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小笠原宇紀
葡萄瓜
表題作は正直、手に余る展開です。 この巻に収められているのは恐らく物語の導入 部分に過ぎない筈ですので。 物語の脈がしっかりと提示されているのではなく、 ひたすらに伏線が張り巡らされ読者はその伏線を 整理しながら物語を追わざるを得ないと言う。 初出がSMを主題としたアンソロジーであるので そう言う描写が主であるのは仕方ないのですが。 併録作は刺青に籠められた魂とそれに魅せられた…
北高男子アンソロジーもいよいよ10冊目。 今回も描き下ろし率が高く(既存作は3篇のみ) いい加減ネタ切れなのだろうかとも思えたの ですが、新たな展開を開拓する余裕は恐らく 皆様ある様です。 ネタ展開としてはオーソドックスなものが 多いのではないかと思われます。
高橋ミサ
設定は限りなくBLに近いものでありながら 寸止めと言う感じでかなり接近している親愛 友誼の情を描いた作品となっています。 BLならここで暴走するだろうという場面を 見事に理詰めで展開しているのですね。 しかもその方が下手にBLを名乗る作品以上に 悩ましい余韻が残ると言う。 カバー下の楽屋落ちネタは、本編の真っ当さを 良い感じでフォローしております。
ヒノモト円時
表題作の筋書は評者の個人的な好みには 合致しているのですが言葉足らずだなと言う 読後感があります。 展開自体に恐らく無理はないのです。 ただ、場面転換に際し読者の想像にお任せな 部分が若干多いかなと。 そう言う部分は旧筆名(日の本也)時代から 全く変わっていないのだろうなと感じます。 その一点で離れる読者さんも多そうですけどね。 同時収録作はリーマン&教師(同級生)の 恋愛…
ミキマキ 進藤ウニ 守里ゆうじ
擬人化ブームですよねー、と話している内に ネタが生まれ熱い語りが生まれサークルを 結成して同人誌を作った、と言うまでなら割に 良くある話。 その同人誌に着目して商業書籍化まで力技で 持っていった版元の新書館様、貴方方は 何と言う事を仕出かしたんですか。良いから もっと遣って下さいお願いします。 と、褒めている評者も読み始めるまでは正直 少し退いておりました。 柳の下に泥鰌が…
先ず褒めたい点は複数作家さん参加のアンソロジーで ありながら基本設定の統一がきちんと周知されている事 です。 ですから作家さんの持ち味調理法それぞれを安心して 味わう事が出来ます。 皆さん拠り所があるからこそ大いに遊んでおられます。 全部のネタをフォロー出来る人がどれだけいるんですかと 傍から心配になる程に。 基本的な物語の味わいは鉄道擬人化に酷似していると ご想像戴ければほ…
たわし
ネタバレ
終戦前後と言う極限状態の中で邂逅した 満州で生まれた日本人の少年と日本で生を 受けたロシアの少年。 喪失感を埋め合わせる為に手を繋いだ二人は とりあえず活きる為に逃亡し、そして…。 作者さんはニコニコ動画では『首の人』と通称される 腐男子さんで筋肉描写を得意とする方です。 その方が敢えて肉弾戦を封じ、心の繋がりを 淡々と描く事に挑んだのが今作です。 言葉を過剰に盛り込むのでは…
桑原祐子
表題作は、 『私の描きたいものを これでもかっ というくらい、 つめこめるだけ つめこんだ』 と言う作者さんの言葉通りの作品です。 でもそこで凄いのは自己陶酔に陥る作品に仕上がった のではなく、きちんとラブコメと言う着地点に向かって 収斂されている事ですね。 表題作の30年後、主人公達の間に生まれた子供は 空から両親に会いに来ます。 その道中を少し描いたのが併録作の『地球着、1週…
雄山スズコ
2006年に刊行されたナマモノ同人誌再録本で ございます。 BLと銘打たれてはいないのですが、BLと言う 空気があると言う前提で読み解くとかなり馴染み 易い一冊ですね。 日本国内だけでは物足りないと言う方にも この一冊はきちんと対応して居ます。 隣国一欧米諸国ネタもさらりとございますので、 今と言う機会に再読して新たな萌えを発見する のもよろしいかと。 さしあたっては巻末掲…
日の出ハイム
『●▲年越しの恋愛』と言うフレーズが物語の 演出上用いられる事がありますが、評者が 観た範囲の限りそれらの場合離れていた ●▲年間の事がまるっと無視されている感じ。 単なる空白期間なんでしょとツッコミを入れたく なる事もあります。 でもこの二人の場合は違ったのですね。 初めて感じたときめきを離れていた時間を 遣って恋の寸前にまで熟成させ、大人に なってからほんの少し暴走する。 …