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吉原理恵子 鳳麗華
むつこ
吉原理恵子ワールドここに見参。 モラルとか常識とか頭からバリバリ食べてしまうような小説です。 ちなみに吉原理恵子さんのこういう作品を読むときは、舞台をこの日本だと思わず、どっかのパラレルワールドだと思うようにしてます。でないと私の中にある正義や常識が邪魔して楽しみきれなかったりするw 主人公は義理の兄弟です。和也と玲二。 玲二が和也に向ける歪んだ愛と憎しみが執着になってるんですが、その表出の仕方が…
吉原理恵子 円陣闇丸
近親相姦モノです。 父親の不倫をきっかけに崩壊していく幸せな六人家族。 まずは頭のおかしくなった母と長男が。それを知る長女は家出。三男は引きこもり。母は死に、長男は次男をレイプする。 「ラブラブハッピーなボーイズラブではなく、ずっしり重いJUNEものを書いた」というだけあって、迫力ありました。 ああ、これこそ吉原理恵子さんの世界だなと思いました。 息もつかせないような痛い被虐のシーンは、壮絶であり…
一巻よりパワーアップしてました。 近親相姦てんこ盛りのアンモラルBL、吉原理恵子ワールド。 ゾクゾクするほど面白いです。私のなかにある「背徳に感じる美」みたいなものを、ズルズル引き出してくれた。感じるのは暗い暗い快感だ。 「ガキの領分」シリーズや「くされ縁の法則」シリーズでガックリしてましたが、ぜんぜん違いますね。吉原理恵子が分からないw 美しい愛はないです。あるのはドロドロに淀んだ執着。
オモロイです。 一巻から緊張感が途切れないのがスゴイ。 新しい事件や展開が、不自然ではないかたちで次々に置き、少しずつ変化していく登場人物の内面には説得力がある。 長男の雅紀は自覚のある天才であり、狂人だ。すがりつく母とはじめてセックスしたときにはできてなかった自己分析も、今はきっちりできている。 次男の尚人はしなやかに強くて優しい。周囲を惹き付ける磁力は、目に見えて華やかなモデルの長男以上だ。 …
吉原理恵子 神葉理世
完全に失速。 あらすじが…なんていうか「そのまんま」なんです。 裏にあらすじ紹介文があるじゃないですか。そのまんまなんです。付け加える部分がないという…。 改行の多い、ページの下半分が白紙だらけの文章。 同じ繰り返し。 残りは登場人物への美辞麗句。 くどいです。 疲れるけど、さくさく読める。
前作と同じく、登場人物への美辞麗句と前作までのあらすじだらけの本文。 一巻がかなり面白かっただけに、何故こうなるのか不思議です。 てか、結局のところ、一巻から何も進んでないんだよね。 手紙の謝罪なんて、読んで「もういいよ」って言えばいいじゃないか。ごちゃごちゃ言って問題を引き伸ばしてるのは、謝罪してる側じゃなくて哲史の側じゃないのかしらん。
他人の噂話、っていうか品評ばかりしてる登場人物たちです。 翼の噂、龍平の噂、哲史の噂。 しかもみんな同じことを言う。 場面が変わって登場人物が変わると、その友達人物同士で「翼がどーのこーの」「龍平はどーのこーの」「哲史はどーのこーの」 モノローグでも同じ。 目が青いというだけで何故あんなに必死に盛り上がれるのかも不思議。こういうのって「事件のきっかけ」ではあっても「事件そのもの」じゃないと思うんだ…
吉原理恵子 小菅久実
藤棚
ミカエルの揺さぶりが功を成し、 ついにルシファーとしての記憶を取り戻したキース。 「影の館」を崩壊させた後悔、 そして「キース」という移し身に愛着を感じるルシファーは、 天上界(ミカエルの元)へ帰るのを拒みます。 シリーズ第1作目『影の館』では、 支配するもの・されるものという力関係にあった二人ですが。 ミカエルはルシファーを失ったことで、彼に対する愛を再確認し、 今まで彼…
吉原理恵子
20年前の作品らしいですが──古さは感じなかった。 明と克美の恋です。 幼馴染み、下克上、ヤンチャ受け、クール攻め、好きすぎるあまりレイプしてしまうところから始まる恋、ツンデレ、などなど、萌え要素がガッツリ入ってて(当時はその手の用語はなかった、よね?)、本当に面白かった。 嫉妬のあまり怖くなる、っていうか頭おかしくなる攻め、大好きだー。明くん好き。自分の幼馴染みには要らんけどw
吉原理恵子 波津彬子
名作との噂があったので読んでみました。 ファンタジー系は苦手なので不安だったんですが、ガッツリやられました。苦手といってもやっぱり作品次第なんだなァと改めて思い知らされました。 ストーリー自体は平坦で分かりやすいです。ひねった部分はなく、そうなる場所へと真っ直ぐに進んでいく。 耽美な文章に酔いながら読み、分かってたはずなのに、最後はもう涙が止まらなくなって、エライコッチャでした。 間違いなく名作で…