茶鬼さんのレビュー一覧

コーヒーに映る恋 小説

火崎勇  街子マドカ 

ダブルな勘違いw

4月火崎さんの新刊ないね~と思ったら5月から怒涛の出版攻撃♪
しかも初登場のレーベルさんもあったりして、ビープリも多分そうですね。
で、この割と軽めなレーベルで火崎作品はどんな様子を見せるのか、可愛らしい街子マドカさんのイラストもあり、いつもと違う展開をちょっと期待したりもしました。
そして読んでみると・・・
いつもの、片方の気持ちがラストになって明かされる怒涛の展開はそうなのですが、それ…

2

男の結婚 小説

鈴木あみ  香林セージ 

幸せの基準

表紙はベールを被った男子が無意味に下半身裸で・・・こういう表紙は実は地雷のドン引き要素だったりするのですが、題名の魅力に抗えずwww

都市開発で出来たゲイの為の町「エン”ゲイ”ジタウン」
親を早くに失くし、高校生の頃から年の離れた弟の世話だけを、しっかりした大人に育てるためにと自分のなにもかもを顧みず、子育て(?)に費やしてきた兄・水季。
ところが、ある日突然23歳の弟・涼真が男と結婚し…

1

罪さえも甘くとろけて 小説

千島かさね  みずかねりょう 

昼ドラ!?

初めて読む作家さんの作品だったのですが、読み終わった感想がこのタイトルですw
昼メロじゃなくて昼ドラですw
「奥さんと私どっちを選ぶの~!!」
それだけ強い愛を持つ主人公と、相手はずるい男なんですけど、読みながら男と女の修羅場とタブって、いくら主人公がショコラティエとして向上心があり、前向きで愛に真摯であるからとはいえ、いや、ちょっと、、、
そして、ほんとうは自分をずっと見つめ続け、密かに…

3

君って冷たくてわがままで、でも… 小説

杏野朝水  緒田涼歌 

32歳、人から好かれたい大人

杏野作品ってちょっと痛いモノが多い気がするのですが、今回のこの作品、
主人公がのんびりしたおっとりさんで、そしてちょっとドジっこで、ボロい借家に一人住まいだけど、ちゃんとご近所付き合いもしていて人あたりもよく、
そんな設定なので、あれ?ほのぼの系なのかな。なんて思って読み始めたのですが、中盤に入り、展開で登場してくる押しかけ同居人の態度が傲慢になってくるにつれて、ものすごく胸が痛くなってきてし…

2

地下室のワルツ ─蜜と罰─ 小説

華藤えれな  周防佑未 

幸せの在り処

民族紛争のある東欧、旧ユーゴを舞台にしてかなり読み手のある作品は、やっぱり華藤さんでないと!と思わせるほどにいい作品でした。
ルナの前作『あなたは僕を愛していない』のスピンオフになり、冒頭窮地に陥った主人公・夏生の面倒をみてあげるのは、あの亡くなったマリオンの恋人オスカー。
そして、マリオン財団の立ち上げがあったり、同じ日本人ということで海棠先生が夏生の先輩としてちょっと登場してみたりしていま…

8

恋愛以上 小説

椎崎夕  雨澄ノカ 

逃げクセのある主人公

とことん臆病で逃げるのが上手い主人公に、いったいどうやってケリをつけさせるのか?
よくある本当の恋には臆病になる、同級生再会ものではあるのですが、
初回ざっと流し読みの時には、はずしたか?と思い放置してしまったのですが、じっくり読みの時には思わず引き込まれてしまった、評価が上がった作品でした。
最近萌えは?と聞かれると、この作品もどこに萌えるというのはないのですが、物語として読み手があ…

4

略奪者の弓 小説

春原いずみ  Ciel 

そうきたか!

弓道の宗家を舞台にしたお話ですが、最初まるでお姫様のような世間知らずの主人公と、主人公命の世話役、そしてまるで正反対の男、冷徹な宗家という登場人物展開に、前半イライラさせられ、中盤やっぱりそうきたかと思わせ、終盤こういう選択肢を選んだか!
と、読んでいると幾タイプにもお話がつくれそうな前哨展開が、ユニークな作品だったと思います。
結局のところ、恋愛というよりは主人公の成長物語。
そして、年寄…

1

盤上の標的 小説

秀香穂里  有馬かつみ 

あえて厳し目です

警察と新聞記者の組み合わせ。
事件を通して二人がくっつく組み合わせであることは明白なのだが、いかんせん相反する立場の主人公達だけに、一体どこに呼び合うものをもっていくかがBLとしての課題だと思います。
自分の過去の記憶だと、刑事と記者という組み合わせは今一つなものが多かった気がします。
お仕事がっつり秀さんなので、そんな点は、そして事件の謎解きの部分など、けっこうしっかりえがかれているのです…

1

優しい夜 小説

高岡ミズミ  水名瀬雅良 

え!?そうくるかの意外性

すっごく王道路線だったんです。というか王道だと思います。
両親と兄を事故で亡くし、自分だけ怪我はしたものの生き残ってしまい、そんな主人公を引き取って世話をしてくれた家族の歳の離れた兄の存在の人。
優しく接して面倒を見て、それは10年経った今も過保護なくらいに主人公を気遣い思いやり、
そんな年上の人を好きなんだけど、言えない主人公。
まるで大事なモノを扱うような、その優しさと、彼に近づく者に…

4

首相官邸の不埒な恋愛主導 小説

御木宏美  三尾じゅん太 

萌え妄想

初読みの作家さんだったんですが、政治モノを他にも書かれてらっしゃるんですね。
今回は首相官邸を舞台に、その首相のブレインともなる若手の事務秘書官補のお話でした。
ぶっちゃけ身近なようでいて、実は一番想像が及ばない世界ではあるのですが、それだけにイケメン達が皆28~30歳という年齢設定に、そしてイラストは皆割と長髪だったりして、結構作者さんの萌え妄想まい進してる作品なのかな?って印象を受けました…

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