三池ろむこさんのレビュー一覧

ハートの問題 小説

一穂ミチ  三池ろむこ 

生きてるキャラクター

一穂さんの作品に触れるのはこれが初めてだったのですが、とても買ってよかったなと思える素敵な一作でした。

特にわたしが良かったなと思う点は、この小説のキャラクターそれぞれが、私たち誰しもが一度は感じたことのある「悩み」や「痛み」を同じように感じて、そしてそれを乗り越えていくと言う所でした。

思春期でなくてもだれにでもある、「他人から見た自分」「自分の必要性・価値」「自分とはなにか」そんな…

3

目を閉じて触れて 小説

真崎ひかる  三池ろむこ 

お兄ちゃーーーーん!!(涙)

兄の勤務する病院で出会った目の不自由な男性に、ほのかな恋心を抱いたまま別れて2年と少し。
とあるショップで再会した、目が見えるようになったその男に声がわりした自分はわかるはずもなく。
そんな再会モノ、17歳と30歳の年の差ラブ物語。
・・・なんですが!!
こういう年の差ものって、高校生の子供っぽさが鼻について苦手分野の自分です。
でも、でも、でも、彼のおかれた家庭環境、恋する気持ちが寄り…

3

束縛の指輪 小説

水島忍  三池ろむこ 

攻めが残念・・・

一言でいうと、攻めの過保護の度がすぎていて…って感じです。
この作品は人によって評価は変わると思います。

いままで天涯孤独で他人に頼ることがあまりなかった愁は「和宏と長く付き合うほど別れが辛くなる」とずっと悩んでいるのに…。

気持ちを伝えるのが不器用な攻めと執着しないように距離をおこうとする受けっていう設定はよかったです!!

0

ハートの問題 小説

一穂ミチ  三池ろむこ 

弟さんを僕にくださいw

この作家さん、一度読んでみたかったんですよねw
ろむこサンの挿絵も可愛かったんで衝動買い( 艸`*)
性懲りも無くってやつです。いい加減どげんかせにゃいかん!
ってなもんで今回。
作品も挿絵もフワっと淡く甘い印象の作品というのが雑感でしょうか。
ひとつ残念だったのは、最初の登場シーンと挿絵。
攻の印象が全然違ったことかな。
小説読むときに、あんまり気になったこと無いんだけど今回はちょ…

3

『コイビト』 小説

椎崎夕  三池ろむこ 

ひたすらただひたすら一途な大型ワンコ

99年の作品の新装版だそうです。
本編に書き下ろしで、主人公カプの本編前と、本編後の2本が入っていて、二人の関係がよくわかるようになっています。
それにしても、二人の出会いから実に6年半?全く甘い部分はなく、受けはツンデレをつきとおし、攻めは受け一筋の、時に嫉妬する番犬かストーカーかのような一途さをつきとおし、自分的にはちょっと読みにくい話になっていました。
そんな点であまり主人公達に入れ込…

3

宇宙に海 小説

真崎ひかる  三池ろむこ 

結局このパターンが好き

幼なじみでずっと過ごしてきた二人が、
「この気持ちは何?」
「こんな気持ちの名前は知らない」
って所からウロウロするような、ジリジリしたお話。
このパターンのお話が、結局一番好きかも知れない。

「幼馴染み」
「親友」
「兄弟のようなもの」
……「恋人」
名前など、なんでもいい。

「ずっと一緒にいたい」

プロローグの、このフレーズにやられちゃう。

「ずっと一緒…

0

魔法使いの恋 コミック

三池ろむこ 

後味に残らない・・・と思ってたんだが

個人的には読んだ後にもう一度読もうという気がしない本でした。

他の漫画家さんなら2Pとか3Pでまとめられそうに感じる設定で
1本書いてるんじゃないだろうかと思うくらいの内容の薄さに
正直言って焦れました。台詞も凄く少ないし。

1シーンに使うコマわりが多過ぎるのかも・・・
たぶんこの方の作者がいは、なさそう。

(追記)
中古売りBOXにほおりこんだものをレビューしておこうと…

0

光さす道の途中で 小説

杉原理生  三池ろむこ 

うーん;

良かったか良くなかったかと問われると「よかったよ」とお答えしますが、読み終わった直後の感想は「惜しい!」でした。
何がって、いろいろと。

正直、三角関係で、一人が冒頭で死んじゃってたら、残る展開はこれ以外ないもの。
葛藤の内容も、死んじゃった一人への遠慮とか、その彼を間においたお互いの気持ちの誤解とか、それ以外ないだろうという想像はつくし、実際そういうお話でした。

それでも設定やな…

2

十の願い 小説

火崎勇  三池ろむこ 

ありきたりなのに良い

火崎先生のお話は初めて読みました。
読みやすい文章で、とてもサクッと読めて、どんどんページが進みました。

主人公、乃坂の視点で物語は語られます。
両親から愛されなかった過去のせいで、我侭になることに怯えている様子を見た養父が与えた、十の願いが叶うというノートを中心にお話は進みます。

乃坂が願いを十に留めておかなければいけないという葛藤がとても
いじらしくて心苦しくなります。
凄…

0

ハートの問題 小説

一穂ミチ  三池ろむこ 

後ろ向きだけど不思議とヤじゃない

危険人物なお隣さん、実はサンが要に近づくために仕掛けてるんじゃ?と事件解決までずっと疑っていたもので、純粋に楽しめなかったという(笑)
勘ぐり過ぎな自分にがっかりです。
表紙の可愛さ加減にどこもそんなドス黒さはないですよね。反省です。
かなり重たい過去を抱えてしかも考え方はけっこう後ろ向き。高校時代には強い思い込みから自分に対してコンプレックスまで持ってしまって、まあとにかくウジウジ君の要で…

4
PAGE TOP