高階佑さんのレビュー一覧

夜の華 小説

榊花月  高階佑 

やっぱりこの作家様が好きだった

私の憧れです。

この作家様の様式をなんと例えたらいいか・・
普通の小説の中に、BLが組み込まれていると、表現したらいいんでしょうか。
だから話自体(文章力はおさすが)読み応えがあります。
そう、どっちかっていうと、普通の小説家さんが、何の気紛れか途中からBLネタをぶっこんできた・・!と思わせる書き方なんですよね。
そこに喜んでしまう自分も、してやられた感あるんですけど(笑)BLってわ…

4

霞ヶ関ラヴァーズ 小説

いつき朔夜  高階佑 

ディアプラ仕様の弊害?

舞台は厚労省。
キャリア官僚・逸見(受け)の友人で
良きライバルだった御手洗(攻め)は
政策について上に意見したばかりに
エリートコースから外れ、調査室に追いやられる。
逸見は彼が日の目を見ることを望むが……

高階祐さんの挿絵が反則級に色っぽく
官僚モノとしての描写も堅実。
好意はあるがライバルでもある二人は
容易には互いに借りを作らず、
仕事で頼みごとをされたら必ず見返り…

7

霞ヶ関ラヴァーズ 小説

いつき朔夜  高階佑 

表紙の破壊力

何なんでしょうねえ。このフォトジェニックっていうかカメラ目線。こんなイケメンスーツの二人に「ねえ、買って」みたいに見つめられたらそりゃ「はい。買わせて頂きます。」ってなりますよ。高階佑さんのスーツ男は本当にかっこいい。

帯の「エリート官僚BL(ハートマーク)」はちょっと恥ずかしかった。でも内容は正にその通りなので何も言えません。とても簡潔に表しています。官僚もののBL小説を2冊続けて読んで、…

8

ラブレター 神様も知らない(3) 小説

高遠琉加  高階佑 

歯がゆい気持ち

※ネタバレ含みますし、割りと辛辣な感想を書いているので、読後に読んで頂けると幸いです※


この作品、レビューしようかどうか迷いました。
と言うのも、作品の完成度としては凄く高いです。流石、高遠先生というか。
ですが、どうしても萌えられなかったし、感情移入も出来なかったんです・・
高遠先生のシリーズで傑作物と聞いていたので、正直凄く悔しかったし、時間を置いてからもう一度読み直してみたり…

5

タナトスの双子 1917 小説

和泉桂  高階佑 

欲しいのは、憎悪だけか?

いやあー。もう切なかった。久しぶりに読み終わりたくないと思った作品だった。

ビクトール!!私の想像をはるかに超えるいい仕事っぷりだった。下巻は、上巻をはるかにしのぐエロさ。それもこれも、ビクトールの鬼畜っぷりが発揮されたおかげ。 そのせいといっちゃあ、なんだけど、その餌食にされるユーリが気の毒といっちゃあ、気の毒だった。「いかせてください」「口でしてください」というところなんか、もう鼻血も…

4

タナトスの双子 1912 小説

和泉桂  高階佑 

歴史と萌と

この作品、歴史ものだし、軍服ものだし、イラストが高階佑さんだし。じっくり楽しめそうな要素がいっぱいだと思ってわくわくしながら読みました。

天使のように美しい容貌を持つ双子の兄弟ミハイルとユーリ。この二人が帝政ロシア末期の混乱の中、憎しみあう話。しかも憎しみあうことになる最大の原因はオトコっていうね。

双子のどろどろもさることながら、ユーリの副官であるビクトールが良かったなあ…

1

愚か者の最後の恋人 小説

樋口美沙緒  高階佑 

貴族と従者という響きだけで萌える

樋口さんのデビュー作です。
花丸Blackにしてはどろどろ桃色要素が少ないですが、中世ヨーロッパ風味のファンタジー? になるのでしょうか、普通に面白いです。

ネタは、今では使い古された惚れ薬。
媚薬じゃなくって【惚れ薬】なところがベタでいい。
これはギャクかコメディかと思いながら読み始めると、なるほど中々シリアス路線でした。
それも、結構なドシリアスです……惚れ薬といえばコメディと…

2

夜明けには優しいキスを 小説

凪良ゆう  高階佑 

語りたい系BL

語りたい系BLでした。
なぜかというと、登場する人物を悪役や善人などの型に押し込んでいないからです。
そのように人物をカテゴリにあてはめることは気持ちがよいし読んでいる方も楽ですが、人を人として見ることが不可能になってしまうのですよね。
なかなか難しいけど…

この作品は人を善悪ではなく痛みとか弱さから捉えています。
それは誰もが持ちうるものだし、良い悪いとはまた別次元のことだと思いま…

6

ゼロの獣 小説

華藤えれな  高階佑 

カバー下SSに(・∀・)ニヤニヤ

余りに好きそうな設定過ぎてもったいなくて読めなかった本の1つです。

受けは【一課の鬼、鬼畜刑事】と徒名され、ペアで組む所轄の刑事に必要以上に怖がられるような人物。
対する攻めは【FBIで鑑識の天才、死体のプロ】と言われていたぐらいの優秀な人物。

二人とも過去にトラウマがあります。
朝海は親友を亡くした事件のこと。
飛高は戦争で両親と妹を目の前で亡くしてから、精神的後遺症(PTSD…

3

夜明けには優しいキスを 小説

凪良ゆう  高階佑 

キャラの心情の移ろいに矛盾がない

 「お菓子の家」の前作にあたる作品。これは良かった。要と加瀬の心情の移ろいに矛盾がなかった。
 
 この作品のすごいところは、何といっても加瀬の存在。男同士の三角関係である点もすごいけど。3人のうち1人はDV男で、1人は「幸せになる権利、放棄しました」男。共依存がかなり進んでいるこの2人の間に、もう一人、公平というさわやか青年が入ってくれるから、まだましになった。しかし、公平が要にちょっかいを…

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