凛紫水さんのレビュー一覧

桜霞の神隠し 小説

凛紫水  佐々木久美子 

美しい鬼

初読み作家さんです。
時代物という事とイラストが佐々木さんという事で読んでみました。
舞台はまだ祈祷師や鬼が存在していた日本。
美しい鬼と領主の息子のお話です。
鬼が登場するお話ですが、それほど恐ろしくも禍々しくもありません。
どちらかというと切なくて甘々な雰囲気です。
ただ、阿修羅は普段は穏やかなのですが、流石鬼だけあって、激怒すると荒々しく猛々しくなり、本人でもそれを抑えるのは難し…

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桜霞の神隠し 小説

凛紫水  佐々木久美子 

気持ち的には中立ですが

もの凄く評価に困った作品。
なんちゃって平安風ファンタジー?
とでも言いますか、鬼退治をしにきた領主の妾腹の息子が、あっさり鬼にやりこめられて、めでたしめでたし。
要約しすぎましたが、その間には親に疎まれた子供の悲哀だとか、人の子として生まれながら鬼になってしまった過去だとか、内容としてはなかなかいいのではないか、と思うのですが……うぅん……。
デビュー作ということと、Web作品に加筆修正…

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桜霞の神隠し 小説

凛紫水  佐々木久美子 

負けず嫌い

強気で勝ち気で負けず嫌い。
な、桜蘭が可愛いです。

話し方も子供っぽくてショタっぽい感じもします。
14歳くらいかな?と私は思う。

父に頼まれ認めてもらいたいとか、喜んでもらいたいとか、
そういう理由で一人鬼退治にやってくる。
無茶だろ……と思っていると、桜蘭は妾の子で体の良いやっかいばらいだったんですね。

ただ、可愛がって欲しいだけなのに可哀想な桜蘭。
帰る所もない桜…

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淫らな神は罪に溺れる 小説

凛紫水 

うーん

希望があってのラストなんですけど、どうしてもモヤモヤっとしてしまいました。
(ラストのことを書いてしまっては面白くないので、ぼやかしておきますが)
話自体はエロを除いては、まあまあいい線はいってるのかな?と思っても、
値段がたはないかもしれないなと思います。(個人的に思ったことです)

話のメインワードは罪を犯した人を赦すか赦さないかというような「罪」が中心になっています。
個人的には…

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淫らな神は罪に溺れる 小説

凛紫水 

弱さゆえの罪を赦す

離島の邪神信仰と巫女モノですww
しかし、そこには神様的な特殊能力やらよくある触手やらは出て来ずに、怖いのは人の心だよ、とあくまでも人間をクローズアップした物語展開は大変に面白くよい出来だと思います。
ただ、、、
この作家さん初読みなんですが、この方の特徴なんでしょうか?
やけに回りくどいというか、漢字の多いもったいぶった大げさな表現が多く、それがおどろおどろしさを演出しようとする意図なの…

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桜霞の神隠し 小説

凛紫水  佐々木久美子 

弱いからこそ強いのか

今回は過去の所業から鬼なった薬師と
妾腹ながらも領主の跡取息子のお話です。

過去の恋ゆえに鬼となった攻様が受様と出会い、
二人で新しい生き方を決意するまでと
その後のラブラブな日常を描いた番外編を収録。

下々の民が鬼とは貴族の姫君を攫ったり、
生まれたばかりの稚児を貪り喰うと信じていた時代、
貴族や裕福な商人達が鬼という隠れ蓑で
厄介な人間を始末していた時代のお話です。

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