葡萄瓜さんのレビュー一覧

Puppy Puppy! コミック

いくしまみつぐ 

エアBL

この方の描く関係と言うのは、
体液の気配はないのに雰囲気が
濃厚なんですね。
正にエアBLと申しますか。
だから書評子泣かせかと愚考します。
反面、心の揺れを読み取ってゆくのが
愉しみだったりしますが。

擬似親子関係を構築する表題作が
BLなのか、と首を傾げる向きもありま
しょう。
BLで描く擬似家族、と捉えて読めば
又違う表情も浮かんで参りましょう。

0

仮面王子と無慈悲な夜を コミック

鹿島田しき 

情に一票

恐らく、評価が相当に分かれる一冊で
あろうかと思われます。
BLの文脈でありながら進行は耽美を
思わせ、そして絵柄はエロと言い切る
には何処かぎこちない。
それはこの作者さんの原点がショタであり、
又異性装を得意とする事に由来するの
やも知れません。
描かれている情の深さを汲んで『萌え』の
評価をさせて戴きます。

3
二次創作

熱々ツナサンド マフィア・アンソロジー(5)(アンソロジー著者他複数) コミック

転化と昇華

原典で展開されている関係性と感情を
上手くBLで用いられる感情に転化し、
昇華した作品がきちんと詰まっております。
変になし崩しにしない作品が多いのが
又嬉しいですね。

1

ホイップオン! コミック

蝶野飛沫 

筋肉と愛らしさの間で

肉付きがかなりしっかりした描写であるにも
拘らず可愛らしさに溢れてもいる。
純情の一欠片が可愛らしさとなって滲み出て
いるのやも知れない。
18歳の受も48歳の受も等しく可愛らしいのだから
始末におえない。

2

天使のじかん(1) コミック

南野ましろ 

通奏低音な関係

『天使をください』の物語が展開された
世界で始まる新しい物語。
一読すると主役は猫じゃないかと錯覚
しそうになりますが、実は猫達の愛らしさや
おとぼけこそが舞台装置の一部だと
読み返す内にジワジワ判るのではない
でしょうか。

この甘さの影響はジワジワ来ます。
ええ、ジワジワと、通奏低音の様に離れずに。

0

月と専制君主(2) コミック

南野ましろ 

甘さは伝播する

完全に出来上がって甘さを周囲に振りまき倒す
正義と七海。その二人に触発されたカップルが
しっかり進展してしまうのがこの巻の隠れた主題
ではないかと愚考します。

肉欲に甘さがしっかりかぶさってもしつこく思う所か
あっさり風味に感じられてしまう作風は、恐るべしと
言う感じですね。

2
二次創作

北高男子の誘惑(アンソロジー著者他複数) コミック

暴走が補完

原典への想いが暴走して補完に至る、と言う
のは二次創作にときたま見られる現象です。
原典に含まれるものに触発されて濃厚になる
のでありましょう。

黒さへの誘惑にそろそろ染まる方もお出で
なのでしょうか?

0

月と専制君主(1) コミック

南野ましろ 

砂糖どころか

いっその事、砂糖どころかカスタードクリームを
吐いてしまいたくなりそうに甘い恋愛模様です。

幼馴染である正義と七海(ななみ)。
恐らく両想いである事は周囲から見て明白なのに
纏まっていなかったのは七海が正義を想う余りに
躊躇っていたから。
でも、一度纏まってしまうとその甘い事甘い事。

肉欲に正直でも作品世界が下品にならないのは、
その甘さが大前提としてあるからなのですね。

2

白龍道中記 コミック

生嶋美弥 

基本は同じな、筈

本作は生嶋さんの作品と言う括りで考えるならば
異色作と言えるでしょう。
ヤンチャでワンコと言う受の性格設定もそうですが、
誘い受と言うか襲い受に近い行為への積極性も
また異色。それでもなおエロと言うよりは甘々と言う
感触になっているのは生嶋さんの手腕ですね。

昇柳太にとって体を繋ぐと言う行為は安息の気持ちを
満たす為の行為なのでしょう。彼のヤンチャさは
寂しさの裏返しかと。

2

花のかんばせ コミック

生嶋美弥 

深い痛み

受攻と主人公二人の位置付けを説明したものの、
サテ仄かな情が通っているだけの状態でその表記は
成立し得るのかどうか。

困窮故に学校へ行かず靴磨きをして日々の暮らしを
賄う渉と名家と言う籠に囚われ、その中でも人間らしく
あろうともがく八尋。二人が惹かれあうのは必然で
あったのやも知れません。
彼等のそれからは、静かに続編を待つと致しましょう。

番外編は八尋の友人の劣情とその苦…

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