葡萄瓜さんのレビュー一覧

すきやん コミック

いけがみ小5 

こそばい×こそばい

のっけなら何でございますが…。
表題作で使われてるのは京都弁と捉えて良いのか
それともテレビ用の関西弁と考えて良いのか
戸惑っている評者です。
少なくとも吉本新喜劇で使われている関西弁でない
事は確かですが。
もっともその点が気になるからと言って作品の評価が
下がる訳ではありません。むしろそこからバカップルの
空気を上手く引き出した手腕に舌を巻いています。
このバカップルの空気は…

4

青空★ウォーズ コミック

ツトム 

踏み込み注意

今風の表紙に反してかなり骨太な物語です。
ただ、骨太であるだけに読み手を選んでしまう
一面もあるのではないかと愚考します。
率直に言えば感情移入を過剰にする方は一呼吸
おいてから目を通されると良いかも知れません。

ただ、その骨太さは同時に読者への救済にも
なり得ます。
骨太さをどう捉えてどう消化するかは多分読者の
仕事でしょう。その過程で好ましいと思える要素も
生まれて来るか…

4

アンバランスなネオンサイン コミック

京山あつき 

多分理解の為のマジックワード

不思議なテイストの作品ですよ…そう言う言葉と
ともに薦められたこの一冊。
BL評論子の手にかかればきっとニューウェーブの
真骨頂とでもラベリングされてしまうのでしょう。
でも評者が感じたのは全く別のものでした。
評者が感じたのは音楽とJUNEが限りなく親密だった
時代…大JUNEがこの界隈のカルチャー紹介誌だった頃の
何気ない一言に潜ませた秘密を嗅ぎとろうとしている、
そう言う空間…

11
非BL作品

青沼さん、BL漫画家をこっそりめざす。 コミック

青沼貴子 

果てしなく微妙

今回はまず結論から。

「BLをある程度打算で描くには、それなりの技量が必要です」

もうその一言に尽きてしまいます。
幾ら資料が手元に集まって傾向と対策を練り上げたと
しても、流行と言うのは作れそうで作れないものです。
タイトルの「BL」が仮に「耽美」だったとしたら、
まだ打開策を見出せた可能性があるのかなと思いますが。

こう言うレビューは失礼なのでしょうが、あさぎり夕さん…

4

わるい子 コミック

摩耶薫子 

色々と懐かしく

色々と懐かしさを呼び起こす一冊です。
松文館さんがまだB6サイズのBL・ショタ単行本を
刊行していなかった頃の単行本(つまりA5版)であり、
作者・摩耶薫子さんにとってはまだまだ局部描写が
初々しい頃である…と言う、そう言う一冊です。

内容については新装版のレビューが参考になるでしょう。
http://www.chil-chil.net/goodsDetail/goods_id/2…

0

ルーザーズ・フラッグ コミック

永野クロエ 

軽いんだけど軽くない

表題作シリーズ(「天職・適職、コイビト適性!?」を除く
全作品)は、人としておバカな子が攻略困難な恋を経て
まともな男になりまして…とまとめてしまえそうな物語ですが、
実は随所随所にきちんと重石が置いてあります。
その重石の存在が功を奏して軽く流れてしまいそうな話が
重石との相互作用で程良い調子の物語に化けているのですね。
受攻の設定も実はその重石の一つなのですが…そこは
細かく触れ…

3

玩具のように、僕は コミック

金田正太郎 

つづられるもの

カバー下の表1と表4に印刷された原稿用紙の罫線。
そしてその表4に落とされたインクの染み。
とても象徴的な表紙かと思われます。

この一冊に収められている短編にはいずれにも
その気持ちの必然性が静かに花開く様に記されています。
行き着く所はいずれも甘いのですが、それぞれの
過程には何かしらスパイスが加味されています。
それをどう味わうかも楽しみの一つでしょう。

詳細表記同時収…

4

発情オオカミ君愛を叫ぶ コミック

碗島子 

不器用と遠回り

率直に言えば絵柄にまず惹かれ、筋書きには
そう大した期待を抱かずに手に取りました。
ですが、良い意味で裏切られましたね。
表題作にもそうですが、併録作にも。

表題作を含め都合3シリーズが並行して展開する
この一冊。まあ、表題作と1シリーズは言うなれば
玉突きの様な関係ですが、いずれも「絆される男」が
物語のツボになっております。
強さで押し切るのではないのです。
押し切る筈が…

5

くろねこ屋歳時記(クロニクル) コミック

夏目くも(くも)  椹野道流 

味わい深く

便宜上前半に登場するカップルに焦点を当てる
情報登録となりましたが、この作品には確認出来る限り
合計で5組のカップルが登場します。
「くろねこ屋」はその彼等の行き交う交差点だと
了解して戴ければよろしいかと。

さてこの中に登場する人々ってのは余りすんなりとした
恋愛はしておられません。基本的に皆さん不器用な人々です。
上手くやってのけている筈の人もどこかでか不器用加減を
露呈…

3
二次創作

同人作家コレクション 133 まゆまゆこ コミック

まゆまゆこ 

再編される主題

本書は「黒子のバスケ」二次創作個人選集です。
ただしカップリング要素はある様に見せかけて
実の所カレーにおける玉ねぎの様に溶けこんでしまい、
全体を柔らかく包む風味と変化しております。

ある意味本書は原典に忠実な二次創作なのでしょう。
登場人物の描写には必要以上に過剰な肩入れは
多分ございません。
あくまでも関係性とそこから汲み取られる空気に
忠実な描写が存在するだけで。
だ…

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