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10/16(合計:156件)
たうみまゆ
詩雪
ネタバレ
※ネタバレ含みます。 数えきれないほどの曲を知っていても 「好きな曲は?」と問われたら答えは「ない」 なぜなら「好き」を知らないから …なんて悲しいのだろう。 舞台は札幌ですね。よくあるパターンの、記憶喪失が登場する話じゃないだろうと思ってはいましたが、後半の展開にはちょっと驚きました。その部分で好みが分かれる作品かもしれません。後半にかけシリアスが目立っていきますが、ゆるふわキ…
snowblack
札幌のちょっと中心から外れた商店街の片隅の中古レコード屋。 その「きつね屋」の店長・東海林に拾われた、記憶のない青年タイ。 一度聞いた旋律は忘れない、音楽の生き字引のような彼だが 好きな音楽はないという…… たうみまゆさんは好きな……というか、とても気になる作家さん。 この新作も、そのひと味違う独特の味わいは健在。 CD屋じゃなくてレコード屋というところもいいし、 商店街の彼…
はるぽん
中古レコード店を営む東海林(攻め)は、ある日ゲイバーのママから記憶喪失の青年(受け)を預かる。1年前にひどい様子で行き倒れていたというその青年にタイと名を付け、共に暮らすようになるが、タイには記憶がない代わり、一度聴いた音楽をすべて記憶するという能力があった。 記憶喪失の受けと、中古レコード店店長の攻めの話です。 受けには聴いた音楽をすべて記憶する能力があり、その能力を使ってレコード店…
みみみ。
久々に表紙買いしたコミックですが、良かった…! 静かな映画のような作品。 作品のトーンに引き込まれました。 静けさの中に熱がじわじわと広がる感じとでも言えばいいのか。 読んでいてとても心地よい温度感です。 ストーリーも良いのです。 ヤクザの息子と秀才の優等生。 クラスメイトだという以外にこれといった接点のなかった二人がある雨の日をきっかけに接点を持ち始めます。 〔城田〕はヤクザ…
トーゴ
タイトル、あらすじ、表紙。 これだけで勝手に盛り上がって読み始めたせいか、いつまでたっても立ち止まったままの関係に焦れったく感じてしまいます。 与えられた役を演じるだけと言い切るだけの二面性。畑中の底の知れない資質を感じては、ひねくれた思考回路の先にある単純なものが見えにくく時々BLなのを忘れそうになりました。 かと言って染まり切るわけでもない。 素の部分をちゃんと持っているのも垣間見れた…
香子
極道モノなので、はっきりいって甘くはなかったです。 帯に“駆け落ちヤクザBL”とありました通り、駆け落ちがテーマの一冊です。 最初は「ナニコレ」と思いながら読んでいたのですが、中盤からグイグイ引き込まれました。優等生畑中は恐ろしい男ですね。頭がいいから、怒らせたら社会的に抹殺されたあげく、じわじわと拷問して遺体も完璧に処理して、完全犯罪とかやっちゃいそう。これは、あれだ。サイコパス。 さすが…
紅丸
表紙の雰囲気にのまれ、ポチっとな。 偉そうに傘を差し出す畑中。 それを何か言いたげに流し目する城田。 二人の関係を写し出すその絵に息を飲み、 血まみれの金本を追いかけながら傘を差し出す鈴木。 その関係にゾクゾクし、ページを送りました。 結果、傘があまり効果的に使われていないような… 雨は凄く意味がありましたが、傘が…。 題名にもなっているくらいだから、もっと重要な役割を果たして…
ヤクザの組長の家に生まれた城田(受け)に唯一かまってくる優等生の畑中(攻め)。高校生のときに出会い、T大を出た後になぜか組に入ってきた畑中は、ヤクザの息子の城田よりヤクザらしく、城田の補佐を務めている。そんなある日、別の組の幹部と組んだ若頭にハメられたふたりは、かねてから約束していた海外へとともに逃げることになるが…。 作者さんもあとがきで「畑中が暴走した」とおっしゃっていましたが、攻め…
leeとsoup
畑中(攻め)と城田(受け)の十五年に渡る 生きざまを描いた物語です。 高校時代の城田は、その生い立ち故に常に行き場のなさを抱え、いつも前を見て歩くような勇気など持てず、かといって他を遮断して殻に閉じこもる事もできない、いっぱいいっぱいの毎日を送っているようだった。 そして雨の日に立ちすくんで「秘密基地」で泣いているのだ。 それを畑中が偶然見てしまった事から この物語は始まる。 …
泣いているんです。ずぶ濡れで雨の中ひとり―。 雨だから気づかれないようなものなのに、それを遠くから見て「涙だ」と気づくクラスメイト。恋の始まり。以降、雨が降るたびこの冒頭シーンが思い出され、これがラストまで効いています。 優等生を演じている者(畑中・表紙右)と、クズを演じきれない者(城田・左)。"ヤクザの息子"という仕事を継がなくてはならない城田は、自分のブレがちな心で…