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語シスコ
迷宮のリコリス
ネタバレ
2冊同時刊行のその②『こどもの時間』。大人と子供に別れたコミックスですが、こちらを子供と侮るなかれ!!恋愛の真髄を突く台詞とモノローグは、シュールな笑いを切なさに変える。号泣したわけでもなく、涙だって滲んでこない。やるせなくてみっともなくておかしくって。だけどいつだってマジだった。その真剣さに心が泣ける。これはそんな短編集です。 ・『恋は山あり谷ごえだ』 激しい感情もなく心地よい関係だ…
『おとなの時間』と『こどもの時間』の2冊同時刊行。幅広の帯もインパクトいっぱいですが表紙もとても面白いんです。アメコミ風の漫画の表紙で台詞が英語なんですが、カバーを外すと日本語に訳されていて、そのお話が『こどもの時間』への続きものになっています。そのため同時刊行ですが、読む順番はおとな→こどもになります。この表紙漫画がしょーもなくて面白いので忘れずに読んでね(笑) そして巻頭の短編「Eの悲…
大好きな短編集です。6篇のどれも語シスコにしか描けないと強く感じる個性あふれるカタルワールド。表題作の『その町で男はバスを降りた』と『チャキ』はコミカルを封印したシリアスで切ないお話で、その他はコミカルなお話なのですが、どちらのタイプの作品にも共通する沢山のモノローグがたまらなく好きです。難しい言葉は一切なく普通の言葉を使って、ただ心の内を素直に吐露しているだけなのに、言葉の並びに独特のリズムが…
先月、B6判の『左巻きのベイビー』のレビューを書いた時に、こちらの文庫版は小さくて目に辛いから買わなかったと書いたのですが、久しぶりに読み返してから「やっぱり面白い!」とカタルシスコ熱が再燃して、どうしても描き下ろしが読みたくなり探してしまいました。 その描き下ろしと言うのは『ワンオフラバーズ』『強く抱いてキスをした』の大人なメカニックの嵩史とやんちゃ高校生の恭介の『 明日はどっちだ!?』で…
simiiko
私ごとですが、普段からメガネに萌えを感じません。 攻めのオチャムはメガネの上、ヲタでメタボ。 ありえん!ありえんはずなのに! とっても面白かった〜。さすが語シスコさん!古い本ですが逆に新鮮味を感じますよ〜。
語シスコ先生はデビュー作の『LOVE&CATASTROPHES』の頃から、その作風が私にとってはBLともJUNEとも違う、あえて言えば『カタルシスコ』という個別なカテゴリーに属するのです。個性的、それに尽きます。 ・『ワンオフラバーズ 』『 強く抱いてキスをした』 ヤクザの組長のバカ息子の恭介(15歳)と、メカ屋の大人、嵩史(28歳)。バカでチャライ高校生と、大人の組み合わせはカタル…
お馬鹿で愛しいキャラが詰まっている短編集。うさぎのハルヒコくん(上等だベイビー、ラブ?YESにも収録)の読まなくても困らない描き下ろし有り(笑) ・『ぼくね、先生。』『ラブがままに』『恋愛クルセイダーズ』 予備校の人気講師の正文と受験生の直樹の体の関係から「好き」という言葉を聞くまで、自分だけなのかという不安、そして倦怠期の3話で描かれています。 正文は俺様で強引で自分勝手、肝心…
天才語シスコの2冊目のコミックス。初コミックスの『LOVE&CATASTROPHES』がすごい衝撃だったので、作家にとって2冊目のハードルはどれだけ高いのだろうと危惧するところですが、カタル先生にはそんな心配は無用でした。 文句ばかり言う古女房みたいな恋人とオレ様建築家。 人気者の大学生と彼を騙すHIVに感染している地味な大学生。 恋人とすれ違う専門学校生と彼を強姦した講師。 就…
お勧めの順番にレビューして来たカタル作品。デビュー作から『世界の中心で愛なんか叫べねーよ』へ飛んだら次は遡ってこの『ラブ?YES』です。 『ラブ?YES』がどうして表題作になったのでしょうね。7話収録の短編集なのですが、私は最終話の『マイビューティフルライフ』が表題作にふさわしいと思っています。タイトルが良くある感じだからかな?『ラブ?YES』の方がインパクトあるもんね。 『LOVE&C…
デビューコミックスの『LOVE&CATASTROPHES』で、強烈なろくでなしキャラとして記憶に残ったイチローと、タフで美しい菊ちゃんの続編が、10年もたって再び読むことが出来る幸せ。続けて読むと感慨深いんだぁ…。 10年後に描かれたのはあれから2年後の二人です。菊ちゃんはますます美人で艶やかにイチローはパーマなんかあてちゃって、渋さがUP↑してます!前作の終わりでは、イチローがどんなロク…