後藤星さんのレビュー一覧

富士見二丁目交響楽団シリーズ第4部 幻想のシャコンヌ 小説

秋月こお  後藤星 

ボートをこいでエビを捕る指揮者

イタリア留学から、オーケストラの客演のために日本へ帰国し、再びイタリアへ帰ってきた守村悠季の修行の日々の物語です。

京都弁を話すお茶目なエミリオ先生から「一ヵ月半の間に三つのコンクールに出て、全部金賞をとってくるように」という命令が出てしまいます。
曲は悠季が今勉強中のバッハのシャコンヌ。
ところがこの曲が思うように理解できない悠季は、先生のバカンスに同行する許可をもらえずローマに残るこ…

1

富士見二丁目交響楽団シリーズ第4部 ブザンソンにて 小説

秋月こお  後藤星 

悪あがきの圭が見れます

ブザンソン国際青年指揮者コンクールにエントリーした桐ノ院圭。
前回のヤノーシュ・フィレンチク記念コンクールで、圭は1位なしの銀賞を受賞していました。
悔しさをばねに、雪辱を晴らすためにがんばっている(だろう)と応援に駆けつけた、恋人の守村悠季が見たものは…!

自分の幼い見栄が、悠季に知られてしまうことを恐れて恐々とする圭。
それでも好きで好きで、悠季を求めてしまう圭。
前回のコンクー…

0

富士見二丁目交響楽団シリーズ第6部 アンダルシアのそよ風 小説

秋月こお  後藤星 

悶えるバイオリニスト

バイオリニストとしてはちっとも実力に自信がもてない悠季。
誰もが実力を認め、コンサートで優勝を手に入れても、
まだまだ練習が必要だと自分に合格点が出せません。
そんな悠季は、今回、自分を慕ってレッスンに通ってくれる生徒たちと、
四苦八苦しながら音楽を作ることになります。
モンスター親あり、やる気のない生徒あり、オタク生徒あり、と
様々な生徒に囲まれて守村先生の奮闘振りが楽しい前半。

1

水槽の中、熱帯魚は恋をする 小説

うえだ真由  後藤星 

「好き」と声に出すのが難しい

車の事故で知り合った桂真と睦。
桂真は無口で無表情、睦は陽気で友達も多い。
まったく正反対な二人がアロワナが見守る部屋で、
静かに少しずつ、距離を縮めて行きます。

胸の内では睦への愛情があふれているのに、
なかなか言葉に出来ない桂真がじれったいのです!!

人は苦手だけど、嫌ったことはない。
人が望む言葉を返してやれない自分が嫌い。
自分の感情を素直に出せず、周囲から浮いてい…

2

寒冷前線コンダクター コミック

秋月こお  後藤星 

「筈」の佳作

フジミシリーズの第一作目のコミック化でありながら、
恐らく淡々と遇されていた一冊であろうかと思われます。

フジミシリーズが世間に知られる様になった要因の一つに
97年に製作されたOVA「寒冷前線/雨のち嵐」の存在が
在ろうかと思われます。
そのOVAの余りに鮮烈な印象故にこのコミック化作品の
印象が薄くなっている事は恐らく否めますまい。

然しながら。
フジミ未体験の方にはこ…

1

富士見二丁目交響楽団シリーズ第6部 誰がためにミューズは微笑む 小説

秋月こお  後藤星 

久々に・・・!

シリーズ何冊目かもはやわからない超長編フジミですが、今回は悠季が大学講師の苦悩から離れて、ソラ君たちに再会したりして、ちょっと前のイメージが戻ってきて楽しかったです。珍しく圭と悠季が喧嘩したりして。

何よりも一冊に一回入っている(?)エッチシーンがなくて新鮮でした。出し惜しみしてくれると、嬉しいです☆来月もまた続きが出るらしいですよ~。

3
PAGE TOP