甲山恋子さんのレビュー一覧

香港情人夜話 小説

甲山恋子  羽田共見 

今回はシリアス

甲山さんの作品は、とんでも設定、おバカでコミカルなお話が多いイメージなのですが、今回は裏家業もので少ししっとりしていました。

小さい頃の、おそらく壮絶な記憶を失い、香港マフィアのボスに飼われている主人公。囲われている身ですが、仕事でも役に立ちたいと思っています。
一方、攻めの方はオジサマ。苦み走ったいい男を想像しながら読みました。

攻めが、なかなか心を見せないんですね。BLあるあるで…

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情人(ラマン) 小説

甲山恋子  竹中せい 

ツンデレ攻略

中国が舞台。
青年実業家同士の恋。

祖父のワンマン経営会社を引き継いだ、孫の悠貴。やり手だが恋を知らず、それ故にツンツンした美人。
一方、傲岸な銘樹。提携先として接触してくるが、悠貴をモノにしようと体を繋げてくる。しかし、好みドンピシャのプレゼントをしてきたり、楽しいデートに連れて行ってくれたりと、優しい一面も。

会社乗っ取りの危機など若干のサスペンスもありつつ、基本的には、小さい…

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傲慢な闇王の美姫 小説

甲山恋子  タカツキノボル 

マフィアに捕まって

 輸入会社の会長・白に気に入られて、中国語の通訳として雇われた章人。
 しかし、突然、章人は白に企業スパイとして疑われてしまう。
 まったく見覚えのない事態に、章人は反論するけれど、まったく聞き入れてもらえない。そして実は、台湾マフィアのボスであったことがわかった白はそのまま、章人を台湾の娼館に閉じ込めてしまう。
 それは実は、最初から白の計画で、章人の美貌と初々しさを気に入り、商売敵を籠絡…

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スーパー秘書に休息はない 小説

甲山恋子  小山田あみ 

笑っちゃうほど有能。

なんでも完璧に出来る秘書さんが、おバカだけど可能性は秘めた若社長をアレコレ教育してさしあげる……というコメディタッチのおはなし。その秘書の「なんでも出来」ぶりは、〝あくまでしつじですから〟のあのひと(?)か、というレベル。ヤクザだの軍隊だのまで引っ張り出されては、もう感服を通り越して笑うしかありません。

いっぱしの遊び人を気取っている若社長の様子を例えて言うなら、年頃になってちょっとグレてい…

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キャリアは陰謀を弄ぶ 小説

甲山恋子  環レン 

エロティックなラブコメ。

「蜜約の手錠に鎖がれて」で主役カップルよりも印象的だったエリートの伊織がメインとなるストーリー。キャリア×キャリアというカップリングはちょっと珍しいかもしれませんね。

しかし伊織氏は、相変わらず腹黒く計略を練ってばかりいるのですが、かわいい楠木くんを前にしてエロエロな行動を取る場面ばかりが目立ってしまい、優秀さは前作での方がより感じられたような気もします。

警察の組織の内部のトラブルや…

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蜜約の手錠に鎖がれて 小説

甲山恋子  環レン 

刑事とヤクザ

ちょっと懐かしいタイプのBLノベル。刑事とヤクザという定番のカップリングではありますが、このおはなしの場合彼らを更に上回る存在というか、黒幕であるキャリアの伊織警視の存在が大きい。

起きる事件や捜査の作戦の内容など、割と込み入ってますが、ストレスなくサラッと読めます。警察組織やヤクザのリアリティとか、そういった細かいことは言っちゃ野暮よ……といった感じ。

ラストには休日に温泉でしっぽり…

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傲慢な闇王の美姫 小説

甲山恋子  タカツキノボル 

チャイニーズティーが美味しそう!

よくあるパターンと言えばよくあるパターン。ちょっと前のBLの王道!……と言えば、頭に浮かぶような展開の物語でした。

舞台は主に台湾、チャイニーズマフィアの愛人? 男娼?に仕立てられる主人公。と言ってもマフィアらしい派手なアクションシーンなどはほとんど無く、エロティックなシーン多めです。
元々は無理やり系なのですが、言うほど激しい陵辱シーンもありませんので、そういった描写が苦手な人でも安心し…

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ご主人様はヤバい奴(3) 小説

甲山恋子  麻生海 

美形カップルのイチャイチャストーリー。

シリーズ3冊目。主人公の怜さんは、非常勤講師から常勤になったようですが、ますます色気ダダ漏れの美青年になっているようです。学会で出かけた先での出会いのエピソードなどがありはするのですが、やっぱり大学講師設定、割とどうでもいいような気がします。すっかり可愛く甘え上手の「愛人」が板についてるし。

ヤクザの横溝さん(の表紙ビジュアル)は、1冊目、2冊目よりは精悍な感じになりました。この方がイメージ…

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ご主人様はヤバい奴(2) 小説

甲山恋子  麻生海 

やっぱり王道懐かし系BL

シリーズ2冊目もやっぱりちょっと懐かしい感じのする王道BL展開です。色々とトラブル(事件)は起きますが、そうシリアスな展開はありませんので気軽に読めます。

相変わらず主人公の高村さんは大学講師というインテリ職業が本業のはずなのに、あまりそういう感じがしません。本作では学会関連のエピソードとかもあるのに、やっぱり地の文の軽い語り口調のせいなのか…。バーのマスター業の方は板について色気も増量して…

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ご主人様はヤバい奴 小説

甲山恋子  麻生海 

ちょっと懐かしい系王道BL

いま、改めて読むと懐かしい感じを受けますね。騙されて借金漬けにされて無理やり身体を…から始まるヤクザとカタギのラブコメです。
登場するのは経済ヤクザの横溝さんと大学講師の高村さん。展開は割と甘々。

これは個人の好みなんですが、この作家さん独特の軽め一人称の語り(地の文)が、ちょっと読みづらい。独り言のようで、設定では「大学講師」という知性派のキャラとなっていても知性派らしく思えないんですよ…

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