小冊子はなかなかのレアものだと思います。未読の方は是非。

名前も知らず、メールだけでお互いの思いだけを吐露しあった。
恋人との関係に悩み、相手にすがった過去。
そんな二人が、少しずつ、でもきちんとした信頼関係を築いていっている。

『ふったらどしゃぶり When it rains, it pours』にも激しく萌えましたが、こうして、彼らの「それから」が読めて幸せです。

まだまだ、彼らのお話を読みたいです。

13

二人だけの恋だから

体の関係から始まった一顕と整が、季節を積み重ねて、恋を育んでいく様子が描かれています。

初めてのお家ごはん、ささいな喧嘩、小さな嫉妬、バースデーサプライズ。楽しく微笑ましいです。
整が雨の日も一顕と一緒に外出を楽しむようになったり、一顕の爪が短く整えられるようになったり。二人の変化から恋が伝わってきます。

でも、過去の恋が消えるわけではなくて、ふとした時に思い出す痛みを、二人が心と体で上書きしていくのが、いいなと思いました。
雨の音、雨の匂い、雨に光る路面。二人を包む雨も、「ふったらどしゃぶり」のときより、ずっと穏やかで優しく感じられます。

どのお話も好きですが、特に好きだと思ったのは、「海を見に行こう」と「ひかりのはる」でした。

「海を見に行こう」
夏祭りで、整が自分と一顕の名前が並ぶのを見たくて、ちょっと“工夫”するところが、すごく可愛いいです。そして、“おしまいの日”に思いを巡らす一顕からは、整への愛おしさが伝わってきます。

「ひかりのはる」
一緒に住もうと言ってくれない一顕に不安になって泣いてしまう整と、毎日セックスしたくなりそうで言えなかったと告白する一顕。こらからも「知らなかった」と気づくことがあるのでしょうね。二人が、すっかり恋人らしくて、いいなと思いました。

誰にも言えない二人だけの恋だから、嬉しいことも苦しいことも、全部二人で分け合って、だからこそ二人の恋は甘く切ないのかもしれません。
「何もいらない、傍にいて。」二人の恋のすべてだと思いました。

13

ここでハマりました

一穂先生ビギナーです。”YESかNOか”がそんなにしっくりこなかったのですが…(なぜだろう?)本作でめった刺しに刺さりました。といっても、”ふったらどしゃぶり”も、結ばれるところまではそんなにしっくりきてなくて(これまたなぜ?)、後半からハマりました。社会人の日常をめちゃくちゃ丁寧に描くなぁ~…というところで、非日常を求める心のストライクゾーンに入らなかったのかもしれないのですが、登場人物が手にするお洒落アイテムが魅力的で真似したくなったりと、”萌え”とは全く関係ない部分で、ちょいちょい印象に残るものが多かったです。100%ジャケ買いだった本作、くっついた二人の番外って安心して読めますよね。糖度高めで大好きです。このくらいずっとイチャイチャしててほしい。お互いに執着することにまだ躊躇する二人が、徐々に徐々に恋人としての関係を深めていく過程に、春夏秋冬が織り込められていて、さらにその文章が美しいので繰り返し読みたくなる作品です。
個人的にツボなのは、”彼女と別れたイケメン(攻)が、モテてモテて困っちゃうけど、男の恋人がいるということをカムアウトできないヤキモキ”というところです。自分の恋人に片思いする女子のTwitterを半井さんが密かにウォッチしちゃう”恋をする/恋をした”は萌え転げました。

”同性カップルを認めた会社に届け出をだして同棲の日々”を読みたいので、ぜひよろしくお願いします。

6

一顕と整のありふれた日常の短編集

一顕と整のその後が気になって、電子版を購入。

一遍が3分ほどで読了できる短編集だから、外出時にちょっと読む本にピッタリかもしれない。
一顕と整の二人が、雨の音で、思い出す話などの雨音に絡むあれこれ。

二人のやり取りには、著者一穂流の処世術集の一面もあると思う。
こんな時、どうかわしたら角が立たないか、など、参考になるのは特に一顕が詰まったときの内言場面。

整は、一顕が困ったり、焼きもちを焼く素直な性格が好きで、故意に一顕を追い込んで楽しむ捻じれた性格。

整は、同居していた幼馴染に告白して拒否された。
一顕は、同居していたかおりにセックスを拒否された。
そして、ひょんなことから整と一顕は、肉体の交渉を持つ仲になって、情愛は後から育まれたもの。
二人はいつまで仲良くできるんだろう?・・と愛育成中の二人のやり取りが、気になってしまう。
いつまでも仲良しでいてくれたらいいな。

3

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