葡萄瓜さんのレビュー一覧

非BL作品

絶愛-1989-(1) コミック

尾崎南 

換骨奪胎の第一歩

この作品は二次創作作品との距離が
余りに近かった為、冷静に評価される
機会を奪われてきたのかと最近回顧
しつつ思います。
確かに二次創作から派生した骨格は
厳として在ります。
しかしそれ以上に少女漫画の文法に
従いつつその中から何か新しいものを
生み出そうという試行錯誤、換骨奪胎の
痕もあるのです。
最終的にこの作品は従来の少女漫画の
文法から飛び出した世界を展開する事に

6

月の光、そのカケラ コミック

こおはらしおみ 

時流と希求

改めて読むと、抉られる話です。
恐らく当世流の感覚で読み解いたなら、
JUNEに分類されてしまうのでは無いか。
そう言う理不尽な重みを内包した連作です。
後書・「カケラでキラキラ」に綴られた
作者さんと編集さんのやり取りは
ボーイズラブと言う言葉の中にある幅、
その認識差異を浮き彫りにした好例でしょう。
個人的にはこの様な流行の感覚に乗る事を
潔しとせず吾が道を行く作品、嫌いでは…

2

AQUA extra vol.1 発情講座 コミック

バラエティ

表紙と本文各作品のバランスが程好い、
アンソロジー形式の雑誌です。
表紙買いをしても多分損はしないないの
では無いか、と評者は感じます。

評者の個人的な好みで作品を挙げよと
言われたら、評者は先ず桃井ジョンさんの
作品を挙げ、ついで池田ソウコさんの作品を
挙げます。
桃井さんの作品は寡黙な心理描写故に。
池田さんの作品は受の蕩ける愛らしさ故に。

冒頭にも書きました様に全…

0

本当はあ~んな BL日本昔ばなし(アンソロジー著者等複数) コミック

色々フラグが折れそうです

帯に曰く。
『亀と竿に反応できるオトナの女性限定アンソロ』。
この時点で悪い予感を覚えた方はこの本の存在を
記憶から消去する事をお奨めします。

昔話のBL解釈と言うのは無い様であるものです。
ですからそこにギャグを取り込んで新境地を開拓
しようとした版元さんの実験精神には敬意を表したいと
思います。あくまでも個人的に。

ただ、そのギャグの捻り方にも色々とございまして…。

3
非BL作品

ファーストフード擬人化アンソロジー すまいる0円!学園編!!(アンソロジー) コミック

良くぞの力技

店頭で表紙を見た瞬間評者は思ったのです。
「今度は流石に外してしまったン違うの?」と
おばちゃんモードで。
しかし、このシリーズは読者の杞憂とは恐らく
正反対の位置に常にある様で、今回も本当に
面白く読めました。
キャラクターの性格設定はシリーズ前3作に比べ
全くぶれておりません。むしろグレードアップして
いる方さえ見受けられます。
そして学園設定にそれらを組み込んだ事で空気系が…

1

お菓子擬人化計画(アンソロジー) コミック

不覚

正直評者はこの一冊を舐めて掛かってました。
何しろ表紙がこうじま奈月さんです。
と、言う事は内容のバランスが多少拙くても
表紙の力で乗り切ろうとする思惑があったのでは
ないか、とつい勘繰った訳です。
しかし、評者の勘繰りは良い方向で裏切られました。
執筆陣全員が先読み不要の「良くぞ!」と思う
オチをきちんと用意されていたのですね。
展開にも無理はありません。擬人化前後の属性を
上…

1

BL童話アンソロジー『プリコレ~the Prince collection~』(アンソロジー著者等複数) コミック

着地点

BL童話アンソロジー、と銘打たれた一冊ですが
その立ち位置はかなり微妙かと感じます。
何しろ実質的に志向されているのはBLでは無く、
「男の娘受」と言う展開です。
確かに正式なタイトルには偽りはございません。
「the Prince collection」ではなく「the Princess
collection」なのですから。
そしてもう一言補足すれば性描写のレベルが
男性向けシ…

4
非BL作品

カレンダーボーイ FINAL コミック

ミキマキ  進藤ウニ  守里ゆうじ 

お約束の棘

丁度良い所で完結になった、と言う感の
最終巻でございます。
惰性で続ける事は若しかしたら可能だったの
でしょうが、そこを敢えて切り良く纏めたと
いう感じですね。

内容的には擬人化から半歩踏み込んだ
キャラクター化と言う感もあるのですが、
擬人化のツボである部分はきちんと押さえ、
なおかつそこからの展開も加えてあるので
安心して世界観に嵌れます。
そこはやはり作家陣の人数も関…

0

愛さえあれば! 2 コミック

速瀬みさき 

ノルマでしょうか?いいえノリです

果たしてこの本編はバカップルのノリを
描きたいのかそれとも他のノリを描きたいのか、
益々混迷を深めている気が致します。
評者の感覚では決して嫌いでは無いのですが
……綺麗なBLのノリを求めている人には
焦点が決め難いかも知れませんね。

本編の微妙さと比べると、と言うとかなり
失礼なのでしょうが併録短編二編は相当に
小気味良く纏まった佳作です。
この出来加減から考えるとこの作者…

0
非BL作品

ファーストフード擬人化アンソロジー すまいる0円!スーパーバリューセット!!(アンソロジー著者等複数)) コミック

すまいる三度

沖縄からのゲストを迎えてのシリーズ第三弾。
練れて来た分だけ身内ネタに走るのだろうかと
言う心配は評者の中に確かにあります。

で、心配は的中したのですが同時に変な安心も
しました。
何故なら身内ネタに走りつつキャラ設定の定型を
崩すという作業が散見されたからです。
よく冒険したなと思う反面、これを成功させてしまう
作家陣の力量恐るべしと。
次回には是非ドムドムバーガーを登場さ…

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